日本海 2     57句

蟹喰ってねむるまで雨日本海    高島茂

日本海  海原  海底  深海  海光  海坂  海鳴り  太平洋  黒潮

作品
作者
掲載誌
掲載年月
冬凪の風紋に佇ち日本海 森清堯 末黒野 201603
烏賊火燃ゆ日本海を絞り上げ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201605
日本海まだ芯のこる余寒かな 太田チヱ子 末黒野 201605
万緑の傾れ落ちたる日本海 稲畑廣太郎 ホトトギス 201607
日本海見たく北窓開きけり 松田明子 201607
崖下は卯波の寄する日本海 赤堀洋子 万象 201609
峰雲の軒先にある日本海 七種年男 201609
日本海色深き紺秋めきぬ 稲畑汀子 ホトトギス 201610
爽やかや日本海の色とこそ 稲畑汀子 ホトトギス 201610
雪解川容れ白濁の日本海 江見悦子 万象 201610
登高す日本海の見ゆるまで 杉本光 201611
燃えきらぬ夕焼を呑み日本海 大沢美智子 201611
葛の香や径のひらけて日本海 宇都宮敦子 201611
流灯のぐらりと目指す日本海 山口ひろよ 201611
日本海茫茫たるや赤蜻蛉 大日向幸江 あを 201611
水貝や波いや高き日本海 荒井ハルエ 春燈 201611
神在月の砕ける波の日本海 荻布貢 201702
秋晴や峠の向かう日本海 藤波松山 京鹿子 201702
冬帝やインクの色に日本海 井上静子 201703
鰤起し五感揺さぶる日本海 西村渾 201703
日本海蕗の薹ある道つづく 田中藤穂 あを 201704
鉈彫めく雪嶺聳え日本海 田所節子 201705
日本海日和時雨を誘へる 稲畑汀子 ホトトギス 201711
稲架解くや足下に荒き日本海 早川俊久 馬醉木 201712
星飛べり日本海の暗闇へ 森山暁湖 万象 201712
春寒の予報次々日本海 稲畑汀子 ホトトギス 201802
虎河豚の斑にある冬の日本海 岩木茂 風土 201802
千枚田日本海より大雪来 眞田忠雄 やぶれ傘 201804
高稲架を解きて日本海まとも 岸洋子 201803
飛翔体落ち卯浪立つ日本海 稲畑廣太郎 ホトトギス 201805
春はいつ日本海側猛吹雪 鈴木石花 風土 201805
改めて日本海の秋の晴 稲畑汀子 ホトトギス 201809
霧抜けて抜けて青空日本海 稲畑汀子 ホトトギス 201809
泳ぎ子に波静かなり日本海 辻田玲子 雨月 201810
明けてゆく日本海の冬らしく 稲畑汀子 ホトトギス 201811
冬の旅砂丘の果の日本海 稲畑汀子 ホトトギス 201811
凩の吹きすさぶ旅日本海 稲畑汀子 ホトトギス 201811
日本海冬日の一つありしのみ 山田六甲 六花 201812
冬耕の畝まつすぐに日本海 田中佐知子 風土 201902
落日や枯野の果ての日本海 鍋島武彦 末黒野 201903
日本海を染める夕日や玫瑰も 伊藤昌枝 201904
刈棚田の裾を洗うや日本海 渡辺節子 201905
秋色や弥彦山より日本海 ふなかわのりひと 201911
月昇り初む日本海に影浮かせ 木村あさ子 201911
棚田から日本海へ堰外す 南うみを 風土 201912
野分過ぎ藍にはかなる日本海 田中佐知子 風土 201912
冬凪や夕日のみ込む日本海 谷島弘康 末黒野 202003
日本海剥がしてとびを宇宙へと 稲畑廣太郎 ホトトギス 202005
日本海望む棚田の蕗の薹 高木邦雄 末黒野 202006
日本海望める墓地や白木槿 小河原清江 梛の木 202007
一面の紫陽花を過ぎ日本海 石井美智子 風土 202009
天高くバルーン飛べり日本海 沼田巴字 京鹿子 202009
極月や波ちぎれとぶ日本海 土江比露 春燈 202105
日本海に向きたる骸枯葎 高橋寛子 春燈 202202
鰤起し荒浪高き日本海 遠藤レイ 春燈 202205
春愁を日本海まで捨てにゆく 相川健 202210
丹波より釣瓶落しの日本海 江見巌 六花 202212
日本海 →1      

2023年4月19日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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