雛 祭       81句

厨房に貝が歩くよ雛祭    秋元不死男

雛の日  雛祭  白酒  紙雛  雛壇  立雛

雛あられ 雛人形 雛納 桃の節句 雛遊び  流し雛  雛の家

作品
作者
掲載誌
掲載年月
畦川の田螺も供へ雛まつり 益本えりか 馬醉木 199807
ひなまつり女のなかのひとりっ子 保坂加津夫 いろり 199904
市振の海に日矢立つ雛祭 神蔵器 風土 199905
雛の軸かけて一人の雛まつり 森田ゆり 風土 199905
盛塩の盛りを鋭く雛祭 太田寛郎 199906
松に降る雨きらきらと雛祭 川井政子 風土 199906
鵯一枝一枝をたはめ雛まつり 高橋さえ子 199906
畳目のあをきさざ波雛祭 関根洋子 風土 199911
この宿の廊下も畳雛祭 鷹羽狩行 200004
山家にも夕日がとどき雛祭 村山秀雄 200004
さざ波の浅井之圧や雛祭 神蔵器 風土 200005
濡れ縁に蒸籠干しある雛祭 渡辺政子 俳句通信 200005
正客はボーイフレンド雛祭 佐々木東道 200006
手から手へ抱かれし嬰の雛まつり 吉野のぶ子 遠嶺 200006
雛まつり父と酢飯の照りかげん 田村みどり 京鹿子 200006
ひな祭フォーラムにいさ出かけなむ 山田六甲 六花 200103
絵本もち膝に来る子よ雛祭 朝妻力 俳句通信 200104
ダイオキシン入りの母乳か雛祭 篠田純子 あを 200104
子供等にピザが大受け雛祭 塩路五郎 200105
雛祭童女書く文字花のごと 中村裕子 200106
子の酌に少し酔ひけり雛祭 小浦遊月 酸漿 200106
ひな祭我がたのしみを飾りけり 林田加杜子 いろり 200107
雀らの讃へる日ざし雛まつり 山仲英子 200203
飯に酢を打てば湯気あげ雛祭 鷹羽狩行 200204
雛まつり大瓢箪の一夜酒 石鍋みさ代 春耕 200204
雛まつり招かれて行く渚かな 中田尚子 百鳥 200205
帰したくなき友のゐる雛祭 川瀬里江 雲の峰 200205
どの山も雪の中なる雛祭 春川暖慕 銀化 200205
雛祭る天領日田の川明り 宮川杵名男 春耕 200205
媼出て餅搗く谷保の雛祭 山田春生 春耕 200205
抱き上げてパパと呼ばれし雛祭 松本文一郎 六花句集 200205
雛まつり姉妹寄れば里訛 池田好 200206
つかの間の家族の揃ふ雛まつり 辻俊子 200206
この指の痩せて八十路のひなまつり 田澤初枝 遠嶺 200206
浅間嶺に雪の残れる雛祭 檜山孝子 百鳥 200206
オルガンに合はせて歌ふ雛祭 青池亘 百鳥 200206
女々しさも男の条件ひなまつり 角田信子 六花 200206
いつよりの妹頼り雛まつり 鹿野佳子 200207
静かなる雨となりたる雛祭 塩川雄三 築港 200305
雛祭太夫無心に胡弓曳く 美波治恒 築港 200305
盆地より出ぬ雲のあり雛祭 高倉和子 200305
色淡きものを供へて雛まつり 村松夏魚 200306
濡れ縁に前山の影雛まつり 大島翠木 200306
ひなまつり夜叉ヶ池よりきたる文 西村純 200306
雛祭食べるに惜しき和菓子あり 長沼博子 酸漿 200405
水音をはぐくむ笹生ひなまつり 坂ようこ 200405
土雛目覚める足助の雛祭 梅村五月 栴檀 200405
一筋町狭めし足助の雛祭 梅村五月 栴檀 200405
折り紙のネット検索雛祭 岡谷栄子 200406
遠山に雪の残れる雛まつり 甲斐遊糸 百鳥 200406
九十の齢賞でませ雛祭 工藤義夫 馬醉木 200406
はと雀境内にゐて雛まつり 中山純子 万象 200505
人形飾る女の子なき子の雛祭 白石秀雄 酸漿 200505
留学の子の椀余し雛祭 斉藤裕子 あを 200505
京風か田舎風にか雛祭 東亜未 あを 200505
雛祭皿にぷるんとゼリー菓子 牧長幸子 対岸 200506
湖荒れの一日やまず雛祭 高橋あゆみ 200510
