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   初雪  雪折れ  雪国  雪籠  雪見  雪催  雪やどり  雪の精  豪雪

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
蒼穹に雪の大山耀へる 宮原悦子 雨月 201405  
息つめて鶴の目を描くしづり雪 浜口高子 火星 201405  
月光をこぼし檜皮の雪雫 高久正 201405  
うつくしき言葉を探す雪の日は 中山純子 万象 201405  
てのひらに雪の結晶みなちがふ 飛高隆夫 万象 201405  
大雪となりけり小さき窓明り 山田暢子 風土 201405  
大欅雪振り払ひ凛と立つ 早崎泰江 あを 201405  
とつぜんの停電の街雪あかり 橋場美篶 末黒野 201405  
戸を鳴らし湘南の地を包む雪 小川玉泉 末黒野 201405  
猪さばき十指を雪に拭ひけり 和田照海 京鹿子 201405  
丁字路の深雪を映し道路鏡 小川玉泉 末黒野 201405  
潮の香をふり切るカーブ雪列車 平居澪子 六花 201405  
町や村隔てなく雪降りに降る 菅野蒔子 末黒野 201405  
なかんづく雪のささめく椿かな 飛高隆夫 万象 201405  
コーヒーや深雪の憂さを忘れをり 小川玉泉 末黒野 201405  
天守閣に望み城下の雪しんしん 布川孝子 京鹿子 201405  
吐く息を呑み込んでなほ雪しまく 野村鞆枝 京鹿子 201405  
降る雪の上満月の空あるらん 飛高隆夫 万象 201405  
自転車の荷台に二斤ほどの雪 竹内弘子 あを 201405  
もどり雪湯舟ごぼこぼ閑散期 鎌田慶子 ろんど 201406  
綾取りの梯子を雪の降り包む 久保東海司 201406  
めづらしく雪積む朝や鶯来 稲岡長 ホトトギス 201406  
湯宿まで雪の回廊九十九折 谷貝美世 末黒野 201406  
踏み固め来し百日の雪を割る 池田崇 201406  
堂裏の枯山水や雪しづり 菅野日出子 末黒野 201406  
妻が今日優し気である雪しんしん 津田このみ 船団 201406  
屋根の雪どさりと塞ぐ厨口 谷貝美世 末黒野 201406  
屋根の雪生活の音の消えてをり 稲岡長 ホトトギス 201406  
三日分届く朝刊雪深し 野畑さゆり 201406  
山に雪座右の銘を聞かさるる 津田このみ 船団 201406  
鉢かぶる雪に生き生き花芽もつ 岡山敦子 京鹿子 201406  
氷晶の身の振り方を雪といふ 鳥居美智子 ろんど 201406  
文机に昼用のパン雪はげし 小林正史 201406  
娘持ち来る雪害の葉玉葱 田中臥石 末黒野 201406  
手作りのチヨコは孫から雪の朝 神田惣介 京鹿子 201406  
溶けながら静かに雪の降り来たる 住田千代子 六花 201406  
住み慣るる町の新たや雪の晴 杉本裕子 末黒野 201406  
街灯を雪が渦まく私をうずまく 梨地ことこ 船団 201406  
小雪舞ふ苑の銘木蕾つけ 神田惣介 京鹿子 201406  
昇る陽に堅雪放つダイヤ光 石坂比呂子 ろんど 201406  
深雪晴帽子真赤な地蔵尊 野畑さゆり 201406  
身震ひのごと神木の雪しづる 西川みほ 末黒野 201406  
その人のまぶたの上の雪あかり 津田このみ 船団 201406  
声弾む名残りの雪の商学部 相沢有理子 風土 201406  
静けさや雪踏み締むる靴の音 杉本裕子 末黒野 201406  
積雪は高令化にきびし遅き朝 東秋茄子 京鹿子 201406  
銀河系1DKの窓に雪 津田このみ 船団 201406  
雪しまく七宝菜にしてしまふ 布川孝子 京鹿子 201406  
雪の苑へ踏み入りすぎしかと思ふ 神山市実 やぶれ傘 201406  
雪塊は藪に退き蕗のたう 小林愛子 万象 201406  
