霧 7     102句

霧の村石を投らば父母散らん    金子兜太

 朝霧 夕霧 夜霧 川霧 山霧 海霧 霧笛

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
田水張る能登半島は霧の中 恒川正美 栴檀 200408  
花うつぎ霧は海よりせまりくる 諸冨清子 対岸 200408  
老鶯の声を景とす霧山路 橘澄男 山景 200408  
一瞬といふ湖霧の去来かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 200409  
木々揺るゝことなく霧の揺れてをり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200409  
山荘の霧に沈めし忌日かな 稲畑汀子 ホトトギス 200409  
霧動きはじめ忌心深きかな 稲畑汀子 ホトトギス 200409  
霧消えて定刻に発つアナウンス 稲畑汀子 ホトトギス 200409  
霧深きまま岳麓の旅終る 稲畑汀子 ホトトギス 200409  
星消してゆく霧も又過客かな 稲畑汀子 ホトトギス 200409  
魚食べて頭を残す霧の夜 今瀬剛一 対岸 200409  
火口湖の霧晴れ上がり遠郭公 神山テル 栴檀 200409  
霧の中たかねしほがまも花付けし 阿部ひろし 酸漿 200409  
霧の中ひぐらしの滝をつひに見ず 阿部ひろし 酸漿 200409  
ケーブルカー発つ霧籠めの峰を指し 丁野弘 200409  
霧ふかく筒鳥こもる音と知れ 市場基巳 200410  
駒草の霧しづく沁む砂礫かな 三関浩舟 栴檀 200410  
霧流る駒草のそば離れずに 三関浩舟 栴檀 200410  
松虫草顔近づけて霧動く 三関浩舟 栴檀 200410  
六甲山の霧の切れ間やほととぎす 小林峰子 栴檀 200410  
霧霽れて一途に想ふ山の父 鈴鹿仁 京鹿子 200410  
華厳の滝音に聞きしが霧隠れ 奥村鷹尾 京鹿子 200410  
霧中に道はありけり通夜の後 今瀬剛一 対岸 200410  
葬り来て五里霧中てふ霧の中 今瀬剛一 対岸 200410  
高虎の高石垣を霧の攀づ 長谷川閑乙 馬醉木 200411  
霧走る伊賀に忍法秘伝の書 長谷川翠 馬醉木 200411  
霧とんでぱつとひろがるお花畑 三澤治子 万象 200411  
石積みのダム青墨に霧霽るる 矢崎すみ子 200411  
丸木椅子並べて霧の卓布かな 矢崎すみ子 200411  
猪独活やめざす頂は霧の中 清水和子 酸漿 200411  
這松の花の赤さや霧流れ 清水和子 酸漿 200411  
霧隠り薬膳にのる菊膾 高松由利子 火星 200411  
霧襖ひらき一村現れぬ 宮崎裕子 春燈 200411  
霧の山ホテルの鍵のスイスぶり 戸田和子 200411  
九蓋草咲ける痩せ尾根霧流る 梅原美子 200411  
現世が霧の権化となりにけり 安西静 帆船 200411  
草原を覆ふ濃い霧淋しくす 小田切陽子 帆船 200411  
霧深し灯台守の官舎跡 岡田滋夫 雲の峰 200411  
鵤鳴き唐松の葉の霧しづく 岡村葉子 栴檀 200411  
秩父湖の霧濃くなれり夕蜩 岡村葉子 栴檀 200411  
ヘアピンカーブいくたび霧の中消ゆる 熊岡俊子 雨月 200411  
のしかかる白馬三山霧深し 太幡峰子 春燈 200411  
高千穂や霧に追はれて牛戻る 淵脇護 河鹿 200412  
昏昏と霧の谷より牛の声 土生逸磨 河鹿 200412  
放牛の影絵のやうに霧の中 前迫寛子 河鹿 200412  
ラマンチャの狭霧を回せ大風車 塩路隆子 200412  
霧すさぶ洞窟一歩一歩づつ 石本百合子 馬醉木 200412  
霧の奥富士のまぼろし凛と在り 長山あや ホトトギス 200412  
霧に酌む本心カードのごとく伏せ 森下賢一 春燈 200412  
霧の夜の地霊噴きあぐ浅間山 金子孝子 200412  
