夏 燕 5       209句

むらさきのこゑを山辺に夏つばめ   飯田蛇笏   雲母

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
晴れ渡る沖に壱岐島夏燕 森清信子 末黒野 201010  
夏燕いま二番児を育て中 山本無蓋 201010  
夏燕軍馬水飲み場の跡を 藤井美晴 やぶれ傘 201010  
川沿ひをグライダーゆく夏燕 白石正躬 やぶれ傘 201010  
荷揚げ場へひらく蔵窓夏つばめ 山下良江 万象 201010  
雨が好き激流が好き夏つばめ 櫨木優子 201011  
耳元を風切つて行く夏つばめ 吉中愛子 万象 201011  
夏つばめ砂州へ反転しては舞ふ 久保東海司 201012  
三重の塔低からず夏燕 山田六甲 六花 201105  
入江なす天の橋立夏燕 稲畑汀子 ホトトギス 201106  
茶問屋の軒から軒へ夏つばめ 石川かおり 201107  
雨雲を手繰りぐいぐい夏つばめ 上原 重一 201107  
駆け抜くる子らの上とぶ夏燕 安立公彦 春燈 201107  
自動改札一斉に開く夏つばめ 細川洋子 201107  
被災地の午後は永かり夏燕 栃内和江 201107  
夏つばめ塒は伊根の舟屋かな 竹内悦子 ちちろ虫 201108  
夏つばめ曲技よろしく宙返り 新実貞子 201108  
子のゐない校舎が塒夏燕 宮崎左智子 201108  
水路閣水滔々と夏つばめ 吉田晴子 201108  
混沌の世の風を切る夏つばめ 松本幹雄 馬醉木 201108  
空よりも水に親しき夏燕 市村健夫 馬醉木 201108  
夏燕霊峰雲に高野口 田中佐知子 風土 201108  
文学館へ渡る回廊夏燕 間島あきら 風土 201108  
落日を夢見る威厳夏つばめ 池田光子 201108  
夏燕病衣に緩き釦穴 松井志津子 201108  
ビル解体安全祈願夏つばめ 大畑善昭 201108  
アルプスの嶺々美しや夏つばめ 山田春生 万象 201108  
田の桝に水がうがうと夏つばめ 原田達夫 201108  
長者門構ふる家の夏つばめ 水谷靖 雨月 201108  
出航の汽笛の三度夏つばめ 山崎稔子 末黒野 201108  
高層のベランダかすめ夏つばめ 小嶋紘一 末黒野 201108  
茶箱積む軒の深きに夏燕 藤見佳楠子 201109  
酒蔵は大正の香や夏燕 岡佳代子 201109  
たてよこに空使ひきる夏燕 市村健夫 馬醉木 201109  
柔らかな雨得て加速夏つばめ 藤沢秀永 201109  
黒猫のパンチを躱す夏つばめ 山本久江 201109  
鍵屋てふ屋号が残り夏つばめ 亀田やす子 万象 201109  
旧道のカーブ愉しむ夏つばめ 高木嘉久 201109  
島の祖は源氏落人夏つばめ 尾崎みつ子 雨月 201109  
激痛を耐へ抜きし朝夏つばめ 久世孝雄 やぶれ傘 201109  
夏燕小さく重き曾孫抱く 田中藤穂 あを 201109  
見えねども鳴き声黄色夏燕 伊藤憲子 201110  
仮の世の刻の裂け目や夏燕 鴨下昭 201110  
海風を入るる江ノ電夏つばめ 小川玉泉 末黒野 201110  
切岸の赤き地肌や夏燕 成田美代 201110  
四つ角に地域のマップ夏燕 丑久保勲 やぶれ傘 201110  
夕暮のいろにビル街夏燕 安藤久美子 やぶれ傘 201110  
朝練のサツカー少年夏つばめ 布川孝子 京鹿子 201110  
冠水の休み田掠め夏燕 島田和枝 万象 201111  
旧道に直ぐなるは無し夏つばめ 鳳蛮華 201112  
