春の虹     122句

春の虹消ゆ赤ん坊が泣き出して   山崎ひさを   続百人町

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
麻酔の中は春の虹左右から 野田田美子 海程 199807  
春の虹言ふてしまうて消えにけり 橋場千舟 船団 199811  
春の虹遠きあなたと結ぶ橋 菅沼寛江 ぐろっけ 199901  
春の虹消えてゐし空暮れてゐし 稲畑汀子 ホトトギス 199904  
惜春の虹を立たせて夕べ来し 稲畑汀子 ホトトギス 199904  
春の虹あなたに会へるかもしれない 松木知子 ヒッポ千番地 199910  
墨染の空あえかなる春の虹 田中きよ子 酸漿 200006  
春の虹いもうと生まれわれ七つ 山岸みずき 船団 200006  
街洗ひたて生まれたての春の虹 うまきいつこ 200105  
海中わたなかにある春虹の根本かな 岩月優美子 200105  
ドロ着きてトタン屋根から春の虹 秋野火耕 船団 200105 ドロ着‥廻しを締めている時にはおる浴衣
わだかまり溶けたる電話春の虹 小島和子 百鳥 200106  
春虹を経由して着くモノレール 今城知子 船団 200110  
クレーン車に狙はれてゐる春の虹 井尻妙子 京鹿子 200201  
野の虹と春田の虹と空に合ふ 水原秋櫻子 馬醉木 200203 『霜林』
海老網をたぐり始めの春の虹 遠藤真砂明 200206  
春の虹五臓六腑に神ありて 谷口佳世子 200206  
春虹や楡の並木を通り過ぐ 竹中一花 200206  
春の虹いま着水の島ひとつ 田中清之 百鳥 200207  
地平線よりす異国の春の虹 加地芳女 雨月 200207  
春の虹消えたるあとを月のぼる 加地芳女 雨月 200207  
高嶺かけ三つも並めたる春の虹 加地芳女 雨月 200207  
離陸してしばらく沿ひぬ春の虹 肥田美枝子 200208  
雨止みて志摩路に淡き春の虹 南栄海 酸漿 200208  
春の虹下校の子らを仰がしむ 南栄海 酸漿 200208  
春の虹綿の城てふ端に消ゆ 中里カヨ 酸漿 200302  
鍵を持つ暮しに慣れて春の虹 矢崎すみ子 200303  
子は神が見えてゐるらし春の虹 十河波津 200305  
春の虹母に残りし時映えて 田中由喜子 馬醉木 200306  
吹かれ行く砂の涯の春の虹 岩月優美子 200306  
春の虹脚のあたりの彩濃くて 楠木君子 築港 200306  
春虹のひといろで足る片想ひ 宇都宮滴水 京鹿子 200306  
みちのくやふはと田に立つ春の虹 内山けい子 200307  
おとなしく犬洗われて春の虹 瀬口ゆみ子 ぐろっけ 200307  
塔結び伸びて大和路春の虹 福盛悦子 雨月 200308  
家系図の始めは養子春の虹 秋田谷明美 帆船 200405  
春の虹己小さく見えて来し 蔵澄絹枝 築港 200405  
耶馬台の國原に立つ春の虹 苑田ひろまさ 200406  
関門の空の渡しや春の虹 中村房子 馬醉木 200407  
誰に見せたく春虹の身を反らす 梶浦玲良子 六花 200407  
春の虹西の京より斑鳩へ 堀口希望 200407  
春の虹名字が変わるだけのこと 倉持梨恵 200505  
束の間の句作三昧春の虹 佐々木恭子 遠嶺 200506  
水草のゆらぎてをりし春の虹 近藤きくえ 200506  
在るがまま今在る幸や春の虹 藤岡紫水 京鹿子 200506  
錠剤の断面見たし春の虹 小澤克己 遠嶺 200507  
山寺や塔にかかりし春の虹 石山民谷 遠嶺 200507  
木道の岐れゆく先春の虹 三枝邦光 ぐろっけ 200507  
春の虹名字が変るだけのこと 倉持梨恵 200601  
春の虹ホテルの滝を栖とし 磯崎清 200604  
南仏の旅信に春の虹立てり 大森春子 200605  
春の虹すべては明日へ繋がれり 倉持梨恵 200605  
遠山に未完なりける春の虹 近藤きくえ 200605  
消えぬ間に渡つてみたい春の虹 安部里子 あを 200605  
ローマ字でつづる日記や春の虹 祐森彌香 遠嶺 200606  
雲を脱ぐ富士山頂や春の虹 徳田正樹 河鹿 200607  
春の虹腕組みとかぬ生き字引 小宮山勇 遠嶺 200608  
透明な傘たたむとき春の虹 小林和子 風土 200705  
水に浮く海の砦や春の虹 宮崎見昭 遠嶺 200705  
春の虹オリーブの枝の跳ね違ひ 杉浦典子 火星 200705  
春の虹しばしかざせる竹生島 駒井でる太 200706  
山頂に崩れかけたる春の虹 繁芸春香 万象 200706  
龍の背の街を抱くや春の虹 平野加代子 春燈 200803  
消えてゆくもの美しや春の虹 塩路五郎 200805  
島一つ跨ぎてをりし春の虹 岩月優美子 200805  