霧こめて滝のとどろき失せにけり 内山花葉 200412  
霧を来て遊行の笈の霧に消ゆ 小山徳夫 遠嶺 200412  
妖精の棲むと聞く森朝の霧 土岐明子 遠嶺 200412  
黄泉路めく霧の峠をひた進む 亀ヶ谷照子 遠嶺 200412  
声だけを残して霧の別れかな 島すが子 200412  
月山は霧につつまる稲の秋 須永トシ 200412  
霧深く円空仏の御すなり 岩木茂 風土 200412  
足跡に霧の這ひよる墓参かな 佐藤よしい 風土 200412  
裏口に人来る気配霧の森 相沢有理子 風土 200412  
立ち寄りし霧の中なる紫禁城 梶井和呼 酸漿 200412  
追ふ霧もとどまる霧も本気なり 松本淳子 対岸 200412  
霧に目をみひらきて瀧落ちにけり 岡崎桂子 対岸 200412  
走る霧よどむ霧あり九十九折 早乙女信 対岸 200412  
霧の中ずぶ濡れて立つ大樹かな 早乙女信 対岸 200412  
ふかぶかと霧降の瀧霧の中 早乙女信 対岸 200412  
ふり返る霧降高原霧の中 城間芙美子 対岸 200412  
牛の鼻霧の斜面をのぼり来し 杉浦典子 火星 200412  
霧の香のしづくとなれり鳥兜 杉浦典子 火星 200412  
火の山の霧に奥あり人のこゑ 丸山照子 火星 200412  
霧晴れし宇治より望む男山 丸山照子 火星 200412  
邯鄲や宿坊の灯は霧込めに 鈴木實 百鳥 200412  
まつすぐに杉が脱ぎたる山の霧 鈴木實 百鳥 200412  
伽耶の里霧の彼方の対島見る 阿部範子 200412  
ちんぐるま霧にひたすら濡れてをり 小山陽子 200412  
高原の霧白闇に夫探す 西島みね子 八千草 200412  
霊峰の熊野三山霧の中 肥後重夫 ホトトギス 200412  
鬼太鼓へ海より迫る夜の霧 藤原照子 200501  
風倒の杉に美山の霧流る 中川晴美 雲の峰 200501  
霧を抜け毛糸の帽子輝きぬ 森理和 あを 200501  
十勝野の霧ほどけゆく牛の群 横山千鶴子 河鹿 200501  
こつて牛霧らへる方に喝を挙ぐ 延広禎一 200501  
霧はれて樹雨を受ける掌 中野京子 200501  
霧霽れて全容さらす槍穂高 山下佳子 200501  
霧立ちてハイジ居さうな牧消ゆる 横井明子 200501  
霧立ちてロダンの像をぬりこめる 彦坂範子 ぐろっけ 200501  
世界一大佛おはす霧の中 長谷川としゑ ぐろっけ 200501  
紅葉渓霧の底なる黒部川 高橋美智子 200501  
みこもかる信濃へ流る甲斐の霧 須佐薫子 帆船 200501  
霧ごめの終着駅に顔洗ふ 塩田東水 帆船 200501  
黒帽子霧の中より現はるる 岩切久乃 帆船 200501  
霧流れ全てのものを遥かにす 稲岡長 ホトトギス 200501  
霧冷の船の灯りの戻りくる 杉浦典子 火星 200501  
からす茸食めば霧湧く北信濃 江崎成則 栴檀 200501  
湯けむりや霧の峠を二つ越え 野口孝子 栴檀 200501  
きれぎれの霧とびとびの濃竜胆 小浜史都女 百鳥 200501  
熊に打つ鐘吊り山の霧深し 堀田こう 雨月 200501  
賎ヶ岳山霊宿る霧まとひ 乗光雅子 雨月 200501  
霧の夜はひかりを運ぶ河の上 丸井巴水 京鹿子 200501  
川は河へ人はいつしか霧となり 坂本敏子 京鹿子 200501  
露天湯の湯気が霧中へ混りゆく 木藤ヒデ子 築港 200501  
吉野川覆ひ隠して霧流る 鈴木蕗子 築港 200501  
彼の人を呑みし杣山霧の中 相沢有理子 風土 200501  
由布岳の霧狂ひ咲きたる山つつじ 長谷川史郊 馬醉木 200502 霧 8

2019年10月31日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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