時 雨 10   214句

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半夏雨  夕立 喜雨 虎が雨 秋の雨 秋雨 秋時雨 冬の雨 初時雨 時雨  青時雨

青葉時雨

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
今日は今日のさだめに暮るる通夜時雨 西川織子 馬醉木 201612  
大坂で終へし旅路や小夜時雨 沼田巴字 京鹿子 201612  
郭町道が乾けばまた時雨 内海良太 青嶺 201612  
時雨けり川辺のふたり分くるほど 井上石動 あを 201612  
あつらへの時雨享けたり洛も果て 井上石動 あを 201612  
時雨来や室生の磴を行くは誰そ 井上石動 あを 201612  
初時雨一気に京都らしくなる 山田天 雨月 201701  
青空の少しほどけて初時雨 山田天 雨月 201701  
伊賀訪ね帰路の逢坂夕時雨 嶋崎豊子 雨月 201701  
護摩行のもれ来る御堂初時雨 山本ひろ 雨月 201701  
合戦の浦を振り分け片時雨 河野由美 馬醉木 201701  
軍艦の町の無口に時雨来る 福田周草 風土 201701  
桟橋を巨船去りゆく初時雨 小張昭一 春燈 201701  
山国は霧たちながら時雨けり 善野烺 六花 201701  
濡縁を濡らさず過ぐる初時雨 内海良太 万象 201701  
初時雨川鶲は森に籠りたる 宮井知英 201701  
初時雨ボク治りますかの文字消えず 頓所友枝 201701  
漆黒は時雨待つ色能登瓦 林昭太郎 201701  
山頂に皇子の塚あり時雨虹 今井妙子 雨月 201702  
縄のれんより相合ひの時雨傘 大島寛治 雨月 201702  
小走りの露地を追ひくる初時雨 中原吟子 雨月 201702  
時雨虹くぐりて湖の定期船 中原吟子 雨月 201702  
多摩川の鉄橋渡る片時雨 岡田正義 雨月 201702  
学校の一部屋灯る夕時雨 廣瀬雅男 やぶれ傘 201701  
小夜時雨道はわづかに上り坂 小山陽子 やぶれ傘 201701  
わが生の終りは知れぬ時雨かな 竹下陶子 ホトトギス 201702  
時雨るるや百万石の氷室跡 池美佐子 201702  
こめかみに銀の一滴能登時雨 阿部眞佐朗 201702  
時雨虹検査のあとの空まぶし 市ヶ谷洋子 馬醉木 201702  
時雨癖隠沼いよよ小暗くす 南光翠峰 馬醉木 201702  
牛若の駆けし時雨の木の根みち 佐藤保子 馬醉木 201702  
傾げつつまねき見上ぐる時雨傘 佐藤保子 馬醉木 201702  
時雨来てサンシャインビル攫はるる 柴田久子 風土 201702  
東海道品川宿や小夜時雨 中嶋陽子 風土 201702  
時雨るるや品川浦の舟だまり 中嶋陽子 風土 201702  
時雨るるや床屋の待ちは六番目 松本文一郎 六花 201702  
大原の畑あをあをと片時雨 箕輪カオル 201702  
時雨雲スーパームーンを隠したり 小林愛子 万象 201702  
干野菜もどすあはひの時雨かな 濱谷和代 万象 201702  
瓦斯灯の光の四散一時雨 尾野奈津子 春燈 201702  
石の艶里山時雨いつ過ぎし 齋藤晴夫 春燈 201702  
時雨るるや掃除ロボット物をいふ 永井惠子 春燈 201702  
時雨るるや由比ヶ浜辺も大仏も 松本三千夫 末黒野 201702  
猿島も艦も等しく時雨れけり 松本三千夫 末黒野 201702  
たかしの墓時雨の島を指呼の間 松本三千夫 末黒野 201702  
阿弥陀堂時雨れて友の声に逢ふ 黒滝志麻子 末黒野 201702  
翁碑に眼凝らすや初時雨 門間としゑ 末黒野 201702  
夕時雨公園の木々まばらなる 渡邉孝彦 やぶれ傘 201702  
塗り文箱に螺釦のもみぢ初時雨 有賀昌子 やぶれ傘 201702  
機織や照る日曇る日時雨るる日 谷渡末枝 万象 201703  
ただ通るのみの祇園や片時雨 黒滝志麻子 末黒野 201703  
幼児の涙の艶や初時雨 森清信子 末黒野 201703  
襟立てて行くだけのこと初時雨 山田夏子 雨月 201703  
