燕の子 2     55句

早鞆の風に口あけ燕の子    飴山實

つばくらめ  つばめ 燕の子

燕帰る  帰燕  秋燕  夏燕

作品
作者
掲載誌
掲載年月
カレーが匂ふ家の燕の子だくさん 浜福惠 風土 201709
一番を競うて育つ燕の子 佐藤淑子 雨月 201709
駅員の庇護に育ちて燕の子 佐藤淑子 雨月 201709
顔ぢゅうを頬ばれる口燕の子 佐藤淑子 雨月 201709
塗り壁の巣よりくちばし燕の子 石塚清文 やぶれ傘 201709
帽子屋の店主の帽子燕の子 永淵惠子 201709
手術後の歩くリハビリ燕の子 持田信子 春燈 201710
燕の子家主は阪急箕面駅 樺山翠 雨月 201710
高層へ競ひて復習ふ燕の子 中谷未知 末黒野 201710
街が好き人間が好き燕の子 湖東紀子 ホトトギス 201711
燕の子人の視線に守られて 稲畑廣太郎 ホトトギス 201806
嘴のわたしわたしと燕の子 大石恵子 201809
雨の日や喋りに倦みて燕の子 山田由利枝 雨月 201809
良き便りとどく朝や燕の子 北村梢 京鹿子 201809
燕の子仏師の家に生まれけり 住田千代子 六花 201809
コンクリートの島に代々燕の子 おーたえつこ 201809
海を見て水軍の地の燕の子 密門令子 雨月 201810
迫り出して口のみ見する燕の子 櫛橋直子 雨月 201810
鉤の手に二世帯住まひ燕の子 森清信子 末黒野 201810
乗り出して身の反り返る燕の子 山田健太 風土 201811
約束やつぎつぎ葉櫻燕の子 佐藤喜孝 あを 201908
燕の子はや風となり矢となりて 加藤静江 末黒野 201908
口開けて貌の隠るる燕の子 笹村政子 六花 201908
村の風村のかたちに燕の子 北村操 201909
街騒の真只中の燕の子 竹内喜代子 雨月 201910
古き佳き時代の駅舎燕の子 加藤静江 末黒野 201910
ガレージは半ば開かれ燕の子 菅野日出子 末黒野 201911
燕の子つぶてのさまに耳かすめ 安斎久英 末黒野 201911
良き便りとどく朝や燕の子 北村梢 京鹿子 202001
燕の子ためらひ棄てて飛び立てり 宮元陽子 末黒野 202004
人生を下に見てゐる燕の子 稲畑廣太郎 ホトトギス 202006
膨らんで飛び立つばかり燕の子 高橋まき子 風土 202009
餌を待つ嘴三つ四つ燕の子 大川暉美 末黒野 202009
燕の子未知の空へと巣立ちけり 大川暉美 末黒野 202009
旋回の危ふき飛翔燕の子 鈴木英雄 末黒野 202009
燕の子並び見てゐる驟雨かな 森ふく 春燈 202009
燕の子巣から半身を乗り出せる 永田万年青 六花 202010
古本屋の軒端暮れけり燕の子 沼田巴字 京鹿子 202106
開けつ放しの農家の戸口燕の子 沼田巴字 京鹿子 202107
我先に菱形の口燕の子 出利葉孝 202108
下町の九尺二間や燕の子 林紀夫 春燈 202108
ガレージの外の明るさ燕の子 小山よる やぶれ傘 202109
電線に親待ちて鳴く燕の子 菅野日出子 末黒野 202109
東国の遅き梅雨入りや燕の子 浜福惠 風土 202109
監視カメラの上に育ちて燕の子 栗原完爾 春燈 202111
身をひねることが飛ぶこと燕の子 大畑善昭 202207
電線に遊ぶ都会の燕の子 辻泰子 春燈 202208
雨宿り燕の子等と出合ひけり 渡辺美智子 末黒野 202209
ビオトープ水面をまはる燕の子 永田万年青 六花 202209
巣立ちしと思ひたる巣に燕の子 小池一司 やぶれ傘 202210
軒の巣に口を並べる燕の子 高橋宜治 やぶれ傘 202210
待つといふことを知りをり燕の子 山本則男 202302
落ちたのか落とされたのか燕の子 角好良生 202304
燕の子 →1

 

2023年5月11日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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2023年5月11日