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 通し鴨 夏鴨  夏の鴨

作品
作者
掲載誌
掲載年月
初鴨の楽しむやうに揺られゐる 半谷洋子 202201
倒木に並ぶ鴨五羽ひようたん池 篠田純子 あを 202202
鴨一羽動きてどれもついて来ず 浅田光代 風土 202202
ずつとここにゐしやう沼の飛来鴨 升田ヤス子 六花 202202
落羽松落葉は鴨の小櫛なる 升田ヤス子 六花 202202
浮鴨に浅き眠りと深ねむり 南うみを 風土 202203
鴨の陣組むによき数二十四羽 三好康子 風土 202203
湖の魞へ近づき鴨の陣 森清信子 末黒野 202203
鴨一羽ペットボトルを突きては 秋山文子 末黒野 202203
水の輪を纏うて鴨の集まり来 谷口摩耶 202203
鴨を遊ばせ鳰を遊ばせ水温む 増成粟人 202204
居残りの鴨に日向を空けて置く 増成粟人 202204
雲間より日の射す川面鴨の陣 鈴木英雄 末黒野 202204
荒波に突つ込んで行くしのり鴨 森高武 風土 202204
立ち直るまでがなかなか鴨の陣 小川玉泉 薫風 202205
残り鴨応へなき声くりかへす 吉村さよ子 202205
行き会うてたちまち交ざり鴨の陣 根本公子 末黒野 202205
鴨帰る硝子泛子吊る舟屋カフェ 小原芙美子 風土 202205
背伸びして水騒がすや鴨の羽根 善野行 六花 202205
初鴨を迎ふる水の真つ平ら 戸栗末廣 202205
水揺らし発つ日の近き鴨の列 森なほ子 あを 202205
鴨去って烏なにやら静かなり 森なほ子 あを 202205
餌を待つ鳩と一緒に残り鴨 小山よる やぶれ傘 202206
貯水湖の水八分目春の鴨 倉澤節子 やぶれ傘 202206
生き様は自分流なり残り鴨 蔵岡信彦 京鹿子 202206
蹼を水にひっかけ鴨來る 佐藤竹僊 あを 202206
さざ波や今年も五羽の残り鴨 森なほ子 あを 202207
隠沼の一筋の水脈残る鴨 長尾タイ やぶれ傘 202207
残る鴨波間に孤影ただよはす 卜部黎子 春燈 202207
船酔ひす鴨の水面を見てをれば 田中とし江 202208
川の辺に亀・鴨・小鷺冬日和 岩井京子 202208
黒鴨の八羽来てより寒くなり 岩井京子 202208
沼光る水漬陽漬に残る鴨 伊藤希眸 京鹿子 202208
日の鴨を遠くに見つつカレー食ぶ 深川淑枝 202210
初鴨や水凹ませてへこませて 稲畑廣太郎 ホトトギス 202210
初鴨や人との距離を保ちつつ 稲畑廣太郎 ホトトギス 202210
三羽てふ初鴨の陣組まれゆく 稲畑廣太郎 ホトトギス 202210
濁流やあつけらかんと鴨親子 奥田筆子 京鹿子 202211
水尾曳いて水尾曳いて鴨陣を組む 稲畑廣太郎 ホトトギス 202212
旗艦めく一羽の鴨に寄る数多 稲畑廣太郎 ホトトギス 202212
静寂の鷺喧騒の鴨の陣 稲畑廣太郎 ホトトギス 202212
漣に対峙してゐる鴨の水尾 稲畑廣太郎 ホトトギス 202212
初鴨の嘴軽しリズミカル 沼田巴字 京鹿子 202212
ほどもなくみな鴨に寄る昼餉前 山田六甲 六花 202212
初鴨の粘るくちばし漱ぎけり 山田六甲 六花 202212
二羽三羽数ふるうちに鴨無数 重実ひとみ 春燈 202301
逆光に小岩とまがふ鴨の陣 西村洋平 春燈 202303
初鴨は岸辺の水に羽休め 本郷美代子 やぶれ傘 202302
いち早く鴨の来てゐる波頭かな 黒滝志麻子 末黒野 202302
さざ波に水脈を重ねて鴨来る 石黒興平 末黒野 202302
一斉に翔つ鴨池面剥ぐやうに 森清信子 末黒野 202304
嘴を背中に埋め鴨の昼 長尾タイ 末黒野 202305
一陣を残して林泉の鴨帰る 岡野里子 末黒野 202306
しばらくの水脈の幾筋鴨帰る 森清堯 末黒野 202307
残る鴨二羽には広き池の面 高木邦雄 末黒野 202307
子連れ鴨道横切りて川面へと 岩根ツユ子 末黒野 202309
城囲む濠に降り立つ鴨の群 小池一司 やぶれ傘 202304
人が好きあふみが好きで残る鴨 井尻妙子 京鹿子 202304
葦鴨の近寄りがたき水の距離 菊池和子 京鹿子 202304
初鴨の考へてゐる牡蠣筏 中田みなみ 202307
鴨眠る旅立ちの日を近くして 岡安紀元 ホトトギス 202308
初鴨の旅路を癒す雨かとも 稲畑廣太郎 ホトトギス 202310
曇天を貫き鴨の来りけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 202310
初鴨を水柔らかく受け止めて 稲畑廣太郎 ホトトギス 202310
初鴨の水尾消ゆるより陣となる 稲畑廣太郎 ホトトギス 202310
鴨→ 1

 

2023年11月3日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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