長城の望楼かすめ夏燕 井村和子 風花 201206 北京
巣作りや無断入居の夏燕 飯田美千子 201207  
電線を撓めて並ぶ夏燕 橋本修平 かさね 201207  
モノレールの車庫のからつぽ夏つばめ 浜口高子 火星 201207  
下町の尖端は雲夏つばめ 上谷昌憲 201208  
夏つばめ木綿のシャツに風抜けて 深川峰子 201208  
夏つばめ赤きポストの道の駅 小松昭子 風土 201208  
潜水艦見ゆる駅舎や夏燕 松本三千夫 末黒野 201208  
子育ての川面一閃夏つばめ 泉和美 末黒野 201208  
田づくろふをみな掠めて夏燕 折橋綾子 201208  
竜巻の来るぞ来るぞと夏燕 相良牧人 201208  
突堤の暮れ残りゐる夏つばめ 天谷翔子 火星 201208  
夏つばめ連理の枝を抜けにけり 山田六甲 六花 201208  
白川のせせらぎもよし夏つばめ 伊東和子 201209  
尖塔へ真直の一羽夏つばめ 高瀬史 馬醉木 201209  
改札を先に抜けゆく夏燕 服部早苗 201209  
弔電のなべて同文夏つばめ 宮崎紗伎 春燈 201209  
牛小屋を抜けて散らばる夏燕 福島せいぎ 万象 201209  
夏燕近つ淡海のあはあはし 原田達夫 201209  
支へ合ふ暮しいつまで夏つばめ 齋藤厚子 201209  
翻る卑弥呼の国の夏燕 青山正生 201209  
夏つばめ水郷つなぐ近江かな 橋添やよひ 風土 201209  
夏燕おにぎり大き道の駅 古井公代 ぐろっけ 201209  
流木の工芸品や夏燕 川上久美 ろんど 201209  
幌掘の土盛られあり夏燕 涼野海音 火星 201209  
大空に白い糸ひく夏つばめ 山本達人 かさね 201210  
技衆集ふさかい七まち夏つばめ 高田風信子 京鹿子 201210  
夏燕歩きたがらぬ犬のゐて 三輪慶子 ぐろっけ 201210  
閉ざされし霊廟よぎる夏燕 石黒興平 末黒野 201210  
ジャズの音の洩るる駅裏夏燕 岡田史女 末黒野 201210  
うだち上ぐる蔵の川越夏つばめ 高橋定峰 末黒野 201210  
山河あり夏つばくろの飛ぶために 中島芳郎 201210  
はやばやと降りる遮断機夏つばめ 垣岡暎子 火星 201210  
参道は海へ真つ直ぐ夏燕 榎本文代 万象 201210  
清水の舞台掠むる夏燕 平子甲奈 万象 201210  
早起きは燕に負けず夏旺ん 小川玉泉 末黒野 201211  
行合の空夏つばめ帰りしか 戸辺信重 春燈 201211  
呑吐ダムの水叩きをり夏つばめ 荒木稔 ぐろっけ 201211  
空の色重く背負ひて夏燕 涌羅由美 ホトトギス 201301  
夏つばめ飛び交ふ上に飛行機雲 松村光典 やぶれ傘 201301  
軒低き漁師の町や夏つばめ 斉藤マキ子 末黒野 201304  
要所ではひねりも入れて夏燕 高橋将夫 如意宝珠 201306  
夏燕とは翻る時歪む 稲畑廣太郎 ホトトギス 201307  
夏燕や旅券に我の如き顔 常田創 201307  
近頃は見かけなくてと夏燕 鈴木阿久 201307  
田植機の腕の確かさ夏つばめ 小池清司 かさね 201307  
あんぱんを買つて通りへ夏燕 瀬島洒望 やぶれ傘 201309  
画材屋のヴィーナス裸像夏燕 丑久保勲 やぶれ傘 201309  
富士山の雲脱ぐ裾野夏つばめ 金田けいし ろんど 201309  
灯台のポストは真白夏つばめ すずき巴里 ろんど 201309  
ふるさとの原風景や夏燕 舩山東子 ろんど 201309  
乳いろの湯船をのぞく夏つばめ 茂木なつ 春燈 201310  
