時 雨 8   100句

春時雨  秋時雨  初時雨  時雨  青時雨 青葉時雨

村時雨  片時雨  時雨雲

作品
作者
掲載誌
掲載年月
七彩の人の世唄ひ時雨に逝く 千田敬 201401
夕時雨家路を急ぐ古背広 池内とほる かさね 201401
神杉や降るともみえず夕時雨 村上倫子 201401
句碑光る時雨のあとの瑞光寺 田中佐知子 風土 201401
五能線うろつく猿に時雨けり 中島玉五郎 201401
圧し強き鯖鮨北山時雨かな 田中佐知子 風土 201402
雲の色変へて時雨るる山の駅 中山静枝 201402
畑を出て家への道の時雨れけり 石原健二 やぶれ傘 201402
時雨の香喉につまらす夜道かな 吉弘恭子 あを 201402
時雨るるや河川工事の早仕舞 山本孝夫 201402
時雨るるや芭蕉の庵偲びけり 岩木真澄 ぐろっけ 201402
時雨るるや比良の裾野の竹騒ぎ 三川美代子 201402
時雨るるや分水嶺は彼の辺り 滝澤圭子 雨月 201402
時雨来て軒に雀や薬缶沸く 栗原京子 201402
母の忌を修す時雨となりにけり 久米憲子 春燈 201402
夕時雨池塘の果の仄白く 佐々木新 春燈 201402
連れあひの夜着かけ直す時雨宿 和田森早苗 201402
瞽女に泣き劇場出づや夕時雨 本多正子 雨月 201402
追善の余韻時雨の展墓かな 中野京子 201402
文庫二冊買へば時雨るる夜なりけり 小山陽子 やぶれ傘 201402
一湾を押し渡りゆく時雨かな 0吉村摂護 201403
何時となく時雨きてゐる神楽坂 安藤久美子 やぶれ傘 201403
半僧坊へ落葉時雨の磴登り 鍋島武彦 末黒野 201403
時雨あと「塗りたてペンキ」剥がれ落ち 三橋早苗 ぐろっけ 201403
時雨雲居据ってゐる比良比叡 大石よし子 雨月 201403
時雨来と出店そそくさ畳まるる 安斎久英 末黒野 201403
手術後のうわ言吾が名夕時雨 板倉眞知子 ぐろっけ 201403
門前に鯉飼ふ町や朝時雨 前川美智子 末黒野 201403
有楽忌の時雨の如庵寂々と 手島伸子 雨月 201403
舟底を擦つて揚げけり夕時雨 浜口高子 火星 201403
朝市を手早くたたむ時雨寒 杉浦典子 火星 201403
竹林の径や時雨と人力車 瓜生堂 ぐろっけ 201403
稲荷山また時雨るるや一の午 宮崎左智子 201404
湯煙の大湧谷や雪時雨 池谷鹿次 末黒野 201404
時雨るるやヘッドライトに闇流る 今野明子 末黒野 201404
時雨去り二重虹立つ山の寺 坂根宏子 野山の道 201404
時雨虹見て発ちし旅快晴に 安原葉 ホトトギス 201404
時雨虹日本海は沖暗め 安原葉 ホトトギス 201404
時雨癖濡れて居たりし若狭道 稲岡長 ホトトギス 201404
時雨来てグレイゾーンの沖に佐渡 坂根宏子 野山の道 201404
落葉松の秀にけぶりたる時雨虹 遠山風 馬醉木 201404
徐に一歩といかぬ時雨道 吉弘恭子 あを 201404
村時雨放課めチャイム谺して 松本三千夫 末黒野 201404
弘法市伊万里の藍の時雨けり 古川夏子 201404
時雨るるや越に旧りゆく俳諧寺 安原葉 ホトトギス 201405
時雨るるや花鳥諷詠庶民の詩 木村享史 ホトトギス 201405
時雨るるやぎいと勝鬨橋あがる 南北佳昭 船団 201406
築地月島木場晴海それぞれの時雨 南北佳昭 船団 201406
あを時雨大日如来の口赤し 篠田純子 あを 201406
大玻璃をスクリーンとし時雨虹 竹内悦子 璦別冊 201408
かく晴れて時雨るることもなき湖畔 稲畑汀子 ホトトギス 201411