片時雨もとほる翁終焉地 山田夏子 雨月 201703  
うすうすと比叡より湖へ時雨虹 熊岡俊子 雨月 201703  
時雨虹告ぐ間もあらず湖に消ゆ 熊岡俊子 雨月 201703  
朝時雨寺町めぐるバスを待ち 渡邊孝彦 やぶれ傘 201703  
バイバイをする幼子に時雨くる 有賀昌子 やぶれ傘 201703  
しつとりと湯町濡らして時雨過ぐ 高濱朋子 ホトトギス 201704  
初時雨よく似て神と鬼の面 宮井知英 201703  
傘借りて出でし暖簾や冬時雨 今井康子 201703  
小流れの音曲り来ぬ片時雨 森清堯 末黒野 201704  
一人づつ別れてひとり夕時雨 今村千年 末黒野 201704  
時雨るるや朝からショパン聞いてをり 浜田久美子 六花 201704  
雲動き彩うすれゆく時雨虹 宮原悦子 雨月 201704  
奥嵯峨の時雨となりぬ弥陀と釈迦 平野多聞 201705  
ひと時雨ふた時雨湖眠りゆく 山田佳乃 ホトトギス 201705  
大琵琶に偲ぶ誰彼時雨虹 千原叡子 ホトトギス 201705  
村時雨仁王の貌の緩まざる 谷口一献 六花 201705  
教会の扉の重し夕時雨 森清信子 末黒野 201705  
眼球がマグマを見てる時雨るるよ 鶴濱節子 船団 201707  
霧時雨山の鼓動を隠しをり 木村美翠 201711  
時雨雲飛行機雲が押し退けて 稲畑廣太郎 ホトトギス 201711  
初時雨街うろうろと着きにけり 稲畑汀子 ホトトギス 201711  
日本海日和時雨を誘へる 稲畑汀子 ホトトギス 201711  
日の差して時雨るる石見日和かな 稲畑汀子 ホトトギス 201711  
時雨虹消えし辺りを見逃さず 稲畑汀子 ホトトギス 201711  
あの辺り隠れ里あり時雨虹 稲畑汀子 ホトトギス 201711  
時雨虹見し目に湖の広さかな 稲畑汀子 ホトトギス 201711  
石庭は太古の匂ひ初時雨 沼田巴字 京鹿子 201711  
初時雨八幡さまの大いちやう コ田千鶴子 馬醉木 201712  
時雨雲より現はれて太陽よ 稲畑汀子 ホトトギス 201712  
昨夜近江時雨発ち今朝江戸しぐれ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201712  
浮かぬ顔捨ててしまひぬ初時雨 沼田巴字 京鹿子 201712  
夕時雨足半で来る鵜匠かな 能村研三 201801  
万葉歌誦して真間の時雨径 能村研三 201801  
岐阜城はマップの折れ目時雨来る 森岡正作 201801  
時雨きて手湯にいやさる岐阜の旅 千田敬 201801  
眠剤に割線のある小夜時雨 細川洋子 201801  
美濃時雨桧皮の壁の解れがち 細川洋子 201801  
銅葺へ緑ひと刷毛初時雨 森村江風 201801  
粗壁に去来の時雨笠ひとつ 栗坪和子 201801  
赤瓦の家並光りし初時雨 岩下芳子 201801  
武蔵野の槻の支ふる時雨空 コ田千鶴子 馬醉木 201801  
古民家に薪の火煙る朝時雨 片桐紀美子 風土 201801  
藁屑が田ににほひゐる初時雨 大崎紀夫 やぶれ傘 201711  
時雨るるや三人待ちの散髪屋 廣瀬雅男 やぶれ傘 201711  
テームズの濁りを走る朝時雨 江見悦子 万象 201801  
初時雨リハビリ室の杖の音 赤座典子 あを 201801  
時雨るると年金手帳表紙の朱 定梶じょう あを 201801  
天恵の時雨に濡るること嬉し 辻美奈子 201802  
城据ゑて時雨光りの岩の階 甲州千草 201802  
天空の城ふり仰ぐ片時雨 大沢美智子 201802  
みな同じ時雨に濡れて岐阜城址 大沢美智子 201802  
時雨来て傘傾ぎあふむすびの地 清水佑実子 201802  
国宝の小さき金印初時雨 谷口律子 末黒野 201802  
ポストまで手紙を急ぐ片時雨 長谷川はまゆう 末黒野 201802  
山陵の木々の騒めき時雨れくる 丸尾和子 雨月 201802  
時雨るるや葉擦の音の黙を解く 山田天 雨月 201802  
生湯葉の京より届く初時雨 西村操 雨月 201802  
餉の卓の鍋の滾りや時雨寒 大村仍子 雨月 201802  
