時 雨 4          200句

湯ぶねより一くべたのむ時雨かな    川端茅舎

雨の季語  お降り 春の雨  春雨 春霖 春時雨 夏の雨 五月雨 さみだれ 菜種梅雨 

半夏雨  夕立 喜雨 虎が雨 秋の雨 秋雨 秋時雨 冬の雨 初時雨 時雨  青時雨  青葉時雨

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
しぐれ来て仕上げを急ぐ写生人 狭川青史 馬醉木 200612  
物売に袖を引かるる夕しぐれ 長谷英夫 馬醉木 200612  
時雨来る森は無明のまま存す 村越化石 200612  
瀟洒なる亭のかなかな時雨かな 小山徳夫 遠嶺 200612  
風船乗せ北陸本線しぐれ中 浜口高子 火星 200612  
百姓に無為の一日時雨けり 渡邉友七 あを 200612  
屋根厚き吉水亭のしぐれけり 黒坂紫陽子 馬醉木 200701  
夕しぐれ床屋の客に蒸しタオル 安陪青人 雨月 200701  
時雨るるは唐橋あたり翁の忌 山田天 雨月 200701  
沖の波沖にとどめて湖時雨る 松本鷹根 京鹿子 200701  
豆煮るに昨日も今日も時雨冷え 村越化石 200701  
時雨来て止むを待ちをり能舞台 本間勇 酸漿 200701  
片時雨近近と読む壁新聞 赤座典子 あを 200701  
満載の丸太が時雨率てゆけり 定梶じょう あを 200701  
両手あげ友が寄り来る町時雨 芝宮須磨子 あを 200701  
朝時雨今日はゆつくり寝てゐたし 須賀敏子 あを 200701  
くらがりに浮世絵泛ぶしぐれ宿 竹内弘子 あを 200701  
遊女のながれ着きけむ時雨宿 竹内弘子 あを 200701  
危な絵めく時雨に小袖みだるるは 竹内弘子 あを 200701  
平等に老も時雨に追はれけり 泉田秋硯 200702  
麻紐に鋏の軋む夕時雨 田村園子 200702  
しぐれ虹またしぐれ虹子生れむ 大畑善昭 200702  
なにもかも煙らす北浦しぐれかな 梅村すみを 200702  
誓子句碑濡らし馬籠の時雨れけり 荻野嘉代子 春燈 200702  
菊坂や一葉の井戸片時雨 松波とよ子 春燈 200702  
はんざきに木霊のかよふ時雨かな 深澤鱶 火星 200702  
竹の葉に時雨近づく御陵道 助口弘子 火星 200702  
時雨るるや電化のための床めくる 高橋芳子 火星 200702  
それぞれの羅漢の相に時雨をり 今里満子 火星 200702  
大塚にて笊蕎麦食ふに時雨来る 松崎鉄之介 200702  
伊吹山(いぶき)越え難くとどまる時雨雲 宮津昭彦 200702  
一望のしぐれ芒となりにけり 黒田咲子 200702  
心字池落葉しぐれとなりゐたり 近藤きくえ 200702  
震へつつ悼む指先夕時雨 小澤克己 遠嶺 200702 追悼・伊藤和子さん
校倉の陰に停むしぐれ鹿 小山徳夫 遠嶺 200702  
うたかたの綾羽呉服も時雨れけり 山田夏子 雨月 200702  
海峡の関はしぐれて門司晴るる 川上恵子 雨月 200702  
誓子邸遺すキャンパス片時雨 馬越幸子 ぐろっけ 200702  
膳所に来て時雨したしき桃青忌 橋添やよひ 風土 200702  
神南備の加茂の立砂北時雨 近藤幸三郎 風土 200702  
青山の時雨を灯す骨董街 山本浪子 風土 200702  
赤松の囲む南湖の時雨かな 森高武 風土 200702  
しぐれ来て一畳台目の窓あかり 布施まさ子 風土 200702  
待合に円座のふたつ時雨来る 布施まさ子 風土 200702  
見返り弥陀時雨明かりとなりにけり 橋添やよひ 風土 200702  
