18   100句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
川霧の山肌登る早さかな 上野進 春燈 201911
牛濡らし馬濡らしゆく牧の霧 武田未有 201911
霧深き豊後水道急に霽れ 山田六甲 六花 201911
夢に飼う山のかなたの霧のまち 陽山道子 船団 201912
乗鞍の霧の速さに沈黙す 眞野則子 六花 201912
山路越え霧の早さと鈴の音と 眞野則子 六花 201912
霧走る今日の六甲不機嫌なり 眞野則子 六花 201912
奥摩耶や霧をまとひて山女 眞野則子 六花 201912
潮騒の耳に優しき霧の中 中御門出 六花 201912
今朝も又新聞届く霧の中 中御門出 六花 201912
霧の中欄干の赤現はるる 中御門出 六花 201912
海峡に船笛ひびく霧の朝 中御門出 六花 201912
霧はれてトルコブルーの名護の海 冷泉花 六花 201912
ジャキーステーキ店探す名護は霧 冷泉花 六花 201912
船笛のこんな遠くに霧の中 延川笙子 六花 201912
連山に霧の海涌き流れけり 延川笙子 六花 201912
大橋の末海霧に消されゆく 田尻勝子 六花 201912
霧の中内山理名に似しをんな 赤松赤彦 六花 201912
霧襖開ける力は残りけり 赤松赤彦 六花 201912
多聞寺の霧に塞がる登り坂 赤松赤彦 六花 201912
霧晴るる飛騨の古刹の杉木立 延川五十昭 六花 201912
霧立つや駅舎に買ひし朴葉味噌 延川五十昭 六花 201912
山の宿朝霧川を渡り来ず 笹村政子 六花 201912
海霧の幕おちたかに富士の峰 湯本正友 やぶれ傘 201912
一山の霧を震はせ奈良太郎 長谷川閑乙 馬醉木 201912
おはら節流る夜霧の町並に 延川五十昭 六花 201912
口笛で吹き飛ばしたる狭霧かな 赤松赤彦 六花 201912
大橋の霧の淡路に突き刺さる 田尻勝子 六花 201912
これがあの沖縄らふてい霧の雨 冷泉花 六花 201912
霧晴るる燃ゆる夕陽を目の前に 眞野則子 六花 201912
建具なら開けるものを霧襖 近藤喜子 201912
足元はしつかり見えて五里霧中 高橋将夫 201912
霧の中湯船は空とつながりし 川井さち子 風土 201912
汐留の迷路霧立つ亀の水 平野無石 201912
海霧晴れし湿原百の水鏡 平野無石 201912
次々と人呑み込んで夜の霧 山田暢子 風土 202001
朝霧の濃ゆきところは川流れ 山田暢子 風土 202001
牛乳を飲むや浅間の霧に咽せ 小田嶋野笛 末黒野 202001
朝霧や秩父盆地をすつぽりと 森清堯 末黒野 202001
霧晴れて豁然とある山河かな 黒滝志麻子 末黒野 202001
句碑開眼告ぐかに能登の霧走る 千田百里 202001
蛇笏忌の一村深き霧の中 相川健 202001
連山の残すいただき霧の海 黒滝志麻子 末黒野 202001
再会を契りしままの夜の霧 丸井巴水 京鹿子 202001
頂と麓を分かつ霧の帯 田中信行 202001
濃淡を霧の意のまま湖の島 佐藤喜孝 あを 202002
湖の霧を集めて中の島 佐藤喜孝 あを 202002
くつきりと秩父連山霧霽れて 橋場美篶 末黒野 202002
薄墨の山霧深き秩父かな 大川暉美 末黒野 202002
山宿や霧の下より汽車の音 今村千年 末黒野 202002
雨空の山間を霧兜太句碑 岡野里子 末黒野 202002
突堤の尖りをかくし冬の霧 黒滝志麻子 末黒野 202002
