金魚 4 (含他季)      140句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
鉄臭き水に金魚を放ちけり ことり 六花 201005  
きらきらと金魚のしなる夕べかな ことり 六花 201006  
三つ尾振る金魚の過客日も月も 中村恭子 201007  
罪かぶり真つ赤となりし金魚かな 近藤公子 201008  
驚きの鰭ひるがへす金魚かな 片山由美子 201008  
祭笛盥の金魚よく廻り 田中道江 万象 201008  
日蔭より少しはみ出し金魚売 松本圭司 201008  
竹林の中に金魚の遊びをり 近藤喜子 201009  
蟹歩む水の減りたる金魚池 小川玉泉 末黒野 201009  
売れ残る金魚は今日も揺らされて 秋千晴 201009  
金魚飼ひ話題ふえたる核家族 岡久枝 酸奬 201009  
金魚浮き不満の泡を一つ吐く 泉田秋硯 201010  
汲みし水金魚を放つまで硬き 清海信子 末黒野 201010  
福祉課に金魚飼はれてをりにけり 三木千代 201010  
餌の時間忘れず浮かぶ金魚かな 久世孝雄 やぶれ傘 201010  
嫁ぎたる子の名を付けて飼ふ金魚 石橋公代 春燈 201010  
一匹となりて存らふ金魚かな 松下信子 万象 201010  
金魚もう相手にされずただ浮ける 高橋照子 雨月 201010  
屑金魚水切る和紙に倒さるる 福島茂 201010  
女童の浴衣の金魚をどりをり 関まさを 酸奬 201010  
大甕を叩いて金魚の名を呼べり 竹内弘子 あを 201010  
埒もなく金魚掬へり八月尽 宇治重郎 201011  
玄関に金魚の水のこぼれけり 涼野海音 火星 201011  
見せ金魚かと思ひしが掬はるる 安藤久美子 やぶれ傘 201011  
杣の日に勢ふ冬の金魚かな 間島あきら 風土 201011  
金魚飼ひ客足遠き履物屋 柴田志津子 201011  
水かへて金魚のひれの太くなる ふじの茜 201012  
いつよりか秋の金魚の泳ぎせる 井上信子 201012  
忘られし駄金魚一尾冬に入る 小倉正穂 末黒野 201102  
夕茜ふゆの金魚にその水に 林昭太郎 201103  
厚氷溶けて金魚の呼吸見ゆ 坂本知子 酸奬 201104  
翻る時日を弾く金魚かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201105  
精薄児といはれ金魚の絵ばかり描き 成瀬櫻桃子 成瀬櫻桃子俳句選集 201105  
金魚どち歪みし我を見てをらむ 荒井千佐代 201107  
みちのくの金魚の話題持て佳人 稲畑廣太郎 ホトトギス 201108  
金魚にも系統図あり糶進む 服部鹿頭矢 馬醉木 201108  
錦絵の女と遊ぶ金魚かな 池端英子 ろんど 201108  
五年目の金魚の太る夕ベかな いそべみつ ろんど 201108  
海神に誘惑されてゐる金魚 柳川晋 201109  
求愛かけんかか金魚追いかけつこ 永塚尚代 ぐろっけ 201109  
金魚どち主逝きしをまだ知らぬ 吉本淳 ぐろっけ 201109  
泣きさうでおまけにもらふ金魚かな あさなが捷 201110  
鯉になるぞと燃えてゐる金魚かな 近藤喜子 201110  
仮名書の金魚の墓標夏終はる 矢口笑子 春燈 201110  
水草と金魚の並ぶ荒物屋 あかさか鷹乃 ろんど 201110  
蒼味帯ぶ三日月堀に金魚かな 間島あきら 風土 201111  
ひつそりと生きひつそりと金魚の死 松田明子 201112  
大声に秋の金魚を呼ばふ父 坂場章子 201112  
焼跡の池に金魚の泳ぎをり 海野勲 万象 201112  
石に耐へ寒の金魚の眠りけり 山田六甲 六花 201202  
月光のひとつぶとして金魚 火箱ひろ 船団 201203  
死にさうな金魚に水を替へにけり 久永つう 瀬戸の海 201203  
買ひ足せし金魚の所在知りし鷺 稲畑汀子 ホトトギス 201205  
水音に放つ金魚として馴染む 稲畑汀子 ホトトギス 201205  
大都会金魚の孤独まっかっか 鶴濱節子 始祖鳥 201206  
また金魚飼つてみようか目の合うて 神田小夜子 万華鏡 201206  
旅終りたれば金魚を飼はむかな 井上信子 201207  
せり市の金魚ふりまく御愛敬 宮崎左智子 201208  
大気圏鰭を大きく金魚かな あさなが捷 201208  
放たれてすぐ群に入る草金魚 湯橋喜美 201208  
宵宮のおほかたは浮き屑金魚 深澤鱶 火星 201208  
金魚飼ふむかし龍馬の隠れ宿 鈴木照子 201209  
好き嫌ひなくて達者な金魚売 高橋将夫 201209  
葦の間にこぼれし金魚大川へ 中島陽華 201209  
一匹となりし金魚へ龍宮城 澁江阿喜子 万象 201209  
金魚坂てふ金魚屋のカフェテラス 北崎展江 くりから 201209  
あかあかや金魚の大和郡山 北崎展江 くりから 201209  
水槽の主となりたる屑金魚 山田正子 201210  
そば処青藻に金魚泳がせて 田中藤穂 あを 201210  
ひるがへる金魚を置いて会ひにゆく 柴田佐知子 201210  
朝の日に金魚も水も光りけり 高浜礼子 ホトトギス 201211  
ただいまの声に金魚の鰭揺れて 高浜礼子 ホトトギス 201211  
父と子の金魚水替へ手際よく 高浜礼子 ホトトギス 201211  