思ひ出を数へてばかりしぐれをり 福地初江 200702  
鴨の所作見をる時雨の湖畔かな 長谷川たか子 酸漿 200702  
時雨中踊大鼓も頂点に 長谷川たか子 酸漿 200702  
時雨るるや定時制生徒さつと過ぐ 長崎桂子 あを 200702  
ゆきずりにラーメン啜るしぐれかな 木村茂登子 あを 200702  
虹色の鰺に粗塩夕しぐれ 田中藤穂 あを 200702  
茶屋街も秋聲館もしぐれけり 小島みつ代 200702  
チャイコフスキー聴くや時雨となる夜更 千坂美津恵 200703  
なりゆきの相合傘や時雨来て 田中敬 200703  
時雨るるや加賀の飴屋の昼灯 徳竹良子 万象 200703  
産寧坂おりて時雨や赤ワイン 谷村幸子 200703  
鯉揚げの鯉の目玉に夕時雨 深澤鱶 火星 200703  
万華鏡のぞけば中も時雨をり 土屋酔月 火星 200703  
時雨るるや三渓の木椅子尺五寸 近藤幸三郎 風土 200703  
山を出て祇園に遊ぶ時雨かな 近藤幸三郎 風土 200703  
義挙称ふのりと畏み時雨義土 禰寝瓶史 京鹿子 200703  
婚約の義士しぐれ行き孫娘 禰寝瓶史 京鹿子 200703  
点滴の夜を深めゐて時雨るらし 大橋敦子 雨月 200703  
日箭さすも時雨止まざる田原坂 佐藤淑子 雨月 200703  
いくたびも時雨るる京に友とあり 寺島順子 雨月 200703  
夕時雨山の容のうすれゆき 松林順子 雨月 200703  
道問ふに人なき北山しぐれかな 西千代恵 雨月 200703  
さつくりと白身のフライ小夜時雨 宮澤さくら 遠嶺 200703  
灯の奥の明日を探すや片時雨 いしだゆか 遠嶺 200703  
梵鐘の長き余韻や時雨散る 梶浦玲良子 六甲 200703  
石垣に嵌めし陶片里時雨 馬越幸子 ぐろっけ 200703  
寺柱ささへる鋼時雨冷え 角谷美恵子 ぐろっけ 200703  
波ガラス吉野の闇に時雨くる 西山美枝子 酸漿 200703  
高野路の寺また寺へ時雨かな 西山美枝子 酸漿 200703  
行く水や時雨のあとの野のひかり 山下青坡 200704  
あめつちのしづけき声にしぐれけり 井上浩一郎 ホトトギス 200704  
時雨はれ妖精とび交ふ夜の竹林 山田をがたま 京鹿子 200704  
此処は塩竈まぼろしの斧にしぐれて 池田澄子 200704  
人に隠れて狐を呼ぶと片しぐれ 池田澄子 200704  
佳人逝きみちのくしぐれ昏からむ 山田弘子 ホトトギス 200705  
谷戸谷戸の時雨にいろのありにけり 百瀬七生子 海光 200705  
石山の石かわれかと時雨けり 百瀬七生子 海光 200705  
「十三の砂山」うたふは風かしぐれかな 小野寺節子 風土 200705  
遠ぞらの果てはまうしろしぐれくる 各務麗至 200705  
香煙に時雨るゝ傘をさしかけぬ 瀧春一 200706  
岩風呂のわれらに山のほろ時雨 瀧春一 200706  
巡礼に中山寺のしぐれかな 山下青坡 200707  
りんご煮る時雨の路地を匂わせて 平野きぬ子 八千草 200708  
きらめきをネオンに集め小夜時雨 稲畑廣太郎 ホトトギス 200711  
朝時雨湖北の黙を解きにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200711  
時雨るるも晴るるも家路なりしこと 稲畑汀子 ホトトギス 200711  
鷺たちし樹々をしぐれが洗ひ出す 金井充 百日紅 200711  
片時雨雲の変幻ありにけり 稲畑康太郎 ホトトギス 200712  
一塊の膨れて時雨雲となる 稲畑康太郎 ホトトギス 200712  
