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   初雪  雪折れ  雪国  雪籠  雪見

  雪催  雪やどり  雪の精  豪雪

作品
作者
掲載誌
掲載年月
くろがねの鍋のぐつぐつ雪しまく 荒井千佐代 201004
降る雪の舞ふ雪となる恍惚惚と 中村恭子 201004
大旦ふるさと越は雪ならむ 石原光徳 酸漿 201004
とある日の紫式部雪明り 犬塚李里子 201004
待ち呉れし時間の嵩や雪積みをり 北川英子 201004
雪積みし駅の階浄土めく 林かよ 201004
雪を聴く反骨封じてより久し 木村茂登子 あを 201004
杉山を盾とし深雪村三戸 工藤ミネ子 風土 201004
休日の校舎灯点り粉雪舞ふ 檀原さち子 酸漿 201004
深雪晴伸びしてこずゑ水飛ばす 後藤眞由美 春燈 201004
またたきて点る街灯雪来るか 松本圭司 201004
みはるかす雪の甲斐駒龍太墓碑 清水美子 春燈 201004
はらからの永遠の別れに雪降れり 石井邦子 酸漿 201004
杉山を盾とし深雪村三戸 工藤ミネ子 風土 201004
休日の校舎灯点り粉雪舞ふ 檀原さち子 酸漿 201004
深雪晴伸びしてこずゑ水飛ばす 後藤眞由美 春燈 201004
またたきて点る街灯雪来るか 松本圭司 201004
みはるかす雪の甲斐駒龍太墓碑 清水美子 春燈 201004
はらからの永遠の別れに雪降れり 石井邦子 酸漿 201004
明るさの目覚め促す雪明り 檀原さち子 酸漿 201004
目覚めたる二千十年雪景色 野田しげこ 201004
夕暮の雪の景色や上州路 川島澄子 酸漿 201004
余呉の湖釣人のゐて雪しまく 三浦百合子 201004
理髪灯こな雪の舞ひしきりなる 和田満水 201004
柿の木に雀集めし朝の雪 鈴木幾子 酸漿 201004
翔つものの影走り去る雪の上 田村すゝむ 風土 201004
純白の枝のびのびと深雪晴 岡崎春菜 万象 201004
しんしんと音消し去って深雪積む 泉田秋硯 201004
じんと沁む湯を独り占め雪の宿 横田矩子 201004
鋤きし田に雪の降りこむ七日粥 田中佐知子 風土 201004
小包の濃き雪の香をほどきけり 椿和枝 201004
信号機なき三叉路の雪の壁 森山暁湖 万象 201004
深雪野を流るる川の鉛色 三浦百合子 201004
逆もどりつぼみの上に雪の花 高野綸 201004
積む雪にしなやかなれと独り言 瀬口ゆみ子 ぐろっけ 201004
積る雪村を大きくしたりけり 小山田子鬼 201004
赤松の林に雪の降りやまず 岡田誠吾 201004
雪さらに白む葬りの日暮どき 小山田子鬼 201004
雪しぐれへぎそば囲む老舗かな 坂根宏子 201004
雪しぐれ比叡より幕引くやうに 笹井康夫 201004
雪しづる響き神さぶ宮居かな 鈴木撫足 春燈 201004
雪しまき天橋立切れ切れに 瀬口ゆみ子 ぐろっけ 201004
雪に棲み雪を諾ふ奥信濃 岩瀬江美子 201004
雪の駅ここよりドアは手動にて 佐方敏明 ぐろっけ 201004
雪の降る隣の部屋の畳かな 根岸善行 風土 201004
雪の佐渡寄せ来る波や海吼ゆる 小澤正信 201004
雪の上みかんとりんご早目白 安部里子 あを 201004
雪の中杣の曳きずる丸太かな 能勢栄子 201004
雪の日の国会討論聞く炬燵 阿部文子 酸漿 201004
雪の夜や煙草屋の灯のただ一つ 石原光徳 酸漿 201004
雪の夜を期待の風や越泊 塩路隆子 201004
雪やまず天地の音消えにけり 峰幸子 201004
