2020年7月15日 /tr>

6       222句

夕虹へストレッチャーと流れ込む   長谷部朝子   暖流

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
虹へ歩めば虹からも近づき来 鷹羽狩行 201007  
虹といふ梁を架け海の上 鷹羽狩行 201007  
妖精に注意と札や虹消えて 松井倫子 火星 201008  
現るも消えるも無言虹かかる 貝森光洋 六花 201008  
片虹に雨足ゆるき都電ゆく 小黒加支 酸奬 201008  
合羽着て瀧のしぶきと虹の中 須賀敏子 あを 201008  
片脚は大原あたり朝の虹 宮崎左智子 201009  
虹のあと目が慣れてきて見ゆるもの 長田等 201009  
虹消ゆるまでを佇み夫の墓 小野口正江 末黒野 201009  
虹の門くぐり童話の国訪はむ 小泉貴弘 春燈 201009  
夕虹を取り込む村の輝けり 山口ひろよ 201009  
夕虹の雫が背なに童歌 梶浦玲良子 六花 201009  
老の目のとらへし窓に虹淡し 岡久枝 酸奬 201009  
虹立つを父に告げたる野末かな 徳田千鶴子 馬醉木 201010  
空と海恋する季節虹立てり 市ヶ谷洋子 馬醉木 201010  
虹の出て教室の窓みな開く 吉原一暁 201010  
青龍の虹の消えたる横川かな 大島翠木 201010  
パンドラの箱に残りしもの虹は 近藤喜子 201010  
父ははの山河に虹のかかりけり 山田春生 万象 201010  
夕虹の下に行く道つづきけり 山田春生 万象 201010  
みづうみの渚まぶしき虹の幌 梶浦玲良子 六花 201011  
夕虹や伝へたき人多くゐて 伊吹之博 京鹿子 201011  
この宿の馳走のひとつ山の虹 木村茂登子 あを 201011  
朝虹に今日はよき日と決めにけり 長節子 201012  
夕虹をくぐり抜けたる電車かな 倉持梨恵 201012  
ヘリコプター囲み眼下に丸き虹 梶井和呼 酸奬 201012  
円虹を指呼にこの道登らねば 稲畑廣太郎 ホトトギス 201103  
虹に逢ひ虹に別れし出合ひかな 川口利夫 ホトトギス 201105  
夕虹を君と仰げる日も近し 稲畑廣太郎 ホトトギス 201106

