虹の根    30句

虹の根をかくす野中の樗哉    鈍可

 時雨虹 冬の虹 秋の虹 二重虹 虹の橋 虹の根 春の虹

作品
作者
掲載誌
掲載年月
虹の根のありしところに朝の舟 水野恒彦 199810
虹の根のまつ只中ぞ御厨洞みくろどう 岡井省二 199907
虹の根に草花を植え核家族 北村美都子 海程 200011
虹の根はチマ吹く風と想いけり 星野早苗 船団 200102
海底に届く虹の根実習船 折原あきの 船団 200110
本当だ虹の根を見た焦げてゐた 田村みどり 京鹿子 200112
虹の根のひとつはここか草輝く 大関靖博 200112
虹の根のあたりに大事忘れしか 坂本京子 200201
峡のひと虹の根株を分けくれし 田口傳右ヱ門 銀化 200210
虹の根のあなたや父母眠る島 梅村すみを 200310
虹の根を同じうしたる直の距離 能村研三 200405
虹の根のあたりあの子の三輪車 大高芭瑠子 炎夏 200507
虹の根の太く知床ゆるぎなし 青野れい子 200608
虹の根のしぶきを浴びてをりにけり 近藤きくえ 200711
虹の根は浅蜊の住まふあのあたり 遠藤実 あを 200805
願ふこと一つある身や虹の根に 熊野和子 炎環 200811
虹の根に魚が飛ぶよ草田男忌 雨村敏子 200910
虹の根に触れてみたくて歩き出す 千田百里 201008
虹の根のあたり我が家のあるあたり 辻本俊子 京鹿子 201101
大寒の虹の根あたり仄明り 松岡和子 201103
秋虹の根に躓きし畷かな 水野恒彦 201211
雨上る虹の根元の紅葉かな 山本達人 かさね 201301
生れてより虹の根元をさがす旅 柳川晋 201310
夕虹の根に蛸壺を投げ入るる 岩木茂 風土 201311
虹の根を捌いて売つてゐる女 柳川晋 201410
大川や虹の根つこの吾妻橋 太田良一 末黒野 201609
虹の根へ行つたきりなり球拾ひ 篠藤千佳子 201710
虹の根よ雲の支へのあればこそ 伊藤希眸 京鹿子 202109
虹の根に巨船静かに滑り入る 金光浩彰 202111
消えかかる冬虹の根を竜が引く 辻美奈子 202302

 

2023年7月18日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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