寂けさの中に金魚と深くゐる 佐々木紗知 京鹿子 201211  
金魚と籠る水槽の如き居間 本島むつみ ろんど 201211  
金魚売遠ざかり行く昭和かな 増田甚平 ろんど 201211  
梅雨の入り金魚二匹買うて来し 北村ちえ子 六花 201212  
金魚ひるがへる患者の名が呼ばれ 原友子 201302  
人間のそばで生きたき金魚かな 近藤喜子 ミネルヴァの梟 201303  
茅の輪出店昼まだ空ラの金魚槽 野沢しの武 風土 201304  
金魚何食べてんのそれ石ころや 稲畑廣太郎 ホトトギス 201305  
めらめらとめらめらめらと金魚の尾 稲畑廣太郎 ホトトギス 201306  
卓上に金魚を飾る佳人かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201306  
金魚たち色とりどりの華やかさ 筒井八重子 六花 201309  
金魚たち大口開けて餌をさがす 筒井八重子 六花 201309  
金魚らは終日口をぱくぱくと 筒井八重子 六花 201309  
金魚には退屈の文字なかりけり 涌羅由美 ホトトギス 201310  
眼帯の取れて金魚の鮮やかに 山本孝夫 201310 白内障手術
十月や金魚の影を白壁に 鳥居おさむ ろんど 201310  
べつぴんと名付けられたる金魚かな 平野みち代 201310  
預かりし金魚に作る日向水 塩田博久 風土 201310  
屑といふ絶体多数の金魚かな 楠原幹子 201310  
郡山育ち夜店の金魚かな 大石よし子 雨月 201310  
戻り来て金魚に声をかけゐたり 岡淑子 雨月 201310  
水槽を丸く泳げる金魚かな 永田万年青 六花 201310  
吸ひ込みて砂を吐き出す金魚かな 永田万年青 六花 201310  
我が影が餌の合図ぞ屑金魚 久世孝雄 やぶれ傘 201310  
金魚の糶三銭・五銭に大和の雨 磯田せい子 ぐろっけ 201311  
預かりし金魚太らせ返しけり 塩見英子 雨月 201311  
水替へてやりし金魚へ愛わきぬ 副島いみ子 ホトトギス 201312  
動くもの金魚と時計なる茶の間 副島いみ子 ホトトギス 201312  
退屈を泡に変へたる金魚かな 湖東紀子 ホトトギス 201312  
屑金魚かたまり泳ぐ秋はじめ 中山純子 万象 201312  
放生金魚先住の鯉と直ぐなじむ 瀧春一 花石榴 201312 行道山
冬の池春の放生金魚に逢ふ 瀧春一 花石榴 201312 行道山
ああ君もいたのか秋の金魚かな つじあきこ 船団 201401  
金魚ひら神の眼となっている 津田このみ 船団 201401  
水槽の金魚の揺らす水平線 火箱ひろ 船団 201401  
新入りの馴染んで秋の金魚かな 坂場章子 201401  
けんくわして金魚は強くなつてゆく 稲畑廣太郎 ホトトギス 201406  
そこの君だけは金魚と違ふやろ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201406  
正面に貌のふくらむ金魚かな 柴田佐知子 201407  
金魚揺れ三角池の歪みをり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201408  
真つ白な母のエプロン金魚飼ふ 飯塚ゑ子 火星 201408  
着流しの漢金魚の袋下げ 苑実耶 201409  
大奥とふアートの金魚緋を散らす 安藤しおん 201409  
藻隠れに何を愁へる金魚かな 近藤喜子 201409  
少年に金魚の墓の忘らるる 川村文英 ろんど 201409  
出奔の出来ぬ金魚を味方にし 齋藤厚子 201409  
母さんのひとり言聞く金魚かな 柴田歌子 201409  
クィーンの名を貰ひたる屑金魚 甲州千草 201409  
水槽に寄れば金魚の泳ぎ出す 川村文英 ろんど 201409  
金魚一尾盥に浮かべ独り住まひ 佐瀬晶子 ろんど 201410  
水替へて金魚に空をもどしけり 豊田都峰 京鹿子 201410  
糶舟を女繰り出す金魚市 佐藤貞子 雨月 201410  
彗星の如き尾長の金魚糶る 室伏みどり 雨月 201410  
遠目には金魚と見紛ふ浮いて来い 森幸 雨月 201410  
せはしなき金魚や珍事あるらしき 河村啓花 ろんど 201410  
夜偶に泣き止まなくなる金魚 山口ひろよ 201410  
峰雲や金魚糶る札飛び交へる 原田しずえ 万象 201410  
尾鰭ふる金魚に猫の片想ひ 木下慈子 馬醉木 201410  
さびしくて金魚に戯るる一日かな 亀井紀子 201410  
金魚飼ふ少し強がりすこし愚痴 河村啓花 ろんど 201410  
金魚飢ゑ水面沸騰してゐたる 栗原京子 201411  
暮れ泥む高層ビルの金魚かな 青木ちづる 201411  
目が合うてしばし金魚と見つめ合ふ 市川伊團次 六花 201411  
紺屋川秋の金魚が染まってく つじあきこ 201412  
ゆく秋の尾を振る金魚の鈴が鳴る つじあきこ 201412  
水替えたばかりというのにもう金魚 中谷三干子 船団 201502  
金魚てふ自由人間てふ不自由 稲畑廣太郎 ホトトギス 201504 金魚→ 5

 

2015年5月26日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

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