内原弘美様

御見舞

虹立ちて天鼓響ける現かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201108  
紀の灘へ幾嶺抱く梅雨の虹 松本幹雄 馬醉木 201108  
法念と空也見てゐるおなじ虹 中野京子 201108  
ビル繋ぐ都会の朝の虹眩し 宮田香 201109  
虹虹と指の先より消えにけり 江草礼 春燈 201109  
二階から虹見に来いと夫の声 大文字孝一 春燈 201109  
霊界の師にも守られ虹の立つ 伊吹之博 京鹿子 201109  
遠山に虹かかりたる今日の幸 黒滝志麻子 末黒野 201109  
虹立ちぬ森の小さな礼拝堂 和沢有理子 風土 201109  
虹消えてもとの齢に戻りをり 北川英子 201109  
虹立つと泥んこ遊びしつつ言ふ 辻直美 201109  
虹ひとつ挙げてお嫁に行く狐 柳川晋 201109  
頂きで虹に乗り継ぐロープウェー 松岡和子 201110  
奇跡とは受け入れること虹かかる 山崎里美 201110  
朝駆けの駿馬に大き虹立てり 植松昌子 馬醉木 201110  
夕虹や水平線を貨物船 太田良一 末黒野 201110  
洗はれてゐる象の背に虹立てり 川端俊雄 火星 201110  
朝虹や津浪の海に魚もどる 田中藤穂 あを 201110  
夕虹の消え失せるまで佇ちつくす 丹生をだまき 京鹿子 201110  
蟹股の妊婦の背後虹が立つ 丸井巴水 京鹿子 201110  
梅雨晴の虹大利根を跨ぎけり 大西八洲雄 万象 201110  
空割れて滝なし虹のおりてくる 吉成美代子 あを 201110  
唖唖ああと鴉が虹をくぐり来る 荒井千佐代 201111  
浅野川犀川踏まへ夕立虹 西田たかこ 万象 201111  
赤城を背に円虹くつきり農夫婦 東秋茄子 京鹿子 201111  
一切は虹の向うのことなりし 戸栗末廣 火星 201111  
朝虹のサンテグジュペリてふ空港 田治紫 ホトトギス 201112  
ノアの見し虹はかくやとばかり緊  田治紫 ホトトギス 201112  
夕虹の消えしばらくは沼明り  河野美奇 ホトトギス 201112  
髭題目彼方に虹の立つ浄土 藤田かもめ ぐろっけ 201112  
虹の輪をお嫁に走る狐かな 大島翠木 201112  
はらからの涙は白き虹となり 本多俊子 201112  
夕虹を容れて縄飛び百数う 久保東海司 201201  
天守一望びわ湖の空の虹淡き 川下明子 雨月 201202  
走りゆく馬も仔牛も虹の中 亀井紀子 201205  
軒つらら虹色纏ひ解けゆけり 松崎芽ぐみ 万象選集 201205  
淡海の湖おほき初虹立たせけり 藤原若菜 春燈 201206  
鎌倉や魚のまなこに虹のたつ 神蔵器 風土 201206  
虹立ちて嵐を遠くしてをりぬ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201207  
虹立ちて街の小さくなりにけり 稻畑汀子 ホトトギス 201207  
過去未来現在虹に結ばるる 稻畑汀子 ホトトギス 201207  
気づく人気づかぬ人も虹仰ぐ 稻畑汀子 ホトトギス 201207  
雨雲の去り行く早さ虹を抱く 稻畑汀子 ホトトギス 201207  
消えてゆく虹あり雲を走らせて 稻畑汀子 ホトトギス 201207  
夢の尾を抱へ出づるに梅雨の虹 伊藤白潮 201207  
虹消えてやつぱり元の齢なり 北川英子 201207  
崑崙の夕虹を戀ふ老鴉 竹貫示虹 京鹿子 201207  
虹消えし五ツ年前はきのふなる 竹貫示虹 京鹿子 201207  
朝の虹さあ急がねば死支度 田中藤穂 あを 201207  
夕虹を見る人の顔すがすがし 鈴木初音 201208  
巨大雲光を呑んで虹を吐く 山本達人 かさね 201208  
いま掴むもの欲し虹の淡すぎし 酒本八重 201208  
通夜道や夕虹色のレクイエム 北川英子 201208  
スカイツリーを支点に虹の弥次郎兵衛 久染康子 201208  
虹立つや芙美子のラッキーストライク 神蔵器 風土 201208  
虹立つや永久の訣れに馴れもして 安田とし子 ぐろっけ 201208  
虹の橋橋の架からぬ島に伸び 寺岡ひろし 雨月 201208  
あらたまや天の蛇てふ海の虹 大湾宗弘 万象 201208  
故郷によく似た姿の虹架かる 貝森光洋 六花 201208  
精霊は宙にすみたり虹仰ぐ 本多俊子 201209  
虹消えしあたりの空の素つ気なし 辻美奈子 201209  
をちみづにちひさき虹のかかりをり 山本無蓋 201209  
朝虹の抱く伯耆と弓ヶ浜 藤井久仁子 ぐろっけ 201209  
