山 藤      135句

藤浪  藤棚  藤の花  白藤   山藤   藤房   藤の実

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
山藤や瀞に無心のカヌー過ぎ 白澤よし子 馬醉木 199907  
山藤のさゆれ水芸みるやうな 八百山和子 200007  
山藤に日の寂寞や落城址 渕上千津 200008  
山藤や水は落下をためらはず 森洋子 200008  
山藤のここにさびれし塩の道 塩路隆子 精鋭選集 200008  
山藤の雨しづくして修験道 山本雅子 馬醉木 200009  
山藤をひとり占めゐる仏山 伊藤多恵子 火星 200009  
山藤や一寸先の瀬音なる 中野哲子 六花 200107  
山藤に下界は深し夜も揺れて 塩貝朱千 京鹿子 200201  
祓ひ待つ獅子に山藤垂れてをり 古市文子 春耕 200206  
山藤の径辿るや奥の院 鈴木石花 風土 200207  
山藤やパステルカラーの家三軒 山口富子 帆船 200207  
山藤に黒雲通りまた通る 伊藤多恵子 火星 200207  
山藤や高みの梢に力得て 山田由利枝 雨月 200208  
山藤のたしかな色や磐梯路 小黒加支 酸漿 200208  
山藤や湖の漣飽かず見て 宮尾直美 200208  
山藤の雨に煙れる南部領 坂田富佐雄 200208  
山藤を見て靴紐を締め直す 宮沢千恵子 200208  
大空に山藤懸かるころを旅 岩岡中正 ホトトギス 200210  
山藤や淵の深さは測られず 鷹羽狩行 200305  
ほうほうと山藤梢へ立石寺 森田蝌蚪 200307  
天蓋に山藤懸けて露天の湯 有働亨 馬醉木 200308  
嫋々と山藤がくれ女滝 斎藤道子 馬醉木 200309  
山藤やひたすら声を繋ぎゆく 大曽根育代 遠嶺 200406  
山藤の空もろともになだれくる 藤井智恵子 百鳥 200407  
いくたびも山藤に会ふ里夕べ 亀ヶ谷照子 遠嶺 200407  
山藤のすがる木々みな逞しく 史あかり ぐろっけ 200407  
山藤の湖面に触れし万華鏡 白井墨絵 遠嶺 200408  
登仙のさま山藤の咲きのぼる 鷹羽狩行 200504  
山藤の目立たず山に溶け込まず 細野恵久 ぐろっけ 200505  
山藤の垂れ垂れて掛軸のさま 鷹羽狩行 200508 広島・帝釈峡
日おもてに湧きいでて山藤の房 西宮舞 200508  
山藤に触れなば妻の匂ひとも 荒木甫 200508  
山藤の敝ふは欅大樹らし 小島みつ代 200508  
山藤に風の重たく当たりけり ことり 六花 200605  
山藤の咲いて大樹を羽交締め 辻直美 200608  
山藤のむらさきさやに雨上る 禅京子 風土 200608  
風に揺れ風と流れて深山藤 木内美保子 六花 200608  
山藤のけぶれりバスは北目指す 中緒和子 酸漿 200609  
くわんおんや山藤なだれ滝をなす 神蔵器 風土 200707  
山藤の深空に揺れて春去りゆく 林翔 200805  
朝戸風山藤の香のやはらかし 川原典子 酸漿 200807  
山藤や線路に残る汽車の音 久永つう 六花 200809  
山藤の触れむばかりに耶蘇の墓 佐野和子 万象 200809  
山藤へ束の間瀬より光かな 久永つう 六花 200810  
室生路や山藤垂るる磨崖仏 坂根宏子 200907  
山藤の花波立てり国ざかひ 伊藤洋子 200907  
山藤の大樹を抱き艶めきぬ 岡野ひろ子 200907  
山藤のからみし松のやつれかな 江草礼 春燈 200907  
山藤かけ国境なる村数戸 豊田都峰 京鹿子 200907  
信州の山藤を見て空を見て 安藤久美子 やぶれ傘 200907  
猿丸の詠みし奥山藤盛り 池田加寿子 200908  
山藤にたどりつきたる風に会ふ 久津見風牛 200908  
山藤や水は水音生みてやまず 辻美奈子 200908  
山藤の色に里総べ水祀る 松本鷹根 京鹿子 200908  
こつこつと架かる山藤飛越峡 伊藤敬子 200908  
山藤の花の滝なす切通し 森清尭 末黒野 201004  
松の木の山藤雨に撓みけり 山田六甲 六花 201006  
眠たげに山藤重なり合ひゆるる 篠田純子 あを 201006  
山藤や直哉旧居を訪ねつつ 小澤菜美 201007  
飛火野の山藤見頃誘はるる 笠井清佑 201007  
百号の画布や山藤溢れゐて 笠井清佑 201007  
山藤の梢は空に溶け出して 雨村敏子 201008  
山藤の山やはらかくなりにけり 前川明子 201008  
山藤の香をもてあそぶ若葉風 菊谷潔 六花 201008  
山藤も日差しも午後に移りゆく 國保八江 やぶれ傘 201008  
山藤は別れに振りし領巾ならん 鳥羽夕摩 京鹿子 201009  