雪割竹弾かれながら介錯す 佐藤山人 201406  
雪靴を履いて今年も歳を取り 藤波松山 京鹿子 201406  
雪合戦先生最もはしやぎをり 吉田葎 201406  
雪道の轍を辿る検診日 金田けいし ろんど 201406  
雪舞ひて景新しくあたらしく 今井千鶴子 ホトトギス 201406  
雪片雪片もう会えぬ人ばかり 津田このみ 船団 201406  
雪融けや竹のそよぎのかをりして 石原健ニ やぶれ傘 201406  
窓の雪机上にローマ史一人留守 神田惣介 京鹿子 201406  
蒼白き夜明や雪の立石寺 山口誠 馬醉木 201406  
くずし字の筆あとなぞる窓に雪 陽山道子 船団 201406  
堅雪の近道うれし小学校 鎌田悟朗 ろんど 201406  
堅雪や樹の影縮み凪の音 石坂比呂子 ろんど 201406  
どこまでが雪どこまでが最終章 直江裕子 京鹿子 201406  
更けし夜の窓開けてみる雪の嵩 久世孝雄 やぶれ傘 201406  
雪の道送迎バスの新入生 水谷直子 京鹿子 201407  
雪景色オハイオブルーの空やつと 水谷直子 京鹿子 201407  
大雪の彼岸の墓の人気なく 小松敏郎 万象 201407  
天空へ雪の壁開く鳶の舞 大上充子 馬醉木 201407  
合格や八方からの雪つぶて 城孝子 火星 201407  
作務すみしばかりの廊や雪明り 田丸千種 ホトトギス 201407  
防雪柵はづされ月山目の前に 奥山テル子 万象 201407  
万作や雪野に錦糸卵かな 鎌田慶子 ろんど 201407  
振り上げし拳を下ろす雪月夜 押田裕見子 201408  
雪降らば人は孤独を楽しまむ 小澤菜美 璦別冊 201408  
雪降る日愛犬千の風となる 飯田美千子 璦別冊 201408  
大雪の音無く夜を迎へけり 赤川誓城 ホトトギス 201408  
故郷のさんかく屋根や雪帽子 伊藤憲子 璦別冊 201408  
幸せな日も降る雪でありにけり 木村享史 ホトトギス 201408  
暮るるまで記憶のなかの深雪晴 田部井幸枝 201405  
北へとつづく雪空の逸れ難し 田部井幸枝 201405  
積み上げし雪将にマッターホルン 中下澄江 201405  
積もる雪盛り上がりつつ風ふぶく 池田光子 201405  
雪に耐へ木々は緑の息を吐く 池田光子 201405  
雪のひま縄跳びの縄地をたたく 笠井敦子 201405  
雪三日惣菜一品づつ減らし 田部井幸枝 201405  
雪晴れや持てる力の浅田真央 池田光子 201405  
雪道は小足内股つぶやきつ 中下澄江 201405  
太陽の撒きちらしたる雪雫 田部井幸枝 201405  
堅雪を渡りて登校せしことも 笠井敦子 201405  
雪呑みて雪呑みて海蒼くなる 大橋敦子 雨月 201410  
好きな色似合わない色雪白し 網野月を 201410  
北面は雑木の背山雪明かり 辻蒼人 風土 201411  
雪の富士今日も車窓に嵌めて旅 稲畑廣太郎 ホトトギス 201412  
初雪と聞きて人事とも思ふ 稲畑汀子 ホトトギス 201412  
初雪の便り身近に聞いてをり 稲畑汀子 ホトトギス 201412  
初雪のしらせありしがそれつきり 稲畑汀子 ホトトギス 201412  
初雪の地より届きしものとして 稲畑汀子 ホトトギス 201412  
初雪のありしと告げて電話切れ 稲畑汀子 ホトトギス 201412  
初冠雪の富士一段とうましかり 森下康子 201412  
雪の來し山見ゆ通勤電車來し 佐藤喜孝 あを 201412  
木星のひかりとどける夜の雪 佐藤喜孝 あを 201412  
雪霏霏と静まり返る山河かな 王岩 あを 201412 雪 →46
雪吊の縄のいつぽん怠けをり 伊藤白潮 201412 伊藤白潮集自註現代俳句シリーズ

2014年12月29日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。