生身魂 1     305句

古里にふたりそろひて生身魂   阿波野青畝   万両

迎火  盂蘭盆  盆用意・盆仕度  盆休  盆波  魂迎  送火  生身魂

作品
作者
掲載誌
掲載年月
健啖を褒められてゐる生身魂 山田弘子 春節 199503
生身魂じんべゑ鮫に会うて来し 山尾玉藻 火星 199809
ていねいに日月を生き生身魂 久崎富美子 199811
開墾に減反に生き生身魂 高木悠悠 199812
母の名で吾を呼び給ふ生身魂 長山あや 円虹 199812
日は西へ何を伝へに生身魂 宇都宮滴水 京鹿子 199904
生身魂ちつともじつとしてをらぬ 山尾玉藻 火星 199909
布持ちてぐし縫の所作生身魂 麻生當子 199909
一病を身の奥に持ち生身魂 木谷尚子 俳句通信 199909
さあ齢は忘れましたと生身魂 長谷川千枝子 199910
一病と仲違へずに生身魂 木谷尚子 俳句通信 199910
資生堂パーラー好きの生身魂 高野美佐子 俳句通信 199910
表裏返し拭われ生身魂 細川知子 ぐろっけ 199910
生身魂右とひだりを見てゐたり 木下野生 199911
見るべきは見て来しといふ生身魂 能村登四郎 芒種 199911
生身魂癌とは云えず今日も又 水野範子 ぐろっけ 199911
愛憎の憎は語らぬ生身魂 ハンセン妙子 199912
卒寿てふ江戸つ子気質生身魂 稲畑廣太郎 廣太郎句集 199912
生身魂話いくたび後戻り 谷泰子 ぐろっけ 199912
何するも大安選び生身魂 笹倉さえみ 雨月 200001
耳よりも目の遠くなり生身魂 保坂加津夫 いろり 200010
逢ふたびに和服の人は生身魂 保坂加津夫 いろり 200010
母恋ひの一句を胸に生身魂 金澤明子 火星 200012
飢餓を生き美食を憂ひ生身魂 高木悠悠 200101
逢ふごとに死後の話を生身魂 細川和子 ぐろっけ 200102
病歴も自慢のひとつ生身魂 多田鬼堂 200108
生身魂つばき油のにほひけり 山県總子 銀化 200109
舌を噛みさうな名前の生身魂 細野みさを 200111
怪談のさはりはしよつて生身魂 名本敦子 200111
生身魂大黒柱磨きをり 宮川みね子 風土 200111
輪の中の母上機嫌生身魂 関薫子 百鳥 200111
昭和帝の写真を掲げ生身魂 吉岡久江 火星 200111
正座して傾いてゐる生身魂 松本恭昂 火星 200111
酒好きでチョコレート好き生身魂 立岩利夫 海程 200111
石積んで火を作りをる生身魂 石脇みはる 200111
生身魂自転車のこの漕ぎっぷり 山中宏子 200112
上品な大阪弁の生身魂 赤井よしを 円虹 200112
生身魂珊瑚の指輪ゆるくなり 大井邦子 ぐろっけ 200112
生身魂気丈に生きし丙午 中田征二 ぐろっけ 200202
生身魂いくたび脱皮くり返し 梶浦玲良子 波小舟 200205
生身魂不死甲斐とふ世を生きし 葛迫空山 銀化 200207
生身魂未だに粋を利かせたき 池田崇 200209
おほいなる知恵袋とも生身魂 大沼眞 200209
三猿の教へ守りて生身魂 水原春郎 馬醉木 200209
生身魂加賀の訛の抜けきらず 池田厚子 雲の峰 200209
酢こんぶは赤いべべ着て生身魂 栗栖恵通子 200210
猫年の生れと云はる生身魂 大山文子 火星 200210
小抽斗次々開くる生身魂 大東由美子 火星 200211
手伝へることはないかと生身魂 松原ふみ子 200211
生身魂遊学の子を先に立て 大井貞一 京鹿子 200212
潔癖のすぎて疎まれ生身魂 鮎川富美子 200212
千客万来生身魂喜ばす 岩永恵子 百鳥 200212
予定表びつしり埋まる生身魂 中里とも子 百鳥 200212
せつせつと空襲語る生身魂 和気永子 万象 200212
生身魂さきざきの計豊かなり 大橋宵火 ホトトギス 200301
