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水の匂ひゆたかなる日の燕来ぬ    河合凱夫

つばくらめ  つばめ 燕の子  燕帰る  帰燕  秋燕

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
初燕やうやう晴るる高さより 工藤ミネ子 風土 200607  
燕来るマストの上の孤独かな 徳田正樹 河鹿 200608  
初燕飛び交ふザビエル上陸地 徳田正樹 河鹿 200608  
燕来る赤いポストが目印よ 三嶋隆英 馬醉木 200608  
表札のすこし傾ぎて軒燕 大堀由子 200607  
霊山をよぎりて飛燕しきりなる 高橋さえ子 200607  
燕麦をなみなみ糧に有機農 山崎靖子 200608  
猟犬の息の激しさ燕くる 伊藤希眸 京鹿子 200608  
退屈な犬に燕の宙返り 岩木眞澄 ぐろっけ 200608  
雪山を越え来て燕光なり 三宅句生 馬醉木 200609  
がらんどうの闘牛場や初燕 山内なつみ 万象 200609  
天空にすがたうるはし燕 吉弘恭子 あを 200608  
雨燕待つ岩座も霧の領 丹羽啓子 馬醉木 200610  
身辺の澄みおのづから歸燕以後 岡本眸 200609  
人世は巨大カンバス燕来る 山元志津香 八千草 200610  
青光る燕や日差し切り込める ことり 六花 200610  
海坂に落暉半円一飛燕 白井友梨 馬醉木 200611  
隊商宿朽ちて賑はし燕住む 大西まりゑ 酸漿 200611  
納屋開けて燕を放つ里の朝 斉藤みちよ 春燈 200612  
ループ橋燕もループ描き飛ぶ 大内恵 酸漿 200612  
サーカスのもう来ぬ村に燕来る 鷹羽狩行 200704  
マイホーム泥の乾きを待つ燕 中島玉五郎 200704  
和紙の上に金平糖や燕来る 竹内悦子 200705  
一閃の青味がかつて初燕 小澤克己 遠嶺 200705  
高空の風ともなひて初燕 丹羽啓子 馬醉木 200706  
獅子を彫る木屑匂へり初燕 佐野和子 万象 200706  
点眼のあとのまばたき初燕 服部幸 200705  
燕追ふ燕に晴れし今日終る 宮津昭彦 200706  
二の丸に鳩本丸へ初燕 飯塚ゑ子 火星 200706  
今年また律義に来たる燕かな 小城綾子 200707  
手にぬくき赤福餅や初燕 大山文子 火星 200707  
向き向きのテトラポッドに燕くる 城孝子 火星 200707  
燕来る木臼作りの足鉋 神蔵器 風土 200707  
雨樋は一木刳り貫き初燕 林いづみ 風土 200707  
がつしりと組まれし梁や初燕 鈴木清子 遠嶺 200707  
燕来る屋根に千木置く旧庄屋 椙山正彦 200707  
閃光の走ると見たり初燕 田原陽子 200707  
燕来るペンキの匂ふ船着場 市川十二代 ぐろっけ 200707  
火葬場の煙を横切る初燕 大空純子 ぐろっけ 200707  
洋上のマストづたひに燕くる 岡有志 ぐろっけ 200707  
蘆の風すでに燕の老いけらし 瀧春一 200706  
刑務所の塀をかすむる初燕 中條今日子 万象 200708  
燕来て町いきいきと明るかり 大石喜美子 雨月 200708  
燕来て水に浮くチリ沈むチリ 丸山佳子 京鹿子 200708  
片眼にも燕の飛んで空碧し 吉田多美 京鹿子 200708  
祝の椅子並ぶ朝や燕来る 若槻妙子 200707  
出港のテープを躱し燕飛ぶ 小田知人 ぐろっけ 200708  
地震町に一縷の活気燕来る 藤浦昭代 ホトトギス 200709  
住みつづけゐる吾に燕来たりけり 嶋田摩耶子 ホトトギス 200709  
