明 月          34句

明月の思ひきつたる光かな  正岡子規  寒山枯木

名月  明月 満月 月今宵 良夜 望月 小望月 雨月

作品
作者
掲載誌
掲載年月
明月や女くるりと卵呑む 小堀寛 京鹿子 199901
芳香は小賀玉産土今日明月 平田直樹 海程 199910
ことさらに雨後の明月美しき 山本潤子 いろり 200011
いつしかに有明月を見るならい 吉田光子 ぐろっけ 200102
明月や開封されし遺言書 谷口佳世子 200201
待ちしごと丘すれすれの夜明月 阿部ひろし 酸漿 200404
明月や高松行の最終船 KOKIA 六花 200501
明月を浴ぶ手賀沼も利根川も 松本紀子 八千草 200603
明月と聞きて力ーテン開けておく 桑田青虎 ホトトギス 200703
遠山の市章くつきり栗明月 松下幸恵 六花 200705
明月や管弦の舟浮べたる 磯野たか 風土 200712
明月やととのごとくに人涌きて 小形さとる 200812
明月や抱瓶に影くつきりと 中山純子 万象 200812
仲秋の明月さへも見そびれし 瀧青佳 ホトトギス 200901
朝顔や夕べは明月の色を秘め 奥田茶々 風土 201011
明月やみな鼾かく動物園 佐藤喜孝 あを 201012
明月や今日は門灯つけぬまま 須賀敏子 あを 201110
明月や老人ホーム寂かなり 早崎泰江 あを 201110
白雲を恵方へ流し夜明月 鈴鹿仁 京鹿子 201302
雲厚き憾み明月も十六夜も 中島知恵子 雨月 201302
明月の上る方角眉剃れり 中山純子 万象 201312
明月やけふといふ日の戻り来ず 志方章子 六花 201402
広島は明月といふ無月かな 飛高隆夫 万象 201412
明月の守宮を誘ひ出しにけり 飛高隆夫 万象 201412
明月の光の剣が屋根を刺す 出口誠 六花 201501
明月や深夜トラック都市目指し 清水量子 201602
吾が影の明月へ旅立ちたがる 石田きよし 201612
明月や雲白々と走りをり 河野美奇 ホトトギス 201702
明月が門を推したり敲いたり 柳川晋 201711
明月のぬつと顔出す夏の果 菊谷潔 六花 201912
明月であれ人の世に生くるこころ 近藤喜子 201912
明月や壁にもたれて一人酒 延川笙子 六花 202001
明月や影引く杖の音高く 岡野塁子 末黒野 202201
明月へ地球の水音風の声 鈴木直充 春燈 202301

 

2023年9月19日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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