出目金       53句

金魚  金魚掬い  金魚玉  金魚鉢  金魚田

金魚売  出目金  蘭鋳   琉金

作品
作者
掲載誌
掲載年月
逐ひつめて得し一匹の出目金魚 岡部玄治 199807
父は出目金母はらんちゆう大都会 坂本敏子 京鹿子 199912
出目金の一匹まじる涼しさよ 山尾玉藻 火星 200009
出目金やふたつの目玉相寄らず 深澤鱶 火星 200010
胃が痛い出目金二匹飼っている 小枝恵美子 船団 200102
いやなのさいやいやいやと出目金魚 武井康隆 船団 200102
出目金の何を見むとて目の出しか 大橋麻沙子 雨月 200108
出目金をデッドボールのごと掬う 村山半信 海程 200111
見開きし出目金のまま死せりけり 深澤鱶 火星 200111
喜怒淡き母に出目金ひるがへる 風間史子 200308
出目金の目配り出入り多き部屋 加藤峰子 200308
啖呵売アセチレン灯出目金魚 鎌倉喜久恵 あを 200309
水替へて出目金の鰭長くなる 清水公治 200311
出目金のすくひこぼれし一尾にて 石脇みはる 200509
出目金を大きく育て眼鏡店 菊地光子 200509
琉金誉む黒出目金を頂戴す 森理和 あを 200607
犬小屋に飼つてみたいな黒出目金 森理和 あを 200609
胸鰭の赤子這ふやう黒出目金 森理和 あを 200609
急がずに騒ぎもせずに黒出目金 森理和 あを 200609
出目金の退屈したる清夜かな 荒川清司 遠嶺 200609
流し目の黒出目金を購へり 島田山流 春燈 200609
出目金の墨染の衣を掬ひけり 小山徳夫 遠嶺 200610
出目金の奈落を見たる目なりけり 田辺博充 200610
と、思ったらもう出目金のうごき出す 中原幸子 以上、西陣から 200705
出目金のフリルを掬ふ童子かな 大澤君子 遠嶺 200708
食卓が見え出目金のひらひらす 中山純子 万象 200710
吐きし泡なべてこはして出目金魚 戸田和子 200710
出目金に黒・白・朱のまだらあり 浮田胤子 ぐろっけ 200712
出目金にわが潭心を見透かさる 川口襄 遠嶺 200811
出目金に教育ママの怒号かな 大原貴彦 炎環 200908
出目金の槽のうちから浮世呵呵 川井秀夫 ろんど 200909
出目金に東京行の荷札かな 有本恵美子 ろんど 200909
黒出目金ばかり掬ひし親子連れ 堤節子 ぐろっけ 200912
団欒へ出目金しっ尾ふりてけり 定梶じょう あを柳 201010
出目金を提げし幼児のえくぼかな 宮崎左智子 201010
縁日の二尾の出目金秋に入る 森理和 あを 201011
真夜中の出目金の泡大と小 宮崎高根 201110
出目金に足す一カップ半の水 風間史子 201110
心ひとつに出目金を掬ひをる 久保東海司 201210
出目金のぶつかりあひて岐れけり 浅井青二 雨月 201310
腹這ひで描く出目金の長睡毛 石田静 201310
出目金のふるさとはここ出荷待つ 宮田香 201410
出目金に真昼の秘密覗かるる 田岡千章 201412
フリルつけ出目金となり人界へ 阪倉孝子 201508
出目金と目が合ひはつと後退り 吉田政江 201509
出目金に見つめられ待つ理髪店 大島寛治 雨月 201510
出目金の目絵手紙へと跳びだせり 上野紫泉 京鹿子 201610
子供会出目金ばかり追はれゐる 秋千晴 201611
黒出目金ぱくっと真夜を呑みこんで 火箱ひろ 船団 201912
出目金はふたつ年上夏まつり 井上菜摘子 京鹿子 202008
出目金の沈みきれない応接間 丸井巴水 京鹿子 202108
出目金の田一枚に子等のこゑ 小林共代 風土 202208
旅のおさそひ出目金のひるがへる 兵泉美 京鹿子 202210

 

2023年7月31日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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