藤 棚      115句

藤棚を低くぞ架けぬ草の上   松本たかし  鷹 

藤浪  藤棚  藤の花  白藤   山藤   藤房   藤の実

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
藤棚に花の終りしそこに恋 井頭主水 黄鐘 199808  
藤棚に引き入れてあり乳母車 久保木千代子 春耕 199809  
藤棚に禁煙席の設けあり 飯塚ゑ子 火星 199810  
藤棚を暗めて聳ゆ天守閣 稲畑廣太郎 ホトトギス 199904  
藤棚をもう一度見て退院す 塩田博久 風土 199907  
藤棚の下に荷を解く陶器市 三宅やよい 玩具帳 200004  
藤棚を仰ぎ未生に居る思ひ 上谷昌憲 200007  
藤棚に羽目をはづせる遊び蔓 村上和子 ぐろっけ 200008  
藤棚の蜂君何処より通ふ 二瓶洋子 六花 200009  
藤棚を転げ落ちたる毛虫かな 二瓶洋子 六花 200011  
藤棚の内に雨垂れしきりなり 望月周 百鳥 200106  
書きなれしばかりのペンを藤棚に 丸山佳子 京鹿子 200107  
藤棚をいま生まれたての風通る 山本潤子 いろり 200108  
藤棚の中を対角線に抜け 山田六甲 六花 200206  
藤棚を抜け開帳の観世音 鈴木石花 風土 200207  
藤棚の風を招きし夕ベかな 田島勝彦 遠嶺 200207  
藤棚に紫の風渋滞す 塩川雄三 築港 200207 春日大社
藤棚のどの角度から見てもよし 塩川雄三 築港 200207  
藤棚の下ひろびろとしてゐたり 冨田正吉 200207  
川風と行く藤棚の尽きるまで 宮澤さくら 遠嶺 200208  
藤棚の銀の雫を零しけり 今村能子 遠嶺 200208  
百疊はある藤棚に涼氣棲む 中原道夫 銀化 200208 唐津城
藤棚に貸自転車を止め憩ふ 是永素江 円虹 200208  
けだるさや藤棚の下歩みつつ 岩松八重 六花 200208  
藤棚の人によき風来てをりし 嶋田一歩 ホトトギス 200209  
藤棚の下の砂場の赤シャベル 常坂幸次郎 帆船 200210  
藤棚のベンチわかして草野球 中村恵美 円虹 200307
藤棚を透かして見ゆる塔ふたつ 原茂美 雲の峯 200307  
藤棚の下を泳いで抜けにけり 内藤玲二 200308  
藤棚の枡席埋める藤の房 物江晴子 八千草 200311  
藤棚にひと日遊びし夜の雨 岡本眸 200405  
藤棚に房の押し合ひへし合ひす 塩川雄三 築港 200407 春日神苑
藤棚を抜けて正面見つめけり 後閑達雄 対岸 200407  
かな文字になつて藤棚くぐりけり 鈴木とし子 遠嶺 200408  
芽吹きつつ藤棚のまだ日を通す 真保喜代子 200408  
藤棚の四隅より梅雨はじまれり 宮崎すみ 対岸 200408  
老夫婦平安の日の大藤棚 橘澄男 「山景」 200408  
藤棚を藤房こぼれ始めけり 今瀬剛一 対岸 200506  
藤棚の下のうつつや喜寿近く 江崎成則 栴檀 200507  
藤棚を恋人たちに譲りたる 森永美保 築港 200507  
日の差して冬の藤棚隙だらけ 鹿志村利江 対岸 200602  
藤棚を使ひ切つたる花の嵩 稲畑廣太郎 ホトトギス 200605  
藤棚の残照失せし香に居りぬ 村上光子 馬醉木 200607  
藤棚のやはき日差しや仮寓跡 田島勝彦 遠嶺 200607  
藤棚の風に真昼の過ぎてゐし 戸栗末廣 火星 200608  
神橋の藤棚仰ぎつゝ渡る 松尾緑富 ホトトギス 200611  
境内の四方に広がる藤棚を 松尾緑富 ホトトギス 200611  
藤棚を見つゝ押し来る車椅子 松尾緑富 ホトトギス 200611  
藤棚の篩を透ける雨の粒 品川鈴子 ぐろっけ 200705  
藤棚を洩るる日射も昼深き 岡本眸 200706  
藤棚にあふれて藤の咲きそめぬ 瀧春一 200706  
大揺れの風の藤棚下にゐる 小林清之介 風土 200707  
真盛りの藤棚にある昏さかな 桑原レイ 200708  
藤棚の高さに渡す浄土橋 池田かよ ぐろっけ 200708  
藤棚の房の下ゆく背を曲げて 岡田章子 ぐろっけ 200708  
藤棚のむらさき重き気骨かな 小島みつ代 200708  
藤棚を過ぎうつし世の風に触る 大川冨美子 ぐろっけ 200709  
