柚子湯      251句

柚子湯して妻とあそべるおもひかな    石川桂郎

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
花のごとてのひらひらく柚子湯かな 岡部玄治 199901  
柚子湯出し肌が翅音を寄せてをり 山田弘子 円虹 199901 水尾柚子の里
野末まで柚子湯を捨てにゆくところ 中原道夫 銀化 199902  
柚子の湯や涙こぼさず筆止める 倉本美代子 ヒッポ千番地 199905  
柚子の湯に尻こそばゆくあぐらして 丸山海道 丸山海道全句集 199910  
ほんのりと柚子湯の朝残るもの 尾上有紀子 船団 199912  
湯の柚子は歪加減を好みけり 能村研三 200001  
床離れしたる柚子湯でありにけり 名越夜潮 円虹 200001  
柚子湯にて足を組まずに浸りをり 能村研三 200002  
しまひ湯のふやけて重き柚子袋 辻井桂子 俳句通信 200002  
湯の柚子の乳房にくるを払えども 松本恒子 ぐろっけ 200002  
古稀迎へけふの柚子湯のやさしけれ 小川昭江 200003  
いただきし七つの柚子よ湯にうかべ 中島伊智子 酸漿 200003  
目つむりて亡き子と遊ぶ柚子湯かな 岩崎きゑ子 馬醉木 200003  
柚子湯して十指に余る人の恩 府中谷幸枝 馬醉木 200004  
七七忌ことなく済みて柚子湯かな 小島とよ子 新樹光 200007  
藍染めの女名浮かぶ柚子湯かな 中川二毫子 夏木立 200008  
湯上りは柚子が匂へる素足かな 能村研三 200101  
峡宿の柚子湯に燦と日の浮けり 大橋敦子 雨月 200101  
贅六かひとり日中の柚子湯とな 大橋敦子 雨月 200101  
わが顔の浮んでゐたり柚子湯かな 正木光子 いろり 200101  
まだ青き柚子も浮かべて岩湯かな 鷹羽狩行 200102  
湯の柚子に愛せられつゝ愛しつゝ 林翔 200102  
はかなごと浮きつ沈みつ柚子湯かな 辻前冨美枝 200102  
朝採りし柚子なり昼の湯に浸る 大橋宵火 雨月 200102  
薬湯にわが庭の柚子浮べけり 大橋宵火 雨月 200102  
柚子湯の柚大小ありて歪なし 大橋宵火 雨月 200102  
昼夜と柚子湯をたてて老夫婦 大橋宵火 雨月 200102  
浸る湯の鼻先に柚子廻り来し 大橋宵火 雨月 200102  
更けし夜の独りの柚子湯落しけり 大橋宵火 雨月 200102  
ぬるま湯に漬かる晩年柚子の臍 中原道夫 銀化 200102  
柚子湯して逝かねば逢へぬ夫思ふ 柴田美佐子 いろり 200102  
漂ひ来柚子押しやりて湯に浸る 大橋宵火 雨月 200103  
柚子湯出て古きフランス映画かな 桶谷康子 200103  
柚子の湯につかりて肝の太くなる 鶴目鯛遊子 六花 200103  
弾みゐて遊びごころの柚子湯の柚 磯田富久子 200104  
溢れ出て玉のひびきの柚子湯かな 鷹羽狩行 十三星 200105  
浜の湯にたづさへし柚子浮べけり 阿部ひろし 酸漿 200106  
生まれ家の柚子の湯あたり人中り 坂本敏子 京鹿子 200110  
柚子湯出てたつた一人の餉に向ふ 塩谷はつ枝 馬醉木 200202  
みどり児の肌に柚子湯の香りかな 川合広保 雲の峰 200202  
仕舞湯の母に新たな柚子を足す 長田秋男 酸漿 200202  
柚子湯して今日あることの有難し 三井公子 酸漿 200202  
身に触るるひいふうみいよ柚子湯かな 林翔 200202  
まだ生きるつもり柚子湯を溢れしむ 柴田雪路 200202  
授かりしいのち柚子湯をあふれさす 関洋子 200202  
ふんだんに柚子を浮かべて長湯かな 小橋安子 いろり 200202  
柚子風呂のとろとろ眠し湯の加減 清水結化 いろり 200202  