縞枯山しまがれに吹きくる霧のかたさうな 宇都宮敦子 琴引鳥 202002
霧の朝堤の道に川見えず 善野行 六花 202002
霧晴れて草木に日矢のいくすぢも 武藤節子 やぶれ傘 202002
霧ぶすまこゑしてかほの現れる 松下道臣 202002
朝霧やとほく雨戸を開ける音 岩崎俊 202002
対向車なく霧ごめの山路かな 山田閏子 ホトトギス 202002
連山の晴れゆく霧の早さかな 住田千代子 六花 202002
霧深し海鳥のこゑ遠くして 秋山信行 やぶれ傘 202002
朝霧が我が家の庭を動きゐる 丑久保勲 やぶれ傘 202002
墨絵めく秩父連山霧襖 橋場美篶 末黒野 202002
落葉松の林や霧の擦過音 深川淑枝 202003
朝霧の切れ目山顛蒼く立つ 深川淑枝 202003
霧晴れて全山錦となりにけり 野昭彦 ホトトギス 202004
山頂に向ふリフトに霧しまく 野昭彦 ホトトギス 202004
白鳥が白鳥を呼ぶ霧の中 山口優子 202005
霧や遊動円木ただ長き 岡田史女 末黒野 202008
霧抜けて抜けて着陸態勢に 稲畑汀子 ホトトギス 202009
霧消えて平凡な町ありにけり 稲畑汀子 ホトトギス 202009
山霧の降りて来さうな夕べかな 稲畑汀子 ホトトギス 202009
さつきまで霧の気配のなき山路 稲畑汀子 ホトトギス 202009
霧晴れて眼下に海の展けたる 稲畑汀子 ホトトギス 202009
朝霧の舞れて車窓に富士を嵌め 稲畑廣太郎 ホトトギス 202009
夕霧の晴れて夕星明かしゆく 稲畑廣太郎 ホトトギス 202009
両端に貝塚を置く海霧の湾 森高武 風土 202009
海霧の浜弁当に赤いウインナー 森高武 風土 202009
馬の背を音無く霧の包みけり 林紀夫 春燈 202009
摩耶山の霧の予報をしりぞけて 稲畑廣太郎 ホトトギス 202010
滝しぶき水面にあたり霧になる 出口誠 六花 202010
若狭彦霧の丹波の山越ゆる 竹中一花 202011
妖術のやうに霧立つ山上湖 田邑利宏 202011
現るる城の石垣霧晴れて 豊谷青峰 春燈 202011
暮れてゆく霧と汽笛の淡路かな 浜田久美子 六花 202011
草原を沈ませてをり霧しぐれ 森田節子 風土 202012
舫ひ船ゆらして浦の霧襖 橋添やよひ 風土 202012
霧晴るる色の戻りて音戻る 中野千代子 末黒野 202012
過去へゆく我が一両車霧の街 安田優歌 京鹿子 202101
出穂の田んぼアートや霧晴るる 成宮紀代子 202101
薙ぎ払ふ真葛が原に光る霧 善野行 六花 202101
月山のやまがたに霧流れけり 延川笙子 六花 202101
駅前のタクシー乗場いつしか霧 吉清和代 202101
古代への入口霧の朱雀門 古賀しぐれ ホトトギス 202102
曽爾高原霧の芒となりゆける 西村やすし ホトトギス 202102
外つ国ヘテールランプの霧に消ゆ 山浦紀子 春燈 202102
日が射せば霧のべールを脱ぎし風 片桐てい女 春燈 202102
霧脱げば道の色香の鮮しき 片桐てい女 春燈 202102
いにしへは海なりし町霧襖 斉藤マキ珈琲 末黒野 202102
這ひ這ひの尻突き上げて霧の峰 瀬戸薫 風土 202102
霧を出て霧に入りゆく歩荷かな 角野良生 202102
霧→ 19

 

2023年11月22日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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