寝ころぶは眠ることなり生身魂 加古みちよ 冬菜畑 200301
火星見んと上る物干し生身魂 竹内弘子 あを 200310
遠き日は醜の御楯ぞ生身魂 藤田かもめ 200311
宝石の指輪重たし生身魂 片山タケ子 200311
生身魂軍人勅諭諳んずる 岩崎靖子 200311
生身魂少しく口のもつれゐて 木下野生 200311
音曲も酒も忘じし生身魂 杉山瑞恵 雨月 200312
聾に在しにこにこ生身魂 玉置かよ子 雨月 200312
幽霊の話が得意生身魂 藤田かもめ ぐろっけ 200312
生身魂鶴の一声放ちけり 横山昌子 200401
帰省子と呼ばれしころも生身魂 山田六甲 六花 200409
生身魂初マンゴーをよろこべり 三澤治子 万象 200410
顔にまだ洒落つ気のこし生身魂 柴田雪路 200410
八難を超えてきし艶生身魂 島崎省三 200410
長生きの講演聞きに生身魂 杉江茂義 雲の峰 200410
生身魂自慢話も聞き飽きて 塩川雄三 築港 200410
長生きをさもすまなげに生身魂 鎌田つた枝 築港 200410
生身魂別棟までへ試歩たしか 山梨幸子 200410
勘定はまだまだ達者生身魂 石田静江 200411
厨音はづませてゐる生身魂 亀ヶ谷照子 遠嶺 200411
なかなかに惚けるものよ生身魂 土屋酔月 火星 200411
盆過ぎの座敷にふたり生身魂 中上照代 火星 200411
忘却とは都合よきもの生身魂 伊藤賢三 春燈 200411
生身魂猫の半眼寄りがたき 近藤貞子 六花 200411
のらくろの本にかぎると生身魂 藤田かもめ ぐろっけ 200411
サンバ聞き生身魂てふ題がいや 木田千女 200412
櫛いらぬ鏡もいらぬ生身魂 木田千女 200412
舌鋒の萎えることなき生身魂 吉本昭子 ぐろっけ 200412
百年は生きると言ひし生身魂 高倉恵美子 200501
始むるにおそきことなし生身魂 高橋瑛子 河鹿 200501
そこまでは言はずもがなの生身魂 有吉桜雲 200501
女系家族婿かたまりて生身魂 濱崎惠美子 河鹿 200510
なんにでも相槌ばかり生身魂 塩川雄三 築港 200510
遠慮なくもてなしを受く生身魂 川加藤サヨ子 築港 200510
念仏のあとの健啖生身魂 宮脇ちづる 200511
健啖を子等にほめられ生身魂 谷田部栄 万象 200511
逆縁に生くる大儀を生身魂 松本恒子 ぐろっけ 200511
客人に昔話を生身魂 佐古寛一郎 築港 200511
寝転ぶと直ぐに眠れて生身魂 青山丈 200511
誇りとすエージシューター生身魂 藤田かもめ 200512
目標は百歳といふ生身魂 林和子 200512
大いなる知恵袋もち生身魂 大西昭子 200512
娘にも些少の遠慮生身魂 村上和子 ぐろっけ 200512
大根の辛みが好きと生身魂 塚本富士子 栴檀 200601
革砥には手を触れさせず生身魂 高崎武義 200607
習志野のラッパを言へり生身魂 井上信子 200611
畑中の瓜もぎゐたる生身魂 石脇みはる 200611
明治の世を口癖に恋ふ生身魂 江原博子 200612
亡き君に百四歳の生身魂 竹下陶子 ホトトギス 200701
何事も頷くばかり生身魂 笹倉さえみ 雨月 200701
生身魂むかしのことはよく語る 高倉恵美子 200701
月宮殿ひとふし謡ふ生身魂 岩岡里子 春燈 200707
茶封筒また取り出せる生身魂 山尾玉藻 火星 200708
笑ふにも泣くにも力生身魂 鷹羽狩行 200709
くれなゐのマニキュア十指生身魂 加藤みき 200710
反骨の背中ありけり生身魂 向井由利子 200710
カーナビにまさる土地勘生身魂 北川キヨ子 200711
生き甲斐は一合の酒生身魂 中沢三省 風土 200711
生身魂変体かなのわが名古り 稲次登美子 雨月 200711
青汁を飲むことになる生身魂 青山丈 200711