神の恋かくと思ひし春の虹 塩路隆子 200806  
山巓に太鼓がひとつ春の虹 小澤克己 遠嶺 200806  
逆縁の卒寿の母に春の虹 宮村フトミ ぐろっけ 200806  
里帰りの荷を解きをり春の虹 岡村尚子 ぐろっけ 200806  
春の虹恋に恋するころの恋 倉持梨恵 200806  
みちのくの田の神迎ふ春の虹 小森泰子 馬醉木 200807  
春の虹千島の沖に架かりけり 馬崎千恵子 春燈 200807  
天啓の生れくる一句春の虹 川口襄 遠嶺 200808  
道順を訊ねられたり春の虹 常田創 200904  
異国よりメール届きぬ春の虹 近藤きくえ 200905  
少女はもあくびひそかに春の虹 定梶じょう あを 200905  
春の虹旅への思ひ断ち難く 木山白洋 馬醉木 200906  
恐竜のあばらぼね透く春の虹 片岡啓子 遠嶺 200906  
流速に添ひゆく歩み春の虹 渡辺昭 200906  
春の虹仰ぎ余生を明るくす 中村翠湖 馬醉木 200907  
水晶体開かれてゐる春の虹 久津見風牛 200907  
旅立つ子見送る門に春の虹 鈴木敬一 200907  
辞世てふ後世ごせへの門出春の虹 中本吉信 201005  
八衢に先生のこゑ春の虹 中島陽華 201005  
届け出は父とありける春の虹 栗栖恵通子 201005  
着陸の飛行機春の虹連れて 東良子 遠嶺 201005  
少年の土笛に生れ春の虹 楠原幹子 201006  
目離さば消ゆ一湾の春の虹 上谷昌憲 201006  
天空に春の虹の輪機首上げよ 中尾杏子 201006  
ふるさとを捨てる強がり春の虹 中野英伴 春燈 201006  
春の虹願ひを告げぬまに消ゆる 鈴木てるみ ぐろっけ 201006  
図星突く幼子撫でる春の虹 田中藤穂 あを 201006  
早春の虹を探しに行きしまま 山田佳乃 ホトトギス 201007  
皿まはし皿止まりをり春の虹 小堀寛 京鹿子 201009  
讃美歌の余韻の帰途や春の虹 泉田秋硯 201105  
竹林を抜けて出合へり春の虹 小林正史 201106  
数珠繰つて春の円虹立たせなば 栗栖恵通子 201106  
島九十九ゆるく抱へて春の虹 岩永充三 201106  
キャニオンの滝あえかなる春の虹 金森信子 雨月 201107  
かいつぶり潜きし春の虹消えし 杉浦典子 火星 201107  
春の虹潦から放射能 篠田純子 あを 201107  
春の虹鳶はゆるりと弧を描き 有賀昌子 やぶれ傘 201108  
幸ひの言触れなるや春の虹 安立公彦 春燈 201204  
晩年の空の広さに春の虹 池田光子 201204  
片づかぬ瓦礫の山に春の虹 高橋泰子 201205  
天つ日の空のスカーフ春の虹 中野京子 201205  
色調を試作中なり春の虹 久染康子 201205  
霊松の丈なす彼方春の虹 安立公彦 春燈 201206 唐崎
途中下車しませう春の虹の端 千田百里 201303  
春の虹立つあたりより楽湧ける 藤原若菜 春燈 201304 祝・田嶋洋子様
春の虹島をいくつも跨ぐいろ 小山繁子 春燈 201305  
片足は山のあなたや春の虹 田嶋洋子 七線譜 201306  
鳰の海朝再びの春の虹 森清信子 末黒野 201404  
春の虹声は言葉にならぬまま 楠原幹子 201405  
天に描く淡き色合ひ春の虹 後藤マツエ 201406  
山の神起きよと春の虹立てり 島谷征良 風土 201406  
胸の内明かさぬままや春の虹 前田美恵子 201406  
滅びたる棚田の上の春の虹 鴨下昭 201407  
雨靴を履いたままなり春の虹 安藤久美子 やぶれ傘 201505  
水門の開け放ちあり春の虹 岡田史女 末黒野 201506  
春の虹はやく早くと呼ばれけり 富川明子 201506  
漫ろ歩くレモンの小道春の虹 赤座典子 あを 201507  
新卒の師駆け抜けて春の虹 吉宇田麻衣 201508  
前略の筆を遊ばす春の虹 鈴鹿呂仁 京鹿子 201604  
フルートの音色軽やか春の虹 上野節子 201605  
波立てば色の生まるる春の虹 山田佳乃 ホトトギス 201607  
半円の春の虹立つ九十九灘 田中臥石 末黒野 201607  
初恋はいまだ錆びなし春の虹 丸井巴水 京鹿子 201607  
春の虹あわあわとして夢つつむ 柴田靖子 201607  
春虹の真下に捉はれてをりぬ 風間史子 201608  
すぐ消ゆる勿来の海の春の虹 内海保子 万象 201610  

 

2017年3月31日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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