13       200句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
引く蔓に露の重みのありにけり 犬塚李里子 201401  
碑一つの庵の跡や露むぐら 北尾章郎 201401  
舞ひ降りし飛天の領布に露の玉 近藤紀子 201401 薬師寺
霊場に写経の庵露匂ふ 渡部節郎 201401  
露の世と思うてみても御札買ふ 江島照美 201401  
露の世の城塞高き穴太積 伊東和子 201401  
露の夜われ三千の音を聞く 熊川暁子 201401  
かたち得し水の悦び露光る 近藤喜子 201401  
振り向けばわが露の身の影法師 長山あや ホトトギス 201401  
幾世経し本丸跡の露しとど 伊東和子 201401  
帰り来てほっと一息露しぐれ 宮越久子 201401  
桂郎忌白菊は露溜めゐたり 田中佐知子 風土 201401  
足跡に獣の匂ひ芋の露 阿久津勝利 万象 201401  
蜘蛛の囲に露のかかりし高野口 深澤鱶 火星 201401  
朝露に光る穂芒銀の鈴 橋本靖子 201401  
朝露に浄められたる闘牛場 森山暁湖 万象 201401  
朝露に深く溺れて蝶のあり 原田達夫 201401  
一めんのきらめく露となりにけり 久保田万太郎 春燈 201402  
骨に罅入りし露の身かばふ日々 安原葉 ホトトギス 201402  
この頃は茶会もなくて露の庵 田丸千種 ホトトギス 201402  
肌にふれ霧は夜露となりにけり 高橋将夫 201402  
怪我したる互ひ露の身励まして 安原葉 ホトトギス 201402  
露の玉祈るはこころ癒すかな 久保久子 湖心 201402  
露時雨靴紐かたく旅に出づ 三輪慶子 ぐろっけ 201402  
祈とは無音の世界露の秋 古賀しぐれ ホトトギス 201402  
星雲を凝縮したる露の玉 高橋将夫 201402  
星明りしとどに続く露の径 河野美奇 ホトトギス 201402  
胎蔵の露の一滴如意宝珠 高橋将夫 201402  
大怪我にしみじみ露の身と思ふ 安原葉 ホトトギス 201402  
朝日差す窓辺に光る露の玉 中川すみ子 201402  
朝露に草穂が光るたんぼ道 中堀倫子 201402  
犬駈けて芝のグランド露万朶 松本三千夫 末黒野 201403  
軍足の深い話や芋の露 鴨下昭 201403  
降る雪や征露記念の石燈籠 鎌田悟朗 ろんど 201403  
芋の露おゆび洗ふにちよつと借る 山本耀子 絵襖 201404  
露巻き込んで甘藍となりゆきぬ 山本耀子 絵襖 201404  
地球てふ大いなる露でありにけり 本多俊子 光のうつは 201404  
甘藍を剥くや玉ちる朝の露 井上石動 あを 201408  
ダム湖とは露の一粒より生るる 稲畑廣太郎 ホトトギス 201408  
朝採りのレタス輝く露零す 横川良子 万象 201409  
竹の葉の露ひとつぶのいのちなる 竹貫示虹 京鹿子 201409  
露の虎たつた二日の夢でした 稲畑廣太郎 ホトトギス 201410  
盃に蓮の葉の露給ふとか 石川幸子 万象 201410  
間髪の言葉もう出ず露の草 渕上千津 201410  
カラットの自由を遊ぶ芋の露 甲州千草 201410  
武蔵野をころりころばす芋の露 上原重一 201410  
白蓮の散るはなびらに露光り 室伏みどり 雨月 201410
醜草の飾となりし今朝の露 黒澤登美枝 201411  
蕉翁と言へば義仲露の墓 川井秀夫 ろんど 201411  
みどりごの言葉は露の雫かな 大川ゆかり 201411  
地を擦つて戻る巻尺露しとど 林昭太郎 201411  
