時 雨 6    196句

小夜時雨上野を虚子の来つゝあらん    正岡子規

雨の季語  お降り 春の雨  春雨 春霖 春時雨 夏の雨 五月雨 さみだれ 菜種梅雨 

半夏雨  夕立 喜雨 虎が雨 秋の雨 秋雨 秋時雨 冬の雨 初時雨 時雨  青時雨

青葉時雨

作品
作者
掲載誌
掲載年月
国境ひ越えて時雨の虹となる 柳生千枝子 火星 201012
時雨るるや近江は鮒を寝かせおき 山田六甲 六花 201012
風受けて時雨踊るや鎖樋 辻知代子 201101
時雨るるや近江の古寺に庇借り 山口キミコ 201101
女城主の思ひ棲み古り時雨れけり 瀬戸峰子 春燈 201101
桶の殖ひとつ転がる夕時雨 岡山真澄 風土 201101
人さがしゐる北山の時雨かな 川端俊雄 火星 201101
水面うつ時雨に鯉の静かなり 安居正浩 201101
急ぐなよ時雨の森に紅熾る 伊藤希眸 京鹿子 201101
真昼間の時雨ゆるせよ派遣切り 伊藤希眸 京鹿子 201101
肩濡れしまま朝時雨やりすごす 伊藤希眸 京鹿子 201101
無人駅いくたび通る時雨かな 伊藤希眸 京鹿子 201101
時雨くるつまづき癖はいつよりぞ 秋葉貞子 やぶれ傘 201101
藁屋根を濡して時雨過ぎゆけり 東芳子 酸漿 201101
片時雨砥石小さく濡れてあり 定梶じょう あを 201101
立枯れの桜は切られ夕時雨 森山のりこ あを 201101
小夜時雨軒借る店の紅を買ふ 藤見佳楠子 201102
毛利家の時雨るる墓域ほの暗く 伊庭玲子 201102
落柿舎を辞して時雨に出合ひけり コ田千鶴子 馬醉木 201102
魞の袖くらめし時雨沖へ去る 高瀬史 馬醉木 201102
仕込唄洩るる蔵の灯時雨れけり 高瀬史 馬醉木 201102
吉原祭に顔出し時雨の道帰り 鈴木榮子 春燈 201102
掌にしかと忘れぬやうに時雨の句 泉田秋硯 201102
時雨来て蕎麦屋忽ち席埋まる 泉田秋硯 201102
雨女誰ぞいつしか時雨旅 泉田秋硯 201102
魞いくつ湖へ突き出し時雨けり 大竹淑子 風土 201102
火点して「縮緬街道」時雨けり 大竹淑子 風土 201102
解禁を告ぐ空砲や時雨雲 浜福惠 風土 201102
笹鰈焼いてひとりの夕時雨 山本町子 風土 201102
お化け煙突在りし辺りは時雨けり 近藤幸三郎 風土 201102
わたくしも通り過ぐもの夕時雨 近藤喜子 201102
時雨雲どの路地からも日本海 内海保子 万象 201102
夕ぐれはもの淋しまして時雨るれば 山田をがたま 京鹿子 201102
窯元の煤の匂へる片時雨 谷村祐治 雨月 201102
夕時雨さつきの鹿の戻り来し 助口もも 火星 201102
渡月橋濡らして過ぐる夕時雨 今村千年 末黒野 201102
塩の道牛方宿へ時雨来る 今村千年 末黒野 201102
はやばやと居間にこもりて小夜時雨 林美智 ぐろっけ 201102
よろづやの軒をかりをり片時雨 青木陽子 酸漿 201102
嵯峨野ゆく帽子に時雨きたりけり 大崎紀夫 やぶれ傘 201102
忽ちに浅間を消して時雨来る 山村幸苑 馬醉木 201103
椎の木の樹令八百時雨けり 坂上香菜 201103
岬越えて海の上ゆく夕時雨 柴野静 201103
急ぐ身にあらねど急ぐ夕時雨 江島照美 201103
神が地を掃くがごとくに時雨かな 島谷征良 風土 201103
上州の三山かける時雨かな 東秋茄子 京鹿子 201103
