土用鰻     51句

土用鰻店ぢゆう水を流しをり   阿波野青畝

土用のつく季語  土用  土用あい  土用鰻  土用灸  土用東風

土用凪  土用波  土用干  土用芽  土用餅  土用蜆  土用芝居

土用見舞  秋土用  寒土用

作品
作者
掲載誌
掲載年月
外来のうなぎ災難土用丑
福山和花
京鹿子
199910
ランチタイム少し味わう土用鰻
安井よしこ
ヒッポ千番地
199910
ボーナス日土用鰻で夫を待つ
福田みさを
いろり
200010
赫々と土用鰻を焼く炭火
安陪青人
雨月
200011
土用丑病院食も鰻かな
松崎鉄之介
200109
山暮れて焼きしは土用鰻かな
寺田善樹
風土
200110
ぎぎと鳴き土用鰻の裂かれたる
澤本三乗
200110
土用鰻食べて煙のごとくをり
神蔵器
風土
200209
丑過ぎの小さき鰻焼き直す
竪ヤエ子
雲の峰
200210
四歳児土用鰻を好みけり
大場光奈
百鳥
200210
ダミ声が客呼ぶ土用鰻焼き
嶋田光枝
築港
200210
ホウホウと土用鰻を戴きぬ
金澤明子
火星
200210
土用鰻足衰えし母と食ぶ
小野れい子
六花
200211
土用鰻焼ける間に句を案じけり
小島左京
ホトトギス
200212
水荒く使ひ土用の鰻割く
藤原たかを
馬醉木
200310
うなぎ屋のうの字の長き土用かな
立石萌木
雨月
200310
太陽を真上に土用鰻食ぶ
西村しげ子
雨月
200310
丑の日や健康一番鰻食ぶ
二村蘭秋
雨月
200311
つかの間の帰国の土用鰻かな
岩永恵子
百鳥
200311
土用鰻盥の中で泳ぎゐる
田中嘉代子
ぐろっけ
200311
土用鰻太郎・次郎も舌鼓
沼口蓬風
河鹿
200410
養殖の土用鰻に旬のなし
馬場宏一
春燈
200410
杖おきて土用のうなぎ食べにけり
長田曄子
火星
200410
土用丑病院食は鰻の絵
的場うめ子
ぐろっけ
200410
土用鰻まことに店のうなぎ床
鈴木榮子
春燈
200506
黍青く生簀に土用鰻あり
瀧春一
菜園
200509
かにかくに土用の鰻食うべけり
森山のりこ
あを
200509
こだはりは浜名湖うなぎ土用丑
河合佳代子
栴檀
200510
国籍を土用鰻の問はれけり
石堂絹子
河鹿
200510
土用鰻食べ太陽の島へ旅
山田弘子
ホトトギス
200601
やはり買ふ土用鰻の売れ残り
伊藤白潮
200609
土用鰻へ足しのばする肥えし猫
太田絵津子
200610
土用鰻出自を問はれゐたりけり
生田高子
春燈
200709
山椒ふり土用鰻を食べをり
福盛悦子
雨月
200709
土用二の丑鰻の生地誰か知る
鎌田篤
雨月
200811
つつがなく土用の鰻囲みけり
小関栄子
200910
土用鰻香りいただく老舗かな
荻野嘉代子
春燈
201011
妻の留守土用鰻を父と子で 中島玉五郎 201108
掬はれて土用鰻となりにけり 瀬島洒望 やぶれ傘 201111
九十歳の気を養ひて土用鰻 細川コマヱ 雨月 201111
土用鰻すんなり買つてゆく男 小野寺節子 風土 201310
曾て師と土用鰻をこの店に 小林和子 風土 201310
土用丑飯事程の鰻丼 足利ロ子 ぐろっけ 201311
土用鰻死語となりたる食合せ 成宮紀代子 201509
恙なく余生の土用鰻かな 早川八重子 末黒野 201511
ぬらぬらと土用鰻の肝つ玉 岩下芳子 201609
二人の餉土用鰻と言ひ添へて 水田壽子 雨月 201610
小半時待つも土用の鰻かな 山口登 末黒野 201704
はためいて土用鰻のうの字伸ぶ 鈴鹿呂仁 京鹿子 201707
裏庭に土用鰻のひつそりと 山田健太 風土 201710
鰻弁で土用の丑を済ませけり 湯本実 やぶれ傘 201912
土用の丑うなぎ供養で休業す 水谷昭代 202111

 

 

2023年7月23日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。