日章旗自ら掲げ生身魂 和田照子 200712
朗々と江差追分生身魂 磯崎清 200712
声大きことは変はらず生身魂 今成公江 200712
新しきものが大好き生身魂 佐々木いく子 200712
拾ひきし石を並べて生身魂 手拝なをみ 200712
達者でと言ふが口癖生身魂 五島好枝 200712
いのちなが明治生れの生身魂 今谷脩 ぐろっけ 200712
赭梨の皮長々と生身魂 深澤鱶 火星 200712
生身魂死線越えきし話また 谿昭哉 200803
鳴龍を上手に鳴かす生身魂 亀田虎童子 200808
目に見えるごとくに話し生身魂 碓井慧 200809
ケロイドも古り聖めく生身魂 築城百々平 馬醉木 200810
口開けて夢を見てをり生身魂 栗栖恵通子 200810
生身魂曾孫としばし見詰めあふ 篠田純子 あを 200810
生身魂慌ててズボン穿きにけり 篠田純子 あを 200810
生身魂飴ひとつにもありがたし 水島とみ子 春燈 200811
笑顔もていつもおほきに生身魂 近藤きくえ 200811
端座して店番を好く生身魂 佐藤山人 200811
よく食うてよく働いて生身魂 鈴木とおる 風土 200811
生身魂戦死せし子を誉めにけり 福島せいぎ 万象 200811
生身魂畑が好きでありにけり 徳井節子 馬醉木 200812
Tシャツを着こなしてゐる生身魂 伊藤宇太子 200812
見ず言はず聞かずを決めて生身魂 市川由美子 200901
体内にまだ銃弾が生身魂 坂井恭子 200901
失せものにこだはつてゐし生身魂 稲畑汀子 ホトトギス 200908
硫黄島涙枯れたる生身魂 中島玉五郎 200908
微笑みてうなづくばかり生身魂 伊東湘三 春燈 200909
朝からは田まはりもして生身魂 豊田都峰 京鹿子 200909
自画像を頭上に一献生身魂 豊田都峰 京鹿子 200909
生身魂返信メール早かりし 高橋芳子 火星 200910
いつのほどにか凡夫吾生身魂 大橋敦子 雨月 200910
生身魂吾臍しめて過ごすべし 大橋敦子 雨月 200910
表情の時折白く生身魂 篠田純子 あを 200910
生きてきて今日を大事に生身魂 中村洋子 風土 200911
生身魂語るはいつも勝いくさ 長浜徳三 春燈 200911
生身魂かつて棚田の山頭 小俣剛哉 春燈 200911
近影は遺影のつもり生身魂 秋葉雅治 200911
もういいと言ふが口癖生身魂 今瀬一博 200911
決定の一声大き生身魂 竹島勝代 200911
生身魂己が卒寿を反芻し 廣瀬義一 雨月 200911
好物は未だ変はらず生身魂 近藤倫子 ぐろっけ 200911
仮の世をせっせっせっせと生身魂 藤野寿子 あを 200911
座つても立つても丸き生身魂 代田青鳥 風土 200912
生身魂今から句会明日茶会 稲畑廣太郎 ホトトギス 201008
ステーキが一番好きと生身魂 水原春郎 馬醉木 201009
生身魂五黄の寅と答へけり 徳井節子 馬醉木 201010
握りたる掌の柔らかき生身魂 松本圭司 201010
生身魂わが家が良しと宣へり 西岡啓子 春燈 201011
合はせ鏡に写すファッション生身魂 井口淳子 201011
生身魂ごろた石などいらひをる 小形さとる 201011
かはいらしく我を通しけり生身魂 田所節子 201011
おおきにをくりかへし言ふ生身魂 藤田素子 火星 201011
アカペラの軍歌十八番(おはこ)の生身魂 吉田耕人 ぐろっけ 201011
特攻の成れの果てらし生身魂 吉田耕人 ぐろっけ 201011
生身魂牧舎の牛を見に行くと 安部和子 雨月 201011
白Kのテレビが來た日生身魂 佐藤喜孝 あを 201011
生身魂まだ八十の紅を引く 片田きく 201012
偏食の孫を咎める生身魂 鈴木浩子 ぐろっけ 201012
生身魂五黄の虎と答へけり 徳井節子 馬醉木 201101