雪を被て上州野州を跨ぐ山 名取袿子 201004
雪竿のたうとう見えずなりたるよ 定梶じょう あを 201004
雪降りて墨絵の街となりにけり 大木清美子 201004
雪深き杣の宿より賀状かな 山田和夫 201004
雪晴の日ざしあふるる朝餉かな 上原重一 201004
雪晴や寄せ書きしたくなる大地 近藤喜子 201004
雪晴れの山を向かひに紙を干す 田中佐知子 風土 201004
雪比叡木の間に湖の見え隠れ 小澤昭之 201004
雪舞ふか真闇の天へ掌をひらく 泉田秋硯 201004
雪片となりて滑降乙女子よ 加藤峰子 201004
雪暮れの恵方日輪にじみゐる 河崎尚子 火星 201004
雪余尺大湖を抱き隠れ里 中川すみ子 201004
雪霏々と鴉も声も失へり 森山暁湖 万象 201004
千体の雪の羅漢の吐息かな 藤本一城 201004
線路には融雪の水撒かれゐて 三浦百合子 201004
曾てほど雪は降らぬよ雑木山 能勢栄子 201004
きんかんの一粒づつに雪光る 竹内弘子 あを柳 201004
蒼天やその先にある雪の空 川上久美 ろんど 201004
軒を借る八坂飴屋に雪言ひつ 小澤菜美 201004
戸口より雪押し出す初仕事 工藤ミネ子 風土 201004
枯葦のぼうぼう烟る雪野なり 江本路代 酸漿 201004
朝の庭久々雪に景変へし 池部久子 酸漿 201004
午後からの雨が消しゆく雪景色 望月晴美 201004
朝日なか雪の華咲く木立かな 工藤美和子 酸漿 201004
眺むれば枯山一色雪の花 小澤正信 201004
通過せし駅の街灯雪しまき 三川美代子 201004
向きかへて雀御慶の雪散らす 犬塚芳子 201004
点されて童話めきたる雪景色 石川元子 酸漿 201004
降り続く雪に聖樹となる並木 谷口芳江 201004
降る雪の点描に透く嵯峨野かな 四條進 201004
降る雪や絵筆こまごま人形師 柴田志津子 201004
降る雪や舟底ごつんと川下り 加藤峰子 201004
夜のとばり庭しろじろと雪積り 中山良子 末黒野 201005
門柱の頭の雪を払ひけり 大崎紀夫 やぶれ傘 201005
道行の竹人形や雪明り 山田和 京鹿子 201005
凍雪を踏み行く音の聞えけり 長谷川たか子 酸漿 201005
登校の声のはじける深雪晴 菅野日出子 末黒野 201005
靴あとの落款雪の通学路 鈴木浩子 ぐろっけ 201005
雪載せて上り列車の着きにけり 廣瀬雅男 やぶれ傘 201005
球根の在りしよりまづ雪溶けぬ 小野澤ゆたか 201005
起きぬけのドカ雪に目を瞠りたる 難波篤直 201005
深雪野を流るる川の鉛色 三浦百合子 201005
街灯の光ちりばめ雪しぶく 嵐弥生 末黒野 201005
一投に真意を込めて雪礫 瀬ロゆみ子 ぐろっけ 201005
ほんとうの雪は違ふと街に生き 直江裕子 京鹿子 201005
印象派なら青を置く雪景色 鳳蛮華 201005
阿修羅像見て渇きをり雪の果 水野恒彦 201005
ふる里を丸く包みて深雪かな 梅田武 末黒野 201005
東京の東照宮の塔に雪 中山良子 末黒野 201005
東京は大雪といふ髭を剃る 山内四郎 春燈 201005
豆撒の豆と小雪と歓声と 櫛橋直子 雨月 201005
遠山の雪かがやきて窯開く 神蔵器 風土 201005
雪→ 37      

 

2020年12月11日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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