2020年3月7日 > 
雛あられ       128句

雛あられいい子いい子の笑窪かな    三宅隆

雛の日  雛祭  白酒  紙雛  雛壇  立雛

雛あられ 雛人形 雛納 桃の節句 雛遊び  流し雛  雛の家

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
子規は雛あられかりかりと戴く 金子兜太 海程 199806

伊予松山への

挨拶をこめて

たとうれば子規雛あられ虚子団子 金子兜太 海程 199806

母の手のビニールの中雛あられ 皆吉司 船団 199811  
寄り道をして病室の雛あられ 深津鱶 火星 199906  
孫の声少女さびたり雛あられ 田中藤穂 水瓶座 200002  
雛あられちよつと揺すりて飾りけり 山尾玉藻 火星 200004  
とめどなく男の子とつまむ雛あられ 渡辺立男 馬醉木 200005  
もみぢ手に盛る七色の雛あられ 大関靖博 200005  
雛無くも袋で貰ふ雛あられ 村越化石 200005  
母へ擦る隣寸の音や雛あられ 水内慶太 銀化 200005  
幼少のタイムカプセル雛あられ 中野辰子 いろり 200005  
うなゐ髪うなづくばかり雛あられ 鬼頭桐葉 春蘭 200010  
三つとや三つの知恵の雛あられ 柴田雪路 200101  
雛あられ置く暗がりに紙の白 真保喜代子 200101  
加賀よりの雛あられ賜ぶかぐはしき 二宮桃代 雨月 200104  
雛あられ銅の少女の膝に置く 成澤桂助 百鳥 200106  
雛あられより軽きものなかりけり 稲畑汀子 ホトトギス 200203  
若き父たりし憶ふ雛あられ 林翔 200204  
船旅の紳士も貰ふ雛あられ 品川鈴子 ぐろっけ 200204  
雛あられつまみて爪をまだ染めず 中島あきら 200205  
七曜のはじまる朝の雛あられ 中野京子 200206  
雛あられ母も貰ひし小児棟 岡有志 ぐろっけ 200206  
雛あられこぼれてゐたる石切場 高橋将夫 200207  
雛あられ種類のあつて買ひ迷ふ 加納花子 築港 200305  
雛あられ男病室配膳に 中崎敞子 ぐろっけ 200306  
介護五の母も贈らる雛あられ 岡有志 ぐろっけ 200306  
晩年の妣の墨絵に雛あられ 橘沙希 月の雫 200404  
伸び伸び眠る嬰の辺に雛あられ 川越勢津子 200405  
子がくれし楽しき数の雛あられ 金子孝子 200405  
宅配のすき間を埋める雛あられ 戸栗末廣 火星 200405  
ショベルカーのごとき手が伸ぶ雛あられ 木村みかん 200406  
雛あられ襖に鍵の掛かりしと 山田耕子 京鹿子 200407  
チョコレート色の加はる雛あられ 飯塚ゑ子 火星 200409  
身につきしひとりぐらしの雛あられ 岡本眸 200412  
てのひらの笑ひだしたる雛あられ 無田眞理子 馬醉木 200501  
歳ゆたか佛壇へこそ雛あられ 堀内一郎 あを 200503  
マカデミアンナッツもブレンド雛あられ 木村茂登子 あを 200504  
ホームステイの娘へ持たせやる雛あられ 北川英子 200505  
愛一つ二つ三つ四つ雛あられ 村越化石 200505  
手作りの形揃はぬ雛あられ 五十嵐道夫 築港 200505  
雛あられ告げざることを善しとせむ 里中章子 200604  
退屈な夫がはじけり雛あられ 田原陽子 200605  
雛あられこの軽さとも重さとも 吉田叔子 対岸 200605  
笑はせてみたき媼や雛あられ 祐森彌香 遠嶺 200606  
あひる見に行くポケットに雛あられ 戸栗末廣 火星 200606  
手に受けて不揃ひ親し雛あられ 布川直幸 200704  
雛あられわしづかみして小さき手 黒澤登美枝 200704  
久闊のほぐれ始めの雛あられ 高橋道子 200705  
雛には滅法大き雛あられ 山田夏子 雨月 200705  
雛あられ受くるに二つ三つ零れ 清水幸治 200706  
雀にも少し撒きたり雛あられ 馬越幸子 ぐろっけ 200706  
特養の母も唇にす雛あられ 岡有志 ぐろっけ 200706  
歳の数食してみたし雛あられ 岩松八重 六花 200706  
雛あられ雛飾らねば仏壇へ 金井充 百日紅 200711  
雛あられ母に甘えし記憶なく 山仲英子 200803  
雛あられ包みゐし手をひらきけり 阿部ひろし 酸漿 200803  
いっときの無聊なぐさむ雛あられ 大橋敦子 雨月 200804  
気にかけし一人のための雛あられ 瀬下るか 200805  
雛あられかぜに乾きしものたたむ 中山純子 万象 200805  
雛あられはやいやいやを覚えをり 岡村尚子 ぐろっけ 200806  
手の痛みも生きる証よ雛あられ 小島みつ代 200806  
雛あられ砕きて雀どもを呼ぶ 高木智 京鹿子 200807  
雛あられほつほつ母のおつぼ口 植田桂子 馬醉木 200904  
