雪 見     66句

いざゆかむ雪見にころぶ所まで    芭蕉

作品
作者
掲載誌
掲載年月
太郎次郎花子と雪見舞電話 藤井圀彦 199812
雪見舟ならノアらしくノラらしく 小川真理子 銀化 200004
雪見舟雪景つづる最上峡 五十嵐春男 馬醉木 200104
雪見むと読書眼鏡をしまひたり 品川鈴子 船出 200104
雪見るや始終を肩に手を置かれ 能村登四郎 200108
雪見風呂垂氷見風呂の夜明なり 阿部ひろし 酸漿 200202
最上川一すぢ暗し雪見舟 池田草曷 雨月 200202
雪見舟この世の端をめぐりけり 柴田佐知子 200404
崩したる足の触れ合う雪見そば ことり 六花 200503
思はざる雪見となりぬ梅見茶屋 冨田みのる 200604
雪見してついで詣りの観音さん 折橋綾子 200604
夜半の雪見る人無くも降りしきる 渡辺玄子 酸漿 200604
どびろくの酔ひ早めたる雪見船 西村しげ子 雨月 200605
星ならぬ雪見となりし旅仲間 千原叡子 ホトトギス 200606
星を見る旅は雪見となりにけり 稲畑汀子 ホトトギス 200612
星を見る会の雪見と記憶して 稲畑汀子 ホトトギス 200701
唄で越す早瀬いくつや雪見舟 鈴木漱玉 馬醉木 200704
酒讃むる詩を吟じて雪見宿 丹生をだまき 京鹿子 200705
湯の宿や雪見酒なる婚記念 神田惣介 京鹿子 200706
雪見風呂垂氷見風呂となりて明く 阿部ひろし 二の杉 200710
長き橋短き橋と雪見舟 戸栗末廣 火星 200804
雪見舟足をみぢかく座しゐたり 城孝子 火星 200804
良き燗に味一際の雪見酒 牧原佳代子 酸漿 200804
十代の夢を肴に雪見酒 横田実 遠嶺 200804
雪見酒話のつきぬ出湯の宿 奥田かおり 200805
止まぬ雪見上ぐるばかり大嫌ひ 泉田秋硯 200805
雪見舟思ひ数多の最上川 林友次郎 天帝 200806
湧き立つる湯気に包まれ雪見風呂 ことり 六花 200902
母の忌の雪見座敷の三姉妹 山形悦子 火星 200904
新築の家の障子や雪見酒 阿部登志子 遠嶺 201004
看取り終へひとり深夜の雪見かな 峰幸子 201004
地の蕎麦に地鳥やさらに雪見酒 小坂優美子 馬醉木 201005
花見時雪見も出来て箱根山 加藤せぶん ろんど 201007
雪見酒列車の外は別世界 村田望 201102
後席の饒舌止まず雪見旅 赤座典子 あを 201102
雪見舟景色だんだん重くなる 久染康子 201103
雪見障子開けて雪見し母の家 近藤紀子 201104
酒弱くなりて雪見の旅仲間 仁平則子 201104
雪見酒に酒の八徳談義かな 萩原すみ 春燈 201105
雪見舟阿賀の岸辺を離れたり 小林愛子 万象 201105
亡き夫と共に乾杯雪見酒 中緒和子 酸漿 201105
句会終へ肴は蕎麦の雪見酒 森岡陽子 かさね 201207
雪見舟人情熱い出羽の国 青木英林 かさね 201303
血流の年相応や雪見酒 新倉ゆき江 末黒野 201305
雪見晴富士に鳳凰はばたけり 野畑さゆり 201403
老斑のオンコロコロと雪見酒 佐藤凉宇子 ろんど 201405
晴れやかや一人櫓をこぐ雪見舟 山崎稔子 末黒野 201405
ひたし豆鹿肉野沢菜雪見酒 津田このみ 船団 201406
雪見風呂薬師立像大き宿 鎌田悟朗 ろんど 201406
土曜日を猫と丸まる雪見かな 松村光典 やぶれ傘 201406
雪見れば心のおどる八十路かな 池田光子 201405
雪見湯と真昼の宴女たち 新田秀子 風土 201502
雪見舟景色だんだん重くなる 久染康子 201503
み仏もかがみて雪見障子かな 雨宮桂子 風土 201504
晴るる日の波穏やかや雪見舟 増田一代 201504
聞こゆるは鳥の声のみ雪見舟 古川夏子 201506
雪見障子しんとありけり和三盆 近藤紀子 201705
父の世の猪口しみじみと雪見かな 白澤よし子 馬醉木 201804
一晩の雪に三晩の雪見酒 高島正比古 京鹿子 201806
旅の帰路彩る山の雪見つつ 稲畑汀子 ホトトギス 201811
姫君の爪の切片雪見窓 辻水音 201903
泡沫のやうな雪見る床の中 宮井知英 201907
雪見酒ことんと屋根を退る音 山田佳乃 ホトトギス 202106
ときをりは雪の降りやむ雪見酒 足立枝里 202110
君の頬染め上げてゐる雪見酒 稲畑廣太郎 ホトトギス 202201
雪見舟水尾粛々と進みゆく 稲畑廣太郎 ホトトギス 202202

 

2023年1月24日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。