燕帰る 39句 |
|||
作品 |
作者 |
掲載誌 |
掲載年月 |
給油所をかすめて帰る燕かな | 世家栄子 | 澪 | 199911 |
人は眼をまばたき燕帰りけり | 松島不二夫 | 沖 | 199912 |
追伸につばめ帰ってしまいしと | 小西昭夫 | 船団 | 199912 |
燕帰る胸の白さをそこなはず | 太田寛郎 | 狩 | 200001 |
燕帰る試験に落ちし子の電話 | 熊谷みどり | いろり | 200010 |
山腹をめぐりて燕帰りゆく | 北吉裕子 | 雲の峰 | 200112 |
少し風あり秋燕に帰心あり | 橋本佐智 | 円虹 | 200301 |
燕みな帰つてしまひ岩と空 | 今瀬剛一 | 対岸 | 200310 |
また来る日ありて燕の帰りけり | 今瀬剛一 | 対岸 | 200411 |
雨の椎帰る燕の集ひをり | 松崎鉄之介 | 濱 | 200411 |
魞の矢をしるべに燕帰りゆく | 品川鈴子 | ぐろっけ | 200411 |
帰りゆく燕へ婦警挙手の礼 | 峰尾秀之 | 苑 | 200412 |
駅長の帰る燕に敬礼す | 成澤桂助 | 百鳥 | 200412 |
燕帰る空一片の雲もなし | 栗下廣子 | 万象 | 200501 |
王の墓めぐりて燕帰りゆく | 野崎ゆり香 | 馬醉木 | 200501 |
お喋りの燕帰りて空広し | 山川里子 | 八千草 | 200504 |
吉日を選びて燕帰りしや | 栗原公子 | 沖 | 200512 |
燕帰る大病院の時計台 | 高橋邦夫 | 風土 | 200712 |
土間すこし汚して燕かへりけり | 竹内弘子 | あを | 200810 |
糠床に塩たす燕帰る頃 | 山田美恵子 | 火星 | 200811 |
燕帰る白根耕地を斜ひに | 鈴木とおる | 風土 | 200812 |
加はるを加へて帰る燕かな | 高崎武義 | 狩 | 200909 |
燕帰るどちらへ傾ぐ議席数 | 吉田政江 | 沖 | 200911 |
校庭をめぐりて燕帰りけり | 浅田光代 | 風土 | 200912 |
帰る燕熱きわが血は大陸系 | 服部郁史 | 京鹿子 | 201009 |
燕帰る空きビルさらに閑散と | 竹内悦子 | 璦 | 201011 |
燕帰る彩づくものをあとにして | 鈴鹿仁 | 京鹿子 | 201110 |
燕帰る寄木細工の玉手箱 | 神蔵器 | 風土 | 201112 |
秋燕帰りしあとの水平線 | 田中佐知子 | 風土 | 201311 |
淀屋橋過りて帰る燕かと | 大橋晄 | 雨月 | 201401 |
秋夕やけ帰るつばめが電線に | 筒井八重子 | 六花 | 201412 |
電線を蹴りて燕の帰りけり | 苑実耶 | 空 | 201501 |
燕帰る一羽一羽に車間距離 | 松田都青 | 京鹿子 | 201501 |
燕帰る巣はそのままに車庫の壁 | 小山陽子 | やぶれ傘 | 201512 |
柵を抜け出で帰る燕 | 佐藤恭子 | あを | 201512 |
燕帰る朝焼けに胸突きだして | 浅田光代 | 風土 | 201612 |
朝市の町より燕帰りけり | 山本則男 | 空 | 201701 |
燕帰るこれに懲りずにまたおいで | 大口堂遊 | 春燈 | 201812 |
燕帰る昨日の空の無かりけり | 森岡正作 | 沖 | 202010 |
2021年8月26日 作成
「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。
「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。
注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。
ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。