ひとり湯の柚子ゆっくりと背に回る 千坂美津恵 200203  
柚子の湯のさら湯の音でありにけり 高尾豊子 火星 200203  
柚子の香の残る湯殿の灯を消しぬ 荒川優子 春耕 200203  
かにかくにをとこ柚子湯に畏まる 冨田正吉 200203  
子宝湯の柚子に囲まれゐたるなり 浜口高子 火星 200204  
柚子百個乳房ふたつの湯舟かな 石原歌織 銀化 200204  
船団を組んで柚子湯の柚子が来る 田中武彦 六花 200204  
平凡が許せてしばし柚子湯かな 森田子月 ぐろっけ 200204  
今生の幸せ思ふ柚子湯かな 高橋寛實 帆船 200212  
柚子の湯に嬰児手足よく伸ばし 市橋幸代 築港 200302  
ゆく年の思ひめぐらす柚子湯かな 小泉豊流 酸漿 200302  
到来の柚子はやばやと柚子湯かな 竹田巳子子 酸漿 200302  
浴室をバッハで満たす柚子湯かな 石川英利 百鳥 200303  
柚子湯沸けど女三人もらひ風呂 北原東洋男 200303  
分け入りて五右衛門風呂の柚子湯かな 伊藤多恵子 火星 200303  
湯煙にマグマの音や柚子たわわ 三澤福泉 雲の峰 200303  
晩学の余白しめらす柚子湯の香 丸井巴水 京鹿子 200303  
湯に浮いて腰を出す柚子出さぬ柚子 細野恵久 ぐろっけ 200312  
柚子湯より御機嫌節の湧き起こる 泉田秋硯 200403  
柚子湯たく煙真すぐでありしなり 城孝子 火星 200403  
柚子あまた浮かべて一人湯にあらず 鷹羽狩行 200403  
柚子湯して何いそぐことなきひとり 鎌倉喜久恵 あを 200403  
柚子風呂の湯気たつぷりも嬉しけれ 吉田明 200403  
湯のぬくみ沁みたる柚子も臍をもつ 道具永吉 対岸 200403  
柚子湯出て首ほつそりと男の子 城間芙美子 対岸 200403  
若者の一人だけ居る柚子湯かな 大山利雄 草の花 200403  
柚子湯して日本人でありにけり 井田てるの 草の花 200403  
ほんのりと柚子の香たちし介護の湯 内藤三男 ぐろっけ 200403  
柚子湯とのみ記すひと日の家事日記 松村富子 200404  
来し方や柚子湯にふぐり浮かばせて 苑田ひろまさ 200404  
童心に還りて遊ぶ柚子湯かな 横井明子 200404  
獅子柚子の凸凹なると長湯せり 田中英子 火星 200404  
朝柚子湯人の気配に息殺す 長沼博子 酸漿 200405  
子宝の数湯に浮きし柚子の数 長田等 200406  
天窓に日のあるうちの柚子湯かな 鷹羽狩行 200501  
職人の銭湯道具柚子湯かな 鈴木榮子 春燈 200501  
悲恋には遠きままなる柚子湯かな 柴田佐知子 200502  
しまひ湯の頃には柚子もやはらかに 須賀敏子 あを 200502  
秤にも乗つてみやうか柚子湯出て 能村研三 200502  
湯の柚子の美形の出臍見倦かざる 伊藤白潮 200502  
重なりぬ訃報の電話柚子湯かな 町田喜久 帆船 200503  
極楽も地獄もこの世柚子湯出づ 深澤厚子 馬醉木 200503  
柚子湯立ててやがてニンフとなりにけり 岩下芳子 200503  
柚子湯出て天女のごとき妻なりき 堀一郎 雲の峰 200503  
われと焚く柚子湯加減に頷ける 岡本眸 200503  
児を抱きゆつたりと入る柚子湯なり 加藤峰子 200503  
童心の生れて柚子湯に遊びゐる 滝川あい子 雨月 200504  
外つ国の友の喜ぶ柚子湯かな 浅井美子 遠嶺 200504  
来るもの湯の柚子とても拒まずに 高崎武義 200512  
孫に九九をしへてゐたる柚子湯かな 佐藤三男 万象 200601  
柚子湯立てよとて四国より柚子一函 鈴木榮子 春潮 200602  