生身魂主義も主張も申さざり 菅谷たけし 201101
巻紙の文筆確か生身魂 井口淳子 201110
タイガースが好きで矍鑠生身魂 田中芳夫 201111
佳き詩生れ色紙を買ひに生身魂 北尾章郎 201111
一病を持ちて息災生身魂 藤岡紫水 京鹿子 201111
茶事に呼ばれてマナー完壁生身魂 北尾章郎 201112
組み立つるごとくに起ちて生身魂 原友子 201112
同じこと言うて笑うて生身魂 平野みち代 201112
生身魂喜怒哀楽は越えてをり 吉田耕人 ぐろっけ 201112
若者にネジを巻きたり生身魂 吉田耕人 ぐろっけ 201112
生身魂時に厳しき正論も 吉田耕人 ぐろっけ 201112
エノケンの唄は忘れず生身魂 吉田耕人 ぐろっけ 201112
寝たきりで一族束ね生身魂 内藤呈念 ホトトギス 201201
虚子にホ句学びし誇り生身魂 竹下陶子 ホトトギス 201202
生身魂大和に乗つてゐたといふ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201202
志の身に先に逝くなと生身魂 北岸邸子 春燈 201202
生身魂花鳥諷詠より知らず 竹下陶子 ホトトギス 201203
どちらはんどしたかいなあ生身魂 稲畑廣太郎 ホトトギス 201208
一日の気温に対処生身魂 稲畑汀子 ホトトギス 201208
大文字のさまに寝ねたり生身魂 栗栖恵通子 201211
三味線のポツンと鳴りて生身魂 西村純太 201211
よしこのに踊り出すなり生身魂 福島せいぎ 万象 201211
生身魂ボタン一つを掛けちがへ 高田たみ子 万象 201211
曾孫抱きて句暦の長き生身魂 磯野しをり 雨月 201211
起きぬけに桃吸うてゐる生身魂 城孝子 火星 201211
生身魂西瓜の種をほろと吐き 西村節子 火星 201211
しろがねの髪刈り上げし生身魂 松本和子 火星 201211
給食を知らざるわれら生身魂 酒井秀郎 返り花 201211
一杯の寝酒欠かさぬ生身魂 鍋島武彦 末黒野 201211
判で押すくらし変らず生身魂 坂口郁子 末黒野 201211
生身魂健啖の子に勝りけり 久布白文子 馬醉木 201212
生身魂手品の種の尽きにけり 木内博一 春燈 201212
生身魂カフェで娘と待ち合はせ 細川知子 ぐろっけ 201212
生身魂スカイツリーに連れ出さる 河口仁志 201212
辞世の句更新したり生身魂 井手浩堂 万象 201212
生身魂あの日を語る重き口 稲畑廣太郎 ホトトギス 201305
生身魂平和の鐘に涙して 稲畑廣太郎 ホトトギス 201305
譲られぬ生き方のあり生身魂 柿本麗子 千の祈り 201307
球審を買って出でたり生身魂 阪本哲弘 201310
あれこれと詰まる巾着生身魂 山根征子 201310
夏痩とことわつてゐる生身魂 神蔵器 風土 201310
水分を行きつ戻りつ生身魂 小林共代 風土 201310
生身魂ふたり揃って入院す 篠田純子 あを 201310
崩れざる渋面ながき生身魂 石橋邦子 春燈 201311
髭づらに兵のおもかげ生身魂 福島せいぎ 万象 201311
しみじみと水に味ある生身魂 本多俊子 201311
先物の買ひに精出す生身魂 柳川晋 201311
姿見を磨きておはす生身魂 笹村政子 六花 201311
ほんたうの歳は知らざり生身魂 小菅暢子 201311
恋の句が誰より得意生身魂 松井洋子 ぐろっけ 201311
九十二の唱歌の声や生身魂 長崎桂子 あを 201311
急くことの無き日々重ね生身魂 高地勝峰 馬醉木 201312
八十は若いと笑ふ生身魂 高倉恵美子 201312
何もせぬ一日なりし生身魂 村田岳洋 ろんど 201312
生身魂調子はづれの唄寂びて 中島芳郎 201312
合掌がすべての応へ生身魂 千原叡子 ホトトギス 201401
