秋時雨 2     50句

秋しぐれいたくな降りそ浄瑠璃寺  伊丹三樹彦   読本・歳時記

春時雨  秋時雨  初時雨  時雨  青時雨 青葉時雨

村時雨  片時雨  時雨雲

作品
作者
掲載誌
掲載年月
いささかの入院疲れ秋時雨 中江月鈴子 201510
秋しぐれ尾崎一雄の靴と下駄 原田達夫 箱火鉢 201511
返事せぬことが応へや秋時雨 田邊豊子 201511
思ひ出はふる里にあり秋時雨 臼井珊瑚 201512
盛り砂の身を細めゆく秋しぐれ 那須淳男 馬醉木 201601
秋しぐれ変体仮名の妣の文 嘉納祥子 馬醉木 201601
イカロスの翼を濡らす秋時雨 高橋将夫 201601
鯖街道山を沈めし秋時雨 清水量子 201604
大砂丘帰りも急登秋時雨 山田六甲 六花 201610
秋時雨戻るに杖も傘もなし 山田六甲 六花 201610
避けがたき砂丘の濡れ場秋時雨 山田六甲 六花 201611
放し飼ふ矮鶏うづくまれ秋時雨 山田六甲 六花 201611
高杉に分水嶺の秋時雨 山田六甲 六花 201611
秋時雨師の手温かかりしこと 千手和子 馬醉木 201612
神杉に銀の糸ひく秋時雨 藤岡紫水 京鹿子 201612
杉山の五合目あたり秋時雨 大日向幸江 あを 201612
手術後の傾く肩や秋時雨 井上正子 童女 201701
みやげ屋に矮鶏の逃げくる秋時雨 升田ヤス子 六花 201701
靴捨てて砂丘渡りぬ秋時雨 升田ヤス子 六花 201701
庖丁塚暦塚鳥塚秋時雨 中山皓雪 201701
秋時雨いつもと違ふ家の匂ひ 小山陽子 やぶれ傘 201701
裏道は昔のまんま秋時雨 小山陽子 やぶれ傘 201701
行きずりの人に会釈す秋時雨 柳田美代子 やぶれ傘 201702
城山を洗ひ上げたる秋時雨 稲畑廣太郎 ホトトギス 201710
延暦寺の二つの塔に秋時雨 有賀昌子 やぶれ傘 201712
葬儀へと向かふ早足秋時雨 小池一司 やぶれ傘 201712
上げ膳の据ゑ膳の日や秋時雨 永井惠子 春燈 201801
石畳音なく濡らす秋時雨 永島雅子 春燈 201801
子規の句碑ボール浮き出す秋時雨 森高武 風土 201801
納骨を終へて大和の秋時雨 堀井英子 雨月 201801
水甕に音の弾めり秋時雨 安斎久英 末黒野 201802
断りし傘追うてくる秋時雨 湯川雅 ホトトギス 201802
ハンカチの一枚で足る秋時雨 森なほ子 あを 201812
秋時雨日々縮む僕日々縮む 寺田伸一 船団 201812
秋時雨長谷の大仏眼を伏せて 鈴木昌子 やぶれ傘 201902
けぶらせて野ずゑ過ぎゆく秋時雨 木村嘉男 201911
あと五分テレビ見たいわ秋時雨 林田麻裕 201912
欠落の石仏ぬらす秋時雨 及川照子 末黒野 202001
秋時雨妣待つ里へ急がしむ 今村千年 末黒野 202001
捨てるもの惜しくも思ふ秋時雨 堺昌子 末黒野 202002
鎌倉に流転の仏秋時雨 笹倉さえみ 雨月 202002
秋時雨梧桐の葉が濡れてゐる 瀬島洒望 やぶれ傘 202002
秋時雨かと呟いて濡れてゆく 木村享史 ホトトギス 202004
予報にはなき北国の秋時雨 安原葉 ホトトギス 202004
愚痴聞いてやるも友情秋時雨 竹下陶子 ホトトギス 202004
秋時雨などとはいへぬ吹き降りに 稲畑廣太郎 ホトトギス 202010
秋時雨嘔吐するまで優等生 篠田大佳 あを 202011
畳屋の軒の深さよ秋時雨 本池美佐子 202012
この坂にバス停ふたつ秋時雨 山田佳乃 ホトトギス 202103
秋時雨肩を斜めに立飲屋 中田光介 202108
秋時雨→1

 

2022年11月21日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。