雛段・雛壇       109句

雛壇の緋が暗闇にひろがれり    福永耕二

雛の日  雛祭  白酒  紙雛  雛壇

雛あられ 雛人形 雛納 桃の節句 雛遊び  雛の家

作品
作者
掲載誌
掲載年月
雛段のうしろのものに用のあり 吉田呉天 風土 199812
雛段のうしろの闇の寒さかな 海老沢雨梗 風土 199905
雛壇を亡母と飾りし夢を見る 相蘇こいと 春耕 199905
雛段の前にとどまる日差しかな 西村純吉 199906
雛壇に連句一巻たてまつる 品川鈴子 ぐろっけ 200003
雛段の鏡もつとも老けゐたり 鷹羽狩行 200004
雛段の裏に棲むもの老いにけむ 河合城太 銀化 200005
雛壇に高き玉座の御所雛 安田晃子 馬醉木 200006
雛段に人間のもの最下段 阿部寒林 200010
雛壇に不老長寿の橘も 中川濱子 ぐろっけ 200105
雛壇へ継ぎ足す父の文机 白鳥彰子 200107
古茶筅紙衣まとい雛段に 岡野峯代 ぐろっけ 200107
雛段の房みな揺らぐ船ロビー 品川鈴子 ぐろっけ 200204
雛壇の仕丁の笑ひ聞こえ来る 熊口三兄子 ぐろっけ 200205
雛段へ嬰をゆつくり差し出せる 細川洋子 200205
雛壇の見えてゐるなり鉋屑 田中正子 百鳥 200206
雛段に糾び柳の芽の優し 松田欽吾 雨月 200206
雛段の箪笥に仕舞ふものは無し 塩川雄三 築港 200305
雛壇に小さき部屋を狭めたり 加納花子 築港 200305
雛段に車止して牛侍る 小笠原扶美女 築港 200305
雛壇の緋は垂乳根のいろならめ 島崎省三 200305
子の丈の雛壇越えてしまひけり 秋千晴 200306
今は昔雛壇点す和蝋燭 中田征二 ぐろっけ 200306
雛壇のうしろに屯(たむろ)する歳月 山元志津香 八千草 200309
雛壇の目玉の数や夕まぐれ 中村房枝 六花 200403
雛壇の記憶や燈火管制下 岡本眸 200404
山よりの日を雛段に球磨盆地 西屋敷峰水 河鹿 200406
雛壇の箪笥ひらいてありにけり 米澤光子 火星 200406
雛段や壁の奥より腐敗臭 須佐薫子 帆船 200503
否応なしに雛壇の内裏雛 宮地れい子 春燈 200504
雛段の端覗かせて湖魚を売る 杉本綾 200505
立木観音眷属暑き雛壇に 山部淑子 200509
雛壇にある唐桟の笛袋 宮澤さくら 今生 200510
雛段に飾る金紙の妹背鶴 鈴木榮子 春燈 200603
牛車据ゑ雛壇急に重くなる 鷹羽狩行 200604
雛段に異国の人形並びをり 森山のりこ あを 200604
雛壇を驚かしたる地震のあり 穐好樹菟男 馬醉木 200605
雛壇の雛にも齢見えにけり 入澤正 春燈 200605
杣宿の雛段占むる金太郎 山形悦子 万象 200606
雛壇を五人囃子が抜け出しぬ 梶浦玲良子 六花 200607
雛壇の小さく見ゆる座敷かな 池崎るり子 六花 200704
児の去りし雛壇あかく灯りあり 飯田ひでを 200705
家内に雛壇見ゆる舟の上 大城戸みさ子 火星 200705
雛段に碁盤を飾る蜑の宿 宮崎見昭 遠嶺 200706
生き雛壇上に座す誕生会 苑実耶 200708
雛段のぼんぼり二つ恋めくよ 岡本眸 200803
雛段に午後の山影のびてきし 中山純子 万象 200804
雛壇に届かぬところありにけり きくちきみえ やぶれ傘 200804
雛壇の雄雛出かけてをりにけり 高橋将夫 200805
雛段に並べて飾る子安貝 宮城島たか子 200805
雛段のミッキー、ドナルド威儀正し 岡田章子 ぐろっけ 200806
雛壇の海を見てゐる雛たち 服部早苗 200807
酒蔵に代々の雛壇高框 白澤よし子 馬酔木 200905
雛段に甘納豆も一袋 中山純子 万象 200905
