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山羊のゐて牛ゐて燕晝の月    京極杞陽

つばくらめ  つばめ 燕の子

燕帰る  帰燕  秋燕  夏燕

作品
作者
掲載誌
掲載年月
燕来て毛馬の閘門掠め飛ぶ 塩川雄三 築港 200206
枡形に曲る街道初燕 中御門あや 雲の峰 200206
入寮の看護士の荷や初燕 杉本綾 200207
燕来るモネ「睡蓮の世界」展 中谷葉留 風土 200207
ヨットハーバー燕の空となりにけり 代田青鳥 風土 200207
燕来るここはうれし野一丁目 大曽根育代 遠嶺 200207
来客の多き佳き日や初燕 小野寺靖 百鳥 200207
初燕昔からある青果店 村田明子 円虹 200207
勢ひ翔ぶ山家すれすれ初燕 村瀬初実 春耕 200207
燕に天窓ひとつ半びらき 小林輝子 風土 200208
おもしろき燕の会話雨もよひ 宮澤さくら 遠嶺 200208
枝折戸やエリート燕は軒を選る 東珠生 京鹿子 200208
空海の徳に寄り来る夕燕 河内童楽 六花 200208
燕飛ぶ街道ひそとベンガラ戸 三村禮子 酸漿 200208
橋上の駅に日当る初燕 小島みつ代 200207
海の家まだ戸の固し燕来る 市川法子 200207
はぐれ雲燕十字に風を切る 鎌倉喜久恵 あを 200208
樹の影の青みて飛燕しきりなる 高橋さえ子 200208
雨雲の海を駆け来し初燕 丸田安子 酸漿 200210
事務引継終へし週末燕来る 高田令子 200301
初燕来そうな海の空の色 河内童楽 六花句集 200205
初燕四コマ漫画思案中 山本敏子 帆船 200304
燕来る企画会議は女のみ 北嶋ひさ子 帆船 200304
新メニュー期間限定初燕 宮崎千恵子 帆船 200304
老年の婚通知来る燕もくる 伊藤白潮 200305
燕来て街に活気の戻りたる 塩川雄三 築港 200305
初燕町に精通してゐたり 塩川雄三 築港 200305
港町低く飛びゐる初燕 塩川雄三 築港 200305
初燕水の匂へる飛鳥川 池尻足穂 雲の峰 200305
引越の荷をこえてゆく初燕 早崎泰江 あを 200305
奈良墨をひさぐ廂下に燕来ぬ 堀川福子 馬醉木 200306
ガードマンに旗を振らせて初燕 丸山佳子 京鹿子 200305
スニーカー履いて燕に会ひにけり 木村みかん 200306
燕来よ靴を磨いて待つてをり 木村みかん 200306
鋤かれたる淡河おうごの土や初燕 岡田万壽美 雲の峯 200306
初燕三段壁を急降下 河井史 築港 200306
伊勢の国一の鳥居に燕来て 川浪広子 築港 200306
柔らかき風の吹ききて初燕 石村美智子 築港 200306
鬼瓦あしたはきつと燕来る 丸山佳子 京鹿子 200306
初燕ひらがな看板探してる 丸山佳子 京鹿子 200306
築三年遂に我家へ燕来し 岡谷栄子 200307
看板は町の未来図初燕 宮脇ちづる 200307
初燕水ナ照りに目を射らるまじ 大西正栄 雨月 200306
燕低く飛びをり雨の干拓地 田中つや子 200307
帰宅して見上ぐる軒や燕の尾 伊藤いな栄 酸漿 200307
自治会の食の買出し初燕 高田令子 200307
初燕出羽にのこりし修験道 大久保恵美子 遠嶺 200307
ずぶ濡れの女を掠め初燕 松原安治 遠嶺 200307
荒鋤きの田の面かすりて初燕 小野崎清美 百鳥 200307
新店の一年祝ひ初燕 泰江安仁 百鳥 200307
雲中に入りし神の嶺燕来る 青山悠 200308
鎌・はさみ・包丁を研ぐ燕来る 長田等 200308
山門を燕とくぐる蛇の目傘 金山藤之助 200308
玄関を燕に譲り勝手口 川浪広子 築港 200308
洗濯を干して一息燕かな 宮崎豊子 築港 200308
燕来る閉鎖されたる分校に 高柳かつを 百鳥 200308
曇天のときに明るく燕来る 十文字慶子 200307
燕に宿かす岬のホテルかな 小林佐江子 雨月 200309
燕来て空の大きくなりしかな 真塩実 200308
わが投げしごとくに燕都府楼址 今瀬剛一 対岸 200309
燕や鉤の手多き城下町 山本冨左 200310
燕反るあたり水城址とする 豊田都峰 京鹿子 200309
子育ての燕等の声孫の声 小野タマ枝 酸漿 200310
燕みな帰つてしまひ岩と空 今瀬剛一 対岸 200310
切株は神の腰掛け燕来る 中村斐紗子 対岸 200310
切り込んで躱して夏の燕かな 鳥川昌実 六花 200311
燕飛ぶ田に稗の穂の目立ちそむ 木村コウ 酸漿 200312
水照の顔に及べり飛燕はや 青砥真貴子 200401
燕下足の札のあいうえお 今村文江 帆船 200405
燕ひくし正午は人の居ぬ港 森本純子 200406
仲見世の裏の直線燕くる 深田雅敏 200406
閉ぢし店多き通りを燕来る 林昭太郎 200406
社内移動より早ばやと燕来て 古田考鵬 雨月 200406
初燕その勢ひは海を見し 今瀬剛一 対岸 200406
初燕橋脚に潮引きし跡 久保知音 対岸 200406
燕来る茂陵に広き空を得て 宮津昭彦 200406
燕来る寺町魚町鍵屋町 江崎成則 栴檀 200406
みちのくの水ゆたかなり夕燕 外川玲子 風土 200406
自動ドア燕が開ける電気店 佐藤彰 築港 200404
初燕嬰高高と差し上ぐる 岸しのぶ 築港 200405
初燕古きわが家の上に舞ふ 河本美智雄 築港 200406
棹歌の水路かがやく初燕 水原春郎 馬醉木 200405
四つ角のいつもの廂燕来る 石本百合子 馬醉木 200407
達筆の八百屋の値札初燕 井上道子 百鳥 200407
泥運ぶ燕の飛翔飽かず見る 印牧緑 築港 200407
ソーラーの大屋根掠め燕来る 木下節子 雲の峰 200406
今年はや花の盛りを初燕 三井公子 酸漿 200406
突風を切る力あり初燕 菊地惠子 酸漿 200406
モンゴルの土塔残りて燕来る 松崎鉄之介 200407
をしみなく燕旋回メナム河 佐藤喜孝 あを 200406
燕来る全山全湖またたかせ 小澤克己 遠嶺 200406
燕来る此の家揃ってつつがなし 喜多初枝 雨月 200407
神能の舞台をよぎる初燕 岡本直子 雨月 200407
初燕花街に沿ふ流れかな 伊藤美音子 栴檀 200407
軒燕代替りたる靴直し 真木早苗 八千草 200408
燕過ぐメタセコイヤの直線路 金山藤之助 200407
国道の数多な規制燕来る 小阪喜美子 遠嶺 200407
燕飛ぶ身幅の路地や蛮の里 岸川素粒子 万象 200409
試歩の夫飛燕の天を賜れり 山本令夏 風土 200409
稜線に人見え飛燕よりも上 今瀬剛一 対岸 200409
燕 →3      

 

2021年4月28日 作成

「俳誌のsalon2023年5月10日 ="style4">「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

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