霧 6     93句

吹かける霧にむせけり馬の上    一茶

 朝霧 夕霧 夜霧 川霧 山霧 海霧 霧笛

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
頂は岩の塊霧湧けり 島村ひろ子 対岸 200311  
霧ふかくかかりて鵜岩かくしけり 長沼紫紅 200311  
霧を脱ぎ奇岩を走る岩清水 石積知恵子 ぐろっけ 200311  
霧深き港に地震のなほつづく 水原春郎 馬醉木 200312  
墓所守りて五百燈籠霧ごもる 兼久ちわき 馬醉木 200312  
霧深む廟の万燈点り初め 兼久ちわき 馬醉木 200312  
霧霽れむ空に仄かな青みあり 林翔 200312  
魞解いて湖をねむらす山の霧 三好智子 200312  
霧もまた富士の裾野を走るかな 黒川悦子 ホトトギス 200312  
霧襖よりひたひたと修行僧 小宮山勇 遠嶺 200312  
暁のぐんぐん霧の立ち上がる 桜井葉子 遠嶺 200312  
山嶺の天も地もなく霧標 桜井葉子 遠嶺 200312  
霧こめて谷の深さをつひに見ず 金山千鳥 酸漿 200312  
箱根路はみな影法師霧の中 谷口ゑみ 酸漿 200312  
雷鳥の横顔のあり霧の中 清水和子 酸漿 200312  
岩梅や目指す頂霧の中 清水和子 酸漿 200312  
うるつぷ草雨霧早き嶺に立つ 清水和子 酸漿 200312  
山路ゆく霧の機嫌を伺うて 塩川雄三 築港 200312  
韋駄天のをとこありけり霧襖 吉田明子 200312  
霧中より微酔ひの尉あらはるる 吉田明子 200312  
深霧に焼岳消ゆる上高地 赤松丹月 雨月 200312  
アルプスを霧の変幻自在かな 密門令子 雨月 200312  
蕎麦の村霧湧き霧の流れゆき 指尾直子 雨月 200312  
霧迫り松虫草を見ず帰る 岩波ふみ子 雲の峰 200312  
霧湧いて一樹くろぐろかたちなす 宮沢千恵子 200312  
雨降れば狭庭に霧の立ち込めて 長谷川登美 ぐろっけ 200312  
名を変へて平成新山霧被る 坂上香菜 200312  
朝市のゆき交ふことば霧まみれ 藤原照子 200401  
薄墨の霧の樹間に灯す宿 矢崎すみ子 200401  
砂浜に誰か呼ぶ声霧深し 佐藤よしい 風土 200401  
山へ退く花野の霧に牛の貌 大島翠木 200401  
霧霽れてゆく鬣を梳くやうに 櫛原希伊子 百鳥 200401  
霧晴れて巌こぞり立つ妙義かな 齋藤たかを 百鳥 200401  
建売りの一灯点る霧の道 松崎鉄之介 200401  
御嶽の神旅立つに霧深し 米沢貞子 200401  
オレンヂ灯点滅霧の高速路 梶島邦子 築港 200401  
神在はす頂霧の晴れてゆく 金森恭子 築港 200401  
鶏鳴や地より霧湧く関ヶ原 伊藤佳代 対岸 200401  
霧と霧つなぐ随道抜けにけり 仲尾弥栄子 雲の峰 200401  
その先の乗り場なりけり霧襖 飯塚ゑ子 火星 200401  
朝鵙の一声に霧流れけり 小石秀子 酸漿 200401  
霧の山そびらに虹の直立す 島崎久美子 酸漿 200401  
姥捨につづく山なり霧ふかし 竹内弘子 あを 200401  
霧深し米粒ほどの草もみぢ 森理和 あを 200401  
燐寸の焔美しすぎる夜の霧 山元志津香 西の峰 200401  
霧が入り浸るゴンドラの待合室 筒井圭子朗 ぐろっけ 200401  
霧込めの山上駅をひとり守る 石橋萬里 ぐろっけ 200401  
