霧 3     100句

霧深き一燈へこころなぜか寄る    高島茂

 朝霧 夕霧 夜霧 川霧 山霧 海霧 霧笛

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
山の池霧の底より鴨鳴ける 定藤素子 雨月 200101  
霧の中入水心に歩みをり 島貫アキ子 銀化 200101  
草千里牛の群より霧生る 福田かよ子 ぐろっけ 200101  
霧深き中より犬や港の夜 石森富子 遠嶺 200102  
朝の日を霧の水玉包み込む 高橋としを 酸漿 200102  
パクパタパタ足音つづく霧の海 金子皆子 海程 200102  
濃霧濃霧私は雌蕊それとも雄蕊 金子皆子 海程 200102  
湖の面を霧の走れる遠三上山 竹内喜代子 雨月 200102  
霧となるダム湖の精かゆらぎ立つ 松本すま 京鹿子 200102  
霧の中百年前の人と遇う 星野早苗 船団 200102  
霧捲きて石積みのダム砦なす 星加克已 ぐろっけ 200102  
鴎飛ぶ霧にかすめるリバプール 大塚洋子 酸漿 200103  
睡蓮の霧動くとき揺らめきぬ 西田もとつぐ 船団 200103  
凶と言ふ夜爪剪りゐて窓の霧 伊藤鯰子 ぐろっけ 200105  
さよならをいつまで霧の九十九里 中原梓 海程 200106  
霧流る水の神また樹の神に 山中志津子 京鹿子 200106  
霧の長城真向ひ馬は首垂れ 西田もとつぐ 船団 200106  
霧の九頭龍川くずりゆう母乳の溢れと思う 齋藤一湖 海程 200107  
死に水も産湯も山へ霧七戸 吉田さかえ 海程 200107  
霧襖方舟すでに着きゐたり 西村純 200107  
雨後の霧灘より晴れて花蜜柑 新田巣鳩 馬酔木 200108  
村を這ふ霧に撓みしおほでまり 桑田眞佐子 火星 200108  
霧はれて天領青きほととぎす 武井美代子 風土 200108  
霧をゆき父子同紺の登山帽 能村登四郎 200108