貝がらは縞の柄着て雛祭 鷹羽狩行 200604
俎板にみどり染みゐる雛まつり 山田三江子 200605
幼子が祖母の手をひく雛まつり 甲斐遊糸 百鳥 200605
雛祭風は海から吹いてくる 堀木基之 百鳥 200605
ひらがなでおひなまつりに誘はれし 木村茂登子 あを 200605
ぼんぼりの絵も江戸風に雛祭 大熊坩火 200606
雛まつり空荒れぎみに夜に入る 鹿野佳子 200606
池の面に日輪濡るる雛祭 清水裕子 200702
夕暮がいやと泣く子や雛祭 鷹羽狩行 200703
ぼんぼりに焦げ跡のあり雛祭 山田六甲 六花 200704
中馬街道六千体の雛祭る 成田なな女 春燈 200705
三河武士たましひ此所に雛祭る 成田なな女 春燈 200705
藁屋根の白くふくらみ雛祭り 飯田ひでを 200705
雛祭り甘き酒でて婆の唄 飯田ひでを 200705
古りしもの似合ふ鎌倉雛祭 中村悦子 200705
真新なる菜箸せはし雛祭 千田百里 200705
雛祭の孫の遊べりせつせつせ 松崎鉄之介 200705
五目すし皿に盛り分けひなまつり 松下幸恵 六花 200705
雛祭つひに娘を授からず 刈米育子 200706
雛祭姫に従ふ父母祖父母 瀬下るか 200706
蛤をひと晩寝かせ雛まつり 笹村政子 六花 200706
青空へ漕ぎ出す舟や雛まつり 樋口みのぶ 200707
御所風のみやび尽せる雛祭 大畠政子 雨月 200803
百々御所の御錠口開け雛祭 大畠政子 雨月 200804
ひなまつり一年ぶりに会えました 広瀬結麻 200805
山にかぜ海の波音雛祭 中山純子 万象 200805
抱卵の木のあり雛まつりかな 天野きく江 200805
日が暮れて家のまはりの雛祭 青山丈 200805
卒寿にて美しき歌声雛祭る 石岡祐子 200806
ぬひぐるみ・こけしも加へ雛祭 赤木亜華里 200806
落雁の鶴亀淡し雛まつり 水谷ひさ江 六花 200806
園児らの声は外まで雛祭り 瀬島洒望 やぶれ傘 200807
フィナーレは皆で合唱雛祭り 瀬島洒望 やぶれ傘 200807
小城下の行事と崇め雛まつり 浅井青陽子 ホトトギス 200808
白足袋の母を思へり雛祭 高倉和子 200903
祖母は「かな」母は「はしの」や雛祭 大島翠木 200904
木彫雛のみにて祝ふ雛祭 阿部ひろし 酸漿 200904
高枝に鳥の来てゐる雛祭 安居正浩 200905
雛まつり日矢は海中貫きて 荒井千佐代 200905
ささやかに雛まつりて若夫婦 渡辺鶴来 春燈 200905
雛祭酢の香磯の香夕厨 三浦ひろみ ぐろっけ 200906
雛祭男の子一人のかしこまり 青垣和子 雨月 200906
髪止めの蝶やいちごや雛祭 服部早苗 200906
はじめての吾子のお絵かき雛祭 岩本里美 200907
九十五の刀自の手をとり雛祭 竹下陶子 ホトトギス 200908
廊下まで座蒲団敷かれひなまつり 久染康子 201004
背を向けて立つ木彫雛祭終ふ 阿部ひろし 酸漿 201004
白狗を連れし官女や雛祭 安本恵子 201005
自作雛並べてけふのひな祭 駒井のぶ 201005
杖白し造り酒屋のひなまつり 中島陽華 201005
美しき色の寄り合ふ雛祭 高倉和子 201005
雛祭母のやさしき日なりけり 満川房子 酸漿 201006
家継がぬ二人の娘ひなまつり 衣斐ちづ子 201007
名にし負ふ水府藩主の雛まつり 青木政江 酸漿 201007
赤飯の塩を多めに雛祭 山田六甲 六花 201103
法名の母へしぐれ煮雛まつり 藤井寿江子 馬醉木 201105
潮引きし浜に鳥くる雛まつり 田所節子 201105
なだらかな山間の町雛祭 鈴木良戈 201105
九十四の母をり子をり雛祭 長坂ヤス子 酸漿 201105
街道に残る旧家や雛まつり 樋口みのぶ 201106
天児も這子も飾り雛祭 塩見治郎 雨月 201106