ざぶざぶの朝露賢治生誕日 大畑善昭 201411  
とんばうや露仏に残る口の紅 成田美代 201411  
白露のことに金剛蛇笏かな 神蔵器 風土 201411  
三姉妹の吾のみ残り露の秋 西村しげ子 雨月 201411  
遠つ祖の眠れる墓や露葎 堀井英子 雨月 201411  
ころがりて光となれる蓮の露 住田千代子 六花 201411  
朝露の径踏み分けて峠越ゆ 近昌夫 春燈 201412  
九十年露の命と言ふべきや 物江康平 春燈 201412  
露の木木岩に根付きて岩の神 半田稜 ろんど 201412  
切支丹受刑の島に露しとど 倉谷紫龍 万象 201412  
露といふ露に宿りし朝日かな 石谷淳子 雨月 201412  
朝露に牧羊犬の駆け来る 石谷淳子 雨月 201412  
芋の葉に雲形定規のやうな露 佐津のぼる 六花 201412  
光るとき露に命のただならぬ 堀内一郎 堀内一郎集 201412  
茶掛け書く端渓硯に芋の露 鈴木石花 風土 201412  
露にさへ躓く秋の彼岸かな 岩木茂 風土 201412  
露けさを踏みて一人となる小径 今橋眞理子 ホトトギス 201501  
白銀の露と生まるる今朝の雨 山田閏子 ホトトギス 201501  
露の世に復興といふ力寄せ 水田むつみ ホトトギス 201501  
耶蘇島の露乗せ来る野菜売 城台洋子 馬醉木 201501  
空覗く広さを拭ひ露の窓 佐用圭子 201501  
一葉の十四ヶ月露光る 小泉三枝 春燈 201501  
甲斐駒や露の連山ひとり占め 小泉三枝 春燈 201501  
露こぼれ変はらぬものに石畳 木村みどり 春燈 201501  
一粒の白露に身を入れにけり 柴田佐知子 201501  
野の露のかがやいてゐる時刻かな だいじみどり 201501  
夫と世を隔てし朝の露の音 田代貞枝 201501  
神の掌に遊ばされゐて芋の露 田所節子 201501  
面差しは女人露けき観世音 松本三千夫 末黒野 201501 湖国
露の世の地蔵泣くとも笑ふとも 玉置かよ子 雨月 201501  
草々の露日を反し牧の朝 大島寛治 雨月 201501  
露ふみて確かな歩み癒え近し 東野鈴子 雨月 201501  
露の玉夜明けの色を張りにけり 蘭定かず子 火星 201501  
露むすぶ草に茶碗のころがれる 蘭定かず子 火星 201501  
与謝郡の露を踏みきし旅鞄 山本耀子 火星 201501  
露ぬれの粗草に置くカラーコーン 井上淳子 火星 201501  
骨壺を抱きしこと二度露の墓 久保東海司 201501  
草の露吸うて齢を深めたり 福永尚子 ろんど 201501  
無一物の風情を零す芋の露 神戸京子 ろんど 201501  
城跡に潜むものあり露葎 田丸千種 ホトトギス 201501  
聖母像露の祈りを唱へけり 田治紫 ホトトギス 201502  
露けさのあふれて川となりにけり 岩岡中正 ホトトギス 201502  
露けさにみな旅人となりにけり 岩岡中正 ホトトギス 201502  
露けくも過ぎし歳月杞陽展 千原叡子 ホトトギス 201502  
門司港の灯を宿す露の玉 山田佳乃 ホトトギス 201502  
露の文より余花朗の句を拾ふ 古賀しぐれ ホトトギス 201502  
筆硯といふ露けさを愛しけり 岩岡中正 ホトトギス 201502  
芋の葉の若きは露を寄せつけず 鳳蛮華 201502  
夫と世を隔てし朝の露の音 田代貞枝 201502  
阿羅漢のあぎとにひかり露の玉 岡野里子 末黒野 201502  
朝市に露の世のもの並べ売る 熊川暁子 201502  
芋の露こぼさぬ程の風渡る 堀田こう 雨月 201502  