崖の鵜に沖の時雨の横なぐり 大上充子 馬醉木 201802  
夕時雨眼鏡かけてもはづしても 佐藤喜孝 あを 201802  
行列の尻尾の辺り時雨くる 森なほ子 あを 201802  
時雨るるやかすれし声で歌ふ人 秋川泉 あを 201802  
江ノ島に片脚かかる時雨虹 下嶽孝一 万象 201802  
子には子の守るくらしや初時雨 溝越教子 春燈 201802  
故郷へ入港テープ初時雨 吉田とよ子 春燈 201802  
退院のまだゆるされず小夜時雨 山口地翠 春燈 201802  
釈迦堂をほつほつ濡らす初時雨 布施まさ子 風土 201802  
病院に妻を眠らす時雨かな 森屋慶基 風土 201802  
初時雨ぱらりと遊びごころほど 近藤喜子 201802  
時雨華やぐ帯の結び目ちょと崩し 火箱ひろ 201803  
二上山の影なきかなた時雨雲 溝内健乃 雨月 201803  
リュックにある傘は使はず嵯峨時雨 城戸ひろみ 雨月 201803  
蛇塚のへびへ時雨を置いてきし 井上菜摘子 京鹿子 201803  
高齢者運転試験初時雨 藤波松山 京鹿子 201803  
義政のお茶の井跡や片時雨 中村洋子 風土 201803 銀閣寺
天皇の馬車道とあり片時雨 志方章子 六花 201803  
旅の途の時雨上がればまた時雨 志方章子 六花 201803  
はるばると来し父祖の地の時雨かな 善野行 六花 201803  
紀の川は時雨あがりの雲の道 善野行 六花 201803  
江の島に入日とどめて時雨けり 安斎久革 末黒野 201803  
訳ありげの人門前に夕時雨 森清信子 末黒野 201803  
百幹の竹に音なし初時雨 吉田きみえ 末黒野 201803  
寺町の瓦を走る時雨かな 太田良一 末黒野 201803  
城崎の外湯巡りや時雨傘 福田禎子 末黒野 201803  
事故跡の献花にそそと小夜時雨 市川夏子 末黒野 201803  
やま鳩や京の時雨は端山より 佐藤保子 馬醉木 201803  
金堂跡歩数ではかる初時雨 棚橋朗 201803  
小夜時雨言葉のいらぬ刻はやし 片桐てい女 春燈 201803  
ふるさとの駅や母恋ふ時雨の夜 大嶋洋子 春燈 201803  
時雨るるや母には重き物ばかり 小林朱夏 201801  
斎場へ集ふ家族や小夜時雨 伊吹之博 京鹿子 201804  
犀星の遠きふるさと時雨けり 今村千年 末黒野 201804  
湖に綺羅をこぼして初時雨 湖東紀子 ホトトギス 201804  
六十を早逝といふ初時雨 岩岡中正 ホトトギス 201804  
托鉢の顔を見せざる夕時雨 柴崎和男 やぶれ傘 201804  
時雨るるや火止めの窯のなほ赤し 石橋幾代 201804  
残花かな篠山時雨まで染めて 山田六甲 六花 201805  
時雨るるや日あたる山と翳る山 杉田智榮子 馬醉木 201805  
初時雨インクの青に染まる指 吉田悦子 201806  
時雨るるや旅籠所の旬のもの 浦川哲子 201811  
ひとしきり悲しみ誘ふ時雨かな 稲畑汀子 ホトトギス 201811  
止みさうに止みさうに旅時雨けり 稲畑汀子 ホトトギス 201811  
時雨れては君の涙と思ひけり 稲畑汀子 ホトトギス 201811  
この旅に持たねばならぬ時雨傘 稲畑汀子 ホトトギス 201811  
晴れゐても時雨もよひの抜けぬ旅 稲畑汀子 ホトトギス 201811  
山陰の朝の変幻片時雨 稲畑廣太郎 ホトトギス 201811  
時雨雲東へ君西へ行く 稲畑廣太郎 ホトトギス 201811  
漣に始まる湖北朝時雨 稲畑廣太郎 ホトトギス 201811  
時雨るるや楓一葉の紅薄く 川崎雅子 春燈 201811  
山は照り峠は翳る初時雨 藤岡紫水 京鹿子 201812  
経蔵の扉のかたき初時雨 ほんだゆき 馬醉木 201901  
一幅の俳画を納む初時雨 加藤北天 雨月 201901  
足早な妻の靴音夕時雨 加藤北天 雨月 201901  
ひと刷毛の時雨や旅の始めなり 森岡正作 201901  
処方薬待つ間時雨れて来たりけり 安藤久美子 やぶれ傘 201901  
北山の稜線糺す初時雨 松本鷹根 京鹿子 201901  
