年歩む     27句

石炭を欲りつゝ都市の年歩む   竹下しづの女

数へ日 年惜しむ 年の内 年の暮 年用意 

行年 極月 年歩む 年移る 年送る 年守る

作品
作者
掲載誌
掲載年月
一本の杖と二人や年歩む 村越化石 200002
年歩むただただ句歴思ふのみ 青垣和子 雨月 200303
年歩む振子の長き掛時計 桑島啓司 200303
断崖の満面に日や年歩む 岡本眸 200401
外燈の雨を見てをり年歩む 岡本眸 200401
小屋掛けのうしろ日溜り年歩む 岡本眸 200401
きりぎしの満面に日や年歩む 岡本眸 200412
年歩む日々充実の葱畑 岡本眸 200503
年歩む伊勢屋質店壁真白 松村東亜未 200503
風絶えし夜のしんしんと年歩む 石上宗花 200603
改札口人あふれ出て年歩む 中山純子 万象 200903
健やかに軽き足どり年歩む 船橋とし 201002
吹雪ふき荒れの奥の青空年歩む 工藤ミネ子 風土 201004
由比ヶ浜玲瓏と凪ぎ年歩む 田中貞雄 ろんど 201103
ばらの実のまろまろとして年歩む 大橋敦子 雨月 201301
焚火越し交はす言葉に年歩む 広田貞治 風土 201602
ぬばたまの闇に鼓動や年歩む 西村博子 馬醉木 201603
夫ありしままの表札年歩む 青野安佐子 201603
生きるとは音立てること年歩む 井上菜摘子 京鹿子 201704
あめつちの間の光年歩む 篠田純子 あを 201903
年歩む子供のやうに見え隠れ 柳川晋 201903
年歩む夫在りし日の床柱 柴田志津子 201904
年歩む流れゆくものみな疾し 門伝史会 風土 201904
民思ふ深き御言葉年歩む 有賀鈴乃 末黒野 201904
生涯に切字はいくつ年歩む 金子野生 京鹿子 202005
京焼に「喜」と「楽」の印年歩む 中嶋陽子 風土 202104

 

2021年12月27日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

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