雛段は原罪のいろかがよへり 水野恒彦 200906
芥子雛の雛段にある天眼鏡 中山純子 万象 200906
雛段に供へてありぬ蕗の薹 大西八洲雄 万象 200906
雛壇の下にさみしく闇のあり 布川直幸 200906
雛壇のさらに下座に侍るかな きくちきみえ やぶれ傘 200906
土佐の浜に拾ひし小石雛壇に 國保八江 やぶれ傘 200907
雛段の占めし一間や三姉妹 水原春郎 馬醉木 201004
雛段の過去も未来も仕舞ひけり 石田きよし 201006
雛段の後ろより母現るる 涼野海音 火星 201006
子と孫の雛壇競ふ一つ部屋 阿部綾子 ろんど 201006
酒蔵へ雛壇の前通りけり 小林愛子 万象 201007
分限者の豪華雛壇夜商 山本孝夫 201105
雛壇や湯のしの湯気の中に母 佐藤凉宇子 ろんど 201105
雛段を組むに指示の割烹着 あさなが捷 201106
玄関の雛段めでて句の席へ 恒成久美子 ぐろっけ 201106
雛段や箔うすれたる御所車 堀田順子 馬醉木 201205
雛壇の後ろあつさりしてゐたり 高倉和子 201205
雛あられ一つ雛壇一つは子 大橋晄 雨月 201205
雛段に金色の亀はべりけり 萩原すみ 春燈 201206
雛壇の前の座席は譲られず 安原葉 ホトトギス 201206
雛壇に預けてありし謡本 佐藤淑子 雨月 201209
雛段の雛の翳りや母恋ひし 樋口みのぶ 馬醉木 201210
雛壇のうしろは隙間だらけなり 高倉和子 201304
雛段に異人も跼む新病院 品川鈴子 ぐろっけ 201304
段々と雛段越ゆる成長記 秋千晴 201304
大漁旗を前に雛壇漁師汁 竹内悦子 201305
雛壇の裏へ仮置く雛の箱 笹村政子 六花 201305
雛段に生家の家紋色褪せて 小西和子 201305
雛段に千の折鶴婿退院 竹中一花 201305
雛壇の十二センチのスニーカー 平野みち代 201306
雛段の角に紙雛飾りけり 國保八江 やぶれ傘 201306
雛壇に飛ぶのを堪え紙の雛 貝森光洋 六花 201404
雛壇に加へたき子が雛の前 柴田佐知子 201407
雛段に牛車のありて夜の早し 大日向幸江 あを 201504
神殿の奥に雛壇灯りをり 中嶋陽子 風土 201505
雛壇の下の空洞鬼が凄む 柴田佐知子 201505
雛壇に合掌したる媼かな 栗原京子 201506
色紙で折りたる鶴も雛壇へ 井上義郎 201506
雛壇に余る扇の飾り紐 竹下陶子 ホトトギス 201509
雛壇の仕丁に眼鏡預けおく 安居正浩 201605
雛壇の随身弦なき弓を持つ 石崎浄 風土 201605
雛段を仕舞ふも母のなつかしき 青山正生 201606
雛壇に孫の飾りしアンパンマン 広瀬済 やぶれ傘 201608
衛士三人諸脛見せて雛壇に 野沢しの武 風土 201704
雪横降り雛壇にいま雪洞点き 野沢しの武 風土 201704
雛壇に足してゆく色これからの 高木晶子 京鹿子 201706
カステラと金平糖を雛段に 瀬島洒望 やぶれ傘 201805
雛段や膕のみな冥くあり 井上菜摘子 京鹿子 201806
雛段の鏡の中に居るわたし 松井鶴子 京鹿子 201806
雛壇の箪笥の中を覗きけり 中村洋子 風土 201806
モノクロの雛壇背ナに座して吾 安野眞澄 202005
雛段の牛車にのつてゐる私 笹村政子 六花 202006
雛壇の前で耳打ちする双子 安齋正蔵 やぶれ傘 202006
雛壇に余所見をしたき眼のありぬ 山本則男 202010
病棟の雛段失意の胸うつ 安田優歌 京鹿子 202106

 

2022年3月6日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。

 
2022年3月6日