水禍ありし由良川の辺の露葎 稲岡長 ホトトギス 201502  
山水にたてばたちまち露けき身 岩岡中正 ホトトギス 201502  
露の身と知るも明るき夢を追ひ 田治紫 ホトトギス 201502  
朝露のイルミネーション草葎 山荘慶子 あを 201502  
森奥へ奥へ入り訪ふ露の句碑 安原葉 ホトトギス 201503  
夢二忌の大きな露として山湖 木暮陶句郎 ホトトギス 201503  
木国の墓とのみあり露の中 三村純也 ホトトギス 201503  
身を入るる隙なき露の大地かな 柴田佐知子 201503  
飛火野に我も一顆の露となる 湯川雅 ホトトギス 201504  
日本の大和の奈良のここに露 立村霜衣 ホトトギス 201504  
夢二の絵露けき笑みでありにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201508  
芋の露杞陽に会ひし日のことを 稲畑廣太郎 ホトトギス 201509  
三年を露けく語る一会かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201509  
露の身を俳誌に賭ける漢かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201509  
聖櫃に露けき祈り捧げをり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201509  
大き葉に風のころがる露の玉 今井肖子 ホトトギス 201509  
露ふふむ朝の大気を身ほとりに 稲畑汀子 ホトトギス 201509  
日が昇り来し草原の露の綺羅 稲畑汀子 ホトトギス 201509  
いく度も夜露に濡れて戻りけり 稲畑汀子 ホトトギス 201509  
抱かれし花束は露置かざりし 稲畑汀子 ホトトギス 201509  
露踏んで旅立つ夜明なりしかな 稲畑汀子 ホトトギス 201509  
大方は露に濡れつつ育つもの 稲畑汀子 ホトトギス 201509  
明るさも暗さも山路露葎 稲畑汀子 ホトトギス 201509  
みそなはせ給へ露けき島夜明 稲畑汀子 ホトトギス 201509  
島一つ一つ露けき過去抱き 稲畑汀子 ホトトギス 201509  
太陽の恵み露けき島々に 稲畑汀子 ホトトギス 201509  
刻々の夜明露けき松島に 稲畑汀子 ホトトギス 201509  
海凪ぎて露の松島夜明け来し 稲畑汀子 ホトトギス 201509  
待つといふ刻々露の時間あり 稲畑汀子 ホトトギス 201509  
遅れ着く露の伝言受けしこと 稲畑汀子 ホトトギス 201509  
谷川岳を仰寸月夜野露原し 安斎久英 末黒野 201509  
蜘蛛の巣の七色八いろ雨の露 佐藤恭子 あを 201509  
露を描きマスク緊りぬ輪島塗 水原秋櫻子 馬醉木 201510 『殉教』
兄の墓草引けば露こぼるるよ 田中佐知子 風土 201510  
露ひかる峠に狐のお嫁入り 塩貝朱千 京鹿子 201510  
草々や露一粒にあをき宙 大畑善昭 201510  
ひと亡くて恩寵のこる露の里 渕上千津 201510  
近道や腓を濡らす草の露 柳橋繁子 201510  
朝露に深く溺れて蝶のあり 原田達夫 箱火鉢 201511  
月蝕の露の太虚となりにけり 竹下陶子 ホトトギス 201511  
千羽鶴にも露霜の降りしもの 稲畑汀子 ホトトギス 201511  
それぞれの朝露踏みて集ふ彌撒 城台洋子 馬醉木 201511  
朝露のこおろぎ橋の瀬音かな 松本三千夫 末黒野 201512 全昌寺
山道を誰か先ゆく露のこゑ 黒滝志麻子 末黒野 201512  