萌子を伴ひて

立山に登る

黒人霊歌明け方は霧濃かりけり 岡田透子 200108  
今晴れし霧に濡れゐる岩鏡 朝妻力 俳句通信 200108 白木峰
霧晴れてオリーブの丘十字の丘 田口千恵子 200108  
秋霧に濡れて別れを惜む旅 稲畑汀子 ホトトギス 200109  
霧展け偲ぶ心のあるときは 稲畑汀子 ホトトギス 200109  
霧涼し空穂生家の高野槙 高橋邦夫 風土 200109  
その色の谷うつぎとは霧去来 鈴木夫佐子 200109  
名物の霧の出てゐる芝居小屋 中原道夫 銀化 200109  
山に霧巻けば浴衣の襟冷ゆる 岡本眸 200109  
老鶯の重ね啼きして霧の湖 今井松子 遠嶺 200110  
白描の霧らふ奥嶺や山椒喰 岡田貞峰 馬醉木 200110  
高嶺薔薇霧がかくまふ真紅 渡邊千枝子 馬醉木 200110  
この霧の霽れなば姥となりてゐむ 渡邊千枝子 馬醉木 200110  
霧ふかしリフト孤独の宙のぼる 手島靖一 馬醉木 200110  
霧退きし雪渓うろこ連ねたり 手島靖一 馬醉木 200110  
指さされ霧の底なり山ははこ 手島靖一 馬醉木 200110  
霧ごめの荘に籠りて笛吹けり 西山美枝子 酸漿 200110  
とりあへず狭霧を巻いて山越えす 青山茂根 銀化 200110  
霧の気の合歓の花また合歓の花 金子兜太 海程 200110  
十人で囲むとむらい霧の花 阿木よう子 海程 200110  
駒草や霧の渦巻く牧の径 足立登美子 春耕 200110  
渓谷の出湯に下りくる山の霧 久保東海司 200110  
踊子の越えし峠の霧纏ふ 谷口ふみ子 雨月 200110  
霧踏みつ足柄山へ鹿喰ひに 関口ゆき あを 200110  
音もなく方位失ふ山の霧 長谷川登美 ぐろっけ 200110  
濃き霧に足元とられ動かれず 長谷川登美 ぐろっけ 200110  
山の霧森を流れていづこまで 長谷川登美 ぐろっけ 200110  
森の樹々霧と流れを共にせり 長谷川登美 ぐろっけ 200110  
霧うすれ森の緑の色やさし 長谷川登美 ぐろっけ 200110  
霧晴れてしかと立ちゐる森の樹々 長谷川登美 ぐろっけ 200110  
霧晴れて人は喜び声あげる 長谷川登美 ぐろっけ 200110  
灯さねば隣家の遠し霧襖 小野寺和子 200111  
束の間の霧の渦巻く岳樺 小野寺和子 200111  
吾亦紅立ち添ふわれも霧囲ひ 岡田貞峰 馬醉木 200111  
霧白し暗し木道は卍なす 岡本まち子 馬醉木 200111  
釣人の声は一瞬霧の中 大串章一 百鳥 200111  
降臨の溶岩に流るる霧の音 黒田貴勢 京鹿子 200111 高千穂
土笛のそれから先は霧襖 木山杏理 京鹿子 200111  
霧ごめにこころ離れてゆく音す 中原道夫 銀化 200111  
霧濡れの牛乳瓶の触れ合へり 大嶋康弘 銀化 200111  
咲かせては隠しゆく霧夕菅野 吉永とほる 円虹 200111  
霧に明け霧に暮れゆく野守どち 下平しづ子 雨月 200112  
茅葺は凡そ五十戸霧深し 熊岡俊子 雨月 200112  
雪加鳴く霧濃きほとり投網打つ 岩崎きゑ子 馬醉木 200112  
和江先生亡きあと花野霧こめて 栗山よし子 馬醉木 200112  
氾濫のごとくに流れ峡の霧 村上沙央 200112  
霧積のここより秋の雨といふ 横尾桂子 銀化 200112  
三行半ひとまづ霧にあづけ置く 槐布由子 銀化 200112  
パブは霧ギネス一杯また一杯 大林淳男 銀化 200112  
峻を攀ぢつつ荒き霧となる 白石峰子 円虹 200112  
霧酒場サムと呼ばれし兵の老ゆ 宇都宮滴水 京鹿子 200112  
葬列の去りし野面に霧流る 竹市悠紗 京鹿子 200112  
霧しぐれ大樹二幹を寺門とす 大串章 百鳥 200112  
霧被ふ流域はみなねまるなり 能村研三 200112  
この神秘真白き霧に包まれて 岸野美知子 酸漿 200112  
霧ごめの田を分ちをり彼岸花 広瀬敏子 酸漿 200112  
霧深く流るる音の湯檜曽川 小浦遊月 酸漿 200112  
岩に立ち天神平霧深し 小浦遊月 酸漿 200112  
蝦夷竜胆矢印辿る霧の中 阿部悦子 酸漿 200112  
霧晴れて指呼に見えたる槍ヶ岳 伯井茂 春耕 200112  
山の駅霧に湿りし切符切る 伯井茂 春耕 200112  
沼へゆく細道霧にふさがるる 田中藤穂 あを 200112  
霧の森今日は野猿の遊び場所 長谷川登美 ぐろっけ 200112  
夕の鐘霧にこもりてミサ始る 長谷川登美 ぐろっけ 200112  
いつときは霧におぼれしモンブラン 望月晴美 200201  
木の間より見えてきたりし霧ホテル 小林あつ子 火星 200201  
濃き霧に叫びて木霊呼び起す 泉田秋硯 200201  
熊笹に樹海の霧の夕すさぶ 山岸治子 馬醉木 200201  
霧晴れし笹のまみどり湯殿山 川澄祐勝 春耕 200201  
検診に村人集ふ霧の中 結城トミ子 春耕 200201  
霧ごめの峠出づるや船番所 鰍澤真佐子 春耕 200201 ライン河
谷底の深さ呑み込み霧迅し 遠藤裕子 円虹 200201  
つつまれし霧の山荘鳴る静寂 小田ひろ 円虹 200201  
信濃路や山裾はみな霧を生み 伊藤澪子 雲の峰 200201  
月山の霧に濡れける猩々緋 延広禎一 200201  
石鼎を称へて霧の霽れにけり 大串章 百鳥 200201 霧 4

2019年10月28日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。