もう遠くなりし友だち雛あられ 玉井江吏香 200905  
うす紅は美しき色雛あられ 中島和昭 春燈 200905  
雛あられ摘みこの後とも夫婦 中島和昭 春燈 200905  
嫁しし子の雛出さぬ夜の雛あられ 松山三千江 春燈 200905  
ポルトガルの菓子も一つの雛あられ 大橋晄 雨月 200905  
雛あられ食みて波音聞いてゐる 渡邉美保 火星 200905  
雛あられ送り旧交あたたむる 滝川あい子 雨月 200906  
うちとけて四方山話雛あられ 園多佳女 雨月 200906  
雨の日の抹茶一服雛あられ 池田いつ子 酸漿 200906  
雛あられ銀行員にもらひけり 根本ひろ子 火星 201005  
仏前に僧のうなづく雛あられ 田中文治 火星 201005  
雛あられつまみて無聊託つなし 植田利一 春燈 201005  
スーパーの入口占めて雛あられ 中村ツヤ子 酸漿 201005  
雛あられ少女のころを思ひをり 庵原典子 201005  
雛あられ病臥の友に一つまみ 島純子 ぐろっけ 201006  
雛あられチョコレート味を取り合いに 井上加世子 ぐろっけ 201006  
経理課の三時の休み雛あられ 安食守 201007  
団欒の匂ひをいまも雛あられ 山﨑靖子 201105  
聞分けのよき母なれば雛あられ 鈴木榮子 繭玉 201105  
不具の掌の受けてこぼしぬ雛あられ 成瀬櫻桃子 櫻桃子選集 201105  
雛あられ亡き娘に供ふ減りもせず 成瀬櫻桃子 櫻桃子選集 201105  
雛飾らずも雛あられ親しけれ 大崎ナツミ 雨月 201105  
妹のひとりは西に雛あられ 坂場章子 201106  
這ひ這ひの子にこぼれくる雛あられ 中島昌子 201106  
雛あられ各色満遍なく食す 石川裕美 ぐろっけ 201106  
生かされてゐる幸せや雛あられ 磯部愛子 末黒野句集 201203  
雛あられ一つ雛壇一つは子 大橋晄 雨月 201205  
雛あられ夫は大きな手でありし 田中綾子 雨月 201205  
雛あられ患者にナースに医師らにも 鈴木良戈 201205  
それぞれの色に夢あり雛あられ 山村幸苑 馬醉木 201206  
雛あられ道祖神にもひとつまみ 穐好樹菟男 馬醉木 201304  
雛あられ照れつつ両の手に受ける 上原重一 201305  
雛あられカラフル故に気後れて 長崎桂子 あを 201305  
荷造りの隙間に詰める雛あられ 田村園子 201306  
掃除機のとどかぬ先の雛あられ 中出のぶ子 ろんど 201306  
おひねりの死語となりたり雛あられ 安斎久英 末黒野 201306  
雛あられ紙のひひなに分けてやり 石橋邦子 春燈 201405  
艶消しの黒豆のあり雛あられ 赤座典子 あを 201405  
ほろほろとこぼれてこその雛あられ 安居正浩 201405  
わらし母両手もらひに雛あられ 和田照海 京鹿子 201406  
あひる見にゆくポケットに雛あられ 戸栗末廣 201407  
風音の一夜でありし雛あられ 井上信子 201505  
夢うつつ雛あられ曳く鼠かな 延川笙子 六花 201505  
知慧多き母なつかしや雛あられ 井浦美佐子 201506  
唇は葉つぱのかたち雛あられ 中島陽華 201507  
雛あられ卒寿の膝に零れけり 伊藤百江 春燈 201606  
おひねりの色をこぼせり雛あられ 安斎久英 末黒野 201606  
コンビニに屯する子や雛あられ 品川古市
雛あられ食むや岬の風五色 黒滝志麻子 末黒野 201607  
歯ざはりもパステル調の雛あられ 宇都宮敦子 201702  
雛あられ零れ幸せ振りまきぬ コ田千鶴子 馬醉木 201703  
青空に散らしてみたき雛あられ 安居正浩 201704  
雛あられ亡き娘に供ふ減りもせず 成瀬櫻桃子 春燈 201704  
こぼしつつ老の手のひら雛あられ 山本喜朗 雨月 201705  
雛あられ乗せ手のひらの浮き上がる 安居正浩 201705  
手の平にしばし遊ばせ雛あられ 服部珠子 雨月 201706  
雛あられ熊手のやうに手を伸ばす 金子正道 京鹿子 201706  
雛あられ少しつまんで幼な子に 千葉惠美子 末黒野 201706  
婆ばかり寄り桃の酒雛あられ 天谷翔子 201708  
婆ばかり寄り桃の酒雛あられ 天谷翔子 201708  
児を見せに来る子が二人雛あられ 橋本榮治 馬醉木 201804  
雛あられはかなきいろをこぼしけり 三宅文子 春燈 201805  
雛あられ食む満潮の海の音 田中臥石 末黒野 201806  
雛あられ亡母の歴史今にして 仁上博恵 201902  
雛あられもて余すほど甘からず 和田華凛 ホトトギス 201906  

 

2020年3月7日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。