虹の脚架橋袂に失せたるや 吉田耕人 ぐろっけ 201209  
夕やけの虹の彼方へ歩をはやむ 吉弘恭子 あを 201209  
虹消えし僧の話の嘘まこと 川端俊雄 火星 201209  
水撒きのホースの先に虹の色 吉田博行 かさね 201210  
明日登る山へかかりし朝の虹 鈴木良戈 201210  
命綱つけずに渡る虹の橋 高橋将夫 201210  
戻れなくなつてをりけり虹の上 高橋将夫 201210  
国原の虹立つ果に吾が影 西村純太 201210  
夕虹の七彩の橋天に浮き 水谷直子 京鹿子 201210  
穏やかな死に方祈る虹二重 高橋照葉 ぐろっけ 201210  
大島は模糊と虹立つわだ)の原 菅野日出子 末黒野 201210  
舟一つ近つ淡海の梅雨の虹 大坪景章 万象 201210  
色濃かりモスクワ川を跨ぐ虹 平子甲奈 万象 201210  
古戦場すっぽり虹の輪の中に 大島寛治 雨月 201210  
虹の橋ひとり渡ってゆきしまま 堀田こう 雨月 201210  
空に虹地に人々の祈りあり 須藤常央 ホトトギス 201211  
ハナ奥様鬼籍に入られ虹消ゆる 菅野蒔子 末黒野 201211  
一色は空より借りて虹立ちぬ 村上千紫 京鹿子 201211  
虹消ゆや指切あまたうやむやに 村上千紫 京鹿子 201211  
虹立ちぬ草原に降り鷺の群 福田かよ子 ぐろっけ 201211  
夕虹追ふ幼は早し銅メダル 水野範子 ぐろっけ 201211  
大山に架かる大虹仰ぎけり 大東由美子 火星 201211  
夕虹や車椅子寄せ病舎窓 酒井秀郎 返り花 201211  
虹の橋空にかかるは太古より 早崎泰江 あを 201211  
虹渡る空中給油されている 中原幸子 船団 201212  
虹といふ消えゆくことを仰ぎ見る 嶋田一歩 ホトトギス 201212  
虹消えてしまへど僕にありがたう 嶋田一歩 ホトトギス 201212  
虹のあし立ちし方より消ゆるかな 河野美奇 ホトトギス 201212  
虹のいろ紫うすく消え残り 河野美奇 ホトトギス 201212  
石積みの技継ぐ裔や虹二重 小島昭夫 春燈 201212  
半円の虹に治まる復興船 水野範子 ぐろっけ 201212  
なにもかも形見となりし窓に虹 嶋田一歩 ホトトギス 201301  
突風に散りし噴水虹を撒く 武田紀久 やぶれ傘 201301  
前を行く皆さん北に虹ですよ ふけとしこ 船団 201301  
雨上る虹の根元の紅葉かな 山本達人 かさね 201301  
医者舟に灘の真中のしぐれ虹 和田照海 京鹿子 201302  
乾杯の山葡萄酒や虹の彩 園部早智子 ろんど 201303  
寒の虹立つて蛇綱を見てきし目 大竹淑子 風土 201305  
夕虹や抑へていらだつ恋心 布川直幸 201305  
火山島には虹の空広がりぬ 常田創 201307  
夕虹の太く生まれてすぐ消えて 廣瀬雅男 やぶれ傘 201309  
和宮の降嫁の道や虹淡き 藤見佳楠子 201310  
わがために虹鱒の苞古稀の夫 竹内悦子 201310  
夕虹や軽やかな気の降りてきし 近藤喜子 201310  
生れてより虹の根元をさがす旅 柳川晋 201310  
誰がために大空高く虹の橋 増田甚平 ろんど 201310  
虹色の扇かざせり円舞曲 高田令子 201310  
またもとのおのれに戻る虹のあと 小山田子鬼 201310  
日暮虹木綿のシヤツに風抜けて 北川孝子 京鹿子 201310  
七色に水平線の虹の立つ 東秋茄子 京鹿子 201310  
虹消えてみんな黙つてゐなくなる 吉清和代 万象 201310  
七色の揃うまで待ち虹懸ける 貝森光洋 六花 201310  
大仏殿よりも太かり虹の脚 細川知子 ぐろっけ 201310  
忌の明けて車窓の山に虹立ちぬ 板倉眞知子 ぐろっけ 201310  
夕虹や木椅子に待ちし町のバス 布川孝子 京鹿子 201311  
夕虹の根に蛸壺を投げ入るる 岩木茂 風土 201311  
虹の橋西方浄土へ渡りたし 齋藤晴夫 春燈 201311  
告白や冷麦の虹流れ出す 福永尚子 ろんど 201311  
身に沁むや友の写メール虹ふた重 斉藤裕子 あを 201312  
虹仰ぎ師に縋る心いつまでも 瀧春一 花石榴 201312  
水撒いて畑に虹立つ聖五月 生田作 風土 201401  
妻忌日虹の日と知る一年 嶋田一歩 ホトトギス 201403  
ゆらゆらと海市の虹を見にゆかむ 塩貝朱千 京鹿子 201405  
白雲を礎石に虹の太鼓橋 布川直幸 201405  
虹消えて農夫ふたたび地べた這ふ 布川直幸 201405  
初虹やたまに電車に遅れても 常田希望 201407  