雑念や柚子湯の底に膝を組み 伊藤白潮 200602  
九穴をとくと確かむ柚子湯かな 西川五郎 馬醉木 200602  
柚子回る湯に抱卵の鶏ごこち 安藤しおん 200602  
風が出て柚子湯のすこし沁みるかな 福井隆子 対岸 200602  
腰痛の夫の長湯へ柚子を足す 鈴木栄子 酸漿 200602  
柚子の湯にあたたまりたる鼾かな 田中藤穂 あを 200602  
柚子湯にて病ひの数を競ひけり 久保アツ子 河鹿 200603  
しばらくは柚子湯にひとり遊びをり 市川玲子 春燈 200603  
真夜中の柚湯の柚子の離れゆく 南浦輝子 火星 200603  
豪勢に柚子を浮べし湯に浸る 中里信司 酸漿 200603  
ずるずると喜寿を迎へし柚子湯かな 中里信司 酸漿 200603  
今日も些事多し柚子湯の終ひ風呂 河合佳代子 栴檀 200603  
にこにこと湯ぶねの柚子の寄りきたる 柴田佐知子 200603  
柚子湯出て体重計に母が乗る 秋千晴 200604  
一世紀生きたる母の柚子湯かな 古賀勇理央 百鳥 200604  
人工の関節ほぐる柚子湯かな 飯隈球子 栴檀 200604  
リハビリ湯鬼柚子に肩こづかるる 市ケ谷洋子 馬醉木 200605  
故郷は今宵柚子の湯シャワー浴ぶ 中村輝子 酸漿 200605  
柚子湯にはなりそこねたる柚子一つ 西口鶴子 遠嶺 200702  
窓あけて柚子湯の湯気の行方追ふ 森田孟 200702  
生きること考へあぐむ柚子湯かな 森田孟 200702  
独り居に馴れて柚子湯に柚子たつぷり 伊藤奈津 200702  
父の忌の柚子湯にひたる旅の果 森ひろ 馬醉木 200703  
幾度も家住み替へて柚子湯浴ぶ 大西八洲雄 万象 200703  
男山やまふところの柚子湯かな八幡丸山照子 浜口高子 火星 200703  
湯表ての柚子にもありし帰属性 伊藤白潮 200703  
知らぬ間に考へ過ぎてゐる柚子湯 前川明子 200703  
湯上りの嬰に柚子香りけり KOKIA 六甲 200703  
仕舞湯に香りとともに沈む柚子 中山静枝 200703  
柚子湯出てもも色の爪切り揃ふ 丹生をだまき 京鹿子 200704  
命ありがたし柚子湯に刻忘れ 乗光雅子 雨月 200705  
男山やまふところの柚子湯かな 丸山照子 火星 200801  
働ける若さも少し柚子湯して 諸岡和子 200802  
湯の柚子の器量悪しきが寄りたがる 伊藤白潮 200802  
湯を落す沈下の柚子を掬ひ上げ 伊藤白潮 200802  
ふんだんの柚子湯に独り香を纏ふ 近藤豊子 雨月 200803  
柚子湯でて母に集まるパジャマかな 山田美恵子 火星 200803  
柚子の湯に一ト日休暇の足延べて 松本恒司 ぐろっけ 200803  
唄ひけり湯に浮く柚子と遊びつつ 石岡祐子 200804  
いくたびも喉にすり込む柚子湯かな 大坪景章 万象 200804  
救急車遠ざかりゆく柚子湯かな 立石萌木 雨月 200809  
生り年の数を浮べて柚子湯かな 阿部ひろし 酸漿 200901  
正座せし柚子湯の中の小さき母 三輪初子 炎環 200902  
山越えて宿の柚子湯に迎へらる 樋口みのぶ 200902  
柚子湯にてものの思案にふけにけり 佐藤健伍 200903  
湯上りの柚子の香まとひ床の中 渡辺安酔 200903  
わだかまりおほかた消えし柚子湯かな 山口紹子 炎環 200903  
柚子湯してまた新しき月日かな 竪山道助 風土 200903  
ふるさとの山河称ふる柚子湯かな 大谷茂 遠嶺 200904  
柚子の湯に沈みし我は宇宙の子 和田セツ子 遠嶺 200904  
家族みな出払ひし夜の柚子湯かな 永本純子 200904  
柚子湯して心まあるくなりにけり 金井香ル 200904  