山藤のむらさき匂ひ出羽の国 田中臥石 末黒野 201009  
山藤のどつさり垂れてゐてひそと 嶋田摩耶子 ホトトギス 201010  
山藤や春日の杜の釣り燈籠 笠井清佑 201107  
山藤の垂るる若狭に鯖の道 山口キミコ 201108  
山藤の村に出征記念の碑 松井洋子 ぐろっけ 201108  
妻案内して山藤の見ゆる坂 横井博行 万象 201108  
山藤や小さきバスの折返し 上月智子 末黒野 201108  
夕暮れて山藤山に溶けこみぬ 外山生子 末黒野 201108  
夕照の山藤懸かる高さかな 堺昌子 末黒野 201109  
山藤や小昼にハタキかける音 大崎紀夫 やぶれ傘 201109  
山藤やマイクロバスに触れもして 稲畑廣太郎 ホトトギス 201205  
山藤のゆれて真如のこゑを聴く 西村純太 201206  
濁流に山藤の先洗われて 長谷川鮎 ぐろっけ 201207  
山藤の人寄せつけぬ遠さかな 高橋あさの 201207  
三重の塔に山藤垣間見ぬ 山田六甲 六花 201306  
山藤に光降りくる太山寺 山田六甲 六花 201306  
山藤の懸かれる古墳荘厳に 伊藤純子 201307  
山藤の身近に咲きて静かなり 佐藤健伍 201307  
山藤の短き房も風にゆれ 田中清秀 かさね 201307  
杉の木に山藤の実のさがりけり 根橋宏次 やぶれ傘 201311  
室生路に山藤垂るる磨崖仏 坂根宏子 野山の道 201404  
山藤を確かめに来し咲きをらず 山田六甲 六花 201405  
山藤へ一本道を閉ざしあり 山田六甲 六花 201405  
山藤や駅の足湯に役者見ゆ 田中藤穂 あを 201407  
山藤に触れつつ曲る吉野線 長谷川翠 馬醉木 201407  
山藤の固まり咲きし高き樹に 椿和枝 201408  
山藤の空に溶けゆく擢の音 雨村敏子 201408  
伊予の空山藤の香に降りて来し 稲畑廣太郎 ホトトギス 201505  
山藤にすすれる卵かけ御飯 山田六甲 六花 201506 シルク温泉
山藤を差し出してゐる遠嶺かな 千田百里 201507  
山藤を纏ふ一樹の高かりし 青野安佐子 201507  
山藤の空に溶け入る比叡越 錫木妙子 馬醉木 201508  
山藤や杣道濡らし岩しづく 森清信子 末黒野 201508  
山藤は粗にてへつらふこと知らず 能村研三 201508  
山藤は幹をくねらせ上りけり 江島照美 201508  
山藤や磨かれてをり宿の窓 野中圭子 京鹿子 201510  
木の間より落つ山藤は滝となり 関桂二 201602  
くわんおんや山藤なだれ滝をなす 神蔵器 風土 201605  
山藤の揺れ山霊の息づかひ 吉田順子 201606  
山藤の色を浮かぶる潦 内海良太 万象 201607  
山藤は見上げるほどの木に垂れて 大崎紀夫 やぶれ傘 201607  
山藤や一自動車(くるま)の先を猫車 丑久保勲 やぶれ傘 201607  
山藤を見上げ川瀬の舟下り 菊池洋子 やぶれ傘 201607  
山藤の揺れ止まずして七尾越ゆ 鈴鹿呂仁 京鹿子 201607  
山藤の一山の鬱吐くごとく 甕秀麿 201608  
山藤の房清流に触れなむと 本間羊山 風土 201608  
山藤ののぼりつめたる修業岩 鈴木庸子 風土 201608  
山藤の杉にかかりて花提灯 七郎衛門吉保 あを 201608  
野辺送り山藤しだる峻な道 石山風童 万象 201608  
山藤に覆はれゐたる枯男松 赤松有馬守破天龍正義 六花 201608  
山藤の領巾(ひれ)ゆるやかにけぶりけり 寺田すず江 201608  
山藤の神樹縋りに空浄む 松本鷹根 京鹿子 201707  
山藤の奥もう泣かぬ死者ばかり 近藤喜子 201707  
山藤の丈余の崖の香気かな 安斎久英 末黒野 201708  
堰音へ山藤の花降り懸かる 正谷民夫 末黒野 201708  
山藤の蔓の気儘に遠出かな 瀬川公馨 201708  
山藤のダム湖の藍と照らひ合ふ 辻田玲子 雨月 201708  
遥か下なり山藤も渓流も 数長藤代 201709  
山藤の盛りや北の国の夏至 飛高隆夫 万象 201710  
山藤や房ふくらます万の風 加藤翅英 京鹿子 201801  
山藤やハイカーたちの賑々し 大塚たきよ 201807  
山藤の散りつづきをり緋毛氈 永田万年青 六花 201807  
山藤に透けて櫓の一つかな 延川五十昭 六花 201807  
山藤の昇りつめたる陸奥の空 吉田政江 201808  
山藤の花の飛瀑や遠岬 田中臥石 末黒野 201808  
この径の先はどんつき山藤垂る 加藤翅英 京鹿子 201809  
山藤の頼りて登りゆらゆらり 石森理和 あを 201810  

 

2019年5月12日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。