吊し雛連ね媼等の雛祭 梶井和呼 酸漿 201106
孫の顔仄と紅さす雛祭 小浦遊月 酸漿 201107
匂やかに時の過ぎつつ雛まつり 大橋敦子 雨月 201112
川幅に余る光や雛祭 高倉和子 201205
箸使ひ上手に出来て雛まつり 柴田志津子 201205
和菓子屋と深き縁の雛祭 諸戸せつ子 春燈 201205
雛祭り女児なくてお菓子買ふ 佐藤健伍 201205
雛まつり鳩と雀は砂あそび 丸山佳子 京鹿子 201205
母が家てふ求心力や雛祭 田所節子 201205
はらからにをみな一人や雛祭 平賀扶人 馬醉木 201206
雛祭孫に伝へる女紋 三輪慶子 ぐろっけ 201206
民家園炉をけぶらして雛祭 北崎展江 くりから 201209
伊豆の海見ゆる座敷や雛祭 北崎展江 くりから 201209
石に顔画いて八朔ひなまつり 江見巌 六花 201212
ぽつてりと白雲一つ雛祭 中野京子 201306
正客の卒寿と傘寿雛祭 森脇貞子 雨月 201306
ゆつくりと育てばよろし雛祭 仲里奈央 201305
退院し旧暦こそは雛祭り 三橋早苗 ぐろっけ 201307
水底に日だまり揺るる雛祭 高倉和子 201405
マカロンの新作試食雛祭 森下康子 201405
遠き日は遠き日のまま雛祭 増田甚平 ろんど 201406
雛祭独りの寿司をつくりけり 山荘慶子 あを 201505
累代の梁を守りて雛まつり 井浦美佐子 201506
集落に行き止まりあり雛祭 栗原京子 201506
縁側に日の当りゐる雛まつり 根橋宏次 やぶれ傘 201605
酒蔵の土間の湿りや雛祭 高倉和子 201606
思ひ出に何時も母居る雛まつり 伊藤百江 春燈 201606
蛤の殻も玩具に雛まつり 伊藤百江 春燈 201606
雛まつり昭和息衝く裏通り 仙頭宗峰 万象 201606
カステラがかすかに乾く雛祭 早瀬淳一 船団 201701
微塵粉の打菓子二つ雛祭 片岡さか江 末黒野 201704
雛まつり白さぎ一羽野に遊ぶ 島田万紀子 馬醉木 201705
むらさきの懐紙の帯や雛祭 植田桂子 馬醉木 201705
練り切りの鯛に平目や雛祭 栗山みどり 201705
包丁を細かく使ひ雛まつり 府川昭子 春燈 201705
手から手へ稚の抱つこや雛祭 大塚かずよ 末黒野 201706
海原に光散りばむ雛祭 本多俊子 201706
雛祭薄くなりたる蒙古斑 仲里奈央 201706
順番に抱かるる稚や雛祭 荒井ハルエ 春燈 201803
裏口の舟より人や雛まつり 荒井千佐代 201904
手に受くるあられに祝ふ雛まつり 富永小谷 馬醉木 201905
をのこばかり育てし母の雛祭 河本由紀子 春燈 201905
軒下へ潮満ち上がる雛祭 和田照海 京鹿子 201905
寺町のどこもかしこも雛祭 谷口摩耶 201905
金平糖の角つんつんや雛まつり 須賀敏子 あを 201905
掘割の水を豊かに雛祭 柴田志津子 201906
生かされて生きる幸せ雛祭 黒滝志麻子 末黒野 201906
雛祭口紅真紅に変えてみる 中山未奈藻 201907
六歳と厨に立てる雛祭 仲里奈央 201909
干瓢を水に戻せり雛祭り 大日向幸江 あを 202004
厄病の便りはあれど雛祭る 高木晶子 京鹿子 202006
猫歩くシャッター通りの雛祭 延川笙子 六花 202006
新粉餅大きく鄙の雛祭 升田ヤス子 六花 202007
干支二巡してかなふ恋雛祭 善野行 聖五月 202010
東西のふたりの客や雛祭 坂本依誌子 春燈 202105
折紙の得意な男の子雛祭 関妙子 202105
誰もゐぬひと日過ごせり雛祭 浜崎喜美子 202105
錦糸卵綺羅に飾り雛祭 木村みどり 春燈 202106
良き知らせありし予感や雛祭 西村やすし ホトトギス 202107

 

2022年3月3日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。