魂 迎  81句

魂むかひこゝろ碓氷を越る夜ぞ   加舎白雄

迎火  盂蘭盆  盆用意・盆仕度  盆休  盆波  魂迎  送火  生身魂

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
良き嫁で過すひと日に魂迎 酒井多加子 俳句通信 199910  
祖母の手を引きし祖父見ゆ魂迎 岡田万壽美 俳句通信 199910  
線香に木の香草の香魂迎へ 武内美津子 199911  
はたとやむ蛙の合唱魂迎 三宅やよい 玩具帳 200004  
魂迎へ日向に塩気ありにける 小形さとる 200010  
魂迎え累代の墓整理され 林田加杜子 いろり 200010  
ちち・ははてふ言葉愛しき魂迎へ 木田千女 200012  
魂迎へ苧殻の梯子ぐらつけり 品川鈴子 船出 200104  
今吹きし風は祖母なり魂迎 岡田万壽美 俳句通信 200110  
大樟の夜気ともなひて魂迎 水野恒彦 200111  
魂迎亡き子星雲越えて来よ 根岸善雄 馬醉木 200210  
紋提灯ゆれる新居へ魂迎ふ 大井昌 京鹿子 200212  
父母も此の家は知らぬ魂迎へ 足利ロ子 ぐろっけ 200302  
船問屋の矜持をいまに魂迎 木下ふみ子 馬醉木 200311  
われにのみ見ゆる漁火魂迎へ 遠藤真砂明 200311  
山門を手燭揺れ来る魂迎 兼久ちわき 馬醉木 200312  
頬照らす榾投げ入れの魂迎 松本文一郎 六花 200312  
仮の世のなつかしからむ魂迎へ 橘澄男 山景 200408  
てのひらに雨をたしかむ魂迎 八田木枯 夜さり 200409  
魂迎ふ今宵高野の香薫きて 島崎省三 200410  
らふそくの炎を繋ぎ魂迎 飛山ますみ 遠嶺 200411  
桐の木のをちに見えたる魂迎へ 水野恒彦 200411  
近道は交番の裏魂迎へ 木下野生 200411  
魂迎へ仏に贅を尽しけり 下平しづ子 雨月 200411  
底石の透く門川や魂迎 渡邉英子 馬酔木 200511  
目じるしの樫も暮れたる魂迎 八染藍子 200511  
暮れてまだ山見えてをり魂迎へ 谷田部栄 万象 200511  
白波の高きに砕け魂迎 戸栗末廣 火星 200511  
二日目は白蒸しの膳魂迎 池田加代子 風土 200512  
魂迎へ昔の話したくなり 高倉恵美子 200602  
ちちははの知らぬこの家よ魂迎 北川英子 200610  
母を恋ふ傘寿の吾や魂迎 杉本重雄 200611  
基地に墓金網ごしの魂迎 伊舎堂根自子 万象 200611  
白樺を焚いて信濃に魂迎ふ 鈴木庸子 風土 200611  
兵たりし兄の一軸魂迎 鈴木阿久 200710  
いささかの確執譲り魂迎 鈴木撫足 春燈 200711  
さはさはと風の先達魂迎 関根洋子 風土 200711  
花街に残る哀史や魂迎 村上美智子 雨月 200711  
笹舟を渚に浮かべ魂迎へ 手拝なをみ 200712  
亡き妻とこの世で会へる魂迎 小泉豊流 酸漿 200809  
ひと降りの雨の草の香魂迎 中島伊智子 酸漿 200810  
日の暮の波音近し魂迎 戸栗末廣 火星 200811  
魂迎へ今は佛間に亡夫の部屋 森下康子 200909  
枝きつて風よく通る魂迎へ 小沢吉野 200911  
魂迎へ色つややかに茄子の馬 花岡豊香 酸漿 200911  
心経に居住ひ正し魂迎 春山和子 遠嶺 200912  
荒海に向き魂迎へ海女坐して 手島伸子 雨月 200912  
家中の部屋を灯しぬ魂迎 黒滝志麻子 末黒野 201011  
橅林に風の道あり魂迎 山本耀子 火星 201011  
戦争を知らぬ家族の魂迎へ 布川直幸 201108  
笑顔しか思ひ出せない魂迎 富川明子 201110  
母に焚く枇杷の榾木や魂迎ふ 上坂渥子 雨月 201110  
父に焚く野牡丹の榾魂迎ふ 上坂渥子 雨月 201110  
白蒸しの加減上々魂迎へ 松岡和子 201111  
かたはらに蛙来てゐる魂迎 川端俊雄 火星 201111  
半島は海より暮れて魂迎 吉永すみれ 風土 201112  
朝がけの子の魂迎ふ小豆煮て 松橋利雄 光陰 201203  
魂迎四年を重ね数珠を繰る 森下康子 201210  
魂迎へ風のそよぎを声と聞く 池内とほる かさね 201210  
残されし者の勤めや魂迎 森下康子 201310  
一とせの過ぎて再び魂迎へ 中嶋昌子 春燈 201310  
魂迎へ軽トラックに花と水 須賀敏子 あを 201310  
魂迎ふ風ざわめける声に似て 池内とほる かさね 201211  
父の倍生きゐる八十路魂迎 酒井秀郎 返り花 201211  
家紋浮く高提灯や魂迎 土田亮 末黒野 201312  
橅林に風の道あり魂迎 山本耀子 絵襖 201404  
燻らせて煙草を兄へ魂迎へ 斉藤マキ子 末黒野 201411  
紙漉きの音冴え冴えと魂迎 浜口高子 火星 201411  
たつぷりと樫の木濡らす魂迎 本多俊子 201411  
ひつそりと開くる裏木戸魂迎 太田良一 末黒野 201412  
提灯の行き交ふ小道魂迎 土田亮 末黒野 201412  
飛び石の見えゐて昏るる魂迎へ 原友子 201412  
またの世も親子でゐたし魂迎 松田明子 201412  
飛び石の見えゐて昏るる魂迎へ 原友子 201412  
こゑにせずわたしも呼べり魂迎 佐藤喜孝 あを 201510  
もう一度常口掃きて魂迎ふ 鈴木庸子 風土 201511  
いつもゐる人と思へり魂迎 平田紀美子 風土 201511  
魂むかへひそかにひとり加はりぬ 佐藤喜孝 あを 201601  
終り無き後生なるとや魂迎 斉木永久 馬醉木 201610  
魂迎ふ煙這ひくる夕明かり 保田榮子 万象 201610  
魂迎へ若きが入りて盛りあがる 茂木なつ 春燈 201611  
魂迎へ香も煙もなきお線香 田中藤穂 あを 201709  
ままごとのやうに飾りて魂迎 栗原公子 201811  
しんがりのたましひは母魂迎へ 橋本榮治 馬醉木 201910  
楷書しか知らぬ人なり魂迎 辻美奈子 201910  

 

2020年8月15日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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