初時雨まつ毛に重し驢馬がゆく 塩貝朱千 京鹿子 201901  
天空のホテルの窓を小夜時雨 伊藤希眸 京鹿子 201901  
街の灯を映す舗道や夕時雨 高橋均 やぶれ傘 201902  
みづうみの闇に時雨を聞いてをり 笹村政子 六花 201902  
初時雨御番屋敷の土間を抜け 善野行 六花 201902  
初時雨心静かに日々過ごす 安部和子 雨月 201902  
山門にしばらく凭れ初時雨 大石よし子 雨月 201902  
茶畑の静けさにあり初時雨 塩見治郎 雨月 201902  
飛石を鎮むる程の初時雨 石谷淳子 雨月 201902  
石畳音なく濡らす初時雨 外山妙子 雨月 201902  
熱き茶に憩ふ一時時雨茶屋 外山妙子 雨月 201902  
またしても心変わりや初時雨 楠本和弘 201902  
供花持つ手濡らす寺町時雨かな 谷陽右 馬醉木 201902  
夜もなほ耳朶やはらかし初時雨 斉藤玲子 馬醉木 201902  
靴底の鋲鳴らしゆく小夜時雨 能村研三 201902  
駆け足の旅に時雨のついて来る 森岡正作 201902  
音たてて花のやうなる時雨かな 辻美奈子 201902  
初時雨烏丸通り二つ折れ 吉田政江 201902  
時雨きて波の静もる銀沙灘 平松うさぎ 201902  
時雨るるや昔を今になまこ壁 安斎久英 末黒野 201902  
山門の蒼古仰ぐや時雨傘 安斎久英 末黒野 201902  
初時雨史跡を語る石垣に 岡田史女 末黒野 201902  
優先席譲られ惑ふ初時雨 中谷未知 末黒野 201902  
高層や音無く煙る小夜時雨 中谷未知 末黒野 201902  
拝観の間を時雨れたる庭に出し 湯川雅 ホトトギス 201903  
時雨虹立ちしあたりが目的地 湯川雅 ホトトギス 201903  
杉の秀の眩しくあるや時雨過ぐ 橋本順子 201903  
君逝きぬ時雨に虹の彩残し 金森教子 雨月 201903  
青空のかげるまもなく時雨来る 笹倉さえみ 雨月 201903  
晴れゐしに時雨るる京の葬りかな 下田奉枝 雨月 201903  
時雨来てぽつと灯の入る屋台かな 渡辺やや 風土 201903  
咬みしめる文の甘さよ小夜時雨 藤井杏愛 京鹿子 201903  
蓑垣へ鉄砲垣へ初時雨 岡野里子 末黒野 201903  
竹灯炉点り時雨の石畳 岡野里子 末黒野 201903  
蔀戸を開けたるままの時雨かな 石黒興平 末黒野 201903  
沖合の漁火滲む初時雨 高木邦雄 末黒野 201903  
時雨るるや海より暮れて安房の山 大川暉美 末黒野 201903  
夕暮の筑波の里や村時雨 小池桃代 末黒野 201903  
キミの池ワタシの陸と時雨けり 辻水音 201903  
大琵琶の芯に時雨れて竹生島 湯川雅 ホトトギス 201904  
山かけて淡海へかかる時雨虹 山田閏子 ホトトギス 201904  
凡の字のゝの辺りが時雨をる 雨村敏子 201904  
青石の紀州の庭に時雨きて 貫井照子 やぶれ傘 201904  
時雨るるや鈍重なれと虚子の謂ふ 木村享史 ホトトギス 201905  
ごまよごし時雨るゝ箸になじみけり 久保田万太郎 春燈 201905

水戸街道に

ふるき茶屋

旅籠にて

『草の丈』

特攻兵語る女将や夕時雨 酒井たかお 201905  
小倉山の時雨亭跡春かすみ 岡本尚子 風土 201906  
さつと消す黒板の字や夕時雨 井上和子 201907  
急ぐ身にあらねど急ぐ夕時雨 江島照美 発火点 201909  
機町に灯の入る山茶花時雨かな 柴崎富子 白地 201909  
朝の間に上りてをりぬ初時雨 稲畑汀子 ホトトギス 201911  
又一人友失ひし初時雨 稲畑汀子 ホトトギス 201911  
西の旅終へて出会ひし初時雨 稲畑廣太郎 ホトトギス 201911  
来るものは拒まず湖北時雨かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201911  
時雨止む宮津の虹に傘たたみ 山田六甲 六花 201911 時雨→1

 

2019年11月28日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。