医者通ひ時雨をさけてバスにする 東秋茄子 京鹿子 201103
後出しのじやんけんのごと時雨来る 佐藤山人 201103
鯉揚げて来たるリヤカー時雨くる 城孝子 火星 201103
天平の庇にたたむ時雨傘 丸山照子 火星 201103
吟行に北山時雨幾そたび 竹内喜代子 雨月 201103
時雨るるや桜坡子句碑の文字やさし 細川コマヱ 雨月 201103
朝時雨高野の槙の美しきかな 鈴木藤子 ろんど 201103
時雨るるや安房の山々うづくまる 柳田和子 酸漿 201103
白山に真向ふ太き時雨虹 藤浦昭代 ホトトギス 201104
時雨月去りオリオンに更ける宿 藤浦昭代 ホトトギス 201104
間違ひのファックス届き時雨けり 橋本之宏 風土 201104
合掌のひとりに木曽の時雨かな 長憲一 201104
時雨より生るる水輪のつぎつぎと 安藤久美子 やぶれ傘 201104
時雨きて味噌蒟蒻を売る茶店 安藤久美子 やぶれ傘 201104
ふる里の訛あらはに時雨駅 佐藤山人 201104
片時雨去り行く大河虹懸けて 大西まりゑ 酸漿 201104
故国恋ひ戦ひし日の時雨かな 竹下陶子 ホトトギス 201105
城跡は破れ石垣夕時雨 永塚尚代 ぐろっけ 201105
高橋を時雨に濡れて下りけり 丑久保勲 やぶれ傘 201105
友禅の五彩を溶けば時雨くる 小林千草 馬醉木 201110
護摩を焚く炎をなびかせて時雨くる 武井美代子 万象 201110
時雨るるやかな文字濡るる道しるべ 武井美代子 万象 201110
くれなゐを秘めくわんおんの時雨れけり コ田千鶴子 花の翼 201111
甃踏めば時雨れて洛中図 コ田千鶴子 花の翼 201111
清洲橋渡るを待たず時雨れけり コ田千鶴子 花の翼 201111
真夜覚めて時雨るる音か風音か 稲畑汀子 ホトトギス 201111
時雨るるも晴るるも風の意のままに 稲畑汀子 ホトトギス 201111
時雨雲そのまま通り過ぎにけり 稲畑汀子 ホトトギス 201111
堰音に時雨来てゐるさざえ堂 布川直幸 201111
時雨の夜次第に辛き土佐の酒 竹貫示虹 京鹿子 201111
五時間の車窓富士嵌め時雨嵌め 稲畑廣太郎 ホトトギス 201112
一片をこぼしてゆきし時雨雲 稲畑汀子 ホトトギス 201112
さつきまで時雨をりしが祝ぎの晴 稲畑汀子 ホトトギス 201112
包丁塚たつぷり濡らし時雨去る 布川直幸 201112
しぐれ句碑伊予の青石兄と分け 品川鈴子 ぐろっけ 201112
小夜時雨人恋しとも疎しとも 鷹崎由未子 花野 201112
時雨るるや竜飛崎から懸想文 吉弘恭子 あを 201112
飛鳥から美幌へぬけて時雨かな 吉弘恭子 あを 201112
パンとにんぎよの振り分け荷初しぐれ 中島陽華 201201
初時雨金色堂のしじまかな 松嶋一洋 201201
馬車道の古き道標初時雨 高橋泰子 201201
初時雨きらりと揺るる髪かざり 上原重一 201201
小刻みに揺れるタラップ時雨潮 高橋泰子 201201
前ゆくは辰雄犀星しぐれ径 安立公彦 春燈 201201
霧時雨甲斐の山々神の山 小林美登里 かさね 201201
初しぐれ湖に波紋のすぐ消えし 坂上じゅん かさね 201201
一郷を跨ぎて太し時雨虹 高村令子 風土 201201
連衆の弟子ら遣らずの摩耶しぐれ 品川鈴子 ぐろっけ 201201
しぐれては対岸の比良比叡消え 大橋晄 雨月 201201
片時雨高架の下に駐車場 白石善子 雨月 201201
