雛 納 3      35句

老妻のひゝなをさめも一人にて    山口青邨

雛の日  雛祭  白酒  紙雛  雛壇

  雛あられ 雛人形 雛納 桃の節句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
桐箱の蓋開けてある雛納 内海良太 万象 201705
雪折れの松の匂へる雛納 大沢美智子 201705
古雛を納め独りの部屋広し 樺山翠 雨月 201706
雛納め今日穏やかな日なりけり 千葉惠美子 末黒野 201706
紐ひとつ色の違へる雛納め 広渡敬雄 201706
雛納め遺影をもとに戻しけり 笹倉さえみ 雨月 201707
むらさきの紐ゆるやかに雛納 天谷翔子 201708
人も刻も往きて帰らず雛納 千手和子 馬醉木 201805
梁太き生家の蔵や雛納む 福岡芳子 雨月 201806
独り居も少し華やぐ雛納め 長崎桂子 あを 201805
雛納して来年のあるやなし 志方章子 六花 201806
婚約の娘の懇ろに雛納む 住田千代子 野に遊ぶ 201811
雛納嫁ぎ行く娘の覚悟かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201903
平成を見納めとなる雛飾る 飯川久子 201905
平成の風をまとひし雛納む 飯川久子 201905
いつまでと思ふ雛を納めけり 平田きみこ 風土 201906
薄紙にまなこ透くるや雛納め 安斎久英 末黒野 201906
薄紙に透くる目鼻や雛納め 安斎久英 末黒野 201907
紐すこし貰ひに来たり雛納め 能村登四郎 202003
昨夜(よんべ)より灘は荒波雛納む 荒井千佐代 202005
年々に減つて五体の雛納め 光成敏子 202006
雛納め淋しきことをしてをりぬ 木村享史 ホトトギス 202009
風花の舞ひはじめたり雛納 土井ゆう子 風土 202010
雛納我が家は女系家族なり 山田六甲 六花 202104
ひつそりと愛でる人なく雛納め 岡美智子 末黒野 202104
一脚の失せたる筥や雛納め 中根美保 風土 202105
雛納め済みたるのちの旅用意 岩藤礼子 やぶれ傘 202105
雛納め老いには高き天袋 谷口律子 末黒野 202204
薄紙に包むかんばせ雛納 大川暉美 末黒野 202206
孫に手を借りて終りぬ雛納め 菅野日出子 末黒野 202208
雛納子の行く末を案じをり 志方章子 六花 202206
嫁がぬ子嫁がぬでよし雛納む 志方章子 六花 202206
きのふ雛納め了へたり山に雲 善野行 六花 202206
雛納め風通しおく天袋 服部早仙空 202211
雛納来し方などを独りごち 小田嶋野笛 末黒野 202307
雛納 →1

 

2024年3月14日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。