霧 5     97句

山霧に幹の如くに我は濡れ   上野泰 

 朝霧 夕霧 夜霧 川霧 山霧 海霧 霧笛

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
たたなはる山の変幻霧湧けり 宇田喜美栄 200212  
池に降る秋霧夜は音たてて 大島翠木 200212  
師の遠し男の国に入る霧襖 谷口みちる 200212  
霧うごき影絵のごとく富士現るる 谷口みちる 200212  
倒木の苔瞭かに霧樹海 錯木恭子 200212  
霧襖富士を閉ぢこめ峠道 宮崎直子 200212  
霧雨の道遥の宮拝さむと 大橋敦子 雨月 200212 瀧原宮
霧また霧神杉の道ただ辿る 大橋敦子 雨月 200212  
献じある初穂に霧の雫して 大橋敦子 雨月 200212  
霧襖国後島をかくしけり 吉田眞弓 雨月 200212  
霧晴れてさてもこの世でありにけり 松本康司 銀化 200212  
野菊咲き霧雨けぶる山路かな 東芳子 酸漿 200212  
霧こめてわれ一木となりにけり 柏木去孔 200212  
霧に浮く灯となりにけり岩魚小屋 松原ふみ子 200212  
山麓の霧に睡らす洋酒樽 河村泰子 ぐろっけ 200212  
霧走る妙義山系墨絵めく 井口淳子 200301  
霧霽れて左右に展けし佐久平 井口淳子 200301  
霧深し夢の中なる前照灯 清水ミツコ 200301  
彫刻の森へと霧のしのびやか 林裕子 風土 200301  
摩周湖に霧の晴間のありて立つ 井口ふみ緒 風土 200301  
高原の霧にさ迷ふごとく歩す 椋誠一朗 円虹 200301  
吹き払ふ風がさらなる霧をつれ 椋誠一朗 円虹 200301  
霧深きゆゑ大山に来しことを 椋誠一朗 円虹 200301  
霧いよよ深くて道の九十九折 谷和子 200301  
雄の滝の霧吹きやまぬ秋意かな 和田敏子 雨月 200301  
霧かけて高見の山のはんぶんに 今井妙子 雨月 200301  
霧湧いて高野八峰覆ひたる 塩川雄三 築港 200301 高野山
信号灯かたちつかめず霧の中 石井道則 築港 200301  
遥かとは裾野の霧を生むところ 中尾公彦 200301  
襞のごと霧来る上九一色村 岡田千代子 200301  
岨の雨霧となりたる紅葉かな 海上俊臣 酸漿 200301  
霧こめて客に炉を焚くアイヌびと 安達実生子 馬醉木 200302  
霽れゆくや朝の海峡霧絵巻 松村富子 200302  
霧晴れてジキルの顔で歩きけり 次井義泰 200302  
霧を発ち吾妻の霧にバス着けり 林峰春 ホトトギス 200302  
霧こめて夜は男三瓶と語る句碑 桑田青虎 ホトトギス 200302  
霧とんで魂われを離れゆく 岩岡中正 ホトトギス 200302  
肩に霧まとひて霧を出て来たる 岩岡中正 ホトトギス 200302  
霧流れ地球たしかに自転せる 岩岡中正 ホトトギス 200302  
秋霧や形見となりし忘れ傘 木下和代 ホトトギス 200302  
朴の実のたちまち霧にかくれけり 島谷征良 風土 200302  
杉の秀に霧立ちのぼる遥宮 安達風越 雨月 200302  
又来よと虚子が隠せし霧の富士 稲畑廣太郎 ホトトギス 200302  
そぞろなるこころに霧の高野発つ 浅井青陽子 ホトトギス 200302  
雨上り霧の湧きたつ熊野路に 浅井青陽子 ホトトギス 200302  
霧雨に濡れたる月の面かな 滝青佳 ホトトギス 200303  
過ちは蔀戸鎖してより狭霧 和田照海 京鹿子 200303  
霧の濃き宇治の瀬音の高きかな 野川義宣 円虹 200304  
