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をさなごのひとさしゆびにかかる虹    日野草城

 時雨虹 冬の虹 秋の虹 二重虹 虹の橋 虹の根 春の虹

作品
作者
掲載誌
掲載年月
海の虹餓鬼大将は泣くものか 木曽岳風子 六花 200211
虹を背に帰り来し子を振り向かす 西宮舞 200212
虹立ちぬ宮古島より六甲に 大久保白村 円虹 200304
虹立ちて高層ビルの縮みたる 稲畑廣太郎 ホトトギス 200306
地球より大きな虹の立ちにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200306
虹立ちて見知らぬ人に声かける 秋千晴 200306
丸ビルを従へ虹の立ちにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200307
虹立ちて嵐引き離してゆきぬ 稲畑廣太郎 ホトトギス 200307
島に橋天女の渡る虹立てり 新田巣鳩 馬醉木 200308
虹すぐに消えて少女の水鏡 堀本祐子 遠嶺 200308
雲表に虹の輪生れし旅の朝 いしだゆか 遠嶺 200308
色鉛筆並べて虹にする子かな 井上みち子 帆船 200308
夕虹のその真ん中を夫戻る 柴田久子 風土 200308
引きどきを案づ片足立ちの虹 風間史子 200308
渋滞に遇ひしたつぷり虹の中 早崎泰江 あを 200308
虹消えてあっけらかんと元の街 辻由紀 雨月 200308
虹立ちて父逝き以来虹厭ふ 江木紀子 雨月 200309
虹立ちて山の日照雨のチーズ村 落合絹代 雨月 200309
虹立てり青畝の好きなかの山に 萩谷幸子 雨月 200309
汝がために我がために虹立ちにけり 大串章 百鳥 200309
地下鉄を乗り継ぎ虹を知らざりき 大串章 百鳥 200309
片虹やたちまち前世と消えにけり 豊田都峰 京鹿子 200309
片虹と生命線とさしかはす 栗栖恵通子 200310
虹立つる青空雲はときいろに 溝内健乃 雨月 200310
虹立ちてこの娘を嫁と呼ぶのかと 杉本美智江 雨月 200310
観客も思わず拍手像の虹 出口誠 六花 200310
クレヨンに長短ありぬ虹を描く 大上武 百鳥 200310
円虹のいよいよ円くいよよ濃し 石川多歌司 円虹 200310
円虹や地震より生れてとこしなへ 伊志嶺亮 円虹 200310
円虹を六甲で見しめでたよ 板谷芳浄 円虹 200310
円虹を得難てと思ふ山喬し 稲岡長 円虹 200310
円虹で人のやさしさをしへられ 上野朝義 円虹 200310
虹まろし山田弘子の頬まろし 宇多喜代子 円虹 200310
大円虹広ごる空を翔けにけり 江川虹村 円虹 200310
六甲に全き虹を見る日かな 大石悦子 円虹 200310
高々と虹のその名をもつ俳誌 角光雄 円虹 200310
虹高く円き姿の弘子かな 酒井佐忠 円虹 200310
虹立ちてあまねき光立ち上る 佐土井智津子 円虹 200310
雨霽れて今し円虹出る気配 柴原保佳 円虹 200310
比叡かけて湖に円虹立ちにけり 竹内留村 円虹 200310
円虹よ円虹の盛んなる輪よ 蔦三郎 円虹 200310
円虹や七彩にして単つなる 中杉隆世 円虹 200310
円満に関西拓く大き虹 中本郷顔 円虹 200310
鯰荒れ円虹早く出すべきか 松尾正光 円虹 200310
未来へと虹のかけゆく世界あり 水田むつみ 円虹 200310
円虹を出でて装束實朝に 柳井梗恒子 円虹 200310
鼓の音響く祝の座虹立ちぬ 脇収子 円虹 200310
今日だけは雨の晴れたる円虹日 和田悟朗 円虹 200310
円虹の中に弘子は天女顔 伊丹三樹彦 円虹 200310
飛機に見し円虹を今六甲に 上崎暮潮 円虹 200310
きみがすすむところ虹の立つところ 山本洋子 円虹 200310
記念誌のはばたく未来虹立てり 青山悦子 円虹 200310
島二つつなぎてをりし朝の虹 水田清子 200310
目眩めくダム放水の虹に佇つ 西村梼子 ぐろっけ 200310
虹立ちぬ高千穂峡の淵碧き 渡辺玄子 酸漿 200311
虹の空クレヨン並べ絵にする子 大川原加容子 帆船 200311
虹よぎるときの飛翼の染まるかに 東野一彌 ホトトギス 200311
弱き眼のとらへし虹や放すまじ 宮崎正 ホトトギス 200311
虹に霓いく組も立つメコン川 佐藤喜孝 あを 200311
夕虹を今日一日の奢りとす 和田照子 200312
朝虹や雷鳴坂をひた登る 清水和子 酸漿 200312
噴水に虹望みなきにしも非らず 西村葉子 京鹿子 200312
巽より乾への虹潮の空 岡井省二 省二全句集 200312
簗失せてしぐれ虹立つ最上川 岸のふ 馬醉木 200402
虹いつも遠くにありて一人ぼち 藤井美智子 対岸 200402
ビー玉のはじけし虹の天気雨 寺門武明 あを 200402
夕虹や石で打ち込むテント杭 中野一灯 八千草 200402
開帳終へ回向柱に虹立てり 竹中龍青 200403
神杉の秀に元日の虹の濃し 北吉裕子 雲の峰 200403
日に幾度ノルウェーの虹峠越え 藤原照子 余韻 200403
夕虹やまだ往生は考へず 沼口蓬風 河鹿 200405
両脚を見せて大地に虹おりる あさなが捷 200405
虹の足句碑の逆文字山笑ふ 川野喜代子 雲の峰 200406
虹の立つごときサイクルヒットかな 稲畑廣太郎 ホトトギス 200407
虹うすれゆける名残の消えぬ空 稲畑汀子 ホトトギス 200407
虹消えて消えざるもののありにけり 稲畑汀子 ホトトギス 200407
氷河より立ちたる虹のあざやかに 吉成美代子 あを 200407
葛城と大和を懸けて虹の足 中山勢都子 200407
棒立ちの夕虹の栄帰路となす 伊藤白潮 200407
散水にはつきり虹が見えにけり 名取富子 帆船 200408
荒滝の岩に弾きて虹生めり 奥村鷹尾 京鹿子 200408
逆打ちの山路や驟雨あとの虹 羽田岳水 馬醉木 200408
今しがた虹の立ちしと迎へられ 稲畑汀子 ホトトギス 200408
虹立つや金毛閣より人降り来 中島陽華 200408
肥後薩摩つなぐ夕べの虹著き 山嵜加代子 河鹿 200408
朝の虹校門近き山に起つ 山嵜加代子 河鹿 200408
虹立つや安寿に遠き佐渡ヶ島 中村房子 馬醉木 200409
虹の間の玉座に近し若楓 中杉隆世 ホトトギス 200409
楡並木抜け出て虹の方へゆく 竹中一花 200409
梅雨晴の虹大利根を跨ぎけり 大西八洲雄 万象 200409
虹立てり竜頭鷁首の誘うて 荻野嘉代子 春燈 200409
かの虹の雫か少年濡れ戻る 北川英子 200409
虹立ちて素焼の壺の忘れ傘 工藤進 200409
少年は宝を隠す虹の下 大野里詩 帆船 200409
虹消えて神を失ふごとく佇つ 大野里詩 帆船 200409
虹伸びる速さや目にて追ふばかり 宮津昭彦 200409
虹 4→      

 

2021年7月12日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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