飛び交へる燕返しの燕たち 嶋田摩耶子 ホトトギス 200709  
いのちかも日暮燕のまつしぐら 中尾杏子 200709  
柏屋の軒を守れる燕なり 阿部ひろし 酸漿 200709  
初秋の路地裏低く飛ぶ燕 上原重一 200710  
燕らによき軒ならべ奈良井宿 阿部ひろし 酸漿 200710  
みづうみのかすかに満ちて初燕 浅田光代 風土 200711  
こゑと来て軒を弾ます初燕 白井爽風 馬醉木 200711  
日本の山河忘れぬ燕よ 稲畑汀子 ホトトギス 200803  
きりきりと錐揉む燕不着陸 中島玉五郎 200804  
初燕露坐の大仏袈裟懸けに 俵藤正克 春燈 200804  
声あげて田の泥つゝく燕かな 滝沢伊代次 万象 200804  
棟並ぶ湯の花小屋を燕切る 川崎俊子 馬醉木 200806  
燕や都電ここより折返し 林昭太郎 200806  
初燕屋根のシーサー微笑める 黒田秋子 万象 200806  
燕来る路地の井戸端掠めては 藤井君江 馬醉木 200807  
ポスターの女形流し目燕くる 中田みなみ 200806  
思ふことありて燕のひるがへる 高橋将夫 200807  
一人居の庭のしづけさ燕くる 渡辺安酔 200807  
初燕句碑の光陰流れ出す 山中宏子 200807  
燕来て野良の役者の揃ひけり 磯崎清 200807  
ひたすらに燕とぶ日や忌を修す 奥田順子 火星 200807  
十一面観音菩薩燕来る 宮川みね子 風土 200807  
楽屋口へ消えるチェリスト夕燕 丑久保勲 やぶれ傘 200806  
燕来る隣家の軒を眩しめり 杉本綾 200808  
燕来る空の高速道路抜け 隅田享子 200808  
飛燕高きへ閘門の水の嵩 川口襄 遠嶺 200808  
谷あひの古き家並燕来る 与川やよい 遠嶺 200808  
消防の登攀訓練初燕 丑久保勲 やぶれ傘 200807  
楽屋口ヘ消えるチェリスト夕燕 丑久保勲 やぶれ傘 200807 ウイーン
ひとの名を思ひ出したり初燕 田原陽子 200808  
あかぼしのなかに飛翔や燕 吉弘恭子 あを 200808  
晦明のなかほどにゐし燕 吉弘恭子 あを 200808  
人気無き駅前広場燕飛ぶ 坂根宏子 200809  
雨霧ふ大和は美し燕来る 岩垣子鹿 ホトトギス 200809  
燕までお香の匂ひ大師堂 丸山佳子 京鹿子 200809  
南流に従けずに天へ反る燕 豊田都峰 京鹿子 200809  
水音の中より燕飛び発ち来 KOKIA 六花 200809  
初燕ノックの球の土埃 藤原千代子 万象 200810  
港町雨には低く来る燕 舩越美喜 京鹿子 200810  
夕燕散歩の犬の増えてきし 嶋田摩耶子 ホトトギス 200811  
神苑の泥運びをる燕かな 渡辺玄子 酸漿 200812  
街中に袴溢れて燕来る 稲畑廣太郎 ホトトギス 200903  
はらからの来るたび減つて初燕 神蔵器 風土 200904  
天平の礎石を掠め初燕 塩路五郎 200905  
宝塔の層くぐり抜け燕とぶ 中島玉五郎 200905  
一日の夜明けの一度燕来る こがわけんじ 炎環 200905  
山を割り燕くる日となりしかな 丑山霞外 炎環 200905  
制服に白線二本燕来る 小野恵美子 馬酔木 200905  
一線に沖波揃へ燕来る 小澤克己 遠嶺 200905 燕 →5

 

2020年4月30日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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