雛の日       137句

雛の日や翌旅にたつ客もあり    几董

雛の日  雛祭  白酒  紙雛  雛壇  立雛

雛あられ 雛人形 雛納 桃の節句 雛遊び  流し雛  雛の家

作品
作者
掲載誌
掲載年月

 倉持光憲葬

雛の日を白菊で埋めつくされし

金子兜太 海程 199806
雛の日を尾張の雛にまみえけり 福盛悦子 雨月 199806
十軒店といふ名が残り雛の日 能村登四郎 199903
女孫ばかりが居りて雛の日 能村登四郎 199903
雛の日寄進仏具に政子の名 渡辺立男 馬醉木 199905
誕生日今年はも旧雛の日 大橋敦子 雨月 199906
雛の日を彦根の雛に遊びたり 窪田佳津子 雨月 199906
雛の日の陽の匂ひたつ雑木山 山田美保 199906
雛の日の竹林にある雨明り 小島みつ代 199906
雛の日のひかりをつむぐ雑木山 高橋さえ子 199906
あつものに鞠麩のうかぶ雛の日 能村登四郎 芒種 199911
雛の日にささやかながら著作料 品川鈴子 ぐろっけ 200003
雛の日を揃はずいよよ老姉妹 岡田和子 馬醉木 200005
雛の日のよろづに草の匂ふなり 篠原俊博 銀化 200005
雛の日の大観覧車灯りけり 杉浦典子 火星 200006
切岸の土やはらかき雛の日 夏秋明子 火星 200006
黒潮の音に寝まりぬ雛の日 高村梢子 火星 200006
今在りて遠き雛の日母の背 芝宮須磨子 あを 200104
雛の日の民宿の汁伊勢海老入り 堀すみ恵 200105
雛の日の日をちりばめて伊豆の海 清水雅子 200106
雛の日のお点前稽古女の子 中村裕子 200106
甘味屋に些事打ち合はす雛の日 広渡紀子 200202
雛の日の近き蔵王の湯にあそぶ 石鍋みさ代 春耕 200204
雛の日信濃の人の訃音あり 赤座典子 あを 200204
雛の日の家より洩るる琴の音 井上三千女 200205
さつま切子きくきく磨く雛の日 渕脇登女 200206
雛の日のひとつ加へしタイ料理 杉浦典子 火星 200206
ははそはの母のうたた寝雛の日 小林あつ子 火星 200206
雛の日松姫最中子に送る 網野茂子 酸漿 200206
雛の日やはばたくやうに礁波 植松安子 200206
海すでに暮色ふかき雛の日 中村智恵子 200206
雛の日の一灯に風邪籠りせる 木内憲子 200206
謁見の間に御所人形雛の日 小阪律子 ぐろっけ 200206
雛の日に集ふと決めし同期会 市橋香 ぐろっけ 200206
百合根ひとひら雛の日の茶碗蒸 伊藤トキノ 200207
潜り戸をくぐり雛の日なりけり 吉田康子 青山椒 200303
雛の日の寝のこりてゐるをとこあり 佐藤喜孝 青寫眞 200304
老いらくの琴歌に和す雛の日 井上三千女 200305
療養の月日の中の雛の日 高橋照子 雨月 200305
約束の雛の日娘訪ひくるる 青垣和子 雨月 200305
雛の日も朝の点呼に始まりし 高橋笛美 円虹 200306
妻も句をかんがへてゐる雛の日 戸栗末廣 火星 200306
雛の日のタイの人形足あげて 菅龍一 百鳥 200306
雛の日の駅にまつかつかの服よ 林翔 200404
雛の日の鏡の中の鏡見ゆ 能村研三 200404
雛の日のかたむくころの風のすぢ 八田木枯 晩紅 200404
雛の日の横道をきて家に入る 八田木枯 晩紅 200404
雛の日をこともあらむに競馬見に 落合絹代 雨月 200406
雛の日の日のひろがりし広き坂 中野京子 200406
巨き船小さき船過ぎ雛の日 工藤義夫 馬醉木 200406
何んとなくかたちよろしき雛の日よ 八田木枯 夜さり 200409
おほぞらをめぐらす雛の日なりけり 八田木枯 晩紅 200503
病室に移動図書館雛の日 吉沢かねよ 帆船 200505
雛の日の蓮の実納豆お茶請けに 牧悦子 200505
雛の日の歌舞伎座襲名披露かな 小島輝和 帆船 200506
やはらかき会話のはづむ雛の日 中谷葉留 風土 200506
雛の日の五葉の松の青の照り 高橋さえ子 200507
四人目の男子産まれし雛の日 高倉恵美子 200508
杉苗に雪ののりゐる雛の日 山尾玉藻 火星 200604
雛の日の茶屋「酔月」の箱階段 能村研三 200604
雛の日の山里にある子を想ふ 瀧春一 常念 200606
雛の日袂の擦れる貝合せ 古川京子 万象 200606
雛の灯のなき雛の日を見送りぬ 井上信子 200606
雛の日の母あたらしき割烹着 浜口高子 火星 200606
濡れ縁に日のあたりゐる雛の日 岡和絵 火星 200606
女の生き方それぞれ雛の日のつどひ 瀧春一 瓦礫 200606
ひと畝は紺の芽ならぶ雛の日 山尾玉藻 火星 200704
雛の日の日ざしに零れ松の塵 山尾玉藻 火星 200704
親子にて組紐習ふ雛の日 斎藤紀子 200705
飯粒を杓文字より取り雛の日 杉本薬王子 風土 200705
魚屋の水のしぶける雛の日 浜口高子 火星 200705
雛の日を過ぎたる供華を替へにけり 室井千鶴子 200706
干す棚の光れる雛の日 山尾玉藻 火星 200804
雛の日のひとりのさかな焦がしけり 浜口高子 火星 200805
雛の日やこどもの部屋の常夜灯 鈴木直充 素影 200811
雛の日や二人娘の子の宿り 太田一貴 炎環 200905
雛の日の萱葺厚き長屋門 小野恵美子 馬酔木 200905
雛の日の近き山家の古座敷 前川明子 200905
待針の玉のうるみも雛の日 大沢美智子 200905
雛の日過ぎ夫婦たしかに少し老ゆ 中島和昭 春燈 200905
雛の日の一輪草の玉雫 山田美恵子 火星 200905
竹林に日矢のいくすぢ雛の日 笠置早苗 火星 200905
雛の日弁当抱き思ひ切つて立つ 金原亭馬生 炎環 200906
雛の日を厨に酢の香溢れさす 永島雅子 春燈 200906
退院の予告知らさる雛の日 山田をがたま 京鹿子 200907
雛の日のやすやすと来る熟年よ 鳥居おさむ ろんど 201003
雛の日や小さな碗に混ぜご飯 布川直幸 201005
雛の日の夕日塵取染めてをり 中山純子 万象 201005
山菜を真青に湯掻き雛の日 岩井ひろこ 火星 201005
雛の日や病院食のちらし寿司 井上春子 春燈 201005
雛の日を間近にしたる軒雫 安居正浩 200605
ドアマンの銀のモールや雛の日 坂口夫佐子 火星 201006
吸呑にミルクティー入る雛の日 杉浦典子 火星 201006
外食に夫を誘へり雛の日 石井邦子 酸漿 201006
雛の日の名残りに残す木彫雛 阿部ひろし 酸漿 201104
手土産の「堂島ロール」雛の日 田下宮子 201105
雛の日は万葉仮名の語り口 小西和子 201105
雛の日や自分のためのレシピ繰る 和田政子 201105
雛の日の雪に逝きたる妹送る 石川元子 酸漿 201105
嫋やかな尼の物腰雛の日 森脇貞子 雨月 201106

