けむり茸 (埃茸)    38句

 きのこ 松茸 舞茸 けむり茸   茸飯 茸汁 占地 くさびら

作品
作者
掲載誌
掲載年月
けむり茸煙と消ゆかわが句また 林翔 199812
けむり茸さげて飛鳥にゐたりけり 竹内悦子 199901
新宿にそこそこ老いて煙茸 曽根久順 200001
煙出しの穴を顱頂に煙茸 金森教子 雨月 200101
踏み応へ無きにけむ吐く煙茸 高垣和恵 雨月 200112
旅二日果つとや煙茸を踏み 溝内健乃 雨月 200202
鉛筆の黄色く染まるけむり茸 植松美根子 200202
埃茸わが身叩かばかくあらむ 窪田佳津子 雨月 200202
狼藉の靴に怒るよ煙茸 朝妻力 雲の峰 200211
けむり茸けむりの中にけむりゐる 山田六甲 六花 200211
山の子の笞容赦なし煙茸 酒井康正 百鳥 200212
本名と仮名の間けむり茸 西村葉子 京鹿子 200303
あまた生ゆ忍者の里のけむり茸 高千夏子 200601
煙茸見つける度に子の踏めり 滝沢伊代次 万象 200610
戯れし人のあと有り煙茸 渡辺玄子 酸漿 200612
無残なる鎮火のあとや煙茸 渡辺玄子 酸漿 200612
ほこり茸己の埃被りけり 菊地惠子 酸漿 200612
煙茸蹴りて計画たて直す 中田みなみ 200812
考へのまなかひにある煙茸 浅田光代 風土 200901
行者みち煙茸にて引き返す 小林成子 火星 201001
煙茸踏まれ踏まれて何も出ず 佐藤山人 201001
煙茸に触れたる恐るおそるかな 田所洋子 雨月 201002
火の山の眠りを覚ますけむり茸 木内博一 春燈 201101
煙茸地の溜息を吐きにけり 佐川三枝子 201202
甘橿に入鹿のかげのけむり茸 池端英子 ろんど 201402
踏み次がれ種の尽きたる煙茸 佐藤山人 201501
女らに踏まれうそぶく煙茸 兼久ちわき 馬醉木 201501
けむり茸けむりし穴に人の声 大畑善昭 201511
煙茸けむり出しても消えられず 安居正浩 201611
知恵伊豆の栄華の墓や煙茸 鎌田八重子 馬酔木 201611
吸ふて吐いてわが行末は煙茸 加茂達彌 201707
彼いはく嘘も方便けむり茸 三木享 201801
一人蹴りみんな蹴りだす煙茸 南うみを 風土 201901
靴先に弄ばれて煙茸 石谷淳子 雨月 201912
触るる手の何とやはらか煙茸 住田千代子 六花 202003
誉め言葉割り引いて聞く煙茸 能村研三 202012
けむり茸八十歳になるといふ 佐藤喜孝 あを 202012
煙茸けむり吐くまで突つかれて 大崎紀夫 やぶれ傘 202201

 

2022年11月2日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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