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   初雪  雪折れ  雪国  雪籠  雪見  雪催  雪やどり  雪の精  豪雪

作品
作者
掲載誌
掲載年月
雪掻きの汗も健康長寿かな 藤波松山 京鹿子 201504
除雪車の音に目覚ます午前四時 藤波松山 京鹿子 201504
滑つては黄色い声の雪の道 野村鞆枝 京鹿子 201504
大雪や遥かな日本荒れ模様 水谷直子 京鹿子 201504
雪もなくアメリカの空灰色に 水谷直子 京鹿子 201504
魔笛きく真白き夜に窓打つ雪 塩貝朱千 京鹿子 201504
雪の野に一歩をしるす五年日記 塩貝朱千 京鹿子 201504
雪しざる音にまたして暮れ急ぐ 豊田都峰 京鹿子 201504
雪明かりひくくもらして茅葺家 豊田都峰 京鹿子 201504
茅葺郷盆地は雪の壺めける 豊田都峰 京鹿子 201504
雪のくるけはひに藁屋の灯のにほふ 豊田都峰 京鹿子 201504
深雪晴校歌の故山輝けり 石田きよし 201504
故郷や準ふるさとも雪時雨 来海雅子 201504
雪原を踏みかためては飾り焚く 山本久江 201504
雪舞のあはひあはひに虹現るる 山本久江 201504
勾玉や太古の真と雪野原 小林和代 201504
真夜響く雪折れ杉のいのちの音 佐川三枝子 201504
雪景色鉛筆一本あれば描く 岡真紗子 201504
雪の降る静かな音に目覚めけり 塩野谷慎吾 201504
雪霏々とテレビ画面を縮こませ 高木嘉久 201504
雪の貨車雪の伊吹山へ切り離す 松井志津子 201504
隧道の隔つ風花大吹雪 藤原照子 201504
電車には蛇腹の継目雪しんしん 甲州千草 201504
雪晴や温泉まんぢゆう湯気で売る 安居正浩 201504
雪しまき我が身わづかに尾を引けり 辻美奈子 201504
四旬節迎へ広ごる雪のひま 稲畑廣太郎 ホトトギス 201504
吹雪いてよ恋は幾重の誤認より 乾有杏 201504
外灯の影のまあるく雪の上 樋口みのぶ 201504
雪道をチェーン走る家族かな 工藤はるみ 風土 201504
約束のやうに雪降る母の忌日 水井千鶴子 風土 201504
真夜の雪弥頻(いやし)く瀞を潜かする 柳本渓光 ろんど 201504
雪道をチェーン走る家族かな 工藤はるみ 風土 201504
約束のやうに雪降る母の忌日 水井千鶴子 風土 201504
真夜の雪弥頻(いやし)く瀞を潜かする 柳本渓光 ろんど 201504
米塩に雪の降りごむ山祠 浅田光代 風土 201504
新雪の深々とあり産盥 田中佐知子 風土 201504
雪はげし鎖鳴らしてバスの発つ 塩田博久 風土 201504
ピザ生地を雪後の天へ放り上ぐ 田村すゝむ 風土 201504
啄木の雪の釧路の新聞社 田村すゝむ 風土 201504
雪の夜一角獣の真つしぐら 中田禎子 201504
新雪に手形足形人の形 苑実耶 201504
さらさらもしつとりもある雪の肌 江島照美 201504
一筋の光は川ぞ雪野原 清水量子 201504
矢印の雪の捨場は日本海 中田光 201504
雪の日の赤き実鳥を呼ぶやうに 橋本順子 201504
雪の街下りてゴム長買ひにけり 中林晴雄 201504
ガラス戸に鼻を潰して雪を見る 小林朱夏 201504
雪合戦果て湯舟に声の弾けたる 中島昌子 201504
一日 ついたち の雪の暫く残りたる 瀬川公馨 201504
右の踝腫らしをり雪景色 中島陽華 201504
仮設の灯小さくこぼれ雪降り積む 池田光子 201504