寿福寺星野立子墓前の句碑「雛飾りつゝふと命惜しきかな」

雛の句を詠んで雛の日に逝けり

田中貞雄 ろんど 201106
雛の日や婚を決意の末娘 竹内悦子 201205
雛の日や父の自慢の目玉焼 山田春生 万象選集 201205
吸物に手毬麩ふたつ雛の日 能村研三 201205
雛の日や曾孫はやも中学生 北村香朗 京鹿子 201206
母の歳こえて遊ぶや雛の日 金田けいし ろんど 201206
雛の日の曾孫の胞衣着紅えなぎもみの襟 竹内悦子 201207
徒党組みおのこやっつけ雛の日 横内かよこ ぐろっけ 201307
擂粉木のみどりを洗ふ雛の日 山本耀子 絵襖 201404
雛の日や母の茶掛の「夢」一字 大上充子 馬醉木 201405
雛の日の大海原に眠る雛 すずき巴里 ろんど 201406
スーパーに桃色あふれ雛の日 田村加代 末黒野 201406
橋ひとつ渡りて雛の日の宴へ 荒井千佐代 201505
雛の日や吾に米寿の誕生日 片岡良子 雨月 201505
雛の日や衣桁に美し加賀友禅 水野節子 雨月 201506
香焚きて母を想へり雛の日 室谷幸子 万象 201506
雛の日を過ぎて濃くなる畦のいろ 宮本加津代 万象 201506
雛の日や浅草仲見世鴇色に 鈴木良戈 201506
初蝶の双つ蝶かな雛の日 井上石動 あを 201604
雛の日や園児に昼の鳩時計 中田みなみ 201605
雛の日や友と遊びて夜遅き 高橋正江 末黒野 201606

 志望校合格の子と

雛の日の浅草寺さま日治し

福永みち子 馬醉木 201606
ぜんざいに丸餅二つ雛の日 田中佐知子 風土 201705
雛の日の感謝の読経捧げけり 磯野しをり 雨月 201705
雛の日や卒寿となりて寿 片岡良子 雨月 201706
雛の日の誕生日とて母に謝す 片岡良子 雨月 201706
姉も娘も近くに住みて雛の日 磯貝尚孝 清閑 201804
雛の日のあかるく暮れてゆきにけり 藤生不二男 六花 201805
鬱然と終つてしまふ雛の日 富永小谷 馬醉木 201905
のんびりと雲見て過ごす雛の日 藤原明美 201905
雛の日は苺のケーキ二人分 森なほ子 あを 201905
切り花の包み解きゐる雛の日 住田千代子 六花 201906
顔中で笑ふみどり児雛の日 及川照子 末黒野 201906
句の縁加はる仲間雛の日に 稲畑汀子 ホトトギス 202003
雛の日の富士うつくしく晴れ上がる 増成栗人 202005
雛の日の午後のチャイムのくぐもれる 西條弘子 202005
遠山を薄むらさきに雛の日 小林和子 202006
雛の日をきのふに雨のやさしかり 荒井一代 202007

2021年3月2日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。