一句得んと柚子玩ぶ柚子湯かな 猿橋二三雄 ぐろっけ 200904  
胸元へ由由しきものよ柚子湯かな 鈴木勢津子 樹間 200911  
鉢植ゑの実の小粒たる柚子湯かな 佐藤喜仙 壁炉 200911  
湯に浮いて臍を出す柚子出さぬ柚子 細野恵久 ぐろっけ 201001  
柚子たわわ村に自慢の美人の湯 鈴木照子 201002  
柚子湯あと不老長寿の酒交す 高谷栄一 201002  
リハビリの五体沈むる柚子湯かな 塩路五郎 201002  
柚子湯して妻におくれし思ひかな 神蔵器 風土 201002  
終ひ湯の柚子の疲れを掌に受ける 黒澤登美枝 201002  
おもたせの柚子を浮べて柚子湯せん 中田芳子 ぐろっけ 201002  
柚子湯にともらひし柚子の香り立つ 筒井八重予 六花 201002  
湯の宿の土産に柚子を買ひにけり 川原典子 酸奬 201002  
柚子姫を浮べたる湯に殿ごこち 塩路隆子 201003  
柚子風呂に夫の鼻唄一番湯 増円一代 201003  
柚子湯してこのひととせを顧りみる 笹井康夫 201003  
母の背を流してみたき柚子湯かな 谷村幸子 201003  
水尾(みずのお)の里を吟行柚子湯浴ぶ 河本利一 201003  
節くれの指しみじみと柚子湯かな 藤田千枝子 末黒野 201003  
生命線なぞつてみたる柚子湯かな 荒木甫 201003  
柚子の湯を欠かさず浴し長命す 大西八洲雄 万象 201003  
柚子湯出て口なめらかでありにけり 生田恵美子 風土 201003  
人肌と柚子のなりたる湯船かな きくちきみえ やぶれ傘 201003  
眷恋も嫉妬もゆるむ柚子湯かな 久保久子 春燈 201003  
柚子湯して融通念仏祀りけり 中村春宵子 春燈 201003  
仕舞湯の柚子の寄り来る膝小僧 上野進 春燈 201003  
我に添ふ柚子湯衛星浮びけり 坂本知子 酸漿 201003  
柚子風呂の追焚しつつ長湯なり 松野豊治 酸漿 201003  
湯に浮ぶ柚子引き寄せて目をつむる 小平恒子 酸漿 201003  
一人居の柚子湯のぬくみ流す音 藤本一城 201003  
オフェーリアのやうに横たふる柚子湯 阿部登志子 遠嶺 201004  
両の手に残る香りや柚子湯出づ 高柳正幸 やぶれ傘 201004  
柚子湯して黄金に埋もれゐるごとし 鷹羽狩行 201012  
旅終へて柚子湯に四肢をほぐしけり 渡辺安酔 201101  
仕舞湯の柚子の重たくなつてをり 秋千晴 201101  
柚子湯よし柚子化粧よし老いもよし 中山皓雪 201102  
柚子風呂を出てしなやかに文字を書く 秋葉貞子 やぶれ傘 201102  
柚風呂の子の手にはじけ柚一果 中島霞 ぐろっけ 201102  
柚子湯して軋む五体を浸しけり 笹井康夫 201103  
設ひを終へし安堵や柚子の風呂 清水侑久子 201103  
柚子浮かべ長湯となれり恙なく 山口キミコ 201103  
柚子風呂の柚子の浮力やはしやぐ児と 小林のり人 春燈 201103  
柚子湯出て血管太くありにけり 久染康子 201103  
柚子浮かせ湯殿に満つる日の匂ひ 上田玲子 201103  
湯治場や無数の柚に身を沈め 長尾良子 末黒野 201103  
湯音かすか夫に渡せる柚子袋 山本耀子 火星 201103  
たっぷりの柚子湯に命永らへり 近藤豊子 雨月 201103  
穫れすぎる柚子を始末の柚子湯かな 田中貞雄 ろんど 201103  
手の甲に擦傷ひとつ柚子湯かな 山口裕子 万象 201104  
柚子湯出て妹柔らかくなりにけり 小林朱夏 201104  
柚風呂の湯船明るくなりにけり 天野美登里 やぶれ傘 201104  
柚子風呂の妙に懐いてくる一顆 相良牧人 201104  
五欲の身沈め柚子湯をあふれしむ 加藤八重子 末黒野 201104  
