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虹立ちて忽ち君の在る如し      
   虹消えて忽ち君の無き如し    高浜虚子

 時雨虹 冬の虹 秋の虹 二重虹 虹の橋 虹の根 春の虹

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
虹立てば虹に祈りぬ震災地 山田弘子 春節 199503  
日の射してどこかに虹の立ちさうな 稲畑汀子 ホトトギス 199805  
東歌の虹立つ八坂恋ひにけり 松崎鉄之介 199808  
万葉の虹に決まりし水利権 松崎鉄之介 199808  
烏帽子岳掃部が岳と虹つなぐ 松崎鉄之介 199808  
虹消えしあと歩きだす跨線橋 土田栄 199809  
虹遠し子と会はぬ日の言葉溜め 長尾康子 風土 199810  
川上ミに虹立ちをりし玄武かな 小菅佳子 199810  
夕虹を刷く酸性雨通り過ぎ 林田紀音夫 海程 199810  
朝の虹完全無欠台風来る 松崎鉄之介 199811  
音止の滝に虹立つ神の留守 水原春郎 馬醉木 199812  
鎌倉に見しは愛子の虹ならむ 吉田呉天 風土 199812  
北斎に「夢の百橋」われに虹 内田美紗 船団 199812  
あのときも夕暮れ虹のかかりけり 川島ひとみ 船団 199812  
消えてなほ虹の明るさ都電来る 土田栄 199901  
東京の虹の上には裸婦が 丸山海道 京鹿子 199904  
蛤の懸けたる虹と思ひけり 菅原鬨也 199905  
虹消えて残つてをりぬ夕明り 稲畑汀子 ホトトギス 199907  
虹立ちてビルの高さを失へり 稲畑汀子 ホトトギス 199907  
灰色の世界を仄と虹照らし 稲畑廣太郎 ホトトギス 199907  
色判る程には都心虹立たず 稲畑廣太郎 ホトトギス 199907  
蛇団々虹や団々海人来たる 岡井省二 199907  
虹のつららを猫とまちがえて甘える 入江一月 船団 199907  
島を去る船のしぶきに小さき虹 小阪律子 ぐろっけ 199908  
虹さだかかなはぬ夢はゆめとして 木村風師 馬醉木 199909  
虹たてり見知らぬ人の指の先 川島ひとみ 船団 199909  
円虹はプリズム室の神秘見せ 小林草吾 円虹 199910  
円虹といふ天空の一つの座 小林草吾 円虹 199910  
円虹は円光なりし微笑仏 小林草吾 円虹 199910  
円虹に天蓋あればそは青し 小林草吾 円虹 199910  
円虹や思ひ出のごと希望のごと 小林草吾 円虹 199910  
虹懸けて離島の天使迎へたる 末廣紀惠子 円虹 199910  
暁の虹や行脚の人送る 北吉裕子 俳句通信 199910  
たまゆらの眺めでありし今朝の虹 森脇恵香 俳句通信 199910  
虹くゞり来し高原の夕餉の鱒 丸山海道 露千万 199910  
爪先は虹立ちのぼる処なり 小形さとる 199911  
もっと重力たやすく曲がる虹と愛 片岡秀樹 海程 199911  
エスカルゴ推められつつ虹へ目を 川崎不坐 火星 199911  
虹の国への入り口は向ふがは 竹貫示虹 京鹿子 199911  
虹はるか末子は弱き子を抱へ 坂井まさき 六花 199911  
夕虹やよきことありし日の終り 能村登四郎 芒種 199911  
虹を見るジンベエザメの遊ちゃんと 小枝恵美子 ポケット 199911  
片虹の立てる磯田を植ゑ進む 中田ゑみこ 馬醉木 199912  
嘘ぽつり虹の片脚消えかかる 三神あすか 船団 199912  
島までの虹と消えたき琴のあと 上村福恵 六花 199912  
櫂で打つ水母そのとき虹が折れ 佐々木峻 船団 199912  
半月の虹に吊られゆく近江 川島ひとみ 船団 199912  
虹生める弥陀の顕現仏瀧 安達しげを 船団 199912  
虹の輪に入りきれざる多島海 三嶋八千穂 ぐろっけ 199912  