時雨るるや湖余すなく濡れゆけり 碇天牛 雨月 201201
安曇野の水車の急ぐ初しぐれ 宮内とし子 201201
時雨来て駈け込む茶屋の団子かな 山口キミコ 201202
時雨来て烟る山寺磴のぼる 川崎利子 201202
携帯傘ありて親しき初時雨 北尾章郎 201202
しぐれしぐれて老松は祷りの木 ほんだゆき 馬醉木 201202
ガス燈にしぐれななめや廃運河 平野伸子 馬醉木 201202
しぐれつつ庭の満天星色ふかむ 高島鷄子 馬醉木 201202
足音の高きに安堵初しぐれ 山崎@靖子 201202
聞き止めてをりつかの間の初時雨 風間史子 201202
広げをる風雷神図初時雨 竹中一花 201202
ジョギングの影の早さや朝時雨 松本周二 かさね 201202
足早に辿る山道初時雨 米田文彦 かさね 201202
時雨きて里の家々窓灯 郡山真帆 かさね 201202
山脈にかかり全きしぐれ虹 藤原照子 201202
ウィンカー灯る車列や小夜時雨 五十嵐章子 201202
学園に雲が連れくる初時雨 池田光子 201202
バス停へ老女の小走り初しぐれ 小野寺節斤 風土 201202
「死にたし」の語には答へず時雨傘 小林清之介 風土 201202
しぐれふる冠鶴のかんむりに 瀬戸悠 風土 201202
一方は雑木の背山初時雨 上辻蒼人 風土 201202
初しぐれ砂にて磨く杉丸太 岡本尚子 風土 201202
木の根這ふ鞍馬の山や初しぐれ 岡本尚子 風土 201202
暮色ともしぐれとも旅の梓川 安立公彦 春燈 201202
片時雨温泉宿へ急ぐ朱ヶの橋 高埜良子 春燈 201202
夕しぐれ片袖ぬらし別れけり 今井弘雄 春燈 201202
蝋燭の鈍き明かりや時雨月 赤羽陽子 春燈 201202
時雨中たちまち烟る山の彩 平田榮子 春燈 201202
夕しぐれ鴎外漁史の胸像に 西川保子 春燈 201202
身離れのよき魚若狭しぐれかな 井尻妙子 京鹿子 201202
対岸のビル遠ざくる時雨かな 大橋伊佐子 末黒野 201202
山門に日の差しをりて初時雨 谷村祐治 雨月 201202
遠山へ雲の片寄り初しぐれ 谷村祐治 雨月 201202
もてなしの湖の景消す時雨きて 中原吟子 雨月 201202
金色の点滴長く初しぐれ 乗光雅子 雨月 201202
野送りの彼方に著き時雨虹 宮原悦子 雨月 201202
門跡尼逝かれし寺の夕時雨 川下明子 雨月 201202
大欅に音なく朝の時雨かな 宮平静子 雨月 201202
母住まふ辺り時雨れてゐるらしく 宮本俊子 雨月 201202
丹波しぐれ後部車輛の置き去りに 浜口高子 火星 201202
白樺の林に日ざすしぐれかな 田中文治 火星 201202
ひりようづの芯に銀杏初時雨 大山文子 火星 201202
時雨るるや回廊にある朱の草履 佐藤凉宇子 ろんど 201202
こんにやくの紅殻の色初しぐれ 浅井敦子 万象 201202
碑に会釈返しの時雨かな 山田六甲 六花 201202
抽んづる塔一つあり初時雨 藤生不二男 六花 201202
初時雨かさを出す人走る人 菊谷潔 六花 201202
新品の宿の番傘打つしぐれ 北尾章郎 201203
片しぐれバックミラーに没日燦 北川英子 201203
シーソーの下濡れ残る夕時雨 久染康子 201203
どちらかが一人となる日初しぐれ 岡澤田鶴 201203
棉が吸ひウールが弾く時雨かな 鳳蛮華 201203