藤棚の懸る神橋こもごもに 松尾緑富 ホトトギス 200711  
咲き盛る藤棚かくも人出あり 松尾緑富 ホトトギス 200711  
藤棚に足揉む納経終えし後 今井忍 ぐろっけ 200711  
かけつこは藤棚一周園児たち 仁平則子 200807  
藤棚にまだゆるるなき房の丈 設楽唱子 酸漿 200807  
藤棚やあまたの羽音恐ろしき 加藤みき 200808  
藤棚の記憶待たされゐし記憶 野路斉子 200808  
藤棚の下や外寝によき広さ 大竹淑子 風土 200810  
高跳のバー藤棚に立て掛けて 田中春生 200907  
藤棚の下に広ぐる曲げわつぱ 苑実耶 200907  
山門よりつづく藤棚見事なり 山田清香 酸漿 200907  
藤棚に寄れば犇めく蕾かな 石井邦子 酸漿 200908  
藤棚にリュックの子らの憩ひをり 永田勇 六花 200908  
眠さうな風藤棚を過ぎてゆく 立村霜衣 ホトトギス 200909  
大藤棚蕾をそろへ流石なり 阿部ひろし 酸漿 201006  
藤棚を渡る城址の風重し 松本三千夫 末黒野 201007  
藤棚に日の筋こぼれ万華鏡 米山喜久子 201007  
藤棚の下に鳩ゐる雀ゐる 杉浦典子 火星 201007  
藤棚の風に迷ひし女かな 杉原ツタ子 201008  
藤棚の人去りてより匂ひ濃し 外山生子 末黒野 201008  
藤棚の下にはじまる古都暮色 古賀しぐれ ホトトギス 201009  
藤棚に下がる莢豆うすみどり 竹内弘子 あを 201009  
藤棚に花咲かせあり旧家あり 山嵜ヤス子 酸漿 201106  
藤棚や昭和を語る車椅子 阪本哲弘 201107  
藤棚にあり長短といふ個性 菅谷たけし 201107  
藤棚にスカイツリーの裾切られ 吉弘恭子 あを 201110  
藤棚に盛り上がる花垂るる花 佐津のぼる 六花 201205  
藤棚を天蓋としてポルシェかな 和田郁子 201207  
たましひの染まるまで藤棚にをり 本多俊子 201207  
藤棚に見知らぬ人と雨宿り 大日向幸江 あを 201207  
藤棚の下で車座町内会 宮村フトミ ぐろっけ 201208  
藤棚の翳れば海の底と思ふ 鳳蛮華 201210  
藤棚の抱擁我にきつくあり 森田子月 ぐろっけ 201210  
藤棚のあはひに流れ冬の雲 酒井秀郎 返り花 201211  
藤棚の芽吹きも固く日枝神社 赤羽陽子 春燈 201405  
大津絵を見て藤棚に憩ひけり 谷岡尚美 201407  
藤棚や泥の淀みに影をおき 黒澤登美枝 201407  
藤棚の暗がりに棲む水の精 鳳蛮華 201407  
藤棚の中を口笛進みゆく 竹中一花 201408  
藤棚の風内陣に及びけり 金森教子 雨月 201408  
藤棚の風むらさきに春づけり 石黒興平 末黒野 201408  
藤棚の椅子に寝転び迎へ待つ 永田万年青 六花 201408  
藤棚によき風を得しベビーカー 西村操 雨月 201408  
手入れなき藤棚の上の藤大き 石坂比呂子 ろんど 201409  
藤棚のつる伸び放題終戦日 松村光典 やぶれ傘 201412  
藤棚に神代にさそふ風を待つ 澤近栄子 京鹿子 201501  
藤棚に酔うて一日をたのしみぬ 山田六甲 六花 201506 住吉神社
藤棚を透かす日ざしや春日巫女 佐藤信子 春燈 201507  
藤棚に風の私語あり湖晴れる 松本鷹根 京鹿子 201507  
守り来し藤棚三坪余生ふと 藤原照子 201508  
藤棚のうちを零るる光かな 中根美保 風土 201508  
藤棚の木漏れ日の下端居かな 濱谷和代 万象 201511  
藤棚の支へに活きる老樹かな 宮暗他異雅 末黒野 201607  
もやもやと藤棚の花ひらきそむ 樋口みのぶ 201607  
藤棚の木組あたらし風光る 岡野里子 末黒野 201706  
藤棚の波に攫はれ小半時 松本三千夫 末黒野 201707  
藤棚の下で発光するごとし 高倉和子 201709  
風騒ぐ藤棚色香広げけり 宮元陽子 末黒野 201804  

 

2018年5月8日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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