ひと年のつかれとおもふ柚子湯かな 成瀬櫻桃子 成瀬櫻桃子俳句選集 201105  
熟考か無我か柚子湯に長居して 水原春郎 馬醉木 201201  
嬰の機嫌柚子湯に唄ふアンパンマン 大松一枝 201201  
今宵より挑む腹筋柚子湯あと 鈴木照子 201202  
取り敢へず今日の幸せ柚子湯かな 都丸美陽子 春燈 201202  
遠き日をかもす今宵の柚子湯かな 加藤千春 春燈 201202  
せめてもの贅とし日々の柚子湯かな 清海信子 末黒野 201204  
わが臍を種がうかがふ柚子湯かな 大坪景章 万象 201204  
柚子湯出て女菩薩の如き顔 三浦澄江 ぐろっけ 201204  
民宿のめっぽう熱き柚子湯かな 北崎展江 くりから 201209  
支へつつ父を柚子湯に浸せしこと 柴田佐知子 201212  
柚子の香の汗一すぢや湯にひたる 丸山佳子 京鹿子 201301  
柚湯とて首まで浸かり長湯せし 安藤虎酔 かさね 201302  
マヤ暦の終なるけふの柚子湯かな 鈴木照子 201303  
大欠伸して柚子湯を上がりけり 渡辺安酔 201303  
銭湯の番台艶の葉付き柚子 中山純子 万象 201303  
ゆつたりと柚子湯にをれば哲学者 安居正浩 201303  
柚子百個浮かべ極楽湯と称す 荒木甫 201303  
忌明けの膳賜ばり柚子湯もいただきて 東野鈴子 雨月 201303  
昔日に思ひ巡らす柚子湯かな 向江醇子 ぐろっけ 201303  
柚子よせて細波たたす湯浴かな 安田とし子 ぐろっけ 201303  
柚子香る湯上り妻のすれ違ひ 溝渕弘志 六花 201304  
ささやかな贅なり柚子湯あふれさせ 伊藤憲子 201402  
柚子湯より上がる身体の軽きかな 市川伊團次 六花 201402  
柚子風呂のぽこぽこうつらうつらかな 中貞子 201402  
擬装表示又と呟やき柚子の風呂 居内真澄 ぐろっけ 201402  
ふやけたる柚子を掬うて終風呂 国包澄子 201402  
一年をどっぷり沈め柚子の風呂 中井弘一 201403  
ふかぶかと腕のみこむ柚湯かな 吉弘恭子 あを 201403  
独り湯には勿体なきほど柚子賜ばる 久保晴子 雨月 201403  
山の端の夕日柚子湯に及びけり 吉川隆 春燈 201403  
風呂用のあばた柚子盛り無人店 田中淺子 201403  
無口なる柚子姫とゐる仕舞風呂 安居正浩 201403  
柚子の湯に首まで煩悩沈めけり 吉田美智子 末黒野 201403  
柚子湯てふ極楽にゐて小さき鬱 平松うさぎ 201403  
柚子湯にて雑念ひとつづつ捨てる 佐々木紗知 京鹿子 201403  
柚子湯出し香りが傍を通りけり 中田みなみ 201403  
柚子湯出て仏間に母のちんまりと 今井忍 ぐろっけ 201403  
柚子二果に目鼻描きぬ冬至風呂 小川玉泉 末黒野 201403  
柚子風呂に思考全く消果てる 長崎桂子 あを 201403  
柚子風呂に罅の骨漬けマッサージ 水野範子 ぐろっけ 201403  
諸手もて柚子湯の柚子胸に寄す 瀬戸悠 風土 201403  
節ぶしの錆をおろして柚子湯かな 阪倉孝子 201403  
早仕舞柚子湯にいやす身の軋み 笹井康夫 201403  
湯船より柚子とり出して仕舞風呂 山本茂子 末黒野 201403  
湯音かすかな夫に渡せる柚子袋 山本耀子 絵襖 201404  
湯加減をぐるぐる回す柚戸風呂の 柳本渓光 末黒野 201404  
柚子湯して訪ひたる古湯の名を数ふ 難波篤直 201404  
柚子風呂や白寿の友の白き肌 伊藤憲子 201404  
おおぶろの柚湯につかる異邦人 衣斐ちづ子 201410  

 

2014年12月24日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。