盆用意 ・盆支度   136句

二三本刃物を研ぐも盆用意   竹内弘子   六合

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
爪まるく切り盆用意ああ倖
丸山佳子
京鹿子
199809
選後なほ父待つ母の盆用意
野口光枝
高籬
199812
盆支度するさびしらの妻となる
大平保子
いろり
199908
盆用意父と行く町楽しかり
林田加杜子
いろり
199909
エプロンの脱ぎ捨ててある盆支度
保坂加津夫
いろり
199909
盆支度桔梗を根〆に添えにけり
久保田一豊
いろり
199909
てらてらと餡を練り上げ盆用意
江原正子
春耕
199910
戒名の一字をわすれ盆用意
岬雪夫
199911
校正を散らかしたまま盆用意
本山卓日子
京鹿子
199911
亡き母のメモ遺りをり盆支度
鎌田亮
199911
盆用意母の遺せしノート繰り
渡邉英子
馬醉木
199912
読みためて書きためて盆仕度かな
朝妻力
俳句通信
200009
母に合ひさうな柄選る盆仕度
朝妻力
俳句通信
200009
あるだけの寝具を広げ盆用意
阿波谷和子
俳句通信
200010
ゴムの木の鉢動かしぬ盆支度
飯塚ゑ子
火星
200011
盆支度犬も何かをする構へ
澤本三乗
200011
母の字のメモに書き足す盆支度
今西ひろえ
200012
軟膏を買ひきて風の盆用意
北吉裕子
春耕
200109
真間川の明りに沿うて盆支度
能村研三
200109
盆支度馴れてしづかに老いにけり
久保田一豊
いろり
200109
母になほ頼つてゐたる盆用意
岡本明美
俳句通信
200111
色淡き菓子を選びて盆用意
浮田胤子
ぐろっけ
200111
漬物の程よき塩気盆用意
浅井千鶴子
いろり
200112
盆支度済みてしばらく正座せり
武藤嘉子
200201
おかず取りてふ漁に出る盆用意
岡田万壽美
雲の峰
200210
刈り立ての茅の縄綯ふ盆用意
斉藤やす子
春耕
200210
思ひつくことこまごまと盆支度
溝口八重子
雲の峰
200210
板の間のかろき弾力盆支度
若菜純子
200210
千屈菜を手にして母の盆仕度
菊地英雄
酸漿
200210
盆仕度母の育てし花をもて
大川陽子
雲の峰
200210
どの木にも海の風吹く盆用意
宮尾直美
200211
盆支度ちちへの煙草買ひに出る
藤井昌治
200309
盆用意手持無沙汰の時流れ
浜明史
風土
200310
盆用意やつと出来たり句碑掃除
小笠原扶美女
築港
200310
住持われ精魂傾げ盆用意
古田考鵬
雨月
200311
小面に見下ろされ居て盆用意
斉藤陽子
雨月
200311
亡き母の声に従ふ盆用意
乗光雅子
雨月
200311
地野菜の泥たくましく盆支度
荒木甫
200311
提灯に風の来てをり盆支度
大森美恵
風土
200311
盆支度日々を確かにつなぎけり
大橋夏生
200311
盆支度夫が覗きに来たりける
山田美恵子
火星
200311
新聞紙仏間に拡げ盆仕度
加藤弘一
築港
200311
介護二の母に教る盆仕度
今村文江
帆船
200311
盆用意腹ごしらへをしてはじむ
伊藤白潮
200409
好物をあれこれ数へ盆用意
松山美眞子
雲の峰
200410
心急く日の立つ早さ盆支度
亀井幸子
築港
200410
体調も先づ先づなれば盆用意
辻口静夫
ホトトギス
200412
盆支度万端了へし虚ろかな
折橋綾子
200510
嫁ぎ来て幾十年の盆支度
大野ツネ子
酸漿
200510
茄子一つ畑に貰ひて盆支度
大野ツネ子
酸漿
200510
盆支度夫の知らざる孫いくたり
安齋峰子
200510
盆仕度仕来りどほりにはゆかず
塩川雄三
築港
200510
人手なく手抜きしてゐる盆仕度
塩川雄三
築港
200510
盆用意墓所のポンプに油さす
福島吉美
万象
200511
寺真似て庭に箒目盆用意
三井孝子
六花
200511
無住寺も山の風入れ盆支度
鈴掛穂
200511
卓袱台に茄子と瓜おく盆支度
滝沢伊代次
万象
200608
生きてゐて八十七歳盆用意
鈴木とおる
風土
200610
盆用意寺はポンプの修理より
福島吉美
万象
200611
仕来りの母の習ひの盆用意
寺島順子
雨月
200611
亡き夫にまだもの足らぬ盆用意
傘木房子
200612
漁りを生業として盆支度
高橋千美
京鹿子
200612
畳拭く膝に力や盆用意
米村妙子
200702
畑よりくさぐさ集め盆支度
滝沢伊代次
万象
200708
年毎に手抜のありて盆用意
福澤乙
酸漿
200709
もう夫の居らぬ確かさ盆用意
福地初江
200709
盆用意母の仕方を違へずに
鈴木阿久
200710
盆用意こまごま記して秋立つ日
阿部悦子
酸漿
200710
しきたりを素直に守り盆仕度
山口登志
200710
亡き父母に捧ぐる写経や盆仕度
