迎 火  114句

迎へ火や道の向こふの真暗がり    清水保

迎火  盂蘭盆  盆用意・盆仕度  盆休  盆波  魂迎  送火  生身魂

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
迎火はホームページで正座して 滝浪貴史 船団 199903  
迎火の流るる煙見つめゐし 関ただお 199909  
迎え火や玄関広く開けてをく 大平保子 いろり 199909  
迎へ火や余生定まらぬものなりき 久保田一豊 いろり 199909  
迎火の雨に濡れつつ仏来る 中島徳子 酸漿 199910  
迎火焚く戒名ひとつ違へずに 渡辺政子 俳句通信 199910  
迎火や気短な母すぐ来るや 今井千鶴子 ホトトギス 199912  
迎火に母先立ちて父も来るや 今井千鶴子 ホトトギス 199912  
迎火や幼を中の一家族 大橋淳一 雨月 199912  
迎へ火にあの世この世の人つどふ 三浦如水 ぐろっけ 199912  
迎火や父の面影遠くなり 林田加杜子 いろり 200010  
迎火や亡夫に告げる子の祝 笠原フミ 酸漿 200011  
長男として迎火も送火も 三村純也 ホトトギス 200012  
迎へ火や短気の父のすぐ来るや 正木光子 いろり 200108  
迎え火を焚き日本の水掬う 秋尾敏 火星 200109  
早やばやと迎へ火たきてやりにけり 久保田一豊 いろり 200109  
迎火や闇やはらかに故山あり 藤木竹志 馬醉木 200110  
迎火や母の好みの香をたいて 高樋洋子 いろり 200110  
幾度目の迎火焚くや母のため 高樋洋子 いろり 200110  
迎火や門の片戸が風に開く 品川鈴子 ぐろっけ 200110  
子の一家待ちて迎へ火焚きにけり 鈴木ゆき子 風土 200111  
迎へ火や星に名を呼び瞑想す 穴澤光江 遠嶺 200111  
迎火や小さき自分史描きつつ 山本喜朗 雨月 200111  
迎火ややがて上げ潮ひたひたと 大島翠木 200111  
迎火の跡残りゐる夜の雨 岩永節 春耕 200111  
迎火の終りかすかな音だしぬ 皆川盤水 春耕 200209  
水際まで降りて迎火焚きし蜑 和田照海 京鹿子 200211  
迎火をもつとも門に近く焚く 中谷葉留 風土 200211  
迎へ火や踊り仕度の母が来る 近藤幸三郎 風土 200212  
迎え火が服焦す程吾に寄る 松浦途子 ぐろっけ 200212  
迎火に少しやさしくなりてをり 中村洋子 風土 200301  
迎火の匂ひの残る路地の風 渡辺周子 雲の峰 200310  
迎へ火焚く百年同じ坂の下 神蔵器 風土 200310  
迎火や小雨降る中風のなか 高野日佐子 200310  
迎へ火や仏に近き老が焚く 平野官爾 風土 200311  
迎火の煙西方へ靡くかな 近藤豊子 雨月 200311  
迎火の燃えつくまでを手で囲ふ 土井三乙 風土 200312  
迎火を囲む子らあり大人びて 鷲見和子 200312  
迎へ火や踊り支度の母が来る 近藤幸三郎 風土 200401  
迎へ火やいまも臍かむことひとつ 藤井昌治 200401  
燃え上がれ迎え火父母はすぐ其処に 松山律子 六花 200407  
迎火の跡ある門へ帰省の子 滝沢伊代次 万象 200408  
迎火に誘はれ露地の闇深し 綱川恵子 万象 200409  
迎火送火多勢に焚きて一人かな 神蔵器 風土 200409  
迎火焚きて昔の家族に戻りけり 鈴木榮子 春燈 200410  
迎火のぐらり近づくものの気配 横井博行 万象 200411  
母恋ひて迎火を焚く夫なりき 近藤てるよ 酸漿 200411  
迎火や問はず語りの黒鶫 長田秋男 酸漿 200411  
迎火を高く振る約違へざり 伊藤白潮 200509  
迎火を焚く門口を掃き清む 大野ツネ子 酸漿 200510  
迎火や亡き子を背に感じをり 大塚民枝 酸漿 200510  
迎へ火や門に表と裏とあり 八染藍子 200511  
迎火や新建ちにして父母迎ふ 門伝史会 風土 200511 弟の家
煙立ち上る迎火雨ながら 植竹美代子 雨月 200511  
迎火やをりから絶えし人通り 久保田万太郎 春燈 200603  
迎火をかばひ火照らすたなごころ 高崎武義 200607  
送火はいや迎火をあかあかと 三嶋隆英 馬醉木 200608  
迎へ火と送り火の間旅発てり 神蔵器 風土 200609  
夕立の後の迎火焚きにけり 坂本幸子 酸漿 200609  
