雨 月          84句

金屏を打ち廻したる雨月かな   池上浩山人

名月  明月 満月 月今宵 良夜 望月 小望月 雨月

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
黒繻子の雨月の帯の音なりき 栗栖恵通子 199901  
雨を乞ふ人もありたる雨月かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 199909  
今年父雨月の逢瀬なりにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 199909  
ふたりして雨月の空を支へけり 宇都宮滴水 京鹿子 199911  
机辺すこし片づけ待てば雨月かな 和田敏子 雨月 199912  
人の足確と見えいて雨月なり 金子兜太 海程 200004  
束の間のむらさき明りして雨月 柏井幸子 円虹 200008  
雨月いま渋き声張る海女太夫 中村房子 馬醉木 200012  
空一点ほんのり明かき雨月かな 西村咲子 六花 200012  
雨月なる上芳我邸の闇に風 板倉勉 六花 200101  
娘の恋に気づかぬ振りの雨月かな 板倉勉 六花 200101  
東海の豪雨会津の雨月かな 二瓶洋子 六花 200101  
全線の乱れに乱れ雨月かな 桑垣信子 いろり 200101  
病人の眠り雨月と思ひけり 田中藤穂 あを 200111  
雨月一夜童貞侍らす京マチ子 時枝武 船団 200111  
巫の眼鏡のうるむ雨月かな 鈴木節子 200112  
雨月かなささやかな宴盛り上り 石渡芳枝 200112  
外燈のあまり明るき雨月かな 田中としを 雨月 200112  
無人駅雨月の芒誰が活けし 田中としを 雨月 200112  
真夜仰ぐ空やもとより雨月なる 藤原たかを 馬醉木 200112  
雨月かなひとりの夕餉湯気立てて 田辺レイ 200112  
雨月なり蝙蝠傘の中の顔 小山森生 200112  
餅搗いて雨月の茶店賑はへり 久保田美代子 酸漿 200112  
筆置けば雨月の窓の細格子 小澤克己 遠嶺 200112  
ほの暗く佛の在す雨月かな 長沼紫紅 200202  
酒徒そろふ雨月承知の佃船 秋葉雅治 200211  
蟹の目は眼窩にしまふ雨月かな 中原道夫 銀化 200211  
月餅を妻と分け合ふ雨月かな 大橋克巳 雲の峰 200211  
菓子買うて戻る雨月の道光り 加古みちよ 冬菜畑 200301  
ひと寝入りしたる雨月の霽れてをり 河野美奇 ホトトギス 200302  
鍵重く握り雨月の外に出づる 宇都宮滴水 京鹿子 200310  
竜頭船雨月の池を巡りけり 阿波谷和子 雲の峰 200311  
篝火に揺るる雨月の池面かな 前阪洋子 雲の峰 200311  
やまくらげコリコリと噛み雨月かな 鎌倉喜久恵 あを 200311  
時雨月雲に滲むと言ふのみぞ 滝青佳 ホトトギス 200403  
見えぬまま酒盛り続く雨月かな 大塚孝一 帆船 200407  
旅宿に雨月の顔の揃ひたる 稲畑汀子 ホトトギス 200409  
はるばるときて雨月なり貝の蓋 八田木枯 夜さり 200409  
恋文の書き出し迷ふ雨月かな 菅原健一 200411  
酌み交はす雨月嘆きのかぐや姫 竹内悦子 200501  
灯台に灯の入る鳥羽の雨月かな 大山文子 火星 200501  
窓の灯の一つともれる雨月かな 里中章子 200502  
見舞子は雨月の傘を忘れけり 諸戸せつ子 春燈 200511  
軒端より雨月を愛づる尉と姥 半谷弘子 遠嶺 200601  
皆白き職場の茶碗雨月夜 瀧春一 瓦礫 200606  
雲明るばかりの雨月祭りけり 阿部ひろし 酸漿 200611  
到来の芋あり雨月祀りけり 阿部ひろし 酸漿 200611  
雨月かな開けて蓋裏金蒔絵 北川英子 200611  
笙ひちりき堂に響きて雨月かな 水原春郎 馬醉木 200612 飯田橋大神宮
所在なき卓や雨月の月見蕎麦 水原春郎 馬醉木 200612  
雨月なりけり三山も八海も 小澤克己 遠嶺 200612  
窓近く餅供へたる雨月かな 本間勇 酸漿 200612  
歌舞伎座の明りの外へ雨月かな 芝尚子 あを 200612  
森更けぬいま無月とも雨月とも 有働亨 馬醉木 200701  
雨月なれど友と逢ふべく合羽着る 笠原ひろむ 200701  
快眠の足のつぼ押す雨月かな 山仲英子 200709  
雨月とて逢はねばならぬ人のあり 岡野イネ子 春燈 200711  
ネックレスを総点検し雨月なり 高橋道子 200801  
傘立に傘が一本雨月かな 白数康弘 火星 200809  
打ち揃ひ雨月の鱸膾かな 谷村幸子 200812  
逝かれしと雨月の傘をたたみけり 前田貴美子 万象 200812  
アップルパイでコーヒー啜る雨月かな 丑久保勲 やぶれ傘 200901  
くぐもれる声に鳥啼く雨月かな 藤井美晴 やぶれ傘 200901  
大声で呼ぶもいとほし雨月の灯 宇都宮滴水 京鹿子 200903  
暮れて着く雨月の山路迷はずに 稲畑汀子 ホトトギス 200909  
長き旅終へて雨月の家路かな 稲畑汀子 ホトトギス 200909  
名月も無月雨月も半世紀 島谷征良 風土 200911  
喪籠りの雨月に長湯使ひけり 石崎浄 風土 201012  
ソウルタワー雨月の街を灯しけり 高村和子 春燈 201101 ソウル
シネマ出て誰かに押さる雨月かな 辻前冨美枝 201211  
住吉の祭事流れし雨月なり 大橋晄 雨月 201212  
ともがらの遺墨親しむ雨月かな 米尾芳子 馬醉木 201301  
突風の雨戸を叩く雨月かな 久世孝雄 やぶれ傘 201302  
小夜時雨月命日の妣話題 植田雅代 ぐろっけ 201303  
笑ひつつ老見つめあふ雨月かな 神戸京子 ろんど 201412  
子の辞書を無断でつかふ雨月かな 原田達夫 201412  
煙草火を煙草の受くる雨月かな 河崎尚子 火星 201412  
軋ませて雨月の重き戸を繰りぬ 岡野里子 末黒野 201501  
燈火親し古き雨月を読み耽り 大橋晄 雨月 201501  
盃に灯りの揺るる雨月かな 佐渡谷秀一 対座 201505  
串団子並べ雨月の射会かな 石崎和夫 201510  
古伊万里の壺に雨月の蛇の目傘 たかはしすなお 201512  
天麩羅の具材輪切りにせる雨月 吉武美子 201612  
雨月夜ひとりひとりの隠しごと 元橋孝之 京鹿子 201612  

 

2017年9月27日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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