もういいと言ふ口癖や生身魂 今瀬一博 201401
虚子語りながらの涙生身魂 木村享史 ホトトギス 201402
控へ目にしつかり言うて生身魂 石倉千賀子 ろんど 201402
虚子の文字一字に執す生身魂 稲畑廣太郎 ホトトギス 201408
虚子の文字一字に執す生身魂 稲畑廣太郎 ホトトギス 201408
卓の上すぐ顔のある生身魂 柴田佐知子 201409
さつきから空の何見て生身魂 石川叔子 201409
生者死者去り生身魂二人きり 北川英子 201410
三途の川泳ぐ話に生身魂 大木清美子 201410
酒と肉こよなく愛し生身魂 粟倉昌子 201411
十歳は若くみらるる生身魂 青柳雅子 春燈 201411
シャッターチャンス笑壺くづさぬ生身魂 木多芙美子 春燈 201411
聞こえても聞こえなくとも生身魂 深澤鱶 火星 201411
生身魂オープンカフェの隅つこに 藤田素子 火星 201411
五欲健在と宣へり生身魂 菅谷たけし 201411
はらからは目元に現れて生身魂 井浦美佐子 201411
生身魂語らぬままに通じ合ふ 江島照美 201411
生身魂痛み止めにと酒を買ふ 中島芳郎 201411
高説を素直に聞くや生身魂 小泉貴弘 春燈 201412
生身魂離れ座敷に鈴鳴らす 福島せいぎ 万象 201412
聞こえても聞こえなくとも生身魂 深澤鱶 火星 201412
存問の詩に明け暮れ生身魂 竹下陶子 ホトトギス 201501
生身魂孫子の干支を諳ずる 久布白文子 馬醉木 201501
生身魂九九は五の段までといふ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201508
ロッキングチェア愛用の生身魂 稲畑廣太郎 ホトトギス 201508
生身魂主宰の記憶引きずりて 稲畑廣太郎 ホトトギス 201508
せつかちは相も変はらぬ生身魂 天谷翔子 201510
相撲には一家言ある生身魂 森岡正作 201510
大腿筋鍛へてをると生身魂 松井志津子 201510
強運の一白水星生身魂 岩下芳子 201510
生身魂の歳にうっかりなりにけり 篠田純子 あを 201510
しきたりはあらかた省き生身魂 能勢俊子 馬醉木 201511
臈たけし眉のわたりや生身魂 雨村敏子 201511
強運の一白水星生身魂 岩下芳子 201511
生身魂引接を説く閻魔堂 江島照美 201511
我が面の笑へば笑ふ生身魂 落合裕子 万象 201511
戦争のあとは束の間生身魂 石田きよし 201511
食うて寝て見ざる聞かざる生身魂 河口仁志 201511
終戦でなく敗戦と生身魂 松井志津子 201511
生き甲斐と言はるる謡生身魂 三輪温子 雨月 201512
スマホ撮りおがみぐせなる生身魂 衣斐ちづ子 201602
百歳も人事ならず生身魂 稲畑汀子 ホトトギス 201608
働きし骨格のまま生身魂 柴田佐知子 201609
天の意と二つ返事に生身魂 兼久ちわき 馬醉木 201610
いつまでも反抗期なり生身魂 寺田すず江 201610
飯零し知らん顔して生身魂 江島照美 201610
矍鑠と百二歳てふ生身魂 山本漾子 雨月 201611
一献を至上の幸と生身魂 山本ひろ 雨月 201611
あつぱれな背のくの字よ生身魂 山口ひろよ 201611
にこにこと唯頷くや生身魂 鈴木撫足 春燈 201611
戦争と犬猫嫌ひ生身魂 是松三雄 末黒野 201611
御馳走に舟漕いでをり生身魂 赤松赤彦 六花 201612
変つたやうな変らぬやうなと生身魂 高橋道子 201612
生身魂大欠伸して市長賞 石田きよし 201612
生身魂生前葬もすまされて 三村純也 ホトトギス 201701
生身魂→ 2      

 

2021年8月15日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。