永見嘉敏
酸漿
200710
となりあふ無縁墓にも盆用意
尾崎貞
春燈
200711
盆用意内陣ことに浄めたり
細川コマヱ
雨月
200711
井戸端の桶のぜんまい盆仕度
吉田康子
火星
200711
一対の小笹を刈るも盆用意
田口紅子
200712
魂の有無心に問うて盆用意
滝川あい子
雨月
200811
盆用意鴉が屋根を突つきゐて
土井三乙
風土
200812
盆用意終えて胃の腑にとどく水
磯田せい子
ぐろっけ
200812
盆用意メモに聴ゆる母の声
丹羽武正
京鹿子
200901
整へて何か空虚や盆支度
森下康子
200909
やうやうに慣れつつありぬ盆仕度
青木政江
酸漿
200910
兄嫁の座はゆるぎなし盆用意
間宮あや子
馬醉木
200911
身のうちの昔が疾く盆用意
鷹崎由未子
春燈
200911
墓山の笹の根張れる盆支度
深澤鱶
火星
200911
茄子瓜を畑にさがす盆支度
三浦カヨ子
酸漿
200911
盆用意とて一合の新ささげ
三好かほる
万象
200912
盆支度鬼籍の人を書き出しぬ
永田勇
六花
200912
新聞に赤き実こぼす盆用意 山尾玉藻 火星 201009  
倍々に百味を刻む盆支度 能村研三 201010  
盆用意祖母の手順を守りけり 横山さくら 春燈 201011  
盆用意ハウスみかんを加へもし 小川玉泉 末黒野 201011  
盆用意母の指図のそのままに 寺島とし重 万象 201012  
梁太き庫裏開け放ち盆用意 塩見治郎 雨月 201012  
盆用意まづ踏台にのりもして 成宮紀代子 201110  
盆用意ととのへてゐる夕ごころ コ田千鶴子 花の翼 201111  
常臥の父の髪切り盆用意 小坂優美子 馬醉木 201111  
盆支度夫のうつしゑつくづくと 細川コマヱ 雨月 201111  
常よりはねんごろにする盆仕度 篠原幸子 春燈 201112  
山のもの山に供へて盆用意 松田明子 201202  
母の指父の忌数へ盆用意 石井美智子 風土 201211  
植木屋を入れたる寺の盆用意 根岸善行 風土 201211  
庭掃除頼みしことも盆用意 大橋晄 雨月 201211  
としよりの知恵なかんづく盆用意 相澤和子 ろんど 201211  
兄妹の言葉少なに盆用意 村田岳洋 ろんど 201212  
あらめ煮ることから母の盆支度 北村ちえ子 六花 201212  
盆用意メモを片手に町に出る 西田史郎 201310  
あかときの野のもの集め盆仕度 羽根嘉津 201410  
裏山の風来る軒や盆支度 伊東和子 201411  
一服の茶を洩れたのし盆用意 助口もも 火星 201411  
子と孫を迎ふだけなる盆支度 池田崇 201411  
和解せる兄弟揃ひ盆用意 宇田川ふさ子 201411  
盆用意沼の真菰を刈つて来し 内海良太 万象 201510  
盆用意いつしか二人になりにけり 山田正子 201610  
盆用意夫の相槌いい加減 木戸渥子 京鹿子 201611  
二の腕の衰へしかと盆支度 黒滝志麻子 末黒野 201611  
電源を一つ増やしぬ盆用意 住田千代子 六花 201612  
真つ白なタオルを首に盆用意 岸洋子 201612  
泣くことを忘れてをりし盆支度 山田暢子 風土 201710  
追風に追はれながらの盆支度 山崎靖子 201711  
メモ帳を肌身離さず盆支度 濱上こういち 201711  
蚊を打ちて蠅を叩いて盆支度 小田嶋野笛 末黒野 201712  
継嗣なく生くる限りの盆仕度 高木典子 雨月 201811  
病む身にてちちはは迎ふ盆用意 鈴木石花 風土 201811  
盆用意我亡き後を思ひをり 向井芳子 春燈 201811  
盆用意遺影の夫も手を出しさう 住田千代子 野に遊ぶ 201811  
裏庭の野菜を揃へ盆用意 秋千晴 201902  
噂することも供養や盆支度 斉藤マキ子 末黒野 201904  
採りたての野菜の牛馬盆用意 内田梢 末黒野 201904  
正座することの多きや盆支度 阪上多恵子 雨月 201911  
寄り合へる家族の数も盆用意 滝澤圭子 雨月 201911  
和蝋燭に取り替ふるそも盆用意 福岡かがり 雨月 201911  
古びたる御魂は神に盆用意 中田禎子 201911  
何も彼も子に委ねたり盆支度 小川玉泉 末黒野 201911  
児のほほの飯粒を食ふ盆仕度 畑佳与 京鹿子 201911  
確かめつ改めつつする盆用意 平居澪子 六花 201911  
盆用意何か浮き浮きする心地 渡邊孝彦 やぶれ傘 201911  
盆用意割烹着で母還るかも 三上程子 風聴くや 202003  

 

2020年8月14日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。