霧深く山は芝焼待ちてをり 井口初江 酸漿 200304  
霧晴や鈴懸の実の風に鳴り 関口八郎 200304  
白く浮く馬柵をはるかに霧流る 阿部正枝 絵具箱 200304  
フィヨルドは霧の動きに見え隠れ 小田知人 ぐろっけ 200306  
遠く鳴くいかるの声も霧の中 小島三恵 酸漿 200307  
なごりあり旅路遮る霧さへも 稲畑汀子 ホトトギス 200308  
破れ傘晴れつつ霧の匂ふなり 岡本眸 200308  
旅疲れ霧の山路を抜けて来し 稲畑汀子 ホトトギス 200309  
六甲の霧の去来にカーブ切る 稲畑汀子 ホトトギス 200309  
変幻の霧山道を降りて来し 稲畑汀子 ホトトギス 200309  
霧に傘閉ぢて山雨に又開く 稲畑汀子 ホトトギス 200309  
太陽も霧の呪縛を解きそむる 稲畑汀子 ホトトギス 200309  
筒鳥や連なる嶺は霧の中 大橋淳一 雨月 200309  
老鶯や霧のふかさに谷の木々 阿部ひろし 酸漿 200309  
霧沸いて八島ヶ原の驟雨かな 清水伊代乃 酸漿 200309  
桷の花霧流れ行き流れ来る 清水和子 酸漿 200309  
泰山木咲きて輪中の霧匂ふ 内藤順子 酸漿 200309  
松蝉や日暮に似たる山の霧 高橋さえ子 200309  
遭難のレリーフ霧の登山口 小田知人 ぐろっけ 200309  
霧飛んで大山峨々と峙てり 稲畑汀子 ホトトギス 200310  
又変る山の表情霧去来 稲畑汀子 ホトトギス 200310  
どこまでも霧の変幻追うて旅 稲畑汀子 ホトトギス 200310  
安達太良山いづこか霧の飛んでをり 稲畑汀子 ホトトギス 200310  
吾亦紅霧に色濃くありにけり 井上哲王 ホトトギス 200310  
ひざまづく我もケルンも霧の中 水原春郎 馬醉木 200310  
高嶺蝶熔岩 らば吹く霧に溺れつゝ 岡田貞峰 馬醉木 200310  
大垂水峠越えゆく霧の中 阿部ひろし 酸漿 200310  
霧雨に初蝉鳴けり登山口 大内恵 酸漿 200310  
霧らふ灯の福祉至上の国に来し 能村研三 200310  
雷鳥の霧に仔を呼ぶ声ならむ 白井剛夫 200310  
二階建てのゴンドラ現るる霧の中 二宮桃代 雨月 200310  
水面擦る霧を聴きをり星透く夜 渡邉友七 あを 200310  
夜景見に来し山頂は霧の中 島谷征良 風土 200310  
ななかまど尾根に吹く雲霧となり 原何城 ぐろっけ 200310  
紗のごとき霧降りて来る松虫草 斉藤小夜 風土 200311  
霧時雨納経待ちを岩の穴 柴田由乃 風土 200311  
放水のダムの音のみ霧襖 大森美恵 風土 200311  
空海のこゑかも霧の流れゆく 池田光子 風土 200311  
黒百合や頂の霧晴れゆける 清水和子 酸漿 200311  
ケルン積む仙丈岳は霧の中 清水和子 酸漿 200311  
霧襖より起重機の現はれし 加藤サヨ子 築港 200311  
鮎の香を宿して川の霧淡し 浅川正 雲の峰 200311  
とりかぶと湖畔の霧の晴れきたり 北吉裕子 雲の峰 200311  
蕎麦の花木曽駒の霧上がり初む 木村てる代 雲の峰 200311  
湿原を眼下に霧の方位盤 竹内喜代子 雨月 200311  
炊煙のごとき霧纏く羽後の山 竹内弘子 あを 200311  
霧灯る町に魔除けのナイフ買ふ 中田みなみ 200311 霧 6→

 

2019年10月29日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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