青空のいづこが時雨いざなへる 稲畑汀子 ホトトギス 201411
芋の葉に時雨気配の風吹けり 廣瀬雅男 やぶれ傘 201411
東京の街きらきらと朝時雨 今井肖子 ホトトギス 201412
時雨るるや伯耆の国の石鳴りに 山田六甲 六花 201412
神の湯は恋にぬるかり時雨ても 山田六甲 六花 201412
東京の街きらきらと朝時雨 今井肖子 ホトトギス 201412
初しぐれ鼻ぐり塚に灯の点り 曽根薫風 馬醉木 201412
神の湯は恋にぬるかり時雨ても 山田六甲 六花 201412
初しぐれ相生松をめぐりけり 小林成子 火星 201412
時雨るるや伯耆の国の石鳴りに 山田六甲 六花 201412
お柳灯籠濡らし城下の片時雨 浜福恵 風土 201412
森を目指し時雨るる石に逢ひにゆく 堀内一郎 堀内一郎集 201412
誰ひとり会はずしぐれの夜の道 布川直幸 201412
柳吹く風が時雨れてきたりけり 浜福恵 風土 201412
岸壁に潮の不機嫌しぐれ寒 布川直幸 201412
しぐれ去り盆地に夜気を誘へり 布川直幸 201412
ゴシックの聖堂暗め片時雨 稲畑廣太郎 ホトトギス 201501
オランダ橋濡らして過ぎし初時雨 築城百々平 馬醉木 201501
樵る音残して時雨通り過ぐ 和田和子 馬醉木 201501
寺町や酒買ふための時雨傘 伊藤白潮 201501
時雨来て知らぬふたりが傘の内 三川美代子 201501
落書の相合傘へ初しぐれ 黒住康晴 201501
滲み出るペンの先から小夜時雨 藤井杏愛 京鹿子 201501
尾を引かぬ出船の汽笛初時雨 落合晃 201501
三井寺の仁王恐し初時雨 竹内悦子 201501
露座佛を音なく洗ふ小夜時雨 藤岡紫水 京鹿子 201501
やはらかき水面や京の初しぐれ 安立公彦 春燈 201501
水にまだ甲斐の空あり初時雨 藤丸誠旨 春燈 201501
岬時雨碇泊船の灯の強し 能村研三 201501
時雨過ぐ南部曲屋湯気立てり 藤原照子 201501
鳥籠に布被せあり初しぐれ 広渡敬雄 201501
つはものへ北上川の時雨虹 清水佑実子 201501
しぐれ来るかさぶたとなる大樹の幹 浜口高子 火星 201501
たもとほる晶子歌碑の辺初時雨 片岡良子 雨月 201501
湖渡る風筋見えて片時雨 宮原悦子 雨月 201501
初時雨せせらぎの音曲奏づ 四條進 201501
初しぐれありし犀川渡りけり 山尾玉藻 火星 201501
薬屋にまむし黒焼時雨くる 山尾玉藻 火星 201501
遥かなる鯉田の上のしぐれ雲 山尾玉藻 火星 201501
便り書く文字の大小夕時雨 仙田孝子 風土 201501
片時雨西行定家のこころかな 間島あきら 風土 201501
鱏の沖時雨の雲が陽を零す 松本鷹根 京鹿子 201501
石仏の眉目は朝のむら時雨 豊田都峰 京鹿子 201501
鴨づつみしぐれにじみの灯をひろふ 豊田都峰 京鹿子 201501
傘傾げ仰ぐ比良には時雨虹 松本鷹根 京鹿子 201501
面影の時雨れてゆくや鞆の浦 藤井杏愛 京鹿子 201501
尾根道に夕日そのときしぐれけり 大崎紀夫 やぶれ傘 201501
窓の外しぐれ牛蒡の鍋にほふ 藤井美晴 やぶれ傘 201501
艫のこゑの近づいてくる初時雨 藤井美晴 やぶれ傘 201501
時雨→ 9      

 

2022年11月21日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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