遠山に時雨雲育ちつつあり 稲畑康太郎 ホトトギス 200712  
時雨るると告げて遅れて合流す 稲畑汀子 ホトトギス 200712  
杉玉のみどりしたたる時雨かな 田口紅子 200712  
東京の雑踏を消す時雨かな 中島玉五郎 200712  
時雨虹ふたたび立ちし窯場かな 武田巨子 春燈 200712  
叡山へ国の境の片時雨 能村研三 200712 近江
夕時雨湖垣間見し仰木越え 能村研三 200712 近江
検診せずその時はその時と時雨 安部里子 あを 200712  
立読みの足許にくる時雨かな 横田初美 春燈 200801  
時雨るるや舟足速き手漕舟 東野鈴子 雨月 200801  
時雨るるや金糸観経曼荼羅図 神蔵器 風土 200801  
片時雨きのふののこるあたりなる 豊田都峰 京鹿子 200801  
丁寧に三鬼の句みる時雨かな 四條進 200802  
ことさらの話もなくて夕時雨 吉沢陽子 200802  
青丹よし奈良の時雨に出逢ひけり 山口素基 万象 200802  
時雨るるや鴨居に掛けし頭陀袋 山口素基 万象 200802  
時雨傘久に訪ふ人案じつつ 舩越美喜 京鹿子 200802  
時雨来て路傍の石を先づ濡らす 舩越美喜 京鹿子 200802  
時雨るるや巳の日参りの下駄の音 近藤幸三郎 風土 200802  
板戸絵の飛天に時雨灯かな 天野みゆき 風土 200802  
まだあをき銀杏並木に時雨かな 柿沼盟子 風土 200802  
時雨るるや牛は牛舎に反芻す 竪山道助 風土 200802  
時雨るるや離島の太鼓保存会 竪山道助 風土 200802  
京時雨句碑の緑を誘ひだす 南奉栄蓮 風土 200802  
ひづめ痕馬場に残りて時雨かな 奥田茶々 風土 200802  
軒に入る大内宿の時雨かな 奥田茶々 風土 200802  
旅先の記念切手に時雨くる 竹下昌子 200802  
後戻り出来ぬつり橋夕時雨 藤井佐和子 200802  
時雨虹山科過ぎてもう見えず 宮津昭彦 200802  
石見路に入るに諾ふ時雨傘 藤井良子 200802  
露地笠を高々かざす時雨雲 幡谷哲子 200802  
時雨るるに妻と一つの傘にて行く 福井久生 200802  
神農の虎に臍ある時雨かな 助口弘子 火星 200802  
時雨虹真青な空に架かりけり 安部和子 雨月 200802  
長話して娘の去ぬる夕時雨 細川コマヱ 雨月 200802  
美術館出れば時雨の石畳 河井富美子 ぐろっけ 200802  
姉いもと女二人となる時雨 遠藤とも子 ぐろっけ 200802  
時雨虹薄く繋がる海の端に 木内美保子 六花 200802  
時雨るるや湖畔蕎麦屋の仕込み中 川原典子 酸漿 200802  
時雨るるや御仏の肩しなやかに 飯田角子 酸漿 200802  
時雨るるや艶めく巫女の素手素足 木下忠雄 酸漿 200802  
時雨来て名残の紅葉落しけり 天田美保子 酸漿 200802  
長湯せり時雨が軒端つたふ夜 定梶じょう あを 200802  
鳴龍の声のくぐもる夕時雨 森ひろ 馬醉木 200803  
一人居のひとりの黙に片時雨 加藤克 200803  
外泊の自宅へ急ぐ時雨虹 高木智 京鹿子 200803  
白山の時雨つくせし明るさよ 高橋将夫 200803  
青空より針きらきらと時雨かな 近藤喜子 200803  
きらきらと去来す時雨夫耕す 植村よし子 雨月 200803  
東山に片脚かけて時雨虹 田所洋子 雨月 200803  
軒を借る西行堂の片時雨 堀田恵美子 雨月 200803  
時雨るる古都幌掛けてゆく人力車 牧悦子 200803  
墾道を扶りて去りし村時雨 佐藤山人 200803  