単線の終着駅や夏つばめ 岡野里子 末黒野 201310  
久々の雨をくぐりて夏燕 田邊豊子 201310  
川岸の木々のへだたり夏つばめ 渡邉孝彦 やぶれ傘 201310  
燕尾服少し草臥れ夏燕 落合由季女 雨月 201311  
目薬をこぼさず注せて夏燕 田岡千章 201312  
石門をくぐりゆきかひ夏燕 瀧春一 花石榴 201312 妙義山
夏燕頭h一閃の一会かな 本田和子 201401  
防犯カメラ感知している夏燕 中谷三千子 船団 201401  
商店街シャッター通り夏燕 小林のり人 春燈 201407  
夏燕つと寄る社家の小流れに 辻知代子 201407  
県庁へすこし登りや夏燕 丑久保勲 やぶれ傘 201408  
水紋を残して去りぬ夏燕 吉田宏之 201408  
階段のラッシュを避くる夏燕 大坪景章 万象 201408  
開削は小名木四郎兵衛夏燕 間島あきら 風土 201408  
宿場町の軒をかすめて夏燕 今井洋子 雨月 201408  
夏燕湖東の寺へ風を切り 宮田香 201408  
夏燕黒漆喰の軒先に 井口淳子 201408  
夏燕海に食はれし大巌 亀井紀子 201408  
音たてて降り出す空に夏燕 柿沼盟子 風土 201408  
軒高き四脚門や夏燕 生田恵美子 風土 201409  
たそがるる門前町や夏燕 前川美智子 末黒野 201409  
夏燕青空すこし見えてきし 宮川みね子 風土 201409  
雪残る富士真向ひや夏燕 山崎稔子 末黒野 201409  
カルデラの果てなき空の夏燕 碇天牛 雨月 201409  
大正モダンの窓から風の夏燕 半田稜 ろんど 201409  
孔子廟庇を翔てり夏燕 江見悦子 万象 201410  
お木曳きの先達なりや夏燕 曽根満 万象 201410  
視野にまた黒を残して夏燕 中原敏雄 雨月 201410  
夏燕ひるがへりては影ふやす 福氷尚子 ろんど 201410  
特急の止まらぬ駅や夏燕 吉田宏之 201410  
閉ぢられしままの銭湯夏燕 根本公子 末黒野 201411  
巡行の都大路を夏燕 青木朋子 201411  
万葉の里せせでらぎと夏燕 小林共代 風土 201411  
夏燕京に梁ありうだつあり 中井保江 船団 201502  
夏燕屋根屋ひねもす屋根を這ひ 上谷昌憲 201507  
安全な夫の運転夏燕 村上倫子 201507  
魚河岸に鋸挽く音や夏燕 黒滝志麻子 末黒野 201508  
外に出れば何かと出あふ夏燕 箕輪カオル 201508  
夏燕宙の角より曲り来る 齋藤厚子 201508  
夏燕村に帰農の家二軒 生田恵美子 風土 201508  
海光の沖より来たる夏燕 笹村政子 六花 201508  
怒濤掠め流人の島の夏燕 長谷川祥子 馬醉木 201509  
銃眼の放つ一矢や夏燕 薮脇晴美 馬醉木 201509  
夏燕甲比丹不在出島門 立石勢津子 馬醉木 201509  
みなとみらい直線に飛ぶ夏燕 菅谷たけし 201509  
ダム放流掠め飛び交ふ夏燕 棚橋朗 201509  
水口に幣ひらめくや夏燕 黒滝志麻子 末黒野 201509  
校門の虚子の墨蹟夏燕 川西栄江 末黒野 201509  
岩畳の起伏よろこぶ夏燕 原田しずえ 万象 201509  
夏燕友の墓ある海の街 田中藤穂 あを 201509  
軒の風弓なりに切る夏燕 松田多朗 馬醉木 201510  
翻るときの輝き夏燕 森清信子 末黒野 201510  
大空を翻したる夏燕 住田千代子 六花 201510  
夏燕わが目の前をさつとゆく 松本秀子 201510  
湖の波寄る鳥居夏燕 石川叔子 201511  
