豪 雪    35句

豪雪の底ひの道をそらんじる    亀田虎童子

作品
作者
掲載誌
掲載年月
豪雪に強気挫けて腹で泣く 三浦勲 199805
豪雪の地に永らへて牛を飼ふ 村瀬初実 春耕 199904
豪雪が人をやさしくしてをりし 牧野春駒 ホトトギス 199906
豪雪の底より柱時計鳴る 三嶋八千穂 ぐろっけ 200005
海鳥が来て豪雪になる気配 斎藤白砂 海程 200009
豪雪予報貼り出してある山の宿 内山和江 奧嶺 200010
豪雪が嘘のやうなる春田かな 二瓶洋子 六花 200108
豪雪の声弾ませて冬休み 大角麻理子 百鳥 200404
記録豪雪記憶も何も消し去れり 泉田秋硯 200505
豪雪と地鳴りに怯えやっと春 根本随縁 200508
豪雪やふつと生家のなき安堵 北川英子 200603
豪雪に手足もがれの昨日今日 伊藤あえ子 四葩 200603
豪雪の二階窓より出入りをす 関口青稲 万象 200604
豪雪の日本列島淑気かな 池崎るり子 六花 200604
豪雪といふ立山の酒届く 小橋末吉 対岸 200604
豪雪に山刀伐峠口埋む 西村しげ子 雨月 200605
豪雪の消息を聞く避寒宿 安原葉 ホトトギス 200606
豪雪を地図にてたどる去年の旅 平野きぬ子 八千草 200607
豪雪ににつちもさつちもゆかぬ村 相沢有里子 風土 200805
豪雪地奥眼がちにて籠るかな 中田みなみ 200903
豪雪をじつと踏ん張る栃の梁 桑田忠男 遠嶺 200905
豪雪の見事や襖開け放つ 泉田秋硯 201004
豪雪や日本列島ちぢこまる 川崎光一郎 京鹿子 201004
豪雪の丹後の空に風花す 稲岡長 ホトトギス 201005
機関車は車庫へ豪雪積みしまま 柴﨑富子 春燈 201103
豪雪にまなこをこらし雪女 吉弘恭子 あを 201103
豪雪の報蒼天の下に聞く 武田ともこ ぐろっけ 201105
豪雪の里にもめぐり来し五月 安原葉 ホトトギス 201112
豪雪や耳掻きほどの雪を掻く 竹田ひろ子 ろんど 201205
豪雪の由由しき中を寒明くる 稲岡長 ホトトギス 201206
豪雪の村に一人の有識者 松田都青 京鹿子 201206
梅便り豪雪便りや二月尽 鎌田慶子 ろんど 201206
豪雪のしまく湯沢や駒子の湯 森下康子 201304
家が沈むと春豪雪の便り 北川英子 201305
豪雪はお国訛りを封じ込め 熊川暁子 201404
豪雪とテロのニュースや常世病む 相沢有理子 風土 201505

 

2021年1月16日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。