19   55句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
峠越え霧に沈みしふるさとへ 苑実耶 202102
霧晴れて貴婦人といふ白樺 和田慈子 末黒野 202103
猪垣を結ふ霧深き里に結ふ 荒川新星 202103
朝霧の晴れて輝く北アルプス 赤座典子 あを 202104
ホルンの音流れ燕岳霧の中 窪みち子 202105
捨て舟を艫よりさらひ狭霧急 柴田近江 202105
汝が睫毛霧にはあらず濡れゐしよ 成瀬櫻桃子 春燈 202107
霊巌に触るる素足は霧の中 能村研三 神鵜 202107
霧や抱へしままの旅心 伊藤美緒 末黒野 202107
朝霧の晴るる嵯峨野や今年竹 石黒興平 末黒野 202109
しうしうと霧巻く猪の割き場かな 井原美鳥 202111
霧ごむる嘘がまことで通りけり 尾野奈津子 春燈 202111
霧の水上バス「ラ♭」(ラ・フラット)の汽笛 篠田純子 あを 202111
霧深き湖面漕ぎ出す異郷の地 秋川泉 あを 202111
見えをりし桜消えたり朝の霧 岩井京子 202112
霧月夜読めぬ余命を測りおり 平野無石 202112
箱根路は霧の底なり鳥の声 林紀夫 春燈 202112
あかときの寺領をつつみ霧襖 菅野日出子 末黒野 202112
火の山は濃霧の中や馬刺食ふ 荒井千佐代 202112
霧の這ふ連山深き朱を抱き 平松うさぎ 202112
門灯を霧に点せる別墅かな 山田閏子 ホトトギス 202201
山霧晴れ実朝の海沖に拡ぐ 河崎國代 春燈 202201
沼辺り霧の立ち込め猟期来る 里村梨邨 202201
土色の怒涛の黄河霧の果て 長谷川はまゆう 末黒野 202201
明けてきて霧晴て来て雑木山 青谷小枝 やぶれ傘 202201
霧立ちて右も左も森の道 安藤久美子 やぶれ傘 202201
しなやかに我を包めり霧襖 村上葉子 202202
霧深き港にくはへ煙草かな 大西乃子 202205
白神の幻めきぬ霧ぐもり 石井美智子 風土 202206
花の雨散るも残るも霧の中 本田豊明 202206
たはむれに香水の霧軍服に 亀田虎童子 あを 202208
川蜻蛉ふはりと浮かび朝の霧 鈴木英雄 末黒野 202210
夕霧の峡より櫂の音のして 平松うさぎ 202211
妻の手の温みを胸に霧の旅 鈴木呂仁 京鹿子 202211
山城の丹波一国霧を抱く 鈴木呂仁 京鹿子 202211
玄海の沖のふくらむ霧笛かな 西住三惠子 202212
朝霧の尾瀬沼を擁く燧ヶ岳 田中臥石 末黒野 202212
穂高連峰端に霧湧く槍ヶ岳 田中臥石 末黒野 202212
鬼あそぶ霧の飛鳥の巨石群 山中志津子 京鹿子 202212
霧の中すれ違ふ私とわたくし 井尻妙子 京鹿子 202212
霧ごめの渓の深さや水の音 岡野里子 末黒野 202301
霧に浮くテールランプや九十九折 岡野里子 末黒野 202301
海に霧名もなき小魚串に反り 奥田筆子 京鹿子 202301
無人駅に降りたちし霧寒の月 大西逸子 京鹿子 202301
霧を抱くあれは片恋だったかと 杉井真由美 京鹿子 202301
朝霧や白波の立つ潮位標 岡野里子 末黒野 202302
渡り鳥キングの塔の霧はれて 岡野里子 末黒野 202302
出航の汽笛遠くに霧の町 岡田史女 末黒野 202302
宍道湖や霧に棹さす蜆舟 太田良一 末黒野 202306
霧や仁王の瘤の土埃 高木邦雄 末黒野 202306
朝霧の虚空に吸はれゆく刹那 稲畑廣太郎 ホトトギス 202309
鮎釣の半身霧の中にあり 戸栗末廣 202304
早暁の霧の立ちゐる田んぼ道 眞田忠雄 やぶれ傘 202304
咲き残るもの咲き急ぐものに霧 亀井福恵 京鹿子 202304
霧に浮くスカイツリーの孤影かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 202310
霧1→

 

2023年11月22日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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