霧ごめの淡路はいづこ遠汽笛 野口喜久子 ぐろっけ 200401  
Vの字に雁飛ぶ空に霧の雨 浜本広子 ぐろっけ 200401  
落石音霧は獅子独活より白き 有働亨 馬醉木 200402  
飛ぶ鳥もなし空谷を下ろす霧 有働亨 馬醉木 200402  
谿下ろす霧に伏し咲く富士薊 有働亨 馬醉木 200402  
岩樋の名のこごしさの霧飛べる 有働亨 馬醉木 200402  
虎杖や岩樋霧の冷え下ろす 有働亨 馬醉木 200402  
霧破れ山湖は瑠璃の一とかけら 有働亨 馬醉木 200402  
霧の中抜け来て霧をふり返る 千坂美津恵 200402  
山荘の窓より霧のしのび込む 名取袿子 200402  
ガス燈の点りしプラハ霧深き 塩路五郎 200402  
舟棲や霧の中なる煮炊きの火 平山風鳥 河鹿 200402  
山鳩の声は狭霧をふかくする 平山風鳥 河鹿 200402  
霧ふかしライトに人の影大き 平山風鳥 河鹿 200402  
老ノ坂越ゆるすなはち霧襖 吉田島江 火星 200402  
安達太良山あだたらの空見上ぐれば霧走る 高井フジ 遠嶺 200402  
たまゆらの霧の晴れ間の池塘かな 松本きみ枝 遠嶺 200402  
沢蟹の燈に遊べば霧深む 柿沼盟子 風土 200402  
大埠頭霧に包まれ車積む 井手由紀江 築港 200402  
淵主の跳ねて霧霽る峡の宿 禰寝瓶史 京鹿子 200402  
高層ビル霧が高みへ押し昇り 奥村鷹尾 京鹿子 200402  
畦道を選り古里の霧じめり 松本鷹根 京鹿子 200402  
アカシア黄葉山の雨霧動き出す 清水伊代乃 酸漿 200402  
霧晴れて堅琴に似し橋浮かぶ 遠藤とも子 ぐろっけ 200402  
宍道湖の夕陽は霧に攫はれし 松村富子 200403  
海峡の霧震はせて鳴る汽笛 山下佳子 200403  
釣人のパントマイムや霧の河 金山藤之助 200403  
棒名富士正しく霧の登りゆく 稲畑廣太郎 ホトトギス 200403  
沐浴を見むと霧濃き河を航く 竹内喜代子 雨月 200403  
ほとぼりや霧の雫の切れるまで 直江裕子 京鹿子 200403  
折合へぬ話で帰す夜の霧 藤原照子 余韻 200403  
人拒むとも誘ふとも霧樹海 藤原照子 余韻 200403  
鎖場や峡を閉して霧流れ 橘沙希 月の雫 200404  
山祗の気嫌直らず霧しまく 橘沙希 月の雫 200404  
霧走り樹相の変る山の径 橘沙希 月の雫 200404  
霧峠石佛群るる異空間 橘沙希 月の雫 200404  
寧楽山に霧がかりして朧なる 綿谷美那 雨月 200405  
蔦紅葉幾山襞を霧湧きくる 吉弘恭子 あを 200405  
霧の中薊の花の結晶めく 水野粒子 200407  
まつすぐに雨降りそそぐ霧の谷 佐藤喜孝 あを 200407  
合戦の谷霧雨の朴咲ける 大石喜美子 雨月 200408  
榛名富士正しく霧の登りゆく 稲畑廣太郎 ホトトギス 200408  
一望の街霧に消え霧に現れ 稲畑汀子 ホトトギス 200408  
あるべきがなかりし富士よ霧の中 稲畑汀子 ホトトギス 200408  
富士隠す霧に吸はれてゆく烏 稲畑汀子 ホトトギス 200408  
霧の旅終へ旬日の家居かな 稲畑汀子 ホトトギス 200408 霧 7→

2019年10月30日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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