時雨るるや視力検査のCの向き 矢口笑子 春燈 201203
近江路や又時雨又虹となり 松澤美惠子 201203
船上に時雨雲より日矢差せり 箕輪カオル 201203
佇めば一条戻橋初しぐれ 北村淳子 ろんど 201203
時雨見てゐる大学の鹿カレー 大山文子 火星 201203
舟吊つて時雨の里のさくらの木 中島陽華 201203
束の間のしぐれ薮騒おさまらず 大島翠木 201203
瞑想の山は時雨れてをりしかな 犬塚芳子 201203
時雨れては林中に座す小瑠璃堂 田村すゝむ 風土 201203
野火止の塚は傾ぎて初時雨 佐藤喜仙 かさね 201203
三門を音なく包み夕時雨 小川玉泉 末黒野 201203
点滴の妻に付添ひ初しぐれ 鈴木一三 末黒野 201203
ひとり来て落葉時雨に出合ひけり 嵐弥生 末黒野 201203
軍港の軍艦色にしぐれけり 正谷民夫 末黒野 201203
ブロンズの裸像に箱根しぐれかな 正谷民夫 末黒野 201203
時雨受け赤鮮やかにくくり猿 中田寿子 ぐろっけ 201203
初しぐれ予約時間を気にしつゝ 古林田鶴子 ぐろっけ 201203
夕時雨寺の置き傘うす埃 師岡洋子 ぐろっけ 201203
とつておきの火の酒酌めり初しぐれ 岡崎伸 遠眼鏡 201203
初しぐれ垣内(かいと)に濠の遺りけり 松橋利雄 光陰 201203
初時雨礎石大きな西大寺 平居澪子 六花 201203
近江路のひとしぐれまたひとしぐれ 浅井吉雄慈 夕端居 201203
鳩小屋をのせたる屋根の時雨けり 大崎紀夫 やぶれ傘 201203
酒器の名を妹背と言へり初しぐれ 延広禎一 201204
初時雨本堂奥の盧舎那仏 辻紅葉 かさね 201204
山峡の電車一輌片しぐれ 野畑小百合 201204
鞍馬路は時雨の多し杉木立 平野芳子 馬醉木 201204
時雨日の何事もなく戸閉りす 松本アイ ぐろっけ 201204
初時雨いつもの刻に野良猫来 藤井美晴 やぶれ傘 201204
下京を時雨馳けゆく新娶り 小林愛子 辻楽師 201206
夕しぐれ帯といて母くづれけり 近藤牧男 六月 201206
浜焼や浜の子供もしぐれをり 北崎展江 くりから 201209
遊女塚だれも無口にしぐれをり 北崎展江 くりから 201209
時雨傘不用のままに祝茶事 品川鈴子 ぐろっけ 201209
かなかな時雨羅漢に樫の大廂 久染康子 201210
時雨雲時に素通りしてゆきぬ 稲畑汀子 ホトトギス 201211
初時雨零して雲の消えてをり 稲畑汀子 ホトトギス 201211
時雨傘たためぬ日本海日和 稲畑汀子 ホトトギス 201211
幾度も時雨れし月日引寄せて 稲畑汀子 ホトトギス 201211
山陰の時雨るる旅路終へしこと 稲畑汀子 ホトトギス 201211
小夜しぐれ鼠の意地におこさるゝ 丸山佳子 京鹿子 201211
香具屋の千本格子しぐれ来る 藤井君江 馬醉木 201212
遠き日の足尾千軒しぐれけり 近昌夫 春燈 201212
透明な傘にしぐれの色を見き 酒本八重 201212
笹山の音の明るき初しぐれ 広渡敬雄 201212
台湾のはるか尖閣時雨かな 中島玉五郎 201212
時雨傘ひらく幸ひさはにあり 山尾玉藻 火星 201212
夕しぐれ縞馬の縞うすれけり 杉浦典子 火星 201212
時雨→ 7      

 

2020年12月25日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。