月時雨かすかに衣の擦れし音 小澤克己 遠嶺 200803  
まなかひに明石海峡沖時雨 山下美絵子 遠嶺 200803  
鳩時計ポッポと鳴けば時雨けり 天谷翔子 火星 200803  
利酒や時雨のきざす蔵明り 前田忍 火星 200803  
九頭龍の山を遠くに時雨かな 助口弘子 火星 200803  
落人の秘湯の宿や冬時雨 関まさを 酸漿 200803  
たちまちに萱野濡れゆく時雨かな 大山妙子 酸漿 200803  
出雲路や時雨のあとの日が匂ひ 唐木和世 200803  
時雨るるやあるじ一人の町工場 鈴木多枝子 あを 200803  
一ト時雨二タ時雨して山痩せる 岩垣子鹿 ホトトギス 200804  
祇王寺に時雨落柿舎には晴れし 嶋田一歩 ホトトギス 200804  
落柿舎の縁に時雨来日差しも来 嶋田一歩 ホトトギス 200804  
落柿舎北公衆便所時雨けり 嶋田一歩 ホトトギス 200804  
松に目を遊ばせをれば時雨かな 島谷征良 風土 200804  
時雨聴く蓮池魚藻文の壺 三浦ゑおり 風土 200804  
語らざる礎石十七夕時雨 俵藤正克 春燈 200804  
時雨るるやまだら模様の山の肌 久永つう 六花 200804  
時雨つつ紙漉く里の静かなり 渡邉紅華 酸漿 200804  
城崎や時雨数粒裏窓に 坪内稔典 坪内稔典句集U 200804  
ふり向けば雲のくらさへ時雨虹 安原葉 ホトトギス 200805  
時雨るるや寄席にいろはの下足札 岩崎真理子 遠嶺 200805  
吉備時雨とはた嫋やかに穏やかに 稲畑廣太郎 ホトトギス 200806  
時雨雲全く失せて日本海 稲畑汀子 ホトトギス 200811  
時雨虹旅の家路の華やぎに 稲畑汀子 ホトトギス 200811  
時雨虹全容見えぬこともよし 稲畑汀子 ホトトギス 200811  
運転の力ーブに捉へ時雨虹 稲畑汀子 ホトトギス 200811  
時雨雲呼び込んでゐる雨男 稲畑汀子 ホトトギス 200811  
しつとりと三河時雨でありにけり 稲畑汀子 ホトトギス 200811  
時雨雲風の存問ありにけり 稲畑汀子 ホトトギス 200811  
櫓を深く入れて時雨の中を漕ぐ 山田六甲 六花 200811  
鉄臭き出湯に浸りをり夕時雨 山田六甲 六花 200811  
雨男面目躍如たる時雨 稲畑廣太郎 ホトトギス 200812  
吉備時雨とは嫋やかに穏やかに 稲畑廣太郎 ホトトギス 200812  
君のその白き手に借る時雨傘 稲畑廣太郎 ホトトギス 200812  
時雨傘畳めば君の目と合ひぬ 稲畑廣太郎 ホトトギス 200812  
舞扇手擦れを納む時雨宮 品川鈴子 ぐろっけ 200812  
天王山トンネル出れば時雨けり 坂上香菜 200901  
軒下の猫の小走り初時雨 中川すみ子 200901  
一乗の下り松辻時雨雲 坂上香菜 200901  
そぼ濡るる北山時雨岩倉路 坂上香菜 200901  
時雨虹立ちし比叡山や門跡寺 坂上香菜 200901 岩倉
時雨来てすべての羅漢蘇る 笠井清佑 200901  
小夜時雨橋の向こうに花街の灯 藤見佳楠子 200901  
時雨るるや背中合せに善と悪 水原春郎 馬醉木 200901 二面石
急ぐ背が時雨に濡るる男坂 岡野ひろ子 200901  
初時雨茶筅すこしく性抜けて 辻直美 200901  
ふるさとは兄嫁ひとり時雨虹 神蔵器 風土 200901  
時雨あと泣いて体を軽くせし 松田都青 京鹿子 200901  
旅先の一ト日籠りて初時雨 西本輝子 雨月 200901 時雨 →5

 

2015年12月7日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。