夏燕一閃天守の高みへと 五島富佐子 雨月 201602  
夏燕人のあつまるとこが好き 中林明美 船団 201602  
利根断ちし飛び地の町の夏燕 甕秀麿 201608  
いち日の家明けてゐて夏燕 宮川みね子 風土 201608  
夏燕颯爽と来て巣作りす 大橋晄 雨月 201608  
夏燕代々池田古町に 大橋晄 雨月 201608  
小流れの水音ひろふ夏燕 山本久江 201609  
高原の風乗りこなす夏燕 久米憲子 春燈 201609  
倉敷の掘り割り青し夏燕 直井たつろ 風土 201609  
迫りくる彫の伽藍や夏燕 渡辺富士子 末黒野 201609  
御柱曳けよ曳けよと夏燕 天谷翔子 201609  
川釣りの棹を掠めて夏燕 吉村幸子 雨月 201609  
一坪の棚田オーナー夏燕 石原孝人 京鹿子 201609  
運筆の妙技競へる夏燕 丹羽武正 京鹿子 201609  
朱の橋をしきりに掠め夏燕 森清堯 末黒野 201610  
幼児のまたたくたびに夏燕 森俊人 201610  
夏燕逃がさぬ動体視力かな 高橋将夫 201610  
茶屋街の紅殻格子夏燕 堺昌子 末黒野 201611  
柿の木の天辺よぎる夏燕 増田みな子 やぶれ傘 201612  
曲線は宇宙のならひ夏燕 木暮陶句郎 ホトトギス 201701  
夏燕よぎるや羽田飛行場 篠田純子 201701  
書くことにけふ倦みてをり夏燕 小山田子鬼 201807  
弁天の水に触れゆく夏燕 市村明代 馬醉木 201808  
みなとみらいの空へ一文字夏燕 大沢美智子 201808  
見ゆる嶺見えざる嶺や夏燕 能村研三 201809  
夏燕地震あとの空切って飛び 山田由利枝 雨月 201809  
童謡の歌碑を横切り夏燕 延川五十昭 六花 201809  
夏燕鼻先へ来てひるがへす 善野行 六花 201809  
カルストの丘の広さよ夏燕 河原敬子 201809  
住吉水門上げ潮時や夏燕 豊谷ゆき江 春燈 201809  
引揚げの丘生れなり夏燕 林いづみ 風土 201810  
賑はひの蔵の街並夏燕 石黒興平 末黒野 201810  
海峡へ子午線よぎる夏燕 山下健治 春燈 201812  
夏燕地のすれすれを宙返る 滋野暁 末黒野 201904  
夏燕森林浴を朝刊と 飯塚トシ子 201907  
一番星とらへてをりぬ夏燕 諸岡孝子 春燈 201908  
夏燕矢切の渡し掠め飛ぶ 池上昌子 春燈 201908  
夏燕みな旅人のいしの路 永澤千恵子 201908  
夏燕源氏ゆかりの総鎮守 門伝史会 風土 201908  
夏燕斬る海光を袈裟がけに 松本三千夫 末黒野 201908  
刈込みの鋏の音や夏燕 須山漁師 末黒野 201908  
変はりゆく町並ばかり夏燕 秋津令 201909  
病室の窓覗き来る夏燕 大山夏子 201909  
バンジーの少女のジャンプ夏燕 楠本和弘 201909  
町川にしたたる夕日夏燕 森清信子 末黒野 201909  
夏燕千畳敷の夕映えて 林いづみ 風土 201909  
スーパーの軒下を出る夏燕 白石正躬 やぶれ傘 201910  
風走る峡の棚田や夏燕 東小薗美千代 末黒野 201910  
夏燕湖畔の宿をかすめ飛ぶ 菊澤さち子 雨月 201910  
ドアマンの白き手袋夏燕 武藤節子 やぶれ傘 201912  
迫り来る世の波飛べり夏燕 野村重子 末黒野 202004  
「おはやう」は川向うから夏燕 天野美登里 やぶれ傘 202007 夏燕→1

 

2020年7月13日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。