時 雨 12   81句

雨の季語 

春時雨  秋時雨  初時雨  時雨  青時雨 青葉時雨

村時雨  片時雨  時雨雲

作品
作者
掲載誌
掲載年月
空低く来る洛北の時雨雲 安原葉 ホトトギス 202104
夕時雨ちりばめ銀座大通り 田丸千種 ホトトギス 202104
対岸は堅田あたりか片時雨 田丸千種 ホトトギス 202104
八日月かかげし峡の初しぐれ 山田閏子 ホトトギス 202104
初しぐれ一日一日を大切に 大橋晄 ホトトギス 202104
時雨るるや残り少なきカレンダー 小林朱夏 202104
知らぬ間に声の老いゆく初時雨 山本則男 202104
墓地裏の見返り坂や夕時雨 菅野日出子 末黒野 202105
盛り塩の透けて崩れて夕時雨 木暮陶句郎 ホトトギス 202106
天上の祈りのやうにしぐれけり 岩岡中正 ホトトギス 202106
象の背を濡らして涅槃しぐれかな 千田百里 202106
花しぐれ水輪を重ねし水尾ふたつ 塩貝朱千 京鹿子 202106
廃校は公園になり青しぐれ 篠田純子 あを 202107
世に遠く山路辿れば余花しぐれ 本郷公子 京鹿子 202108
我が寺の白陀師句碑や青時雨 門間としゑ 末黒野 202108
氷川社の参道長し青時雨 釜田敬司 202109
菩提樹の花の時雨を享けにけり 升田ヤス子 六花 202109
対岸に日差集めて初時雨 稲畑廣太郎 ホトトギス 202109
足早に舞妓過ぎ行く初時雨 稲畑廣太郎 ホトトギス 202109
どの木々も浄められをり青時雨 山田暢子 風土 202109
層巒の一つの翳り初しぐれ 鈴鹿呂仁 京鹿子 202110
麗人と蕎麦をすすれば初時雨 山田六甲 六花 202110
六甲の全容隠し初時雨 稲畑廣太郎 ホトトギス 202111
片時雨六甲の稜線模糊として 稲畑廣太郎 ホトトギス 202111
対岸に日差集めて初時雨 稲畑廣太郎 ホトトギス 202111
足早に舞妓過ぎ行く初時雨 稲畑廣太郎 ホトトギス 202111
初時雨湖北は数多哀史秘め 稲畑廣太郎 ホトトギス 202111
初時雨白きも混じり湖北かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 202111
大江戸の時雨小江戸の旅日和 稲畑廣太郎 ホトトギス 202111
片時雨日矢七色に染め抜いて 稲畑廣太郎 ホトトギス 202111
初時雨歯科医帰りの下り坂 松本鷹根 京鹿子 202112
小夜時雨深夜電車のレール音 七郎衛門吉保 あを 202201
石蕗叢にささる雨おと初時雨 枇杷木愛 202201
久留里城の坂の町並み時雨癖 田中臥石 末黒野 202201
蕎麦湯注ぎ足して時雨の過ぐるまで 青谷小枝 やぶれ傘 202201
帳尻はいつか合ふはず片時雨 三木亨 202202
初時雨猫にんまりと傍らに 久保夢女 202202
右不明左安曇野時雨るるや 中里よし子 春燈 202202
夫の忌を修する夜の時雨かな 山下朝香 春燈 202202
星空に風の涙の時雨かな 種田利子 春燈 202202
夕時雨傘の屋号で呼ばれけり 中村洋子 風土 202202
平積みの本を手に取る時雨かな 渡辺やや 風土 202202
初時雨漢字パズルに没頭す 岡尚 風土 202202
竹林の雀身を寄す夕時雨 三好康子 風土 202202
本積んで時雨たのしくなりにけり 岩岡中正 ホトトギス 202203
今日はすぐ昔となりて夕時雨 今井千鶴子 ホトトギス 202203
遠ざかるバスの尾灯や村時雨 岡野里子 末黒野 202203
能果てて街は音無き小夜時雨 高木邦雄 末黒野 202203
機嫌悪き電動ミシン夕時雨 岡田史女 末黒野 202203
時雨るるや足の向くまま図書館へ 丹羽武正 京鹿子 202203
臨時列車高速進行雪時雨 篠田大佳 あを 202203
なつかしき人のごとくに初時雨 岩岡中正 ホトトギス 202204
切れかかる駅の一灯初時雨 湯川雅 ホトトギス 202204
灯を入れぬままに時雨を見てをりぬ 北村操 202204
白樺の肌の艶めく時雨かな 森清信子 末黒野 202204
片時雨坂にもつるる左脚 善野行 六花 202204
波郷句碑より時雨れけり一騎塚 松本三千夫 薫風 202205
すぐと言ふ駅の遠しや初時雨 黒滝志麻子 薫風 202205
初時雨木の香のしるき落し蓋 兒玉充代 202206
朝よりの時雨豆煮る火を細め 深川淑枝 202208
玻璃戸越し坪庭濡らす時雨かな 針谷忠郎 202210
時雨華やぐ学生街の停留所 神野未友紀 202210
夕時雨三井の晩鐘くぐもれる 稲畑廣太郎 ホトトギス 202211
時雨傘畳み祇園の灯に紛れ 稲畑廣太郎 ホトトギス 202211
時雨来て頭上の鴉遠く呼ぶ 松本鷹根 京鹿子 202211
人恋ふる時雨の城下町に来て 山田六甲 六花 202212
秋時雨語り尽くせぬ旅枕 浜田久美子 六花 202212
時雨るるや宿坊並ぶ羽黒山 大平さゆり 春燈 202301
案の定時雨きたりし北の郭 能村研三 202301
ひとところ日矢さしてをり初時雨 栗原公子 202301
街の灯の遠く輝く時雨の夜 谷口摩耶 202301
しとしとと時雨は日付越えにけり 谷口摩耶 202301
タナトスのなみだを燃やし初時雨 篠田大佳 あを 202301
ポツクリの走る花街初時雨 高橋宜治 やぶれ傘 202302
秋時雨解体を待つ父母の家 竹内文夫 やぶれ傘 202302
片時雨夕日の街の欠けゆける 岡田順子 ホトトギス 202305
駅で遭ひ書肆で又遭ふ片時雨 湯川雅 ホトトギス 202305
夫へつくるオートミールや片時雨 岡田史女 末黒野 202302
醒め易き老のねむりや小夜時雨 平田きみ 末黒野 202302
大伝馬町に京屋近江屋時雨れけり 広海あぐり 202302
伊賀と江戸繋ぐ縁や時雨虹 稲畑廣太郎 ホトトギス 202308
時雨→1

 

2023年12月4日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。