大都市を小人の国となせし虹 山本恵美 ぐろっけ 199912  
触れあはむとせり観覧車と虹と 青山茂根 銀化 200001  
美少年の眼球のなか虹の立つ 田淵昌子 京鹿子 200001  
ドライヴの砂漠に飽きしときの虹 嶋田摩耶子 ホトトギス 200002  
寒天は虹のぷるぷるアイ・ラブ・ユー 三宅やよい 玩具帳 200004  
嘘ぽつり虹の片端消えてより 三神あすか ヒッポ千番地 200005  
キャンディを谷に落とせば虹の種 塩見恵介 虹の種 200005  
蛇がまぐはひ真空に虹また虹 岡井省二 200006  
虹出れば大声上げて子を呼びぬ 保坂さよ いろり 200006  
円虹の景を呼びたしこの祝ぎに 稲畑廣太郎 ホトトギス 200007  
海神や懸け交はしたる虹ふたつ 岡井省二 200007  
瀧裏に仕舞ひ忘じし虹いくつ 中原道夫 銀化 200007  
虹を見しことに家路となりにけり 稲畑汀子 ホトトギス 200008  
正面の虹運転の視野を去る 稲畑汀子 ホトトギス 200008  
虹を売る夢にも似たり詩の径 小澤克己 遠嶺 200008  
夢ひとつ失せたるごとし虹消えぬ 武井美代子 風土 200008  
爪先は虹立ち上る処なり 小形さとる 200008  
虹仰ぐ老の小径もあるものを 藤井晴子 200008  
虹だから慰めなどはもうゐらぬ 松沢久子 いろり 200008  
梅雨の虹立ちしあたりを振返る 宮津昭彦 200008  
田をまたぐ濃き大虹や古戦場 升本行洋 春耕 200008  
虹消えてひとりひとりの日記帳 松山律子 六花 200008  
朝虹や昭和いよいよ遥にて 千手和子 馬醉木 200009  
虹立つや少女にあまる弓の丈 神蔵器 風土 200009  
虹掴みそこねてをとこ雲隠れ 川崎光一郎 京鹿子 200009  
遥かより集ひしみんな虹仰ぐ 長山あや 円虹 200009  
前略と草々の間に虹立てり 飯島士朗 銀化 200009  
虹立ちて島の一つに根を下ろす 島津三甫 200010  
神話なほ続く朝虹あまたたび 山田弘子 円虹 200010  
虹渡りゆく英辞書を放さずに 本山卓日子 京鹿子 200010  
完璧は虹を転がり落ちしもの 飯島士朗 銀化 200010  
惜しまれて死にたし虹の消えし天 阿部寒林 200010  
虹消ゆるネオンに彩を奪はれて 阿部寒林 200010  
夕虹ヘアクセルを踏む高速路 高瀬史 馬醉木 200010  
消えてゆく虹を仰ぎて旅惜む 下田水心子 円虹 200011  
暁の虹丘の上なる学舎に 久保晴子 雨月 200011  
虹をはる消毒くさき風吹いて 岡本眸 200011  
放水のダムの飛沫に虹懸る 永野秀峰 ぐろっけ 200011  
円虹や離島への旅弾みたる 桑田青虎 ホトトギス 200012  
海原の円虹神のはかりごと 桑田青虎 ホトトギス 200012  
円虹の名残ともなほ幽かなる 桑田青虎 ホトトギス 200012  
虹立てり版納パンナ過ぎゆく雨脚に 宮津昭彦 200012  
口笛の音色は虹の中にある 片岡秀樹 海程 200012  
虹と彫らるヒロインの墓露けしや 堀田清江 雨月 200012  
片虹と見しが花野に弧を継げり 岡田貞峰 馬醉木 200101  
虹たちて消えて残りし一遺稿 辻口静夫 ホトトギス 200101  
虹を追ふままに境涯認むる 辻口静夫 ホトトギス 200101  
二股をかけねばならぬ虹の景 彌榮浩樹 銀化 200101  
虹見たか見られなかった男がひとり 川島ひとみ 船団 200102  
虹消えて竹輪の穴のすべすべと 小枝恵美子 船団 200102  
姉泣けば虹の匂ひのしてきたる 鳥居真里子 船団 200102 虹 2→

 

2019年7月10日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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