雪に足取られとつさに出る受身 大畑善昭 201504
お喋りな友達の声雪となる 土井穂乃佳 201504
粉雪舞ふさなか舞妓のすまし顔 鷲見たえ子 201504
目覚むれば雪積む木々に音も無し 伊庭玲子 201504
比良の雪のまぶしさ吾をはなれざる 杉本綾 201504
雪しまき不意に竹生島(ちくぶ)の現はるる 坂根宏子 201504
雪の湖鳥居の奥の鳥居かな 坂根宏子 201504
雪漕いで来る朝刊の重大事 頼田幸子 201504
産土の雪漕ぐ父の歩幅かな 山本久江 201504
一尺の雪踏みならす軋み音 高谷栄一 201504
今朝雪の浄土となれる陶の里 橋本靖子 201504
温暖の日本の雪掻きテレビ風景 水谷直子 京鹿子 201504
仕舞湯の音は我が音窓は雪 渡部良子 馬醉木 201504
雪の葬片耳落すイヤリング 岡山敦子 京鹿子 201504
親と子の殉教の墓雪が抱く 石田厚子 馬醉木 201504
雪降り積むお茶を飲む間も雪降り積む 松村光典 やぶれ傘 201504
明日は雪ベンチにあれば洟水も 松村光典 やぶれ傘 201504
雪の日の湯島天神絵馬溢れ 齋藤朋子 やぶれ傘 201504
音もなく雪降りしこと初日記 小林愛子 万象 201504
グレゴリオ聖歌聞こゆる窓に雪 内海良太 万象 201504
箱廻しそそくさと発つ雪の駅 福島せいぎ 万象 201504
師の句碑の遠野の雪に埋れたる 大山春江 万象 201504
輪中野へ皓とや迫る雪伊吹 浅井青二 雨月 201504
雨戸開け目を疑ひぬ雪景色 植村よし子 雨月 201504
多羅葉の青々としてしづり雪 塩見治郎 雨月 201504
膝深く喘ぎて雪の端つかむ 山田六甲 六花 201504
雪の田に顔を印して帰りけり 山田六甲 六花 201504
粉雪や卒業証書の手にも舞ひ 森山あつ子 六花 201504
雪しまき大吊橋の果て見えず 谷口一献 六花 201504
屋根雪の迫り出してゐるオリオン座 定梶じょう あを 201504
詩集予約店を出づれば雪の舞ふ 田中藤穂 あを 201504
一と刻の降る雪と見ゆ賑々し 本多和子 201505
明けやらぬ門灯の雪手で払う 北上政枝 201505
雪尽きし つぶら な空を目の中に 高橋龍 201505
「燈台へ」新雪の道火の匂ひ 辻久々 船団 201505
初夢の快晴さめて大雪に 安原葉 ホトトギス 201505
新雪を踏みつつ上る句碑の丘 今村征一 ホトトギス 201505
影武者の如く雪積む宮の杜 今村征一 ホトトギス 201505
雪深きわが家をはなれ来し旅路 安原葉 ホトトギス 201505
大雪の家路となりし旅帰り 安原葉 ホトトギス 201505
振袖のふれんばかりに雪道を 副島いみ子 ホトトギス 201505
雪道を行く振袖のはなやげる 副島いみ子 ホトトギス 201505
この町に生きむ山愛で雪を愛で 小坂優美子 馬醉木 201505
豪雪とテロのニュースや常世病む 相沢有理子 風土 201505
雪折れの杉の匂へる居久根かな 小林輝子 風土 201505
夜毎訪ふけものの跡の雪笑窪 小林輝子 風土 201505
奥能登の山河声なき深雪晴 黒滝志麻子 末黒野 201505
雨戸繰る黙を深むる雪の音 堺昌子 末黒野 201505
六尺の雪の故郷に降り立ちぬ 太田チヱ子 末黒野 201505
雪→ 48      

2020年12月30日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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