迎火や夫も好みし白木槿 小平恒子 酸漿 200610  
迎火や眉整へし母のかほ 大川ゆかり 200611  
迎火にガレージのシャッター開けよ 小嶋洋子 200611  
家の中へ中へと迎へ火の煙 近藤喜子 200611  
七たびの迎火恙なく焚けし 久保久子 春燈 200612  
迎火や木戸も座敷も放たれし 秋場貞枝 春燈 200612  
迎火や湖を見下ろす大欅 鴨下昭 200710  
餅つきて迎へ火に出る習ひなり 椿和枝 200711  
迎火やあかあかともる家のうち 久保田万太郎 春燈 200711  
迎火の見えて横丁奥ふかし 千田敬 200711  
だんご虫掃いて迎火仕度せり 山尾玉藻 火星 200808  
迎火や通る車に煽られつ 小泉豊流 酸漿 200809  
迎火の煙の中に子と二人 星アヤ 酸漿 200809  
迎火や浅間の山も小噴火 宮入河童 200811  
迎火のゑのころ草を刈つて干す 鈴木とおる 風土 200811  
迎火のほつほつ過ぐる車窓かな 稲岡長 ホトトギス 200812  
迎へ火の僧と目配せ幼な友 中島玉五郎 200908  
教へてもらふ迎火の焚きかたも 星原悦子 200908  
迎火の子の声届き草揺るる 堤京子 馬醉木 200910  
迎火やたましひに添ふ木の匂ひ 近藤喜子 200911  
髪梳きて夫へ迎火たきにけり 島貫寿恵子 雨月 200911  
しきたりの盆の迎へ火赤々と 塚本京子 200911  
門少し開けて迎火焚きにけり 花岡豊香 酸漿 200911  
迎へ火や雨あがりたるころあひに 根橋宏次 やぶれ傘 200911  
見様見真似迎火と送火と 入江節子 ろんど 200912  
迎火に逝かるや玉とせる縁 落合絹代 風土 200912  
むかへ火や本卦帰りも一昔 辻直美 201010  
迎へ火は吾が背送り火はあなたの背 佐々木良玄 春燈 201011  
迎火に一瞬風の来たりけり 土井ゆう子 風土 201011  
降り出して手囲ひに守る迎へ火ぞ 荒井和昭 201011  
迎火や他人ばかりの仏たち 續木文子 あを 201011  
迎火や父のあとから母が蹤き 水井千鶴子 風土 201012  
お迎へ火家族こぞりて門に出で 中島霞 ぐろっけ 201111  
早よ帰りませと迎火しじに焚く 堀田こう 雨月 201111  
迎火焚く門田の早稲穂匂ふなか 上辻蒼人 風土 201111  
迎へ火を風に抗ひ焚きにけり 有賀鈴乃 末黒野 201211  
迎へ火に手合せ拝む幼き児 吉田博行 かさね 201310  
迎へ火のはや十年の月日かな 坂口郁子 末黒野 201311  
迎へ火は夕日に送り火は闇に 瀧春一 花石榴 201312  
香一炷迎へ火も送り火も焚かず 竹貫示虹 京鹿子 201408  
迎火の風に揺れゐし火影かな 中山静枝 201409  
迎火焚くたつた一人に多勢来て 神蔵器 風土 201409  
遅おその迎へ火に蝉鳴きにけり 山尾玉藻 火星 201409  
意のままにならず迎火燃え尽きぬ 小川玉泉 末黒野 201411  
迎火を焚けば姑小じゆうとめ 平野みち代 201411  
迎へ火の燃え残りては朝迎へ 松本文一郎 六花 201412  
迎へ火の朝の灰の白さかな 間島あきら 風土 201501  
迎火を焚けば逸りぬ瓜の牛 山下美典 ホトトギス 201501  
桂郎の来て迎へ火に炎足す 神蔵器 風土 201510  
迎へ火焚くたつた一人に多勢来て 神蔵器 風土 201510  
日暮れまで迎火焚くを待ちきれず 秋川泉 あを 201510  
迎火やこの香にして魂も来る 山田六甲 六花 201609  
迎火に闇やはらかくかぶさり来 馬屋原純子 馬酔木 201611  
迎火を焚く門前に闇せまる 永井惠子 春燈 201710  
迎火の簡單すぎる終はりやう 数長藤代 201711  
迎へ火や妻の庭下駄弛ませる 鈴鹿呂仁 京鹿子 201810  
迎火の燃え殻残し戻る闇 藤岡紫水 京鹿子 201810  
迎火やつと空仰ぐ母の癖 佐俣まさを 春燈 201810  
迎火にしやがみ風待つ君を待つ 有松洋子 201911  
迎火や照らし出されぬ下半身 江見巌 六花 201911  
門ごとに迎へ火を焚く漁師町 野口希代志 やぶれ傘 201912  

 

2020年8月13日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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