朔太郎忌の虹や街空去りやらず 安立公彦 春燈 201407  
虹立つや日照雨に濡るゝ眼鏡橋 井上石動 あを 201407  
再びは逢へぬ船ゆく虹の國 中田みなみ 201407  
宇宙士の過酷な帰還虹立つも 北川英子 201407  
五月の水溢れ比奈夫の虹の句碑 栗山恵子 雨月 201408  
夕虹や湖族の郷に踏み入らば 笹村政子 六花 201408  
夕虹の空のいろして果てにけり 笹村政子 六花 201408  
夕虹に常の用事を忘れたり 長崎桂子 あを 201408  
夕虹や湖の明るさ天にあり 山田六甲 六花 201408  
若かりし母と私に湖の虹 笹村政子 六花 201408  
朝虹やこころ加減のよろしうて 小瀧洋子 ろんど 201409  
うすうすと虹うすうすと雲湧きぬ 久保東海司 201409  
真向へる虹をなぞれば仄と消ゆ 小澤菜美 201409  
解かれゆくやうに伊吹の虹の帯 石田きよし 201409  
若かりし母と渡りぬ湖の虹 笹村政子 六花 201409  
七色の塔あらはれよ虹の上 原友子 201409  
寺多き小樽坂町坂の虹 土屋草子 ろんど 201409  
片虹を立たせ山里ほのめけり 豊田都峰 京鹿子 201409  
父母や虚空の道の美しき虹 中野京子 201409  
夏の虹駄句二つ三つふところに 中山純子 万象 201409  
スクランブル交差路遥か朝の虹 大島寛治 雨月 201409  
虹立ちて静かに眼鏡外しけり 箕輪カオル 201409  
虹消えてまたあてもなきもの待ちに 豊田都峰 京鹿子 201409  
大虹の底にぽつんと筑波山 原田達夫 201410  
心こそ最後の秘境虹の果て 松田都青 京鹿子 201410  
夕潮にかかれる虹の淡々し 齋藤眉山 末黒野 201410  
虹たわわ海へ開ける峡の街 神戸やすを 201410  
縄飛びの描く半円虹を容れ 久保東海司 201410  
虹消えて空さだめなくなりしかな 鳥居美智子 ろんど 201411  
天空に虹の水引掛けにけり 岩下芳子 201411  
雪舞のあはひあはひに虹現るる 山本久江 201504  
一山を小脇に寒の虹始む 柳本渓光 ろんど 201505  
帰る道無き世の未知の梅雨の虹 中江月鈴子 201506  
虹立ちて母なる川のゆたかなり 寺田すず江 明日葉 201505  
虹立つや試歩のはじめの第一歩 神蔵器 風土 201507  
お見舞に俳句が届く虹の朝 斉藤裕子 あを 201507  
帆船の見る見る沖の虹の中 今井千鶴子 ホトトギス 201508  
百歳の自己流体操梅雨の虹 野原春醪 馬醉木 201508  
軽鳧の子の水輪に虹の生れけり 高橋たか子 馬醉木 201508  
後ろ手に結ぶエプロン朝の虹 白神知恵子 女坂 201508  
虹立つと妻呼べば虹薄れゆく 松本三千夫 末黒野 201508  
虹薄れゆくとき妻の肩へ手を 松本三千夫 末黒野 201508  
今生を見尽くして虹消えにけり 高橋将夫
七色の雨になりさう梅雨の虹 高橋将夫 201509  
虹の輪のすこし濡れすこし揺れ 水野恒彦 201509  
虹消えて忽ち浮かぶ竹生島 駒井でる太 馬醉木 201510  
夕虹や明日早立ちの旅ごろも 福島照子 京鹿子 201510  
鳥声の公園跨ぐ朝の虹 三橋玲子 末黒野 201510  
ファンファーレ湧き上るかに虹立ちぬ 相良牧人 201510  
旅の終り近くて瀬戸の虹に合ふ 笹倉さえみ 雨月 201510  
大き虹の底にぽつんと筑波山 原田達夫 箱火鉢 201511  
遠き虹永久に愛しき生き別れ 卯木堯子 春燈 201510  
虹かかれかかかれとホースを右左 黒澤登美枝 201510  
朝の虹告げて応ふる筈も無く 藤田宏 201510  
茶畑の向かうや淡き梅雨の虹 上辻蒼人 風土 201511  
湯灌して紅さす手許虹光る 阪倉孝子 201511  
夕虹を容れて縄飛び百数ふ 久保東海司 風鈴 201512  
虹屋てふ宿帳残る走りそば 上坂渥子 雨月 201511  
雲海にまあるい虹を見たること 今井千鶴子 ホトトギス 201512  
水遣れば虹が立つなりわが庭に 松村光典 やぶれ傘 201512  
初虹のふはり一山抱きけり 柴崎英子 201604  
朝虹を見しと告げゆく旅心 稲畑汀子 ホトトギス 201605  
虹消えてゆく消えさうに消えさうに 稲畑汀子 ホトトギス 201605  
虹立ちて心切り替へねばならぬ 稲畑汀子 ホトトギス 201607 虹 →7

 

2020年7月15日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。