青時雨 2     70句

春時雨  秋時雨  初時雨  時雨  青時雨 青葉時雨

村時雨  片時雨  時雨雲

作品
作者
掲載誌
掲載年月
古書店へなに買ふでなし青時雨 菅野日出子 末黒野 201109
苔厚き箱根旧道青しぐれ 佐藤晴子 万象 201109
實銭箱附属寄付箱青しぐれ 吉田克美 ろんど 201110
青時雨風の匂ひの観世音 吉澤恵美子 春燈 201208
青時雨光りつつ髪濡らしゆく 川上久美 ろんど 201208
木場堀は風の抜け道青時雨 鈴木良戈 201208
双塔は山のふところ青時雨 原田達夫 201209
青時雨小走りといふほどのこと 風間史子 201210
太平記ゆかりの笠置青しぐれ 藤田かもめ ぐろっけ 201211
泣き止まぬ嬰を見守れり青しぐれ 谷口俊郎 201307
医王寺に武士の道聴く青時雨 門間としゑ 末黒野 201310
奥祖谷の襞の深さに青しぐれ 和田照海 京鹿子 201312
飛雲閣へ案内の僧や青時雨 坂上香菜 201409
暗闇にイコンを拝す青時雨 横川良子 万象 201409
縁側の猫の熟寝や青時雨 河合とき 末黒野 201410
町中の流れ速まる青時雨 長崎桂子 あを 201508
洗はれて看板鮮明青時雨 長崎桂子 あを 201508
青時雨草木新し美術館 長崎桂子 あを 201508
図書館をいでて打たれり青時雨 白石正躬 やぶれ傘 201509
青時雨馬留め残る関所跡 岡野里子 末黒野 201509
噴煙の止まぬ箱根や青時雨 福田禎子 末黒野 201509
青時雨手刀切りて甲矢抜けり 石崎和夫 201510
しののめの石のくぼみに青しぐれ 本多俊子 201510
双塔は山のふところ青時雨 原田達夫 箱火鉢 201511
卒塔婆の肩のさびしき青時雨 和田幸江 春燈 201510
下総や渡し待つ間の青しぐれ 中澤弘 春燈 201607
くねらせて魚に串刺す青しぐれ 中田みなみ 201607
青時雨たれかうしろに居るやうな 田中藤穂 あを 201608
青時雨墓石にうかぶ虹のいろ 古川京子 万象 201609
気づかひの本音聞き出す青時雨 北川孝子 京鹿子 201609
賽銭のひとりの音や青時雨 井上菜摘子 京鹿子 201609
塔二つ見えて当麻の青時雨 吉田万喜子 雨月 201610
ケーブルカー青時雨抜け頂上へ 神田惣介 京鹿子 201611
青時雨戒壇院に天邪鬼 青木朋子 201612
術後の眼ひらけば糸の青時雨 押田裕美子 201706
胞衣塚の石におしめり青時雨 榎本秀治 201708
青しぐれ山ふところに観世音 秋山信行 やぶれ傘 201708
娓娓として古文書解けぬ青しぐれ 古居芳恵 201709
日矢差すや項打ちたる青時雨 遠藤清子 末黒野 201709
青しぐれ山ふところに観世音 秋山信行 やぶれ傘 201709
五色沼いろも鮮やか青時雨 藤波松山 京鹿子 201710
青しぐれ庭師に鬼門開けやれば 升田ヤス子 六花 201710
せはしくも過ぎし年月青しぐれ 槙野あさ子 風土 201808
青しぐれ踵冷えてきたりけり 笹村政子 六花 201810
百度踏む祈りの空に青時雨 竹中一花 201811
青時雨肩に野性の蘇る 森岡正作 201908
武家町のクランクの道青時雨 篠田純子 あを 201908
経過すす時間の疾し青時雨 日置游魚 201909
青しぐれ肩にたどりぬ武者古道 小林共代 風土 201909
新服に大きな染みを青時雨 松尾龍之介 202002
青時雨猫の骨壺決めにけり 瀬島洒望 やぶれ傘 202007
ここからの肩幅道や青時雨 近藤牧男 春燈 202008
絵馬に書く戀の字滲む青時雨 延川五十昭 六花 202009
ぬばたまの闇瑞々し青時雨 平松うさぎ 202010
鯉の背にこぼれて来る青時雨 永田万年青 六花 202010
我が寺の白陀師句碑や青時雨 門間としゑ 末黒野 202108
氷川社の参道長し青時雨 釜田敬司 202109
どの木々も浄められをり青時雨 山田暢子 風土 202109
青時雨小さき祠に千羽鶴 篠原幸子 春燈 202208
大寺の近き疎水や青時雨 尾崎千代一 末黒野 202208
小走りのヒールの娘青時雨 大川暉美 末黒野 202209
青時雨駅のピアノのショパンかな 神野未友紀 202210
青時雨 →1

 

2023年6月25日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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