近道とふ径のあいまい露の袖 森清堯 末黒野 201512  
随伴の曽良旅日記露ふかし 石井ケエ子 風土 201512  
露けき日笈の小文を習ひをり 石井ケエ子 風土 201512  
露けくも知り人多き来世とも 中野匡子 ホトトギス 201601  
雲梯を露ごと掴み渡りけり 柿沼盟子 風土 201512  
茅舎の露朝日に映えて消えにけり 遠藤逍遙子 風土 201512  
幾年の露置き来たる無縁仏 熊川暁子 201601  
朝露に締まる奉仕作業の靴 白神知恵子 春燈 201601  
露の夜を水晶玉は映すのみ 柴田佐知子 201601  
悲しみの露どつさりと池に千草 齋藤晴夫 春燈 201602  
漫ろ雨露をため込む破れ蓮 佐藤きょうこ あを 201602  
露の身や小さき溜息終となり 永森ケイ子 ホトトギス 201603  
語りし眼ゆつくり閉ぢし露の朝 永森ケイ子 ホトトギス 201603  
露の世のことなど伝へをられなむ 安原葉 ホトトギス 201603  
須磨案内せしが名残の露の秋 千原叡子 ホトトギス 201603  
露の身や小さき溜息終となり 永森ケイ子 ホトトギス 201603  
語りし眼ゆつくり閉ぢし露の朝 永森ケイ子 ホトトギス 201603  
露の世のことなど伝へをられなむ 安原葉 ホトトギス 201603  
須磨案内せしが名残の露の秋 千原叡子 ホトトギス 201603  
虚子伝へゆかねば露の世を生きて 木村享史 ホトトギス 201605  
露の身を吐き出してゆくロープウェー 稲畑廣太郎 ホトトギス 201609  
露深し忌日の心抱くとき 稲畑汀子 ホトトギス 201609  
露葎やうやく家居心あり 稲畑汀子 ホトトギス 201609  
露しぐれ裏径通り来たる靴 稲畑汀子 ホトトギス 201609  
露降りてそこより光る山路かな 稲畑汀子 ホトトギス 201609  
露踏んで今日は横浜明日横川 稲畑廣太郎 ホトトギス 201610  
快晴の二日の旅の露を踏む 稲畑汀子 ホトトギス 201610  
時間とはいやしてくるる露踏みて 稲畑汀子 ホトトギス 201610  
露霜の朝の早発ちとはなりぬ 稲畑汀子 ホトトギス 201610  
珠の露とどめ筆塚いく世経し 石川倜子 馬醉木 201610  
印南に二神山や雁の棹 山田六甲 六花 201511  
仏間の燈厨の火雁渡りけり 柴田佐知子 201511  
美しき瓦斯の焔も雁の頃 林昭太郎 201512  
シベリアの風をまとひて雁渡る 山下健治 春燈 201512  
雁の列遠近法もて西へ 岸上道也 京鹿子 201512  
佇みて吾子を見送る雁のころ 中道愛子 201512  
雁渡るいつもどこかで戦あり 山田正子 201512  
ぱおーんと朝露を発つ新幹線 甲州千草 201612  
走り根に苔の洞ろや露深深 矢崎すみ子 201612  
幽玄の露露露や苔の黙 矢崎すみ子 201612  
それぞれに一つの宇宙草の露 能美昌二郎 201612  
城の石となれ得ず遺る露の世に 丸尾和子 雨月 201612  
野に放つ木曽馬露の牧を蹴り 佐藤貞子 雨月 201612  
露の夜の遠ききら星父なるか 吉田順子 201612  
分けゆきて師のこゑ聞かな露葎 小野恵美子 馬醉木 201612  
露しとど野沢菜丈の短かかり 林いづみ 風土 201612  
一齣の想ひを溜めし露むぐら 鈴鹿仁 京鹿子 201612 系露忌
しとどなる露踏む我も露の人 藤岡紫水 京鹿子 201612 露 →14

2019年11月13日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。